SAKURA BAZAR

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 在日インド大使館による恒例の「サクラ・バザー」が4月10日(日)に同大使館敷地内にて開かれた。当初4月3日(日)に予定されていたものが、イベントの名前にも冠されている「桜」の開花時期や天候などを考慮して一週間延期されたものである。
 大使館のある九段の桜は満開。近所のお堀端や靖国神社の景色がピンク色の靄に包まれ幻想的でさえある。
 敷地内に大使館関係者や業者の出店等が並び、インド料理や菓子、チャーイやビール、そして民芸品などが販売されていた。来場者の中には在日のインド人たちも多かったが、近ごろ増えているIT関係者たちだろうか、都会的な感じがする若い年齢層の人々や小さい子供の手を引く家族連れの姿が特に目立つ。
 天候にも恵まれ、花見ついでに覗いてみる来場者たちも多く、人の出入りが多少でも途切れることさえない大盛況であった。桜の名所という地の利を生かし、日本の文化や習慣と上手に折り合いをつけたなかなか粋な催しだ。
 これが現在のインドならば、押すな押すなの混雑となっている外の状況とサクラ・バザーの会場である大使館敷地内の人の流れが、入場者たちへのセキュリティチェックなしに混然一体となるような状態が許されるはずもなく、東京の治安はまだすこぶる良好であることを実感する。
 春うらら、ホロ酔い気分の楽しい日曜日であった。

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