グループBはネパールとモルジブが準決勝進出 SAFF CHAMPIONSHIP

本日のSAFF Championshipは、第一試合のネパールとパーキスターンのゲームは1-1の引き分け。第二試合はモルジブがバーングラーデーシュを3-1で下した。最初の2試合をはともにドローであったモルジブだが、南アジアにおいてはそれなりの存在感を見せている対戦相手を完膚なきまでに叩きのめしたゲームであった。ネパールとモルジブは、ともに1勝2分けで勝ち点5。だが得失点差でわずかに1点上回る後者が1位、前者が2位での準決勝進出となる。

明日、12月7日にグループAのアフガニスタンvsブータン、インドvsスリランカが行われる。インドとアフガニスタンはともに1勝1分けで、前者はブータン戦での大量点が効いて、得失点差でアフガニスタンを3点上回り、現在は首位立っている。すでにグループリーグ敗退が確定しているブータンとの対戦において、アフガニスタンの圧倒的な優位は揺るがないはずだ。準決勝進出は間違いないだろう。だがインドについては、実力的にそう大きな差はないと思われるスリランカが相手だ。最低でも引き分けで通過できるので楽観したいところだが、うっかり負けてしまうようなことがあると、勝ち点で逆転されて、地元開催ながらもグループリーグで敗退という屈辱が待ち受けている。

首尾よく、インド・アフガニスタンともに12月9日の準決勝に駒を進めることとなれば、グループAを1位通過したほうがネパールと対戦、2位通過したほうはモルジブと戦うことになる。今日のところまでの全試合の中継を観戦して受けた印象を踏まえて、12月11日に行われる決勝戦に進出するのは、総体的な選手層の厚みを持つインドと華やかな海外組メンバーを抱えるアフガニスタンではないかと予想している。その両者のうち、晴れてSAFFカップを手にするのは、心情的には『インド!』と叫びたいところだが、欧州等のクラブチームでプレーするメンバーが多いアフガニスタン代表チームが要所要所で『魅せてくれる』プレーのほうに気持ちが移ってしまう。

アフガニスタンのサッカー事情に詳しくはないのだが、選手層は決して厚くはないはずで、海外組の選手たちもアフガニスタンで上手くなって外国クラブに引き抜かれたというわけでもない。多くは生まれてから祖国とあまり縁の無い生活を送ってきた人たちらしいので、将来の更なる発展につながるようなものではなく、現在の高いチーム力は今回限りの一過性のもののようでもある。そうしたチームが『南アジアのワールドカップ』とも言われるこの大会を制覇することにでもなれば、この地域のサッカー界、とりわけ南アジアを代表するトップリーグ、I-Leagueを擁するインドの面目は丸潰れだ。

それでもアフガニスタンを贔屓したくなるのは、内戦からの復興途上であるとか、弱小国の快進撃などといったものではなく、この大会で現在までのところ最もスペクタクルな試合見せてくれるチームであるからだ。ぜひ栄冠をカーブルに持ち帰ってもらいたい。

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