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カテゴリー: IT

  • 富士通 Scan Snap iX500

    富士通 Scan Snap iX500

    2年以上前に、「ドキュメント・スキャナー」と題して、書類スキャナーのベストセラー、富士通のScan Snap S1500を取り上げてみたことがある。

    このスキャナーのおかげで、自室にかなりスペースを確保することができた。それでもまだまだ書籍類がいろいろあるので、ある程度まとまった時間ができると、これらをS1500でドカドカ読み込んではPDF化する作業を進めている。簡単に言えば、背表紙を切り離した書籍を読み込み台に挿入すれば、自動的に次々読み込んでいってくれる。1分間あたり40ページくらいのスピードなので、単行本一冊を電子化するのはごく簡単だ。

    スキャナーとしては、他社の類似製品をまったく寄せ付けない非常に高い評判を得ているS1500ではあるが、決して弱点がないわけではない。紙が変色するくらい古くなっていたり、表面が粗い感じの手触りがする用紙を使用している場合、数ページ読み込むごとに紙詰まりや用紙の重なりが多発することは珍しくなく、そうした書籍のスキャニングには往生したことがよくある。特にインドで発行された書籍の場合、こういうトラブルが発生する確率は高い。

    重ねた紙を一枚一枚剥離させて吸い込んでいく給紙機構の部分は消耗品なので、一定の枚数(部品によって5万枚だったり、10万枚だったりする)で寿命となるため。これらを交換すれば再び快適に動作するはずなのだが、やはり苦手とするタイプの用紙の際にはいろいろと不具合が起きた。そうでなくとも、普通に調子良く読み込みがなされていく中で、なぜか特定のページだけは、まるでその紙に呪いでもかかっているかのように何度繰り返しても重なってしまうということもときどきあるのはなぜだろう?

    このたび発表されたScan Snapの新モデル、iX500は、読込速度が25%高速化し、しかもパソコン無しでそのままタブレットPCやスマートフォンに転送できる機能も搭載されているとのことだ。デジタル製品の性能はそのように飛躍的に進化するものだが、個人的により注目しているのは、給紙機構が一新されたことだ。これにより、読み込み時の重なりや紙詰まりが低減されていることを期待したい。

    発売は11月末。給紙の正確性が明らかに向上していることが確認でき次第、購入する予定。

    Scan Snap iX500

     

  • 携帯電話充電バッテリー POWER BANK  YB-642

    携帯電話充電バッテリー POWER BANK YB-642

    POWER BANK YB-642

    初めて手にしたときは「スゴイ!」と感激しても、やがてそれはごく当たり前で普通のこととなる。初めてスマートフォンに触れたときに驚きは、そんな前のことではないにもかかわらず、はるか昔のことであるかのように思えてしまう。

    だがスマートフォンの電池の持ちの悪さは相変わらずだ。待ち受け状態でせいぜい一日、いろいろ使いまくっていると半日でバッテリーが上がってしまう。

    インドでも日本でも、街中等で充電する機会が皆無というわけではないが、さりとてそれを期待するのはあまり現実的ではないため、自前の充電用バッテリーを持ち歩くことになる。

    スマートフォン自体のバッテリー容量は機種によるが、1,800~2,500 mAhくらい。これを1回充電できるかどうかという程度のものでは心許ない。廉価かつ大容量のものをとなると、だいたい5,000 ~ 6,000 mAhといった具合になる。

    1年半ほど前に「自前の電気」と題して取り上げてみたバッテリーは、いつもスマートフォンとセットで持ち歩いていて重宝している。LEDライト付きのため、停電の際にもとても助かっている。

    だが最近スマートフォンを7インチのタブレット型のものに買い替えたため、より大きな電源が必要になり、何か適当なものはないかと探していた。

    日本トラストテクノロジー社のEnergizer XP1800Aは、18,000mAhと圧倒的な大容量であること、スマートフォンやタブレットだけでなく、ノートPCも動作させることができるなど、大変魅力的なのだが、価格は2万円近くもする高価なバッテリーだ。もとより外付けバッテリーにそれほど投資する気はないしこの製品には懐中電灯としても使用できるLEDライトが付いていないため、購入する気にはならない。

    そんな中で、一般的なモデルを大きく引き離す圧倒的な大容量、手頃な価格、LEDライト付という条件を満たす、こんなバッテリーを紹介する記事が目に付いた。

    iPad 2を1.5回分も充電できる11200mAhバッテリー (ASCII.jp)

    中国のYoobaoという企業の製品だがPOWER BANK YB642という製品だが、内蔵しているバッテリー自体は韓国のSAMSUNG製のようだ。記事中にある7,800円という価格は、上記の記事が書かれた1年前のことであり、現在はかなり相場が下がって3,000円台ほどで販売されていることがわかった。

