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カテゴリー: society

  • 国立博物館の企画展「サウジアラビア王国の至宝」

    国立博物館の企画展「サウジアラビア王国の至宝」

    1月23日から2018年3月18日まで、東京上野の国立博物館で開催されている企画展「
    「サウジアラビア王国の至宝」を見学した。

    先史時代からイスラーム出現前の時代にかけてのものも多数展示されていたのがとても良かった。アフリカで発生した人類がその大陸を出て、まず足を踏み入れたのが現在のアラビア半島。当時は緑と水が豊富な別天地だったという。初期の我々人類のご先祖たちが繁栄した痕跡があるからには、きっとそうであったに違いない。

    時代は大きく下り、イスラームの出現後、まさに電光石火という勢いで各地に広がっていき、各地の伝統文化、社会や生活等に多大な影響を与えたわけだが、もしこれがなかったら、どういう世界になったのか?と想像してしまう。

    地中海を挟んで欧州と北アフリカはひと続きの文化圏のままであったのだろうし、多神教であったアラビア半島に徐々にキリスト教が浸透して、欧州圏の外縁部のような感じになっていたかもしれない。

    いっぽう、欧州では、イスラーム圏からもたらされた数学、航海術等々、当時の先端技術を得ることがなければ、今のような繁栄を迎えることはなかったということも考えられる。

    また、中央アジア、南アジアにイスラームが到来しなかったら、これまたまったく異なる世界になっているわけだ。イスラームの影響を受けなかったインドの文化や人々の生活というものが想像できるだろうか。さらに東進した先の東南アジアのマレーシア、インドネシアにおいても同じようなことがいえる。

    欧州人たちによる大航海はイスラーム圏から伝わった航海術なしにはあり得なかったとすれば、北米や南米は、今もインディヘナの人たちの大陸ということになるかと思う。

    数々の偶然と必然が重なって、私たちの今の世の中がある。

    展覧会を見学してから外に出ると、サウジアラビア大使館文化部がしつらえた砂漠のテントを模したところでのデーツとコーヒーが振舞われており、この展覧会のためにずいぶん力を入れていることが感じられる。

    「メッカの守護者サウジアラビアの栄光」や「金満サウド王国の財宝」といった視点ではなく、アラビア半島を経由した人類や文化の伝播を俯瞰したスケールの大きな展覧会である。

    アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝 (東京国立博物館)

  • 「インド初のオーガニック野菜州」実現目前で頓挫

    今年の春先から有機栽培以外の農作物の輸入・移入が禁じられることになっていたスィッキム州だが、直前になってこれを撤回。

    おそらく州内の農業保護とあわせて「イデオロギーの実現」の目的が大きかったようだが、自前で州内の需要を満たせないことに加えて、流通業者の反発や市民の反対もあったのだろう。大半の人々がなんとか食べていける状態なので、西ベンガル州などからふんだんに安い作物が入ってくる現状のほうが良いに決まっている。

    自分の身に置き換えてみても、有機野菜しか手に入らないというのは大変健康的な環境かもしれないが、家計維持の面で大変苦しくなる。

    もっとも、これが施行されたとしても、安い作物の需要から「野菜闇市」がはびこることになったのかもしれないが。

    Sikkim withdraws bill on non-organic import ban (NEWS CLICK)

  • 小さなトリプラ州が分割される可能性

    もともと小さなトリプラ州がさらに分割されることになるかもしれない。

    州外からのベンガル系移民の流入が続いた結果、「ほぼベンガル化」された同州から、ベンガル化の度合いが低い地域が分離しようという動きが中央政府レベルでも検討されることになるようだ。

    北東州への浸透を図ろうとする中央政府与党BJPは、トリプラ州では現地で旧来の住民の利益を代表する分離支持側の政党と共闘関係にあるということが強く作用している。

    そんなわけでトリプラのベンガル系ヒンドゥーの人たちからの不興を買うことは当然予測されてはいるようだ。

    Home Minister has agreed to form panel to look into Tipraland demand: Debbarma (THE ECONOMIC TIMES)

  • 「OUR MOON HAS BLOOD CLOTS」という本

    「OUR MOON HAS BLOOD CLOTS」という本

    Hello Bastarの著者、Rahul Panditaによるカシミールを題材にした一冊。彼自身が、カシミーリー・パンディットの出自で、少年時代に家族とともにシュリーナガルからジャンムーへの脱出を余儀なくされている。

