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カテゴリー: food & drink

  • インドの食卓から

    インドの食卓から

    インド国営放送による「The Hidden Kitchens of North-East」というプログラムがある。国営だけに、日々、多言語・多文化のインド各地のニュースが様々な言語で画面で飛び交うが、民放ではあまり扱わないテーマも取り上げるのもそれらしいところだ。

    これまで同局の「Wah Kya Taste Hai」のシリーズで、インド国内各地各種料理について、カシミール料理、パールスイー料理やチベット料理なども含めたさまざまなものを取り上げていたし、少し前にはラダック料理に関するシリーズものもあり、なかなか興味深く、お腹も鳴る。

    「Wah Kya Taste Hai」にしても「THE Hidden Kitchens of North-East」にしても、放送後はYoutubeに上がっているため、これらタイトルを入れて検索すると、これまで放送された分が多数出てくる。観てみると楽しいことだろう。ただし言語はヒンデイー語のみである。

    このリンク先は「The Hidden Kitchens of North-East」のエピソードの第1回目。

     

    The Hidden Kitchens of North-East : Ep #01

  • 1ルピーのランチ屋

    デリーのガーンディーナガルにある「1ルピーのランチ屋」。ラールキラーやチャーンドニー・チョウクから見てヤムナー河の対岸にある地域。東デリーから国会議員に選出されたBJP所属のゴータム・ガンビールが救貧事業として始めたものだ。

    まだ40歳にもならない若い政治家だが、それ以前に元「クリケットのインド代表選手」として、インドで彼のことを知らない人はいない。コルカタ・ナイトライダース及びデリー・デアデビルスで大活躍した超有名選手であったからだ。

    1ルピーでトークンを買い、カウンター手前で消毒液を入れた容器の中に放り込んだら食事を受け取れる。リポーターの男性によると「家で食べるような内容」で、悪くはないようだ。しかもお代わり自由!いくら食べても1ルピーだ。定休日の月曜日を除いた火曜日から日曜日まで、正午から午後2時までやっているとのこと。

    ゴータム・ガンビール議員による自らの選挙区への恩返しというか働きかけなようなものなのだろう。「売名行為」と言う人もいるかと思うが、影響力も財力もある人がこうしたアクションを起こすのはよいことだ。NGOがこのような施設を運営する例は多いが、議員個人による実施例ということもあり注目したい。

    Gautam Gambhir ने शुरू की 1 Rs UNLIMITED Thali (Delhi Street Food)

  • ピッツァ・ドーサ

    ムンバイの引き売りドーサ屋さん。100Rsのピッツァ・ドーサとのことで変わっている。。売り物もそうだが、コンロを搭載して鉄板で焼き上げるにもかかわらず、四輪の移動式露店ではなく、二輪の自転車で営業というのも個性的。

    「これで四半世紀やっている」と言っているが、材料を入れた金属缶のフタがまな板になるというコンパクトさからわかるように、ミニマムな装備でマキシマムな実力を発揮しているようだ。インドのストリート・フードのプロフェッショナル。

    Mumbai Man Selling Dosa on his Cycle (FacebookのStreet Food Recipes)

     

  • マニプリー・ターリー

    マニプリー・ターリー

    ダールやジャガイモなど、インド各地で見られる食材も多様されること、ターメリックも使用されるので、視覚的にはインド料理のように見える。

    特徴的なのは、竹葉を折って作った風雅な皿、料理に使われている油の量が少ないこと、味付けに豆や魚を発酵させたものが使われていることなどだ。乳製品はほとんど、あるいはあんまり使用されていないのではないかと思われる。

    食してみると、インドらしからぬ味覚で、東南アジア的、あるいは東アジア的ともいえる臭みのある食事は、日本人の私にとっては親しみをおぼえる味だが、地域外からやってきたインド人や西洋人は苦手かもしれない。

    インドのように見える部分があるが、味わいはずいぶん異なるというのは、まさにマニプルという土地を象徴しているかのようでもある。

  • 想像力

    想像力

    インドのラクナウにある「Multi Cuisine」を謳うレストランにて。

    なんとこれは「タイ式ヌードル」とのこと。(笑)

    食べたことない人が存在しない料理を想像力で創出。

    いや、これぞ「創造力」だろうか?