    よく出回っている「大容量」と謳った製品の倍ほどの容量で、あまり聞いたこともなかったメーカーのものとなると、事故でも起きないかと少々気になったりしなくもない。だが、すでに発売から1年以上経過しているし、ネットでも購入者の感想などがいろいろ書かれていたりもするので、まあ大丈夫そうだ。

    私自身、購入してからまだ日が浅いが、今のところ特に問題なく使用している。LEDライトがあまり明るくないのは残念だが、さりとて使えないほど暗いというわけではないので、まあ良しとしよう。

    長距離の移動中はもとより、電力事情の良くない地方を訪れる際には、このバッテリーがカバンの中にあると心強い。

  • ここは海抜何メートル?

    ここは海抜何メートル?

    東京メトロの築地駅で、「この出口は海抜1.9m」という表示を見かけた。元々が埋立地なので、そんなものなのだろうが、海の浜辺程度の高さかと思うと、しきりに取り沙汰されている「首都直下型地震」が発生したときのことを想像すると恐ろしくなる。

    普段、よほど高い山岳地にでも行かない限り、自分自身が今いるところが海抜どのくらいにあるのか想像することさえないし、それを手軽に調べる術もないと思っていたら、遅ればせながら、スマートフォンのGPS機能を利用して地図データから高度を調べるアプリケーションがいろいろあることに気が付いた。

    iPhoneならば、「デジタル高度計」「現在の高度」「Trekker’s
    Altimeter」等々、アンドロイドならば「Altimeter」「GPS高度計」「Altitude」などといった具合に、いろいろなものがダウンロードできる。多くの場合、現在地を確定して、その地点の高度データを表示したり、任意の場所を指定して、その地点の高度が示されるようになっている。

    私自身のアンドロイド携帯には「Altimeter」をインストールしてあるが、たとえばこんな具合に表示される。デリーは概ね海抜220mから230mくらいのようだ。

    デリー

    ラージャスターンのマウント・アーブーは、ヒルステーションとして知られるが、一番高いところで1,200m程度。周囲に広がる平地は250m程度で高度差はかなりあるとはいえ、さほど高いところにあるというわけではない。

    Mt. アーブー

    代表的なヒルステーションで、ヒマーチャル・プラデーシュ州のシムラーは、海抜2,100から2,200mくらい。西ベンガル州のダージリンも同じような具合らしい。

    シムラー
    ダージリン

    今年の夏に訪れたラダックで、レーの空港の滑走路がやけに傾いているように感じられたことを思い出した。目の錯覚かな?とは思ったが、このアプリケーションで調べてみると、北東方向から南西方向に伸びる滑走路は、北東端で海抜3,313m、南西端が3215mと高度差ほぼ100mで、いかにも山岳地の空港らしく、やはり傾斜が強い滑走路であることがわかる。

    ラダックのレーの空港滑走路東端同空港滑走路西端
    同じくレーの空港滑走路西端

    レー市内に入ると、高度は200mほど上がり、海抜3,500mくらい。そして郊外にあるシャーンティ・ストゥーパは、3,613mと表示される。

    シャーンティ・ストゥーパ

    レーから日帰りで訪問することができるツォ・モリリは、高度が4,522mもあるので、相当高いところにある湖ということになる。

    _

    とりあえず今回はこのあたりまでにして、また別の機会に各地の高度を調べてみることにするが、「ここは海抜何メートル?」と思ったら、すぐにその場でおおよその標高が判るのは面白い。

  • MEDIAS TAB UL N-08D

    MEDIAS TAB UL N-08D

    MEDIAS TAB

    コールカーターで購入した7インチのタブレット端末、SAMSUNG製のGALAXY TABを愛用してきた。購入目的の半分くらいは電子書籍閲覧であったのだが、PDF等の読み込みや表示にもたつくのが気になるようになっていた。また通話の際には基本的にヘッドセットを利用するような仕様になっていることも面倒に感じていた。ヘッドセット無しで通話できなくもないのだが、いわゆる「ハンズフリー」の通話状態となるため、話の内容が周囲に丸聞こえになる。

    今年9月20日に発売されたMEDIAS TAB UL N-08Dを手にしてみたとき、「こんなに軽いのか!」と驚いた。7インチのタブレットPC(携帯電話機能付き)なのに重量は約250g。躯体の素材は航空機などで用いられることで知られる軽量かつ強靭なカーボンファイバーが用いられているとともに、徹底した薄型化がなされている。OSはAndroid 4.0で、CPUは1.5GHデュアルコアと高速なので、少し前までのAndroid携帯のモッサリとした動作感とは別次元のスムースで滑らかかつキビキビとした操作感。大げさかもしれないが紙をめくるのに近い感覚で書籍を読み進むことができる。

