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カテゴリー: column

  • 東京都内のインド料理店

    東京都内のインド料理店

    従来、多くの「インド料理店」とは、ムグライ料理やパンジャーブ料理といったインド北西部の料理が大半であった。その経営者や従業員も主にインド北西部かネパール、パーキスターンから来た人々というケースが多く、どこも似たり寄ったりの食事を提供していた。

    そのため、インド料理といえばタンドゥーリー・チキンやケバーブ、そしてナーンが必須であるかのように捉えられていたりするようだ。

    そんなわけで、南インド料理を標榜するレストランでもこれらのディッシュがメインメニューに挙げられていたりして、ちょっと何だかなぁ?と思ったりする人も少なくなかったことだろう。もちろん現在も同様で、新しくオープンした料理屋を覗いてみても、往々にしてそんな具合。

    ちょっと趣向の違う感じの店となると、飲み屋主体の店などもあるが、そうしたところでは「メイン」の品目に入っているタンドゥーリー・チキンとやらが、タンドゥールで焼いたものではなく、食紅だかパプリカだかで赤く着色した鶏肉のブツ切りを油で揚げたものになってしまっていたりして、これまたたまげてしまう。知り合いのヒマーチャル出身のオジサンがやっている「オヤジの手料理」的な店では、おそらく簡単に手に入るし、冷凍の大きな半身を買うと安いからなのだろうが、魚料理にシャケ(!?)を用いていて、これまた困ってしまうのである。こんな具合だったら、東京で「標準化」されたありきたりの店のほうがよっぽどマシだったりするのだ。

    だがそんな状況の中でも、インド各地の料理で勝負する店もいくつかあるようだ。

    インド料理の固定観念が180度変わる珠玉の12軒in東京 (mecicolle)

    個人的には、ピュア・ヴェジながらも多彩な小鉢とバリエーション豊かな味わい、食事の最中にこれまた様々な甘味類が提供されるグジャラーティー・ターリーの専門店が出来たら楽しいのになぁ!と思ったりもする。

    グジャラーティー・ターリー

    次々にいろんなアイテムが気前よく提供される中で、「ライスを頼んだらシメの合図」というグジャラーティー・ターリーのお約束事は、米食文化の日本には合わないはずではあるけれども。いや、それよりも大変高価なターリーとなってしまいそうで、なかなか手が出ないものになるのではないかと心配したくなったりもする。

  • MAJNU KA TILLA

    MAJNU KA TILLA

    デリーのカシミーリー・ゲートから北の方角、ヤムナ河とアウター・リングロードに挟まれた部分に、チベット難民たちの定住地として有名なマジヌー・カー・ティッラーと呼ばれる地域がある。デリー・メトロのヴィダーン・サバー駅を降りたところから、この場所を往復している乗合オートリクシャーを利用することができる。

    オートを降りて、歩道橋で道路を越えた先がこの場所。沢山のタルチョがかかっていたり、チベット旗が建物にかかっていたりすることから、いかにもチベット人居住区という感じがする。

    チベット人地区の入口
    チベット仏教寺院
    非常に狭い路地。こうした建物は違法建築ということになるのだろう。

    最後にここを訪れたのは、もう十数年も前のこととなっているので、着いてしばらく歩いてみても、ここが同じ場所であるとはとても信じられなかった。建物の背が高くなり、空が非常に狭くなっているためもあるだろうし、洒落た店が増えているためでもあるかもしれない。もちろん、ずいぶん前のことであるがゆえに、私の記憶自体が変質してしまっているということも考えられるが、それら全てが合わさった結果、「とてもどこだか判らない」という具合に感じられるのかもしれない。

    狭い路地の多いオールドデリー地区にあっても、あまりに狭く、くねくねと曲がり、道幅が少し広くなったり、極端に狭まったりしている頭上に高い建物がそびえている様子から察するに、このあたりのビルの多くは典型的な違法建築なのだろう。近年はさらに上階を建て増ししたりして、この有様にさらに拍車がかかっているのではないだろうか。

    路地にはインド人の姿も少なくないが、チベット人たちがやはり多い。さきほどこちらに渡る歩道橋には路地には仏具の店があったりして、チベット文化圏のラダックのレーに戻ってきたような気さえする。中国からの麺その他の食品の輸入品が食料品店の店頭に並べられているのも目にする。

