カンボジアフェスティバル2016

東京都渋谷区の代々木公園にて、5月7日(土)と8日(日)にカンボジアフェスティバル2016が開催される。

こうしたイベント自体は、ずいぶん標準化されていて、国の名前が違うだけでイベントの形式はほとんど同じ。おそらくこれらをオーガナイズするのは同じイベント請負会社だったりするのだろう。

しかしながら、すがすがしい初夏の陽射しのもと、屋外で昼間からビール片手にのんびりと過ごすのはいいものだし、普段はなかなか出会えない人たち、イベントでテーマとなっている人たちと知り合うことができる機会でもあるので、多少なりとも関心があれば、顔を出してみて損はないだろう。

この翌週に開催されるタイフェスティバル2016のように、代々木公園が超満員になってしまうような具合ではないだろう。ちょっと地味めだが、ゆったり過ごすにはちょうどいいかもしれない。

「第17回カレーフェスティバル&バングラデシュボイシャキメラ」当日

東京都豊島区の池袋駅西口公園で毎年恒例の行事となっている「第17回カレーフェスティバル&バングラデシュボイシャキメラ」を午前中に覗いてきた。本日、2016年4月17日の午前10時から午後6時までの開催だが、やはり早い時間帯はまだ閑散としていた。
今月14日に発生した熊本地震への義援金ブースも設置されており、「ワンコイン(500円)からでもよろしく」と呼びかけていた。東日本大震災のときもそうであったが、私たち日本人の良き隣人である、このイベントを主宰するジャパン・バングラデシュ・ソサエティは、積極的な働きかけを行なってくれている。
あいにくの雨天だが、昼近くなったあたりで、雨脚が強くなってきたので、早々に退散した。
その後は台風並みの激しい風雨となった。私自身は、在日バングラデシュ人の知人幾人かと会うことが出来たのでよかったのだが、年に1度のせっかくの機会を楽しみにしている在日バングラデシュの方々は多く、群馬県、茨城県等といった関東一円はもとより、完済方面からはるばる駆けつけるケースもあるだけに、本日の空模様は彼らにとって気の毒である。
これをアップしている午後2時半現在、天気は回復に向かいつつあるようだが、会場の皆さんが残りの時間を楽しく過ごすことができるように願っている。



第17回カレーフェスティバル&バングラデシュボイシャキメラ

どんなイベントであっても、毎年継続して行われていると、「恒例」となり、広く知れ渡るようになってくる。

野山を切り拓いて住宅地が造成されたとする。新聞の広告や電車内の吊り広告などで目にしたことをきっかけに、現地を見に行ったら気に入って購入した人たちが順次引っ越してくる。土地に何のゆかりもない人たちが集住することになるが、そんな中でも○○町内会、××商店会といったものが構成されていく。最初はよそよそしい間柄であっても、やがて見様見真似で盆踊りや秋祭りといった行事を始めるようになってくる。

はじめのうちはすべてがぎこちなかった運営側も、勝手わからずというムードだった参加者側も、回数を重ねるごとにこなれてくる。日常でも、両隣から同じ通りの人たち、さらには商売や子供幼稚園、保育園や学校の繋がりといったチャンネルが増えていくとともに、人付き合いは広がっていく。

始まりはまったくの「無縁社会」であった新興住宅地に「地元感」が溢れるようになってきて、そこで育った二代目以降の世代にとっては、紛れもない地域社会そのものとなる。

ただ、新興住宅地が、昔ながらの土地と大きく違うのは、一気呵成で開発・売り出しがなされた地域に移ってくるのは、たいてい子育て世代が中心の似たり寄ったりの年齢層から構成されることだ。時間の経過とともに年齢層に幅が出てくるものだが、それにしても移り住んできた親世代が老境に差し掛かり、子供世代が結婚して子供をもうけてという具合に、地域の住民全体がひと回り、ふた回り年齢が上がっていくという特徴がある。