    昨年からdocomoの携帯電話はドコモショップで手数料を支払えばSIMロックを解除してもらう(手数料3,150円と高いのだが・・・)ことができるため、通話・データ通信部分を除けば日本で使っているのと同じ環境を国外でも実現可能だ。

    通常のスマートフォンよりもずっと大きな7インチの大画面で使い勝手が良いのもさることながら、テザリングが可能であることからも利用価値が高い。USB接続のテザリングによりバッテリーを節約することもできるし、あるいはMEDIAS
    TABをWifiアクセスポイントとして利用して複数の機器をインターネット接続することもできる。

    Bluetooth接続を利用して、コンパクトな外部キーボードを繋ぐこともできるため、PC同様とまではいかなくとも、かなりそれに近い環境が出来上がる。

    その他、iPhoneやiPadならば別売りのアンテナやアプリの利用が必要となるワンセグ放送受信もできるので、日本国内においては「もう一台のテレビ」として役に立つ。画面が大きい分映像は荒くなるものの、7インチならばまあ見れないことはない。

    ややオーバーな言い方をすれば、「指先でつまんで持つ」ことが可能なタブレットPC兼スマートフォン。徹底した軽量化がなされているため、画面に使用されているゴリラガラスも飛び切り薄い(?)ように思われる。特長のひとつである「軽さ」の魅力を削ぐことにはなるが、破損防止のためにケースは必須かもしれない。

    現在までのところ、携帯電話として通話できる7インチタブレットは世界でも数えるほどしか発売されていない。その中でもヘッドセット不要で、「普通のケータイ」として話すことができるモデルとなると非常に希少な存在だ。

    スマートフォンとしての機能、PC、読み物、ガイドブックその他の資料をひとまとめにできるという点から、軽量かつ非常にキビキビと動作するこのMEDIAS TABは利用価値が大きい。

    蛇足ながらSIMは通常のサイズではなく、マイクロSIMとなる。よって往々にして携帯SIMを販売する店先にて、通常サイズのSIMからガリガリ切り出してもらうことになるだろう。

    売れ筋のスマートフォンとしては珍しく日本メーカー(NEC)の製品。非常に優秀なスマホ兼タブレットでありながらも、日本国内以外でのマーケットほあまり意識していないように感じられるのが残念だ。インドはもちろんのこと、どこの国に持って行っても大変重宝するデバイスとなることだろう。もはや今年正月に購入したばかりのGALAXY TABが、はるか昔の道具に見えてしまうし、GALAXY NOTEのような中途半端なサイズの機器よりも用途ははるかに広いことと思われる。

  • IRCTC (再々アップデート)

    前回は、今年7月にIRCTC (再アップデート)と題して、ウェブでのインド国鉄のEチケット予約について、携帯電話(インドの携帯電話会社のSIM利用)に送られてくる認証パスワードが必要になっていることについて触れたが、それを含めてインド人の間でもインド国鉄予約サイトの使い勝手は評判がよくないようだ。

    その不便さを解消する目的で、これまでのクレジットカードでの支払いに加えて、近々RDS (Rolling Deposit Scheme)なるものが開始されることになるようだ。要はネット予約を扱っているインド国鉄関連会社のIRCTCに「プリペイド」でお金を預けておき、そこから予約するチケットの代金が差し引かれるという仕組みだ。

    このシステムを利用することにより、これまで予約作業途中にエラー表示が出たり、携帯電話で受信しなくてはならなかった認証パスワードが不要になったりという面倒が解消されるという触れ込みではある。

    詳しいことはまだ明らかになっていないので、インド国内からの銀行送金以外にどのような「プリペイド」方法が可能になるのか、その「プリペイド」の支払い手段としてクレジットカードが使用できるのかも今のところ不明。

    IRCTC to launch deposit scheme for faster bookings
    (Times of India)

    IRCTC mulls prepayment cards to reduce
    transaction failure rate (The Indian Express)

    詳細が明らかになるまでは批評を差し控えたい。だがiPhoneやiPadのアプリケーションで、『Indian Railway Booking』アプリケーションが出てきて、サクサクと簡単に予約すれば、予約代金はiTunesに登録してあるカードから引き落とされ、あとは乗車後に『My Booking』のアイコンにタッチすると表示される予約内容を車掌に見せるだけ・・・という具合になればありがたい、と思うのは私だけではないだろう。