    実に久しぶりに来てみたということもあるし、すでに昼前になっているが、まだ朝食を済ませていないため、レストランに入ってみることにした。月並みではあるが、ギャトクとモモを注文して、かなり待たされたものの大変おいしかった。

    ハウズカース・ヴィレッジにあってもおかしくないようないい感じのレストランやチベット関係のグッズの気の利いた店もあって、なかなか楽しい。また、このあたりにはゲストハウスがいくつもあり、外国人の姿もままあることから、滞在している人たちもあるのではないかと思う。両替所もあるので特に不便はないことだろう。今度デリーに来たときには、ここで滞在してみるのもいいのではないかと思う。

  • スリランカ・フェスティバル2014

    9月27日(土)と28日(日)に予定されていたスリランカ・フェスティバルが、当初予定されていた東京の渋谷区の代々木公園から江東区の有明に場所を変更して開催される。昨今のデング騒ぎゆえの措置であることは言うまでもない。

    直前になって他の会場が確保されて幸いであったということになるだろう。私自身は代々木公園での開催について、健康のリスクがあるとは思わない。すでに園内の他の生き物の生態まで心配されるほどなので、当然蚊は駆除されているはずであること、蚊がいたところで気温が低くなるとあまり活動しないこと、参加者は虫除けを塗るなどしておけば、デングウイルスに感染した蚊に刺されることによってのみ罹患するこの病気の心配はないからだ。

    ただし、開催者にとっても、出展する方々にとっても、今回の風評によるリスクは非常に現実的なものである。前週に予定されていたベトナム・フェスティバル、前々週に予定されていた日本インドネシア市民友好フェスティバルが中止される中、先週末にナマステ・インディアが開催されたものの、出展者や出演者のキャンセルが相次ぐとともに、来場者も例年と比較のしようがないほど少なかった。

    健康被害がないゆえに中止とする理由はない、という判断は正しかったものの、あまりに規模が縮小するとともに、来場者も前年に比べて「ごくわずか」という水準では、イベント開催としては明らかに失敗である。

    ただし、開催が近くなってから急遽会場を移すというのも、これまたどういう結果となるのかは、当日にならないと判らない。代々木公園で開催であるがゆえに、何かのついでに立ち寄る、代々木公園で開かれているがゆえに、近くを通りかかった際に足を向けてみた、という人も多いことだろう。

    すると、こちらもまた例年よりもかなり寂しい開催となるような気がしてしまう。これが杞憂だと良いのだが。

     

  • ナマステ・インディア2014 閑散とした会場

    ナマステ・インディア2014 閑散とした会場

    9月20日の土曜日にナマステ・インディアの会場を訪れてみた。場所は東京の代々木公園イベント広場。

    まさにガラガラの状態

    もしかすると「デング熱騒ぎで閉鎖されているのでは?」と思う方もあるかもしれないが、閉鎖された地域とは隣接しているものの、ここはそうした措置の対象にはなっていない。

    だが、週末であるにもかかわらず、イベント広場の西側のグラウンド、東側のフットサルコートも人影がなく、これら当面の間利用が中止となっているようだ。

    さて、例年のような大混雑が少しは緩和されているのではないだろうか、と思いつつ足を向けてみたのだが、会場に着いてみると、何やら行われている様子ではあるものの、開催される日を間違えて来てしまったのかと思ったほどであった。

    何しろ人出が非常に少ない。ここに掲載した写真は昼過ぎの時間帯に撮ったものである。かつてこんなに寂しい開催日があっただろうか?

    ミティラー画のアーティストたち

    中止とせずにやはり開催することが決まったのが9月10日であったが、出展されている方の話によると、同じように出展しようとしていた業者等の間で相当数のキャンセルがあったとのことだ。そのため、スペースをかなり狭めて開かれているし、それがゆえに当初割り当てられていた場所からの配置換えもかなりあったようだとのこと。同様にステージのプログラムについてもいくつか中止されたものがあるとのこと。

    レストラン関係の出店取りやめも多かったようだ。それがゆえに、来場者はとても少ないながらも、食事時には出てきているレストランのカウンター前にはそれなりの行列が並んでいるように見えることとなった。

    「まぁ、これくらいのほうがゆっくり見ることができていいですよ。」という声は来場者たちの間からはあり、それはそれでいいのだが、少なくとも初日においては、例年と比較して来場者数や盛り上がりという面で大幅な失敗ということになることは否めないであろう。主催者や出展者の方々にはとても気の毒なことである。

