ご当地仕様チキンラーメンは如何に?

インドのチキンラーメン
ある方からいただいた電子メールで初めて知ったのだが、日清食品のチキンラーメンの発売50周年を記念して、今年3月から日本国外6ケ国でオリジナルのチキンラーメンが発売されているのだそうだ。どれも日本国内で販売されているものとは違うテイストに仕上がったご当地仕様だ。その国々とは、インド、ブラジル、アメリカ、インドネシア、ハンガリー、中国(香港バージョンと広東バージョンあり)である。
さて、インドでは現地法人INDO NISSIN FOODSからどういうものが売られているかといえば、『インドで好まれる焼そばタイプ。ローストしたチキンエキスに、インドのスパイスの定番といわれるターメリックやレッドチリなどを加え、インド風味豊かな味に仕上げました』と日清食品のウェブサイトにある。
また中国の広東バージョン『コクのあるスープを好む広東の嗜好にあわせ、うまみとコクのあるゴマ風味のきいた白濁色のチキンスープが特徴です。めんに卵を練り込んだ鶏蛋麺(チータンメン)仕様にしました』というのもなかなか良さそうである。日清食品のニュースリリース内にある各国版チキンラーメンの発売に関する記事の最下部にある『商品概要』を眺めてみると、おなじチキンラーメンでも国によって重量が違うようだが何故だろう?
インスタントラーメンはほとんど食べない私だが、チキンラーメンに限ってはお湯だけ注げばいいという手軽さもあり、時間のないときに一人自宅で食事する際には、ごくたまに利用することがある。『すごく簡単』『ゴミが出ない』という理由から、インスタントラーメンはあまり食べないけど、食べるとすればチキンラーメンという人はけっこう多いのではないだろうか。言うまでもなく。ティーバッグの紅茶をいれるのに等しいごくわずかな時間で準備できるという簡単さが唯一にして最大の美点である。
旨いとも不味いとも思わないが、これと同世代の原始的なインスタントラーメンはとうの昔に淘汰されているのに、チキンラーメンは今なお製造販売されているのは不思議だ。製造者に対しては失礼かもしれないが、究極の簡単さに加えて個性のない凡庸な味ゆえに飽きられることなく、一定の支持を得てきたのかもしれない。
インドものも含めて、全部で7種類もある外国仕様のものをひとつのパッケージにして、チキンラーメン・インターナショナルとして発売すれば、チキンラーメンを長年にわたって何となく食べてきた人たちに『いつもと違う味』で強くアピールするのではないかと思う。しかしながらすべての味を一巡してみると、やはり帰り着くのは長年親しんできた平々凡々たる味・・・ということもあるのかもしれないが。

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