    南アジアの鉄道で、ウェブ上での予約・発券が可能な国はインド以外に存在しない。現状でもインドは『大変進んでいる』ので、あまり多くを求めるのは酷かもしれないが。

  • 携帯電話SIM 「J&K州 only」

    携帯電話SIM 「J&K州 only」

    インドのどの州で携帯電話のSIMを入手しても、基本的にはこれを全国で利用することができる。SIMを購入した州外で使うと「ローミング」扱いとなり、通話料は若干高くなったり、同じ携帯電話会社でもキャンペーン内容も少し異なったりするものの、通話もスマートフォンの場合でのインターネットも問題なく用いることができる。多くの機種では、これを介して自前のパソコンをネット接続するテザリングも利用できるはずだ。また、大半の州で3G回線での接続となっているため、あまりストレスなくネットの利用ができる。インドでは3G環境下でSkypeの通話を利用できるのもありがたく、料金を気にすることなく国際通話ができる

    プリペイドのプランのユーザーが非常に多いこと、携帯のハンドセットの中古市場もさることながら、新品でも手頃なアンドロイドのスマートフォンが出回っており、micromaxなどのものでは、5千ルピー台くらいからあるので、スマートフォンによって得られる利便性、加えてSIMフリーでインド国外の第三国でも利用できることなどからも、決して悪い投資ではないだろう。外国語版アンドロイドを日本語化する方法は、ウェブでいろいろと公開されており、ごく簡単に日本語でのメールのやりとりも可能となる。

    携帯電話会社はいろいろあるが、SIM購入の容易さやネットワークの広さなどを考え合わせて、airtelあるいはvodafoneを選択しておけば間違いないだろう。SIMそのものの代金は100ルピーもしないし、現在のインドの携帯電話の国内通話料金は世界最安レベルである。たとえ旅行中であっても自前の携帯電話回線があると何かと便利だ。

    インド中、どこに行っても、そこに電波が届いている限り、全国縦横無尽に活用できるインドの携帯電話のプリペイドSIMだが、ひとつ例外的な地域がある。J&K州だ。同じく政情に不安があったり、国境地帯であったりもするナガランド、ミゾラムその他の北東州では問題なくとも、J&K州だけは「別格」で、基本的に他州で購入したプリペイドSIMは利用できず、反対にJ&K州で入手したSIMも州外では用いることができない。もちろん通話だけではなく、インターネット接続も同様だ。

    一度購入すると、SIMがその後他人の手に渡ってもわからないプリペイド(ときおり携帯電話会社から利用者の本人確認の問い合わせ電話がかかってくることはあるが・・・)の場合と違い、継続的に毎月利用者が料金を支払い続けるポストペイドのプランの場合は大丈夫なのだが。

    J&K州では、州外で購入したプリペイドSIMができないとなると、同州で購入すれば済む話ではあるものの、他州の場合と異なり、この州に居住している必要があるとされるのが厄介だ。ラダック地方でのサービスを実施している携帯電話会社は3社しかない。国営のBSNL、民間会社のaircelとairtelである。前者ふたつは地域内での居住者であるという条件に厳格でダメだったのだが、airtelは、州内在住者が保証人となる(選挙民登録証または運転免許証の写しが必要)ことにより、非居住者でもSIMの購入が可能と言われた。とはいえ、一介の訪問者に過ぎない私が地元の保証人を用意しろというのは無理な話だ。

    ただし、かようにしてガードが甘そうなので「滞在期間が限られているのだから」ということでお願いしてみると、案外簡単に「いいでしょう!」との回答を得ることができた。写真は5枚も必要であった(通常、他の州では1枚のみ必要)が、SIMを購入することが出来た。ただし、購入してからすぐに利用できる他州と異なり、SIMを手にしたものの、「アクティヴェートできるのは明後日の午後4時以降から」とのことで、携帯電話が開通するまでに2日間の時間を要することになった。これは地元の人が購入しても同じことらしい。

    2日後、所定の操作により、アクティヴェートを完了。通話は問題なく利用できるようになったのだが、ネット接続がうまくいかなかったが、ハンドセットの問題ではなく、地元の通信事情が原因であった。まだ2Gでのサービスしか行なわれていないことに加えて、回線そのものの容量がとても小さいため、人口が少ないこの地域では利用者の数も知れたものだが、それでも日中はほとんどパンク状態にあるらしい。日中は電気の供給がなく、午後7時から午後11時までしか電気が来ないという事情も、携帯のネット環境への負荷が大きくなることのひとつの要因ではないかとも思う。

    通話は大丈夫だが、インターネットの利用ができないため、てっきり私のギャラクシータブの設定がおかしいのではないかと思ったくらいだ。日中はエラー表示が出ることが少なくなかったが、深夜近くや明け方に操作してみると、速度はかなり遅いものの、メール等のチェックをすることはできた。