    「民主主義インドによって蹂躙されたカシミール」にて、「踏みにじられたムスリム市民が蹂躙したパンディット」というパラドックスが展開していく。

    「学者、識者」を意味する「パンディット」という言葉で通称される「カシミーリー・ブラーフマン」は、イスラーム勢力進出後のカシミールの長い歴史の中で、イスラーム教への改宗者が増えていく中、「マイノリティのヒンドゥー教徒」ながらも、高い知性と学識により、独立以前の歴代のカシミールの王朝時代に主に官職で重用されることにより繁栄」したコミュニティ。

    時代的にも「抑圧」により流出したわけではないが、インド国民会議派を率いて、インドを独立に導き、初代首相となったジャワーハルラール・ネルーを生んだのは、まさにこの「カシミーリー・ブラーフマン」コミュニティであった。

    独立インドのカシミール地方においては、とりわけ1980年代中盤以降は、イスラーム民兵、テロリスト等による襲撃が急増したことから、パンディット・コミュニティの中の大半が自国内で難民化した。

    国民会議派率いるUPA政権時代の2008年から、カシミールから流出したパンディットたちの再定住化が試みられているが、あまり芳しい効果出ていないようだ。

    Our Moon Has Blood Clots: The Exodus of the Kashmiri Pandits
    By Rahul Pandita
    ISBN-10: 8184000871
    ISBN-13: 978-8184000870

  • インド政府の本気

    チャッティースガル州の観光の目玉、ひいてはインド観光の新たな注目スポットとして期待されるバスタル地方。警察もこんな形で協力するほどなので、相当入れ込んでいるのだろう。

    バスタル地方は意欲的な若手IPS(州警察採用ではなく、中央採用の警察最上級職)が実績を積んでキャリアを急伸させるかどうかの登竜門みたいなところのようなので、下で働く警官たちはキリキリ舞いさせられていることと思う。

    最近までここに配属されて指揮をとっていたやはり若手IPSはメディアへの露出も高く、見るからに才気煥発の切れ者という感じだったが、このほど晴れて栄転となったニュースが出ていた。

    映画に出てくるスーパーコップみたいな人物の実物が活躍するのがバスタルらしい。今度導入されるとかいうツーリストポリスの現場で働くのは、やる気のないフツーの警官なのかもしれないが。

    Cops introduce ‘tourism policing’ in Naxal-hit Bastar (PRESS TRUST OF INDIA)

  • 旅行前に日本で購入できる割安SIM

    旅行前に日本で購入できる割安SIM

    短期旅行者限定ということになるが、こういうもののがあるそうだ。15日間有効で、カバーしている国ならばどこでも利用できるプリペイドSIM3600円で通信容量4GB。

    インドではAirtel、ネパールではNcellのネットワークを利用するとのことなのでいいんじゃないかと思う。たとえば有効期間内にインドで1GB使用してからネパールに入ると、残りの3GBが使用できる。トータル4GB使い切ってしまうと、もう通信できないというわけではなく、128kbpでゆっくりと繋がるらしい。ただし通話がついてないのは残念ではあるが。

    ごく限られた時間でめいっぱいあちこち行くため、インドの大都市に飛んで夜に着く、翌早朝のフライトやら長距離列車やらで田舎に移動、ケータイ電話屋でSIM買おうとしたら、週末でアクティベートできなかったり、「週明けにできるよ」と言われても、アクティベートまで3日(エリアによっては)かかったりなんてことはある。

    都会で手に入れないとダメだなぁ、でも街では店がまだ開いてなかったし、アテにしてた空港のSIMカウンターは、たまたま担当者が不在にしていい。た、なんてこともあるので、SIM難民化防止のためにはいいかもしれない。

    ネットに繋がっているか否かで、即興でオモシロ情報を得て関連するものを芋づる式に探訪してみたりできるか、それを帰国してから「あんなところがあったとは!」と気がつくかといった具合に、ずいぶん機動力が違ってくる。