    もうすでに公園内では念入りに蚊の駆除はなされているはずだし、この気温の低い中で蚊の行動が活発であるはずもない。そうでなくとも、要はデングを媒介する蚊に刺されなければ罹りようもない病気であるため、虫除けを持参すれば済む話である。

    まさに「風評被害」ということになるかと思うが、9月21日の日曜日はもう少し賑やかになって、多少の盛り上がりを見せてくれることを願いたい。個人的には、例年どおり本日ここでいろいろな方々にお会いすることが出来て、やはり来てみて良かったのだが。

     

  • mcleodganj.com

    唐突ながら、ダラムサラのマックロードガンジの道路がきれいになるそうだ。

    McLeod Ganj to get world-class roads

    インド国外に住んでいる人はもちろんのこと、インド国内にあっても当のマックロードガンジの住民以外にとってはどうでもいいニュースではある。

    しかしながらこのマックロードガンジは、チベット亡命政府が本拠地としており、ダライラマ猊下も居を構える土地であることから、このmcleodganj.comからのニュースにとりわけ関心を持つ人々は世界中に数多いはず。

    地域の動向を伝えるメディアであり、観光案内であり、ボランティアを募ったり、求人情報を出したりする場でもある。いわばダラムサラのポータルサイトということになるのだろう。

    同ウェブサイト内からリンクされているMcLeod Ganj Shopは丁寧に作り込まれているが、本体であるmcleodganj.comのサイト上段にあるリンクメニューが空白であることがちょっと気にかかる。

    このサイトで取り上げている内容からして、チベット亡命社会の人々が運営しているものであるらしいことが判るのだが、こうした広告料を取って宣伝させる、つまり収入を上げる部分が機能していかないと、継続・発展させていくことは容易ではないだろう。こちらが心配するまでもなく、ウェブ上ではなく、地元の社会関係・人間関係で、きちんと収支の帳尻を合わせる算段があれば良いのだが。

    なかなか面白い試みであるがゆえに、なんとか踏んばってもらいたいものだ。

  • NEPAL FESTIVAL 2014

    東京の代々木公園イベント広場で行われるナマステ・インデイア2014と同じ日程、9月20日(土)および21日(日)にNEPAL FESTIVAL 2014が同じく東京の上野公園で開催される。

    両会場間の最寄駅間、つまり前者の原宿あるいは渋谷駅、後者の上野駅までは30分少々くらいで移動できるため、当日はどちらの会場も覗いてみるという方も少なくないかもしれない。

    ともあれ、季節の変わり目で雨も多い時期となるため、開催日の両日とも天候に恵まれることを願いたい。

  • Tune Hotels

    Tune Hotels

    Tune Hotelsというホテルグループがある。エアアジア系列で、航空会社のほうと同じく「ノンフリル」を標榜している。本拠地はマレーシアだが、現在同国を含めて8か国45か所で操業している。

    Tune Hotels (日本語サイト)

    市街地の便利な立地で高級ホテル並みの客室を安価に提供というのがコンセプトのようだが、削減できるサービスは大きくカットして宿泊客を受け入れるというビジネスモデルのようだが、同ホテルグループのウェブサイトのオプションのページをご参照願いたい。

    エアコン、テレビ、タオル、洗面具、インターネット接続、ドライヤー、清掃や客室金庫も有料となる。暑い国や暑い時期のエアコンはともかく、これらの多くはなくてもさほど支障はないかと思うが、かなり目新しいやりかたである。

    ただし、LCCの航空会社の場合は、既存の航空会社に対して強い価格競争力を持つだけではなく、鉄道やバスではなく飛行機を選択するというケースは多くあっても、宿泊施設の場合は、他のホテルからお客を収奪することはあっても、さほどの存在感を示すことができるかどうかはよくわからない。

    それでも、こうした新興勢力が伸長してくると、既存の宿泊施設の中でも価格面で渡り合えるようにするために、同じようなノーフリルの路線を採るところも出てくることだろう。今に「シャワーは有料」というホテルを見かける日が来るかもしれない。Tune Hotelsではもちろん無料だが。

    日本ではまだ沖縄県の那覇市に1軒あるのみだが、今後は他の地域にも進出してくることを当然画策しているであろうし、もちろん東京や大阪といったコアとなる都市へすでに進出を決めているのかもしれない。

