近日発売予定 シグマDP1解説本

以前、『愛憎なかばのDP1』として取り上げてみたシグマ社のDP1。同社初のコンパクトデジカメにして、ほぼAPS-CサイズのFOVEONセンサーを搭載する超個性派カメラだ。期待にたがわず素晴らしい画質は一眼レフ中級機に匹敵しながらも、レスポンスと操作性は昔のデジカメ・・・といった具合。
また単焦点レンズであることを思えば、F4.0という開放価は『暗いなあ』といわざるを得ない。また逆光の際に赤いフレアが盛大に出てしまうことに対する批判の類もよく耳にする。非常に高い潜在力を秘めていながらも、まだ発展途上のモデルという印象を受ける。
あまり便利なカメラではないにもかかわらず、ツボにはまれば高い描写性能を持つこと、大型のFOVEONセンサーを搭載するがゆえに他のコンパクトデジカメとは比較にならないラティテュードの広さ、加えて競合する機種が存在しない希少性もあってか、この『未完の大器』が大いに気に入ってしまう人も少なくないようだ。
このDP1について、写真家の横木安良夫氏による実践的なテクニックを披露する解説本が8月22日に発売される。
DP1 マニアック・マニュアル
DP1 マニアック・マニュアル 横木 安良夫 著 (インプレスジャパン )
 ISBN-10: 484432604X
 ISBN-13: 978-4844326045
たとえ欠けている部分は多くても、オンリー・ワンな魅力のDP1をいま手にするか、果たして出るかどうかわからないけど後継モデルDP2(?)がリリースされるのを待つことにするか、この手のカメラに関心がある人にとって悩ましいところかもしれない。
発売日に即購入して以来、不満はいろいろありながらも、けっこう楽しく使っていたりもする私だが、このマニアック・マニュアルの登場もかなり気になるところで、早く手にとって読んでみたいと思っている。

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