    ただし、通話やネット利用できる圏内は広くない。レー周辺やある程度大きな町があるエリアでは利用できるものの、それ以外ではダメなようだ。ラダック地域で最もカバーしているエリアが広いのは、国営のBSNLらしい。地域内各地を行き来する運転手たちの多くが利用しているからだ。vodafoneその他、サービスを展開してみても、さほど旨みがあるとは思えないこの地域への進出を尻込みしている民間の携帯電話会社も少なくない中、行政の見地からこうしたインフラを提供できるのは、やはり政府系の会社ということになるのだろう。

    蛇足ながら、宿泊先での会話の中で知ったのだが、airtelのプリペイドの通話分のバランスについて、他のairtelのプリペイドユーザーとの間でシェアできるサービスがあることを知った。5Rsから始まり, 10Rs, 20Rs, 30Rsまでの間の任意の金額で相手に譲ったり、反対に貰い受けたりすることができる。

    わずかな手数料分は差し引かれるものの、付近にバランスをチャージできる店がなかったり、緊急の場合などで役に立つのはもちろんのこと、J&K州で購入したSIM(J&K州の外では使用できない)の通話分のバランスを使い残してしまったりする場合、デリーその他で購入したairtelのSIMのほうに移行する(州外のSIMにバランスの移行することは可能なようだ)ことができる。また、インドから出国する場合も同様に、未使用のバランスを他のユーザーにあげてしまうこともできることができる(あるいは出国する人から譲ってもらうこともできる)ことは、覚えておいて損はないだろう。

  • 携帯電話 若者たちにプライバシー革命

    あまり昔のことと較べても仕方ないのだが、インドの街中でデートする若者たちの姿が増えた・・・と思うのは、ライフスタイルや価値観の変化という外的な要因、洒落たカフェ、モール、シネコンその他のインフラ面の充実といったものもあるが、そうした変化と歩調を合わせるようにして普及した携帯電話を各自が持っているという内的な要因が大きく作用しているはずだ。

    昔、インドでは地方から出てきている学生や就職したばかりの者が自前の電話を持つということはまず無理だった(費用はともかく、固定電話回線を得るのはとても時間がかかるものだった)ため、近所の電話屋に出向いて自分から相手にかけるのみで、向こうからの連絡を受けることはできないという一方通行状態。双方が実家から通学・通勤している場合には双方向で連絡を取り合うことができるものの、ともに家族の反応を気にしながらということもあったし、非常識な時間にかけるわけにはいかないし、ともに在宅しているときのみ可能な通信手段であった。

    個々が専用に所持する携帯電話が普及してからというもの、どこの誰からかかってきているのか、父母等に知られることなく、心置きなく会話することができるし、すでに相手の家人が寝静まっている時間帯でも、こっそり通話することができる。あるいはSMS等を送信しあったり。

    もちろんインドに限ったことではなく、日本その他どこの国でもこうした自由を今ではごく当たり前のものとして、青春時代の若者たちが享受している。私が高校生や大学生くらいの頃には、まだそうしたものはなかったので、付き合っていたガールフレンドに電話する際には、いささかの緊張感があったものである。とりわけ電話口に出たのが相手の父親であった場合にはなおさらのことだった。

    当時のインドでは、若い男女がデートしている場面といえば、広い公園の木陰のような人目に付かないところというのが典型(今でも田舎ではそんな感じだが)であったが、今のインドの都会では、若い男女が出かける先には事欠かなくなっている。携帯電話という自前の通信手段があれば、家族に知られることなく都合のつく時間帯や場所を決めて落ち合うのはとても簡単になった。若者たちの日常生活において、それこそ「プライバシー革命」とでも表現すべき出来事となる。

    そんな時代なので、恋愛や結婚といったものに対する考え方について、それ以前の時代に育った親世代とはかなり齟齬が生じているのかもしれない。親の監視下にあるのが当然の状態で青春期を送った人たちと、それを回避できるのが当たり前の時代に成長した人たちとの違いだ。

    親しい間柄にある人で、最近結婚に失敗してしまった人がいる。結婚自体は双方の両親のアレンジによるもので、当初はうまくいっているものとばかり思っていたのだが、実はそうではなかった。相手の女性は、結婚前から親しかった人物との関係が続いており、それが破局の原因となってしまった。もちろんそういうケースは従前もしばしばあり得たものだが、携帯電話やSNS等といった通信手段により、よほど遠く離れた場所に嫁いでしまわない限りは、そうした婚外恋愛(extra marital affairs)、不倫といったものが容易になることは言うまでもない。

    それはともかく、恋愛観、結婚観といったものについて、「ケータイ時代以降」に青春期を過ごした世代と、それ以前の親世代との間での不協和音は続くことかと思うが、今の若者たちが親となる時代には、そのあたりの事情は大きく変わっているのではなかろうか。中年世代に差し掛かった「かつての若者たち」が『最近の若い奴らは・・・』などと愚痴っていたりすることもあるのだろうが。

  • IRCTC (再アップデート)