    Tune Hotels Ahmedabad

    インドにもグジャラート州のアーメダーバードにあり、適当な日付を入れて検索してみると、以下のような料金が表示される。

    Standard Single  Single Room (1 Single Size Bed) INR 1,500

    Executive Single  Double Room (1 Double Bed) INR 2,200

    Executive Double  Executive Double (1 double bed + 1 single bed) INR 2,900

    Family Room  Family Room (2 Queen Beds) INR 3,800

    おそらく同じような価格帯のホテルに比較すると高いヴァリュー感のある客室が用意されているのではないかと思う。このチェーンのホテルはまだ利用したことがないのだが、機会があれば宿泊してみて、感想を述べてみたいと思う。

  • Namaste India 2014開催へ

    代々木公園を感染源とするデング熱発生により、公園内の隣接する地域が閉鎖され、今月6日(土)と7日(日)の日本インドネシア市民友好フェスティバル、同じく13日(土)と14日(日)のベトナムフェスティバル等が中止となることが決まる中、開催が危ぶまれていたNamaste India 2014だが、今月10日に同イベントのウェブサイトにて、予定どおりに今月20日(土)と21日(日)に開催することが告知された。その後は特に何のアナウンスもされていないため、特に変更等はないものと思われる。

    今年で22回目となる大きな催しであること、相当入念な準備がなされていることなどもあり、安易に中止という方向に行くことがなくて良かったと思う。すでに同公園では蚊の駆除が進んでいると思われるし、これから日を追うごとに蚊そのものの活動も減少していくだろう。

    しかしながら、もし罹患するとかなり辛い病気であるため、とりわけ小さな子供連れで訪れる場合はもちろんだが、虫除けなどを準備して出かけるようお勧めしたい。「あのイベントを開催したがゆえに、さらに発症者が増えた」などということのないよう、私たちも注意したいものだ。

    あとは両日とも晴天に恵まれることを期待している。

  • Lonely Planet Myanmar (Burma) 第12版

    Lonely Planet Myanmar (Burma) 第12版

    Lonely Planet Myanmar (Burma)

    今年7月にロンリープラネット「ミャンマー」の改訂版が発売されている。

    このところ政治・経済の分野で大変注目されるようになったことから、これまでにない速度で変化していっている国だが、同様に旅行事情についても情報がすぐに古くなってしまうようになった。

    たとえば両替ひとつとっても、ほんの数年前までは闇両替しかなかったものだが、今ではメジャーなところには店やブースを構えた両替商があり、そうしたところでは米ドル以外の主要通貨も扱うようになっている。

    ごく当たり前のことがまったく当たり前ではなかったこの国では、ネット事情も同様で、外国のニュースサイトやウェブメールが普通に使えるようになるなんて、2010年の総選挙前の軍政時代には考えられなかったことだ。

    人々の装いも同様で、老若男女問わず、都市部でもロンジー(腰布)姿ばかりであったのは、まるで遠い昔のことのような気がするが、実はそんなことはない。

    目次を覗いてみると、紹介されている地域に大きな変化はないようだが、観光目的でも訪れる人たちが急増していることから、魅力的な場所が新たに発見されていることであろうし、これによって情報源も多くなったことから、中身がより充実していくのは自然なことだ。

    政治や治安等の理由から、まだ外国人が訪れることが許されていないエリアも多いこの国だが、各地の軍閥との和解も進展していることから、現在はオフリミットであっても、今後私たちが訪問可能となるところも出てくることだろう。

    個人的に楽しみにしているのは、ミャンマー北西部からインド東北部に抜けるルートがオープンする日。アセアン諸国と南アジアを繋ぐ動脈としての道路建設、ナガランドからミャンマー側へと繋がる鉄道建設などといった計画があることから、ミャンマー側にしてもインド側にしても、あまり経済的には利用価値のない辺境の地であったところが、交易や人の往来によって潤う地域へと変貌する日が遠からずやってくるようだ。

    辺境であるがゆえ、あまり外から干渉されることなく受け継がれてきたものがあり、それが変化とともに失われていくというのは残念な気がするものの、その変化によって新たに生み出されてくるものもまたある。

    これまで時計の針が止まっていたかのように見えたところが、今度は弾みのついた車輪のように勢い良く回り出す。そんな躍動する現代を目の当たりにするとともに、そのダイナミズムを体感することができれば幸いである。

