
在日インド大使館による恒例の「サクラ・バザー」が4月10日(日)に同大使館敷地内にて開かれた。当初4月3日(日)に予定されていたものが、イベントの名前にも冠されている「桜」の開花時期や天候などを考慮して一週間延期されたものである。
大使館のある九段の桜は満開。近所のお堀端や靖国神社の景色がピンク色の靄に包まれ幻想的でさえある。
敷地内に大使館関係者や業者の出店等が並び、インド料理や菓子、チャーイやビール、そして民芸品などが販売されていた。来場者の中には在日のインド人たちも多かったが、近ごろ増えているIT関係者たちだろうか、都会的な感じがする若い年齢層の人々や小さい子供の手を引く家族連れの姿が特に目立つ。
天候にも恵まれ、花見ついでに覗いてみる来場者たちも多く、人の出入りが多少でも途切れることさえない大盛況であった。桜の名所という地の利を生かし、日本の文化や習慣と上手に折り合いをつけたなかなか粋な催しだ。
これが現在のインドならば、押すな押すなの混雑となっている外の状況とサクラ・バザーの会場である大使館敷地内の人の流れが、入場者たちへのセキュリティチェックなしに混然一体となるような状態が許されるはずもなく、東京の治安はまだすこぶる良好であることを実感する。
春うらら、ホロ酔い気分の楽しい日曜日であった。
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SAKURA BAZAR
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築地本願寺 インドな休日

10月17日(日)に、東京の築地本願寺でナマステ・インディア2004が開催された。
屋内と屋外でのプログラムが同時進行、講演や映画に関するトークショー、バラタ・ナティヤムやゴティプアといった伝統舞踊、民俗画のワールリー・ペインティング等の披露がなされていたが、今回最も注目を浴びていたのは、ラージャスターンのジョードプルから招かれた舞踊の一座であった。
楽器を奏でる男たちのカラフルなターバンと舞台で踊る女性たちのカラフルなミラーワークの施された衣装といった格好は、舞台に上がる前から来場者たちの熱い視線を集めていた。彼らの演目が始まるとスピード感のあるリズムと激しい動きが会場にいた人々のほとんどが釘付けになっており、「今度、インドに行ってみようか」という声が漏れ聞こえてくるかのようでもあった。
いつものことながらインドから招かれた出演者たちは、自分たちが出演するとき以外は一般の来場者たちと同じように会場内をのんびり見物しているので、気兼ねなく声をかけることができる。
例年どおり露店で衣類や書籍、音楽CDに映画DVDといったアイテムが販売されるとともに、都内や近郊のインドレストランによる出店があり、来場者たちはプログラムを見物するとともに、買い物や食事を楽しめるようになっている。今年もまた好天に恵まれたこともあって相当な人出があったようだ。
イベント開催にかかわる人々の顔ぶれは以前とあまり変わらないようだが、例年よりもずいぶんインド人の来場者が増えているように感じた。
このイベントは今年はや12回目を迎えるため、知名度が上がってきたこともあるかもしれないし、インド人の在住者が増えてきている証かもしれない。
同じ東京近辺に暮らしていても普段なかなか接点のない地元の人々と在日のインドの人たちが、年に一度こうして集い相互に知己を得る機会があるということは実に喜ばしい。
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ナマステインディア2004
今年で12回目となるナマステインディアが、10月17日(日)に東京中央区の築地本願寺で開催される。
日印経済委員会、インド政観光局、(財)アジアクラブ、NPO日印国交樹立50周年記念事業を盛り上げる会による共催である。
音楽、舞踊、文化公演等に加え、東京都周辺のインドレストランによる屋台、雑貨・衣類や書籍等の販売も行われ、インド関係のイベントとしては日本国内最大級だ。もちろん日本在住のインドや周辺国出身の人たちの来場も多い。
例年、プログラムの中でインドの伝統芸能が紹介されているが、今年はオリッサ州のゴティプアが披露される。このグループは新潟のミティラー博物館の招きで来日しており、ナマステインディアの翌週10月23日(土)と24日(日)には、横浜で「横浜インド祭・ハッピーディワリ」での公演も予定されている。
秋空のもと、おいしいカレーを食べてビールでも飲みながら「インドな休日」を過ごしてみるのもいいだろう。当日は好天に恵まれますように! -
東京国際ブックフェアはじまる
昨日、4月22日(木)から東京国際ブックフェアがはじまった。
このイベントは、29ケ国・地域の業者(フェア案内のホームページには25ヶ国・地域とあるが、急遽増えたらしい)が参加する本格的な図書見本市である。
…とはいうものの、デジタルパブリッシングにかかわる機材やソフト、編集製作プロダクションの売り込み、雑誌の発行元、英会話教室といった、読書人と直接関わりのない部分も多い。大手出版社が幅をきかせていること、わざわざここまで足を運ばなくても手に入るような本の山、売れ残った(?)洋書の特売などなど、都内の大きな本屋の店先と大差ない。何とかひと工夫欲しいものだ。
そもそもこのブックフェアは読書人が本を漁るためのものではなく、主に業界人たちの商談の場なので仕方ないのかもしれないが、不景気のためか年を追うごとに個性ある出展者が減ってきているように感じる。
ずいぶんテンションが低くなってしまったが、デリーのダリヤガンジ近くで語学書を中心としたショールームを開いているSTAR
PUBLICATIONSが今年もFEDERATION OF INDIAN PUBLISHERSという名前でブースを出しており、様々な本を並べて販売している。展示図書が売れるにつれてブースの隙間が目立つようになってくるので、興味のある方はお早めに。会期は25日(日)まで。 -
テルグの新年