    またインド国鉄時刻表改定の時期の7月となった。先月末の時点で、同鉄道のウェブサイトにアップロードされているTrains At A GlanceのPDF版は、2012年7月以降(2013年6月末まで)の内容に改められた。

    ひところ、インド国鉄のウェブ予約を扱うIRCTCのサイトでは、インド国外発行のクレジットカードによる支払いができず不便であったが、cleartripという助け舟的な旅行予約サイトの存在があることは、1年半ほど前にIRCTC (アップデート)と題して取り上げてみた。

    だがしばらく前から、事前にIRCTCのサイトで手続きして、インドで入手した携帯電話に送信される認証パスワードを入力しないと購入できなくなっている。厄介なのは、インドの携帯電話でないとこれを受け取ることができないため、もともとそうしたものを所持していないとか、持っているけれどもインド国外にいるという場合だ。

    そうしたケースの場合は、IRCTCにその旨の電子メールを送れば、メール宛に認証パスワードを送信してくれることになっているのだが、パスポートの写しを送信しなくてはならないし、返信が来るまで1日か2日程度かかるので、「ああ面倒!」と思う人も少なくないだろう。

    そのあたりについては、『インド鉄道利用法:予約から乗車まで』というウェブサイトに詳しく書かれているのでご参照願いたい。

    予約内容をプリントアウトすることなく、携帯電話やiPad等に送信された予約内容をそのまチケットとして利用できるという措置が取られるようになっている一方で、予約手続き自体は利便性の向上と逆行しているのがもどかしいところだ。

    目的は、クレジットカードの不正利用、そして乗客に対するセキュリティ対策の一環といったところに尽きるのだが、運用されるシステム自体はいかにも「お役所的」である。つまり何か対策が取られるべき問題があるとして、それに対していかに効果的に実施するかという方向ではなく、「これを実行しました!」「こういう対策を取りました!」といった具合に、場当たり的な『私たち、仕事してます』というアリバイ作りに終始しているように思われる。

    クレジットカードの不正使用はともかく、仮に犯罪をもくろむ人物が狙いをつけた列車のチケットを入手しようとするならば、駅の窓口や旅行代理店などいくらでもある。ちょうど、鉄道駅のセキュリティ対策と同じようなものだ。

    大きな主要駅のエントランスから入場する乗客たちに大げさなセキュリティチェックを施していても、実は沿道からプラットフォーム脇に入ることができるようになっていたり、駅構内にテナントとして入っている食堂等を経由したりすれば、保安要員の検査を受けることなくプラットフォームに入ることができてしまうことが往々にしてある。また中途駅ではそのような措置さえないところが少なくない。

    ペーパーレスのチケットが有効となっているならば、いっそのことIRCTCがAppleのiPhone / iPad用あるいはGoogleのアンドロイドの予約用アプリケーションでも開発して、それらを経由して予約・支払いができるようにでもしてくれたら、販売側も管理は楽になるだろうし、利用者側ともによほど助かるのだが。

    今のところ、IRCTC用のそうしたスマートフォンやタブレットPCからアクセスできるIRCTCのモバイル用サイトを除けば、アプリケーション自体でインド国鉄のスケジュールや路線のチェック、PNRステイタスの確認等が出来るものはいくつか存在しているのだが、直接予約をできるようにはなっていない。

    今後の進展に期待したいところだ。

     

  • インドヴィザのオンライン申請

    今年4月からインドヴィザのオンライン申請が開始されている。

    オンラインビザ申請について(インドビザ申請センター東京)

    これにより、申請手続きに出向く手間が省けるのかと思いきや、実はそうではない。

    ウェブ上で必要事項を入力、申請日を確定してからプリントアウト、その申請日に窓口まで出かけてパスポートその他必要物とともに提出する必要がある。受け取りに出向く手間と合わせて、申請者側にとっては利するものは特にない。ウェブ上で確定した申請日は、基本的に変更できないようなので、かえって面倒になったといえる。

    『オンライン化したといっても、ちっとも便利ではないじゃないか!』と思うかもしれないが、もともと申請者の便宜を図るためのものではないのだろう。従前の紙媒体による申請と異なり、申請者の情報を効率的にデータベース化して、出入国管理に役立てようという、当局の便宜を念頭に置いたものであることは明らかだ。

    これによって、申請者個々のパスポート番号や発行日等が変更となっても、はてまた二重国籍を有する個人が複数のパスポートで出入国していたとしても、特定の個人の申請・出入国状況を把握することが容易になることから、テロ等の治安対策はもとより、不法入国等、当局側にとって好ましくない人物でないかどうかをスクリーニングすることが可能となる・・・のだと思う。

    オンライン申請ページを開き、先に進んでみると、申請者名入力の部分のすぐ下の「性別」ところには、male,female以外に「transgender」という区分があるのにはちょっとびっくりさせられる。