  • 当たりはずれ

    当たりはずれ

    南インドを離れると、マサラドーサは当たりハズレが大きい。こちらはデリーのサライロヒラー駅前で列車待ちの時間潰しのために入った店での「ハズレ」のドーサ。

    やはりこれを日常的に食べる食文化圏ではなく、厨房の料理人も北インドやネパールの人で「あまり食べた記憶はないし、この店で働くまでドーサを作ったことさえなかった」となると、インドにおける多くの「中華料理」のごとく、キビシイものがある。。

    それはともかく、ドーサは「小腹が空いたときにちょうど良い」「おやつにぴったり」と思う方は多いようだが、実はヘビー級カロリーのひと皿。「ふたつで1日分のカロリーが補給できる」とのことだ。栄養補給には、たいへん効率が良過ぎる。

  • 過激なパーン屋さん

    デリーのコンノート・プレイスにこんな迫力のパーン屋さんがあるそうだ。私はパーンはやらないので縁がないのだが、これはちょっと怖い。

    B級グルメ紹介のDil Se Foodieの映像から。

    Fire Paan At Yamu’s Panchayat, Connaught Place (Dil Se Foodie)

  • 排泄と食事

    排泄と食事

    21世紀に入るあたりから、インド各地でモールが普及するとともに、そうした施設には必須の「フードコート」がインドの外食文化を大きく変えたと言える。フードコートが屋台文化の延長であるとするならば、露店はあっても屋台文化は無かったインドでは画期的なことであったからだ。そのような場所が増えるとともに、カジュアルで照明の明るいレストランが増えることとなった。

    インドにおいて、フードコートがなぜ画期的であったか。それは昔々のインド人家庭に食事に招待されて、家人は食べていないのに自分だけ、どんどんサーブされて食べさせられることを経験したことがある人は多いだろう。そしてグルドワラーでランガルが行われること、ある程度以上の高級レストランでは、メニューの文字が読めないほど照明が暗かったこと、インドでは安ホテルでもルームサービスはごく当たり前にあること等々と、深く繋がる食における文化背景がある。

    インドにおける食事は伝統的には「個食」だ。古い時代のインド映画で、夫に金属皿を渡した妻が、次々におかず、ローティーやご飯をサービスしていく。夫はそそくさとそれらを食べてサッサと立ち上がって去っていくような描写がなされていた。画面には出て来ないのだが、奥さんはその前か後に、やはりそそくさと食事は済ませているはずなのだ。

    会食は儀礼的な意味合いを持ち、婚礼その他の社会的通過儀礼の際以外にも、たとえば何かあって所属するコミュニティー(カースト)から追放された個人が復帰する場合には、コミュニティの仲間が集まって彼の復帰を認める印として会食がなされていた。

    グルドワラーでのランガルは、食べ物に事欠く人への慈善行為や食いしん坊へのサービスなどではない。カースト、コミュニティが異なる人と食事を共にしないというタブーを破る行為であり、そういうタブーをタブーとしない「我ら同じ人間」というコミュニティーの一員であることを確認する儀式的な行為なのだ。

    とても暗かった高級レストランは、様々な出身の人たちが同じフロアーで食事をすることに対して、「闇」というパルダー(カーテン)を用意して個々の客それぞれに「専用空間」を演出していた。同じ場所で食事をしているように見えても、闇で仕切られている個の空間であったのだ。

    エコノミーな食堂でも、保守的な地方では席ごとにキャビン状に仕切ってあったり、布のカーテンで個室的な空間を用意するところがよく見られたことも、同じ理由による。

    こうした背景から、インドの宿泊施設では料金帯を問わずルームサービスが普及している。保守的な価値観ではやはり食事の基本は個食であるからだ。

    90年代半ば、時の若手人気俳優、今でも盛んに活躍している人気スターだが、「レストランで食事している様子を写真に撮られた」とのことで、カメラマンを小突いた(実際には激しく殴ったらしい)ことで問題になりました。そのとき彼のメディアに対しての釈明はインド人ならば「なるほど」と理解できたものであっても、おおかたの外国人からするとその範囲ではないだろう。

    「セックスや排泄と同じく、極めてプライベートな行為をしている最中を撮られた。こんなことが許せるのか?」というものであったからだ。この俳優の表現には、極端な誇張があるとはいえ、インドに屋台文化が無かったことには、このような文化背景がある。

    そんなあり得なかったことが今は当然のものになってしまっている裏には、90年代後半以降の急激な経済成長とライフスタイルの変化がある。今のインドの中年期以降の人たちにとって、食事のありかたひとつ取っても、「僕らの子供の頃からは考えられない」今の時代だ。

    そうそう、「家族連れの外食」についても、90年代後半のインド市民の間での「旅行ブーム」勃興以前には、大都市圏や当時のメジャー観光地を除けば例外的な行為であった。そのため80年代以前のインドには「フォーマルだが薄暗いアップマーケットなレストラン」や「とにかく減り腹を満たす安食堂」「通な旦那衆のための硬派なグルメの店」はあっても、「ファミレス的な明るいレストラン」は不在で、「家族連れも仲間同士も仲良くガヤガヤ」の屋台文化にも無縁であった。

  • 水の飲みかた

    水の飲みかた

    これから日々気温が上昇して、もうすぐ暑季を迎えるインド。今週のインディアトゥデイの特集は水不足について。乾季にはすっかり干上がる河川も多く、地下水位の下落も年々深刻になっている。

