チキン65

 世界三大料理といえば、中華料理にフランス料理までは定番だが、あとひとつについては地域や人によって挙げるものが違ってくる。ウィキペディアに出てくるようにトルコ料理と続くのは、ヨーロッパ人の感性ではないかと思う。
 この中になんとか和食を押し込みたいのはやまやまだが、ややとっつきにくい玄人好みの味(?)であるためか、外国人は食べつけた人でないとなかなか「旨い」と支持してくれないのが弱点。また国や地域によっては日本食の存在が非常に希薄なところも少なくないので、どういうものだかイメージさえわかないということも少なくないだろう。
 そこに来るとインド料理のほうが、そのユニバーサル度で和食をかなりリードしているかもしれない。だがこれを常食している人たちの中で、栄養過多からくる糖尿病がもはや国民病といわれかねないほど蔓延しており、現代インド人の食生活について警鐘が鳴らされている。
 それにもかかわらずベジタリアンメニューが揃っていること、そして様々なスパイスを多用した「薬膳」的料理としてヘルシーなイメージが定着していることから、世界の各地の人々からもかなり肯定的に受け止められることが多いのではないだろうか。
 世界三大料理からいきなり卑小な話になるが、インド風鶏唐揚スナック、チキン65はビールの格好のつまみだが、この「65」とは一体・・・?
材料の名前ではないし調理方法でもない。食べ物という大地の恵みを手作りで仕上げたものに記号のような名前が付いているのは不思議だ。
「65種類の調味料を使うから」(そんなややこしい料理とは思えないが)、「正式には生後65日前後の若鶏を使うことになっているから」と諸説紛々のようだ。尋ねても納得できる返事が返ってきたことがない。
 はたして「65」の正体とは如何に?

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