    それはともかく、この措置が開始されたばかりであるため、システムそのものに多少の問題があったり、申請センターのウェブサイトでの説明が足りない部分もあったりするのか、申請に出向いたもののオンラインでの入力内容に不備があるとされて、再度出向かなくてはならなくなったという話も耳にする。

    常々感じていることだが、インドにとって通常は特に問題のない日本その他国籍の人々について、こうした手続きの簡素化を進めてもらえないものだろうか。短期の滞在の場合、アライバルヴィザという措置はあるのだが、空港での手続きはスムースとはいえず、どうにかならないものかと思う。

     

  • 電子書籍

    英文出版大国インド。自国インドの様々な分野における興味深い書籍が大変多いのだが、流通面ではいつでもどこでも手軽に何でも手に入るという具合になっているとは言い難い。

    大都市の大きな書店に行けば、いろいろと購入したくなるものがあるとはいえ、やはり特定の対象についてドカッとまとめ買いするには、各出版社のショールームに足を運んで見繕ったり、スタッフにあれこれ尋ねて引っ張り出してもらうのが一番だ。

    とはいえ、自分自身の状況から、随時そうしたところに出向いて購入するわけにもいかず、さりとて自宅のスペースの問題もあり、関心を引かれるが果たしていつ扉を開くかもわからない本を狭い自室にどしどし放り込むわけにもいかない。

    そんなわけで、これまで購入してきた図書類を、自己利用目的で日々少しずつスキャンしてPDF化、いわゆる『自炊』なる行為を続けている。もちろん紙媒体で読むのが一番だとは思うものの、生活との折り合いがあるので、こればかりは仕方ない。他方で、そうした書籍をブックリーダー、タブレットPC、あるいはDropboxにでも保存して、いつでもどこでも時間の空いたときに読みまくるという利便性については私自身非常に重宝している。

    どうせならば、最初から電子書籍版も販売されていればいいのに・・・と思う。だが特定のアウトレットやデバイスに依存するフォーマットではありがたさも半減なので、より汎用性の高いフォーマットだと助かる。取り扱いについてはPDFが楽なのだが、やはり違法コピーや著作権の問題もあるので、なかなかそうはいかないのだろう。

    そうした面で、比較的汎用性の高い形で電子書籍を販売している業者の中で、イギリスのTaylor & Francisがあり、インド関係の書籍もある程度は扱っているようだ。インド国内でも、電子書籍を販売しているサイトはいくつもあるが、今のところ特に興味を引かれるようなところは見当たらない。電子書籍の分野は、まさにこれからという段階にあるので、今後の進展に期待したいと思う。

    ところで著作権といえば、書籍とは関係ないのだが、先日ある方がfacebookで話題にされていた、こんな記事がある。

    音楽は発売後3カ月で使い放題に 中国が著作権法“改正”案検討 (Sankei Digital)

    上記リンク先記事に書かれている『著作権法改正案』が実現すれば、発売から3カ月後には、海賊行為が政府のお墨付きを得ることになる。こんな感覚なので、国内利用のみに限るという前提で日本や欧州から供与された鉄道技術を、いとも簡単に輸出してしまうようなことになるのだろう。

    中国高速鉄道“見切り発車”の初輸出 特許問題で日欧と国際摩擦に発展も(フジサンケイ ビジネスアイ)

    作り手側が叡智を集めて作り上げたものの利用については、まさにその受け手側のモラルが問われる。ゆえにそう易々と再頒布される可能性のある形で供与することができないことについては充分理解できるところだ。

  • PACPAD

    PACPAD

    こんな記事を見かけた。

    iPadならぬ「パクパッド」、パキスタン国防省が生産 (asahi.com)

    googleで検索してみると、同様の記事がいくつか引っかかってくる。

    $200 PACPAD by Pakistan military (ubergismo)

    PACPAD: An Android Tablet by Pakistan Aeronautical Complex (Android Phones in Pakistan)

    上の記事ではスペックも記されており、こうしたタブレットPCとしては一般的なレベルのものであるようだ。タブレットPCの低価格化はかなりの速度で進行している。とりわけ第三世界で開発製造されるアンドロイドOSを用いた製品としては、7インチ画面の製品で200米ドル前後という価格は、とりたてて安価というわけではないが、軍需企業による一般消費者向け製品という点が話題になっているのだろう。

    ちょっと気になるのは、この製品のホームページhttp://www.cpmc.pk/products/pad/にアクセスしようとすると、PC画面に以下の表示が出たこと。

    ウェブサイトに何か仕込んであるのか、それともハッカーに攻撃されたのか知らないが、ちょっと危険な匂い?がする。果たして、製品自体は大丈夫なのだろうか、と締めくくってしまっては、懐疑的に過ぎるだろうか?