首都圏各地の桜の名所が賑わう日曜日、大田区田園調布本町では在日テルグ人会(JTS)によるイベントが開催された。
会場手配の関係で、本来の「新年」よりも一週間ほど後に行われたウガディ祭だが、朝から夕方までおよそ8時間にわたり、参加者たちによるモノマネや歌、ホロスコープによる今年の運勢の披露、さらにはクイズに寸劇などなど、盛り沢山の内容で大いに盛り上がった。
花見シーズンのインド大使館による恒例行事「サクラバザー」と重なったためか、午前中は空席が少々目立ったものの、正午前からは満員の大盛況。昼食にはアーンドラ・プラデーシュ料理のビュッフェ、夕方にはスナックとチャーイが提供され、様ざまな出し物やテルグの人々との会話を楽しみ、美味しい料理に舌鼓を打ち、と非常に充実した一日であった。この場を借りて主催者の方々のご苦労に感謝の意を表したい。参加した皆さんにとって、今年も良い一年でありますように!

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写真展「藤原新也の聖地」
3月18日(木)から、大丸ミュージアム・東京にて、藤原新也の写真展が開催されている。

彼の初期の代表作『インド放浪』『チベット放浪』、続いて『全東洋街道』が発売された時代には、こうした作品に触発され長い旅に出た人が少なくなかったそうだし、いまでもインドを含めたユーラシア大陸横断の旅をする若者たちは、一度はどこかで読んでいることだろう。
「あの仰々しい文章はちょっと…」という声も耳にするが、遠い忘却の彼方を眺めているかのような写真の作風には、誰もがひきつけられてしまうことだろう。
私が彼の作品に触れたのは『インド放浪』が初めてだった。「こういう風にも撮れるのか」と写真表現の豊かさに興味を惹かれ、未だ見ぬインドという国に憧れを抱くきっかけにもなった。作品によっては極度に露出アンダーであったり、目をこすりたくなるほどアウトフォーカスだったりするが、観る者に対して強い主張を持って訴えかけてくるものがある。物事を直視するだけでは本質が見えてこないこともある、ということだろうか。
ガンジス河岸で野犬たちに脚を食いちぎられる遺体を見て「人間は犬に食われるほど自由だ」と表現するシニカルな姿勢は、彼の作品に共通したカラーであるように思う。
出展されている作品のモチーフは風景や人物のみならず、昆虫、植物、女性の写真とバリエーション豊か。カメラのファインダーを通した藤原新也ワールドの多彩さをあらためて感じることができる。
なお、会期は3月30日(火)まで。この後、京都の大丸ミュージアムでも同展が開催されるそうだ。(京都は5月13日(木)〜5月25日(火)の開催) -
今年もインドの本がやってくる!
今年で11回目となる「東京国際ブックフェア」が開催される。会場は東京ビッグサイト。会期は4月22日(木)〜24日(日)までの4日間だ。

「国際」と名がついているわりには、毎年展示フロアの大部分を占めているのは国内の出版社。日本で読まれる書籍のほとんどが日本語という「スワデーシー」市場だから当然のことではあるが…。
海外からの出展は、中国、台湾、韓国といった近隣国からのブースの存在感が強いが、欧米や中東その他地域のブースも健気に頑張っている。日本の市場で原著がそのまま売れるわけではないが、和訳本としての展開も考えられる。読書大国ニッポンはお得意さんなのだ。

今回インドからは、「BHALANI PUBLISHING HOUSE」と「FEDERATION OF INDIAN PUBLISHERS」の参加が予定されている。後者はこのブックフェアに毎年来ている「STAR PUBLICATIONS」の出展。デリーのアサフ・アリー・ロードで「HINDI BOOK CENTER」、イギリスのロンドンでは「STAR PUBLISHERS DISTRIBUTORS」という書店を運営している会社だ。
主にヒンディー語を中心とした語学関係を取り扱っているのだが、東京で開かれるブックフェアには、映画や料理などもふくめたバリエーション豊かな書籍を並べている。日本のインド書籍読者の好みを把握するために、毎年試行錯誤を繰り返しているように見える。お得意客から注文を受けた書籍以外は、すべて即時即売というのもうれしい。
南アジアの他の国ぐに、パキスタン、バングラデシュも出展してはいるものの、例年展示のみで販売していないのは残念。ともあれ、日本にあって出展者のインド人紳士とおしゃべりしながら、カタイ本からサブカルチャーまで、さまざまな本を手にとって吟味するのは貴重な機会(?)といえる。「本」に興味があれば、ぜひ足を運んでみるといいだろう。