同様のことが日本に定住した南アジア系の人たちの社会についても言えるだろう。バブルの頃に出稼ぎでやってきたバングラデシュやパキスタンの人々だ。彼らの子供たちが成人する時期に差し掛かっているとともに、すでに長年日本に定住しているおじやおばをツテに日本を留学先に選んだ若者たちがやってくる。

これとは異なる流れとして、2,000年以降、中国や韓国からの留学生数が頭打ちとなったことにより、危機感を抱いた日本語学校の多くが、生き残りをかけて他の国々を模索した。現在もその努力は続いている。関係者の開拓により、スリランカやネパールから日本語を学ぶために来日する若者が急増している。

バブルの頃から現在に至るまで、四半世紀ほどの時間が経過したが、いつの時代も様々な志を抱いて日本に渡ってくる南アジアの人々がいた。もちろんそうした人たちの間では一時的な滞在先でしかないというケースも多かったし、日本に腰を据えて住み着いた後に第三国に渡ったり、帰国したりする人もまた少なくない。とかく人の出入りは盛んではあるものの、決して少なくない数の人たちが日本に根を下ろして定住している。

そうした中で、とりわけバングラデシュの人々については、日本での定住志向がかなり強いケースが多いようだ。子供たちを日本の公立学校に通わせて、家庭内での会話も日本語になっているということはまったく珍しくない。

今年で17回目となる「カレーフェスティバル&バングラデシュボイシャキメラ」に参加するバングラデシュの人たちには、家族連れの常連客の姿が大変多いが、その子供たちもすでに成人していたり、そういう年齢に達しようとしている人たちが少なくない。こうした「日本生まれのベンガル人」にとっては、物心ついたころからすでにあった年中行事となっている。あと数年すると、バブルの頃に移住した世代に孫が生まれたりもする時期に差し掛かっている。

イベントを立ち上げて、長年に渡りこれを育て上げてきたバングラデシュの人たちに敬意を表するとともに、今後ますますの発展をお祈りしたい。

今年は4月17日(日)に開催される。時間は午前10時から午後6時まで。場所は例年どおり東京都豊島区の池袋西口公園だ。


カレーフェスティバル&バングラデシュボイシャキメラ (JAPAN BANGLADESH SOCIETY)

さくらフェスティバル2016のセキュリティチェック

例年、桜の満開日に近い週末に開催されているが、今年は大使館の見立てが少し外れたのか、まだ三分咲きといったところの本日。
今回ひとつ気が付いたことに、大使館敷地に入る際にセキュリティチェックが実施されるようになっていること。

セキュリティチェック

正門は退場専用となり、普段は閉じられている裏門からのみの入場となっていた。
このイベントがうまく満開時と重なった年には、物凄い人出になる。インドの都市の様々なところでセキュリティチェックが厳しいこととは裏腹に、日本にあるインド大使館のイベントはずいぶん緩いと感じていた。何かあったら危険かもしれないと思うこともあったので、やはりこれがあるべき姿だと思う。
治安が良い日本の首都とはいえ、同様にテロを起こすような輩にとっては、非常に実行しやすい環境でもある。どこにどんな人間が紛れているかもわからないものだ。
さて、そのさくらフェスティバルだが、やはり満開日までしばらくあるためもあってか、あるいは私が訪れた時間帯が早かったためなのか、かなり閑散とした印象であった。


さくらフェスティバル2016

毎年インド大使館敷地内で開かれている恒例のさくらフェスティバルだが、今年は3
月25日(金)から27日(日)にかけての3日間開催される。

さくらフェスティバル2016 (駐日インド大使館)

すでに桜が開花し始めている東京都内だが、ちょうどこのタイミングで満開を迎えることになりそうだ。

天候の変化が激しい春先だが、どうか風雨にたたられることなく、ポカポカと暖かい日和に恵まれるよう期待したい。