    また、常時接続時代では、旅行中でも社会生活のノルマみたいなところがあるし・・・という向きもあるかと思う。

    購入してから「いつまでに使ってください」という期間内にアクティベートしてから連続15日間使用できるので、SIM買いそびれた際の保険として持参するといいかもしれない。もしその旅行で使用しなかったら、次の旅行に持ち越せばいい。

    宿のWi-Fiではダメだ。やはり思いついたときにサクッとアクセスできないと!という
    スマホ依存の方は少なくないだろう。

  • ラジニーカーントの政界入り

    タミル映画の大御所俳優、ラジニーカーントが政界入りすることで、このところ沢山の報道がなされている。

    ある調査によると2021年に争われる予定のタミルナードゥ州議会選挙が今行われたとすると、現在与党にあるAIADMK、これと長年ライバルとして競ってきたDMKも獲得議席は過半数を大きく割込み、16%前後を占めることになると予想されるラジニーカーントの政党(まだ名前さえもない・・・)が新政権の成立の可否を握ることになるのだという。

    既存の政党に加わるわけではなく、政治経験のない彼が政党を旗揚げするとのこと。その新党はまだ結成されておらず、党の手足となって働く人については、映画俳優としてのラジニーのファンクラブを通じて活動家を募っているような段階だ。彼の政党はおそらく宗教色はない世俗主義であろうということ、それとは裏腹にBJP率いるNDA(National Democratic Alliance)に加わることになりそう・・・という程度。

    ヒンディー語映画の俳優が政界に進出することも珍しくないが、日本同様にタレント議員としてのお飾り的な存在であることが多い。長くやっていれば、大臣まで務めた人はあるが、その人の存在が政界を左右するというほどのものではない。ましてや「タレント議員」が新党を旗揚げというようなことは想像さえしがたい。

    そこにくると、昔からタミルナードゥでの地元語映画俳優の存在感というのはずいぶん大きい。

    Rajinikanth will be an NDA ally in 2019 general elections: Tamil Nadu BJP chief (moneycontrol.com)

  • 山間部を行き来する運転手は大変

    ヒマーチャル・プラデーシュ州、ウッタラーンチャル州、J&K州等々、山岳部の往来を担う運転手たちは大変だ。
    映像は乾季で天候が安定している時期なので平穏無事だが、山中の狭い道路で、反対側から大型車両が来ると、互いに行き違うのは大変だし、更に夜中だと危険だし怖い。雨季の夜間という更に困難なシチュエーションも数えきれないほどあるだろう。
    そう、雨季にもなると、道路が崖ごと崩落してしばらく通行止めになったりもするし、やっとこさ開通したかと思えば、崩落部分の崖をなんとか削り通して修復してあったり、それとは反対に崩落個所になんとかレンガを積んで盛り土した上に道路を修復なんていう心配な処置だったりする。そんな場所に差し掛かるたびに、「おぉ、うまく直してくれたねぇ」と安堵したり、「こりゃあマズイ!」と神に祈ったりしているのかもしれない。
    山岳地の長距離バス路線で、大過なく無事に退職まで勤めあげた運転手に「ドライバー人生」について語ってもらったら、実に興味深いお話を拝聴できるのではないかと思う。

    Off road bus driving | H.R.T.C |Dangerous road of himachal pradesh | shimla most dangerous road (YouTube)

  • 寛容な国の不寛容

    2012年の最高裁判決で「2022年までに廃止」が命じられていたムスリムの「ハッジ巡礼補助制度」がずいぶん前倒しで「2018年から廃止」となった。
    植民地時代にルーツを持つものだが、国民会議派時代に最大マイノリティのムスリムの支持を取り付けるために利用されてきた。本来世俗主義のインドで個人の信仰のためにこういう補助がなされるのはおかしい。政教分離とはいいながらも、私たちの感覚からすると「いかがなものか?」と思われることは少なくない。

    ともあれ、こうしたことがまかり通ってきた背景には、国民会議派の遺産ということもあるし、マジョリティであるヒンドゥーがマイノリティのムスリムへの寛容さというか、度量の大きさがあったからとも言える。
    そこにくると、「あと4年の猶予」がありながらも、ずいぶん前倒しで今年から制度を取りやめるのは、やはりそのあたりの懐の狭さというか、不寛容さというかを感じさせるものである。