  • ラダック・マラソン

    9月14日(日)にラダック・マラソンが開催される。種目は以下のとおりである。

    •07 KM Race

    •Half Marathon

    •Marathon

    •The Khardungla Challenge

    特筆すべきは上記の中の四つ目のThe Khardungla Challengeで、レーの町から「クルマで通ることが出来る世界最高地の峠とされる海抜5,602m (海抜5,359mとする説もある)を折り返し地点とする往復72kmのスパルタンな長距離レースである。

    同マラソンのウェブサイトにあるとおり、第1回目の開催であった一昨年の参加者は1,500名、昨年は2,000名を数えるようになっているとのことで、この大会が次第に盛り上がりを見せているようだ。

    この大会の様子をYoutubeやUstreamのような動画配信サイトで中継してくれるとありがたいのだが、今のところそうした動きはないようだ。もっとも現地の通信環境を思えば、こればかりは仕方ないことかもしれない。

     

  • Google Earthで眺めるストック・カングリー

    Google Earthで眺めるストック・カングリー

    ストック・カングリー峰

    レーの町の旅行代理店で「ストック・カングリー登頂ツアー」の貼り紙をよく見かける。標高6,153mで、インドの「highest trekable mountain」ということになっている。

    町の旅行代理店でツアー募集しているくらいなので、技術的に難しくはない登山ということになっており、毎年シーズンには相当数の人たちが登頂している。一般的なのものは、レーからの行き帰りも含めて4日間ほどのものだ。2日目の晩に頂上アタックのためのベースキャンプに泊まり、3日目に日付が変わってから直ちに登頂に向けてスタートするということなので、レーの海抜が3,500m程度であること、短い日程を合わせると、高度順応はそう容易ではないように思われる。

    もちろん実際に登るのと、Google Earthで眺めるのとでは大違いであるに違いないが、少なくとも地形だけは「このような感じなのかな」という把握はできるのではないだろうか。

    高いところに弱い(酸素の薄いところは苦手)な私ではあるが、今度ぜひ挑戦してみたいと思っている。

    秀峰ストック・カングリー
    ストックの村の背後にそびえるストック・カングリー峰
    ストックの村
    ストックの村を縦断する川沿いに北上
    右手背後の大きな山がストック・カングリー峰
    村からのルート
    勾配はかなり急なのだろう。
    雪を被った部分が見えてくる。
    背後にはこんな眺め
    このあたりまで来るとかなり寒いことだろう。
    背後はストック・カングリー峰
    画面左手は雪渓のように見えるが、おそらく氷河だろう。
    実物はどんなに美しいことか。
    頂上はこんな具合らしい。
    頂上からストックの村の方面(画面右下)を見下ろした感じ

     

  • インド亜大陸にアルカイダの支部

    アルカイダのリーダーのアイマン・ザワヒリーの声明は気になるところである。

    亜大陸に支部を設立することを宣言するとともに、ミャンマー、バーングラーデーシュとともにインドのアッサム、グジャラート、カシミールのムスリムたちに対する支援を表明している。

    Al Qaeda Opens New Branch on Indian Subcontinent (New York Times)

    アルカイダは従前よりアフガニスタンやパーキスターンで活動を続けてきたが、ここにきて「支部を設立する」と言うからには、亜大陸での活動を本格化させるという強い意志の表明ということになるだろう。

    これを受けて、インドのメディアの反応はこのような具合。

    Nation on alert as al-Qaida launches India wing for ‘return of Islamic rule (THE TIMES OF INDIA)

    Al Qaeda Launches Wing in Indian Subcontinent (NDTV)

    Al-Qaeda declares new front to wage war on India, calls for jihad in the subcontinent (The Indian EXPRESS)

    http://indianexpress.com/article/india/india-others/al-qaeda-leader-ayman-al-zawahiri-announces-formation-of-india-al-qaeda/

    イスラームの敵 ?

    今年5月にインド首相に就任したナレーンドラ・モーディー氏。インド国内で清廉なイメージとグジャラート州首相として発揮した行政手腕とその果実としての同州の経済成長などから期待値が高く、改革に対する果敢な姿勢から現在までのところ好調な滑り出しを見せている。また、つい先日の訪日の際には安倍首相とともに経済面のみならず国防面でも積極的な協調姿勢を打ち出し、日印新時代の幕開けを印象付けたモーディー氏である。

    しかしながら、アルカイダは氏を「イスラームの敵」と位置付けることも想定しているらしいとの報道もある。もとよりインド国内においても2002年のグジャラート州で発生した暴動の際に、その前年に同州の首相に就任したモーディー氏による関与が長らく疑われてきたこともあり、インド国内外でそれなりの説得力を持つものとなることは否定できない。

