2011年最初の号である。今回の特集は「インド映画が教えてくれる人と心」だ。
人間はひとりでは生きていけない。家族や仲間たちに囲まれて幸福に過ごすこともあれば、人々の中で生きていくがゆえに悩むこともあり、苦しむことだってある。
けれども困ったときに助けてくれるのもまた人であり、自分自身もまた何かの巡り合わせで誰かに手を差し伸べることだってある。人の縁というのは面白いものだ。
それがゆえにそうした人との出会いや絆が映画にも描かれる。そんな作品群の中からオススメ作品を今号では取り上げている。
Billu、Rain Coatその他の作品は、舞台こそインドであれども、そこに描かれるテーマには私たちの日本にも通じるものであるとともに、世界中のみんなが共有できるものだろう。
巻末のBollywood Filmy Pedigree、今回はファラー・カーン篇である。彼女を取り巻く身内の映画人たちが紹介されているが、母親がパールスィーであるとは知らなかった。
いつものことながら、小さな囲み記事も見逃せない。昔、日本で人気を博したインド人アイドルがいたのだそうだ。詳しくはナマステ・ボリウッドの最新号を手に取ってご覧いただきたい。
さて2011年が始まってから早いものでひと月半近くになる。今年のボリウッド映画界からは、どんな作品が出てくるのか、どんな新しいスターが出現するのか大いに期待していきたい。
ナマステ・ボリウッド#27 (Namaste Bollywood)