    それでもまだ、1992年のバーブリー・マスジッド破壊事件とそれに続いた各地でのコミュナルな流血を主導していた彼らの行ないよりはよほどマシかもしれない。
    当時、マスジッド破壊へと導いた「ラームジャナムブーミーでの寺院再建計画」を指揮したVHP幹部アーショーク・スィンガル、アーチャーリャー・ギリラージ・キショール(両者ともに今は故人)とともに現在中央政府与党のBJPで現在首相のモーディーが台頭する前の大幹部L.K.アドヴァニー、ムルリー・マノーハル・ジョーシー、当時過激な言動で勢力を急進させたウマー・バーラティー女史が文化財破壊(バーブリー・マスジッド)のかどで起訴されていた。

    これに続いた一連のコミュナルな衝突で亡くなった何千もの人命に責任がある彼らだったが、アドヴァニーはヴァジパイー政権下で首相に次ぐナンバー2である内務大臣職に就く。2014年の総選挙を迎えるに先立ち、首相職に大いに意欲を見せていたアドヴァニーは当時86歳という高齢ながらも健康で頭脳の回転も相変わらずシャープ。グジャラート州で活躍していたモーディーがデリーの党中央で台頭することにより、隅に追いやられることとなった。このときの党内での政争に敗れることがなければ、現在インドの首相になっていたはず。マノーハル・ジョーシーは人材開発省、科学技術省などの大臣職を歴任、ウマー・バーラティーは、MP州首相、のちに中央政府でもやはり大臣職を歴任している。

    台頭したモーディーにしてみても、彼が州首相になって間もない2002年にグジャラートのゴードラーで発生した列車焼き討ち事件をきっかけに州全土に広がった反ムスリム暴動の黒幕であったという疑義等から、中央政府首相になる直前まで、米国が入国禁止していた「危険人物」だ。
    こうした人物たちが監獄に送られることなく、陽のあたる場所を歩んでいった背後には、やはり国民会議派の勢力の著しい退潮と有権者の意識の変化がある。

    やはり1990年代初頭のインドでは、まさに「そのとき歴史は動いた」のである。

    Centre ends Haj subsidy as part of policy to ‘empower minorities without appeasement’ (THE TIMES OF INDIA)

  • 「Vintage Tales」という本

    「Vintage Tales」という本

    Vintage Tales by Warren Brown

    Kindleでこの本を読んだ。

    英領末期から1990年代までにかけてのアングロインディアンをはじめとする欧印混血の人々の日常が描かれている。クリスマスの祝祭であったり、ご婦人たちのピクルス作りのことであったり、雨季の洪水とそれにまつわるエピソードであったり。著者のWarren Brown自身がアングロインディアンである。

    アングロインディアンたちは軍、鉄道に加えて、役所や政府系起業に勤めるサラリーマンが多かったが、ここに登場する人たちは税関役人、市内電車を運営する公社、郵便局などで働く男性たち(女性は主に主婦)やその家族たちが大半を占める。自営業としては、写真館経営者、装身具販売、ウェディングドレス仕立屋、ボクサーといった人々が登場する。

    Free School Street、Marquis Street, Elliot Road、Ripon Street、Royd Street、Collin Lane その他、今のカルカッタの旅行者ゾーンとなっているサダルストリート界隈にある通りが主な舞台だ。

    カルカッタ市内で、アングロインディアンが集住していた地域は他にもあるのだが、このあたりの話が中心となっているのは、もしかすると著者自身がこの地域の出身なのかもしれない。

    元々、この界隈はアングロインディアン、アルメニア人、ユダヤ人、華人といった白人社会を取り巻く層の人たちが多く住んでいたが、独立後のインドでは立場が悪くなったため、生まれ育ったこの国を離れた者は多い。

    今でもこのエリアに残るアングロインディアンの人口はそれなりにあるのだろうか?次にカルカッタを訪れる際には、このあたりのことについて調べてみたいと考えている。界隈の両替商のオーナーにはアングロインディアンがけっこういるというような話は耳にしたことがあるのだが。

    書名 : Vintage Tales
    著者 : Warren Brown
    ISBN 1537852892, 9781537852898

  • Hello Bastarという本

    Hello Bastarという本

    途中、他にも読みたい本がいくつかあったので中断していたが、本日読み終えた。インドの様々な地域に跋扈しているマオイストの活動を彼らの勢力圏のひとつであるチャッテースガル州のバスタルを中心に伝える一冊。