    Al-Qaeda wants to portray Narendra Modi as enemy of Islam (The Indian EXPRESS)

    過激派活動家を生む土壌

    本家のアルカイダと袂を分かったISISのイラクにおける戦闘に加わっているムンバイ―近郊出身のインド人ムスリムもいることがすでに明らかになっているが、その中の1人が戦死したことも8月下旬に報道されていた。

    Indian youth dies while fighting for ISIS (DIGITAL JOURNAL)

    Fighting for “Islamic Caliphate”, Kalyan Boy dies in ISIS war against Iraq (THE INDIAN REPUBLIC)

    インターネットの普及により、こうした過激派のリクルートが容易に国境を越えるようになって久しいが、インドにおいては英語を理解する人口が膨大であること、世界有数のムスリム人口を抱えているにも関わらず、ヒンドゥー教徒の大海にあってはマイノリティーの地位に甘んじており、英国からの独立の際に分離したパーキスターンとの関係などから、相対的に不利な立場にあるといえる。

    そのため世俗的に抑圧感を覚えていたり、社会生活に信奉しているイスラームの見地と相容れない部分を感じていたりしているムスリムは少なくないはずであるとともに、貧困層の中においては、自身の不遇をムスリムに対する社会の不条理な対応であると理由づけしてしまうこともあるだろう。とりわけ若年層、精神的に不安定で、家族に対する責任や義務などがまだあまり生じていない者たちの中から、過激思想に共鳴する者がある一定の割合で出てくることを防ぐのは容易ではない。

    そうした人々は隣国パーキスターンで活動するラシュカレトイバをはじめとする組織や地元インドで結成されたインディアン・ムジャヒディーンのようなグループで活動したりしてきたわけであるが、そうした選択肢の中にアルカイダも加わることになるのだろう。

    亜大陸のムスリム社会への影響

    ここしばらく鎮静化しつつあったインドにおけるテロ活動、カシミールの治安情勢が今後危惧されるとともに、亜大陸全体におけるムスリムのコミュニティ内の対立や分断も生じさせることになるかもしれない。各地に聖者廟があり、カッワーリーのような宗教賛歌の伝統も豊かなこの地であるが、こうしたものはワッハーブ派の流れの延長線上にあるアルカイダの視点からすれば、異端以外のなにものでもないからである。

    また、こうした中から非ムスリムの間からはムスリムに対するさらなる不信感が生じてきたり、これを政治的に利用する動きが出てきたりすることは誰にでも予想できる。とりわけ先の選挙で大勝したヒンドゥー保守派のBJP政権においては、そうしたことが懸念される。

    宗教的な信条はともかく、テロ活動に対する国民会議派を中心とする前政権の弱腰を批判していただけに、こうしたテロ対策については強硬な態度が求められるところでもあり、それは大きな事件が発生した場合の外交上の対応のみならず、国内における引き締め策にも反映されるであろう。

    過激派の「安全地帯」

    こうしたアルカイダの細胞組織や潜在的な賛同者は、亜大陸各地に散在することになるのであろうが、その核となる部分はやはりパーキスターンのFATA (Federally Administered Tribal Areas ※連邦直轄部族地域)に置かれることになるのだろう。いや、もうすでにそれは存在していることだろう。この地域は、こうした組織にとっても「セイフ・ヘイヴン」となっており、インドにとってはもちろんのこと、その地域を抱えるパーキスターンにとっても政治面においても、治安面においても大きなリスクとなっている。

    ここは、中国に対するジハードを唱えるETIM(East Turkestan Islamic Movement)の拠点も置かれているとされていることは、今年7月にETIM パーキスターンと中国と題して記事をアップしたところだ。

    亜大陸の多国間の協調が求められるが・・・

    当然のことながら、亜大陸におけるアルカイダと対峙するにあたり、主要な鍵となるのはパーキスターン政府の対応ということになり、ここしばらく落ち着いたムードにある印パ関係に多大な影響を及ぼすことも考えられる。

    アルカイダの脅威に対しては、各々の国が個別に対応して解決できるものではなく、南アジア地域全体の包括的な協力と協調が求められるところであるのだが、果たしてそれが実現できるのかどうか。それが容易に実現できるとは思えないところに、アルカイダの活路があるということにもなってしまうのだろう。