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グルバルガのイードガー

グルバルガには大きなイードガーがある。イスラーム教の礼拝施設だが、大祭であるイード・アル・フィトルとイード・アル・アダーの朝の礼拝専用の施設。つまり大祭で普段と異なる規模で集まる信者たちを収容できる非常にスケールの大きなものとなっている。

ここではミンバル(説教壇)もこうした形で露天の「屋外集団礼拝施設」である。
広大な敷地の中で大勢集まった信者たちの姿を想像すると、さぞ壮観であったかと思うとともに、イスラームの暦は毎年ずれていくため、モンスーンの大雨のときにはどうしたのだろうか、それでも決まった日時のものなので驟雨に打たれて礼拝を行っていたのかと、いろいろな有様が脳裏に浮かぶ。当時はゴアテックスみたいな悪天候時に都合の良い生地はなかったからして。

キブラに向かって左右に配置された巨大なミナレットは遠くからでも見つけやすい目印。グルバルガ訪問の際のオススメスポットの筆頭格である。

亜大陸なおいて、イスラーム勢力は軍事的な征服者としてだけではなく、圧倒的な先進文化を携えて登場し、人々を感化し啓蒙した、まさに「イスラームの衝撃的」である。その衝撃の一端を今の時代においても体感できるのがインドでありパーキスターンでもある。

ビーダルにおいてもグルバルガにおいても旧市街はまさに「イスラームの国」なので、インドにありながらもまた別の国を訪問しているような気分になる。インドという国の奥行きの深みと多層性は他に類を見ないものであり、常々尊敬の念を禁じ得ない。

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