    僻地の貧困層や先住民を武力で服従させて解放区の拡大を図る暴力集団と思っていた(基本的にそういう理解で間違いないはず)のだが、文字を持たなかった先住民の言語に書き文字を導入して識字教育を進めたり、そうした地域で保健衛生指導のための手引きを作成したところ、あまりに評判が良くて、政府の学校でも配布されるようになったりと、案外社会とちゃんと共存している部分もあったりすることなども描写されており、目からウロコであった。

    ともあれ、政府は警察やときには軍まで出動させて、警戒にあたっており、マオイストたちも移動中の警察の車列を襲撃したり、詰所を不意打ちしたりして数十名規模の死傷者を出すなど、激しく対立する状態にあること、暴力による革命を是とする反社会勢力であることはもちろんだ。

    彼らの「解放区」からは、少年や若者たちが「徴兵」されているし、マオイスト支配地域と政府支配地域の境目にあたる地域の人々は、双方から協力を要請されるとともに、どちら側からも疑いの眼差しを向けられることから逃れることは出来ず、前者からは裏切り者として報復されたり、後者に逮捕拘束されて、拷問を受けたりするケースは少なくない。

    マオイスト指導層の中には、子供たちをイングリッシュ・ミディアムの学校に通わせるだけではなく、海外に留学までさせるほど「裕福」な層もあり、革命を強烈に志向する組織にありながらも、自身の子供たちには「学歴とキャリアを積んでいい職に・・・」と望む者もあることについても垣間見ることができる。

    そのいっぽうで、ムンバイの都会で生まれ育った中産階級の女性、アヌラダーが社会正義や労働運動などと関わりを持つにつれて、やがてマオイストの指導者のひとりとして頭角を現していく様子なども描かれている。

    著者のラーフル・パンディターは、マオイスト活動家たちと親しく、彼らのジャングルでの移動に同行しながら見聞した様々な出来事と合わせて、ニュースなどには出てこないマオイストたちの人間模様が取り上げられているのも興味深い。

    巻末の「あとがき」にもびっくりした。先述のアヌラダー女史の夫で、同じくマオイスト指導者のコーバド・ガーンディーがデリーのティハール刑務所服役中に寄せた文章である。
    ところで著者のラーフルは、カシミーリー・パンディットの出。カシミールの騒乱により、1990年に故郷スリナガルを追われた過去があるのだが、この人自身が書いたOur Moon Has Blood Clotsという本も読んでみたくなる。

  • 名古屋名物パキスタン料理

    名古屋名物パキスタン料理

    せっかく名古屋に来たので、味噌カツ、山本屋本店とやらの味噌煮込みうどん、ナントカのきしめんとやらをいろいろ食べてみた。どれもおいしい。さりとて、知る人ぞ知る名店で食べることなく東京に帰るのはもったいないので出かけてみた。

    名古屋駅からあおなみ線で南下して荒子川公園駅下車して徒歩15分。港湾地区に近い工業地帯にひょっこり出現するAsia Halal Restaurant。場所柄、お客さんの大半がこのあたりに多いパキスタンの人たち(とりわけ中古車取引関係者が多い)なのではなかろうか。妥協のないパキスタンらしい味わいを期待したい。

    パンジャーブのヒルステーション、ビール醸造所で有名なマリー出身で、大柄でガタイの良い店主のアッバースィーさんに「評判を聞いて東京から食べに来ました」と言うと、大変歓迎してくれた。ちょうど食事時ということもあり、私たちが着いたときには誰もいなかった店内がすぐに満員となる。見たところ、他のお客はみんなパキスタンかバングラデシュの人たちであった。

    ニハーリーとナーン、そしてチキンビリヤーニーで昼食。盛りが大きく、味付けもパキスタン人客向けという感じだ。店内のお客たちの姿と併せて、名古屋にいることをすっかり忘れて、まるでパキスタンに来ているような気分になる。

    隣にあるAbbasi Halal Foodもアッバースィーさんの経営で、パキスタンの食材、清涼飲料や袋菓子などを扱っている。

    所在地: 愛知県名古屋市港区善進本町536
    電話: 052-398-6128