自由の女神は微笑むのか?

ダース・ローマシュ匡選手といえば、元甲子園球児、そして現在日本ハムファイターズ所属で、インド系初のプロ野球選手として知られているが、今度はなんとアメリカのパイレーツが二人のインド人投手とマイナー契約を交わしたのだという。
そして驚いたことにこの二人のインド人選手、今年に入るまで野球の経験はまったくなく、陸上の槍投げの選手であったという。
左からディネーシュ・パテール、リンクー・スィン
そもそもこのふたりはテレビの『Million Dollar Arm』コンテストに応募して勝ち残り、今月アリゾナで行われたメジャーリーグの適性試験に合格してマイナー契約にこぎつけたとのこと。
この19歳(ディネーシュ・パテール)と20歳(リンクー・スィン)は、テレビのリアリティ・ショーが生んだ人材であること、初めてのインド人選手であることなど、話題性だけが一人歩きしている観がある。
そもそもこの年齢になるまで野球を経験してこなかった者がプロの世界でモノになるのか大いに疑問だ。メジャーリーグの適性試験というのがどういうものだかよく知らないが、ただ速い球を投げることができるだけの若者たちが、この世界で生きていけるとは到底思えないのだ。多少なりとも野球を知っている者ならば、これがそんなに底の浅いスポーツではないことがよくわかるだろう。
だが、おそらく世間の大体数の人々のネガティヴな予想を裏切り、目を見張るような大躍進を見せてくれるようなことがあれば、とても嬉しいであろうことは言うまでもないだろう。コチコチに固まった常識を覆すような奇想天外な展開がごくたまにあるからこそ、この世の中というものは面白い。
果たして、インドからのふたりの挑戦者たちに自由の女神は微笑むのか。
Pirates sign 2 Indian pitchers (startribune.com)

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