  • Sony Reader

    Sony Reader

    1年半ほど前に、『ドキュメント・スキャナー』と題して、書籍や雑誌記事類をどんどんPDF化させるために購入したスキャナについて取り上げてみた。

    『継続は力なり』という言葉を胸に、日々少しずつ、しかし欠かさずにスキャンを続けた結果、室内がスッキリ片付いて快適になってソファのひとつでも置くことになったかというと、なかなかそうはいかない。まだまだ山積みになっている書籍がある。 結局、電子化作業と並行して、いろいろ買い込んだりしているからそうなってしまうのだが、これでスキャナがなかったらと思うと恐ろしい。 だが、せっかく電子化した書籍類はパソコンに蓄積してあるため、もしこれが突然壊れたら・・・という恐怖もある。ゆえに毎週、外付けHDにせっせとバックアップをとるようにしている。

    何はともあれ、電子化は進んできたものの、パソコンやタブレットPCの画面でPDFを閲覧するというのは、通常のワードのその他のワープロ文書を書いたり読んだりするのと、あるいはウェブサイトを閲覧するのに比べて、非常に眼が疲れる気がしてならない。もちろん眼への影響は、それらと変わらないはずなのだが、書籍になっている活字を追うという行為は、これまでずっと紙面上で行なってきたため、どうしても紙の書籍を読むときの疲労具合と比較してしまうのかもしれない。

    そんなわけで、もっと楽に書籍を読みたいと思い、液晶画面ではなく、アメリカのE Ink社の電子ペーパーを画面に採用している電子書籍リーダーを購入してみることにした。

    だが電子ペーパー画面のモデルは案外多くないため、広く流通していて簡単に入手できるものとなると、やはりamazonのkindleかSonyのReaderあたりということになる。どちらもWi-Fiモデルがあり、簡単なウェブ閲覧やメールのチェックにも使えそうだ。

    SonyのReaderとKindle Touchを比較してみた。後者のほうに手頃感があるし、電子版書籍をネット上で購入するならば、Readerとは比較ならないほど膨大な量の書籍が用意されている。だが、私の購入目的は自前で電子化した書籍類を読むことであるし、ウェブ検索やメールチェックの際に日本語入力が不自由なくできるほうが良いと思い、しばらくあれこれ考えてみた結果、後者を購入することにした。Kindleは内蔵の4GBのスペースしか利用できないのに対して、Readerは、内蔵メモリーこそ半分の2GBしかないが、micro SD(最大32GB)を挿入して使うことができるため、電子書籍を保存できる容量は格段に大きくなる点でも有利だ。

    Eインク画面を利用するのは初めてだが、さすがに電子ペーパーと呼ばれているだけあり、紙のモノクロ印刷物を見ているのと変わらない感覚であるのが良い。これならば目が疲れやすいということはなさそうだ。液晶と異なり、画面が発光しているわけではないためだろう。もちろん太陽がさんさんと降り注ぐ屋外で見づらいということなく、周囲が暗くなるともちろん読めなくなってくる。紙と同じだ。

    少々残念なのは、そのサイズだろうか。6インチという画面はペーパーバックを電子化したものを読むにはまあ充分であっても、単行本をスキャンしたものを扱うには小さすぎる。もともと日本の文庫本や新書あたりのサイズを想定した大きさなのではないかと思う。画面を横表示にして読めば、表示される文字は大きくなるのだが、今度はスペースが狭く感じられる。

    ページをめくる際に生じる独特の挙動も液晶画面にはないものなので、最初はびっくりした。瞬間的にバラバラッと白黒反転するので、壊れたのかと思ったくらいだ。ページめくりはタブレットPCよりも遅いものの、じっくり読む本の場合は気にならない。だが辞書やリファレンス用の書籍(そういうものを電子化することはあまりないと思うが・・・)の類を閲覧するのには向かないだろうが、とりあえず私にとって当面は充分だと思っている。電源の持ちの良さは特筆すべきものがある。購入してから10日経つのだが、購入時にチャージしたバッテリーが上がる気配さえない。

    電子書籍を読むツールとしては、まだ発展途上という感じがするものの、もう少し大きな画面、そしてページめくりの反応がスムースで自然なものとなれば、100%満足のいくものとなることだろう。あるいは市中に出回るタブレットPCの液晶がもっと目に優しいものになっていき、電子書籍リーダー用として単機能(購入したモデルはWiFi接続してウェブサイトを閲覧可能)しか持たない、こうしたデバイスの存在価値が薄れていくのかもしれないが。

    とりあえずカバンの中に放り込んでおき、いつでもどこでもヒマさえあれば取り出して読書を楽しんでいる。

    画面はこんな具合