チャダって誰だ?

チャダの熱唱
ナマステ・インディア2008の9月27日(土)のプログラムで、『インド人演歌歌手チャダ』なる人物がステージに登場。立派な体格のスィク教徒で、日本語も上手いが歌唱力の素晴らしさに驚いた。
雄々しい風貌、黒々としたヒゲ、ターバン、威風堂々たる体躯と似つかわしくない高音域の豊かな発声で演歌という一見ミスマッチながらも、妙に板についている。またステージで歌うこと、しゃべることに慣れている具合が何とも不思議だ。
最初は『え?何だって?』とキョトンとしていた観衆も、チャダが歌い始めるとそのプロフェッショナルな歌唱力に感じ入るとともに、彼の巧みなトークにスルスルと引きずり込まれていたようだ。その模様はYouTubeに投稿された動画で観ることができる。
将来の夢は『サルダールジーになること』だという小学一年生の私の息子は『おぉ!カッコいい!』と大喜びで、ステージが終わった後にフラフラと会場脇を散策していたチャダを見つけて握手してもらうとともに、一緒に記念撮影もしてもらった。
ところでこのチャダという人物、私はてっきり日系人でもある黒人演歌歌手ジェロの人気から『二匹目のドジョウ』を狙って出てきた新手の歌い手とばかり思っていたのだが、実は1975年に大ヒットを飛ばしており、歌手引退後はビジネスの世界に転進、貿易会社を営むようになったのだという。
そして今回はなんと30年振りの芸能界復帰ということになるらしい。先述のYouTube投稿動画を再生してみると、そのことについて司会者が触れていたが、私は息子とその場に居合わせていたにもかかわらず聞き漏らしていた。
それでは彼は今幾つなのかといえば、1952年生まれで今年56歳になるとのことだが、あと4年で還暦とは思えない若々しい風貌と雰囲気だ。息子にとってチャダはすっかり『ボクのヒーロー』になっており、11月19日に発売されるチャダの『踊るマハチャダ/面影の女』を買うことになりそうだ。
『チャダ』公式ウェブサイト
チャダ:インド人演歌歌手 30年ぶり復帰
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「チャダって誰だ?」への2件のフィードバック

  1. 若い方だと、チャダさんの名前は、聞いたことがない人がほとんどでしょうね。
    昔からのインド人に対するステレオタイプなイメージ、「ターバン巻いて鬚もじゃで、インド人 = シク教徒、云々。。」は、タイガー・ジェット・シンでなく、チャダさんが貢献したのが大きいと思っています(笑)

  2. なるほど。インド人に対するイメージを創り上げてしまうほどのインパクトがあった人なのですか。
    恥ずかしながら、実はあまり若くないのにチャダさんのことは知りませんでした。恐る恐る同い年の妻に尋ねてみると、『そんなことも知らないのか!』と呆れ顔。どうも芸能ネタにはカラキシ弱いもので・・・。
    そんな訳で、私にとってはやたらと新鮮な存在のチャダさんです。今後応援したいと思います。

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