    今号表示写真のように、水の入ったコップやボトルに口をつけずに飲むのがインド流だが、古くは穢れを防ぐ観点からの所作とはいえ、現実的にウイルスや細菌等の経口感染症を防ぐためにも有効だ。病理学が確率していなかった時代にあっても、先人たちはそのようなことを理解していたのかもしれない。

    ペットボトルの水もこうやって飲むと中に異物が交じることなく、衛生的に保つことができる。ぜひ日本でも広めたい習慣だ。最初は距離感がつかみにくいかもしれないが、飲水の入った器を唇に近づけてから少し持ち上げて、口の中に注ぐとうまくいく。慣れると、最初から中空にかかげて、写真の女性のように優雅に飲むことができるようになるので、ぜひお試しあれ。

  • 墓場にあるチャーイ屋

    グジャラート州アーメダーバードにある「ニューラッキーレストラン」というチャーイ(と軽食)の店。1949年創立の老舗。ムスリムの墓地でチャーイを出していたら(おそらく露店で)、どんどん商売が拡大していって、いつの間にか店が墓場をカバーすることになってしまったという変わり種。露天だったはずのこの場所は建物の中となり、墓と墓の間にいくつもの席が設置されているが、それでも当時からあったのであろう木がそのまま生えているというおおらかさ。きれいに手入れされた墓には花が供えられ金属のレーリングで保護されるなど、大切ニされていることが見て取れる。動画に出てくる男性のコメント、「ここは墓は墓だけれども、ちゃんと花を供えたり大切にしていて、もはや礼拝施設だ言ってみればダルガーみたいなものだ。」というコメントも良い。チャーイ屋の屋号もそうであるように、お客たちからも「縁起の良い場所」と認識されているのも面白い。このチャーイ屋をいつか訪れてみたい。

    Game of Gujarat: Tea shop at graveyard (Zee News)

    https://youtu.be/lPKfJ_GI-MQ

  • 街角のよろず屋の風景

    街角のよろず屋の風景

    極小の間口、中で店主が椅子にでも座るとそれでいっぱい。

    そんな小さな店ながらも、なかなかの品揃えの雑貨屋さん。限られたスペースを「店舗兼倉庫」としてフル活用。先入れ先出しで品物を効率よく回転させていくこうした店はカッコよくはないかもしれないけど、ある種の機能美を感じる。店頭で何かを頼むと、迷うことなく数秒後にはカウンターの上に「ほらよ!」と出てくるものだ。

    もちろん店主の人柄、性格にもよるので、狭くてかつ埃だらけだったりするところもなくはないものの、たいていは上手に切り盛りしている。

    おそらく父親から教え込まれたこと、自ら経験して得てきたことなどが、店内に反映されているのだろう。

    長年立ち寄ることが多い街角では、そんな店の中にいる人が年配男性からいつの間にか若者になっていて「代替わりかな?」と思ったり、まったく別の店に入れ替わっていることに気が付くこともある。

    いつも同じに見える一角も、実は日々少しずつ変化している。ちょうど店の中の品物がお客に売れて新しい商品が入荷したり、製品が廃版となり、後継商品が発売されたりという具合に、街角の中身も入れ替わっていくものだ。

    いろいろな人やモノがぎっしり詰まっているのもまた、街角のよろず屋さんのたたずまいに似ているように感じる。

    内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

  • ハザーリーバーグの食事処

    ハザーリーバーグの食事処

    ハザーリーバーグの食事にはまったく期待していなかった。宿泊施設はとても快適なところが当たり、こういうホテルならば旨いものを出すレストランは併設していても、ここは田舎町なので外にはダーバーしかないだろうとタカをくくっていた。

    ホテルの隣にある「ムグライ・ミルチ」というレストラン

     

    「時間がないので、すぐに出てきて食べられるものを」と注文したライスとダルフライ。これだけで大変美味しかったので料理の腕・質ともに高いことがわかった。
    夜も再訪した「ムグライ・ミルチ」

    ところがどうして、ホテルから徒歩圏内にいくつもちょっとアップマーケットで美味しいものを提供するレストランが複数あるのだ。嬉しい誤算だ。

    「NEW FRONTIER BAKERY」の上にある「Frontier’s Cafe」も良かった。
    田舎町にはそぐわない感じの洒落た店内
    チキンロールがオススメとのこと。
    宿泊費に込みのホテルの朝食。シンプルだがとても良質であった。

    また美味しいケーキを作って販売している店もあり、食後の散歩がてらデザートを買いに出るのも良い。店番をしている女性もフレンドリーで世間話をするのが楽しい。

    ケーキの製造・販売をしている店。開いているときに撮影しておけば良かった・・・。

    田舎町なのに、食事情もなかなか好ましいハザーリーバーグである。

     

    内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。