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カテゴリー: IT

  • ネット環境はありがたい

    アッサム州にあっても、少し大きな町の郊外くらいまでは3G接続が有効で、スマホにフェイスブックや電子メールなどのメッセージが絶える間なく入ってきているのがわかる。友人たちの動向にコメントしたり、自分がアップロードした写真にすぐさまメッセージが入ってきたりすると、なんだか旅行している気さえしなくなってくる。こういうときくらいはネット環境から遮断してしまえばいいと思いつつも、仕事関係等で何か大切な連絡が入らないとも限らないので、なかなか踏み切れずにいる。

    物心ついたときから周囲にネット環境があるのが当然という中で育った世代の人々はとくにそういう違和感を持つことはないのかもしれないが、「旅行=日常とはまったく切り離された時間」というのが当然と考えられていた頃から思えば、ずいぶん事情が異なるようになってきている。このように通信環境が整ったがゆえに、ネットでインドの国内移動の予約の手配などを事前に済ませて、簡単に旅行できるようなっているわけでもある。

    スマホ以外に、昨年購入したSAMSUNGのGALAXY CAMERAにもSIMを挿入してあり、こちらにもちゃんとネット環境が備わっている。インドではプリペイドの安価なプランがあるのはありがたい。デジタルカメラとしては起動の遅さがネックではあるものの、ネット通信端末としても利用できるのは今更ながら便利なものだと思う。通話面では携帯電話機能はないがSkypeの利用は可能だ。またテザリング機能を用いてパソコンをネットに繋ぐことも出来る。

    数年前ならば、タッチスクリーンのスマホを持っている人は珍しかったので、人前で取り出して操作するのはためらわれたものだが、今や廉価機種も含めて沢山流通しており、こういう言い方をするのは甚だ失礼かとは思うが、オートの運転手さんたちもけっこうスマホを持っているということに、その普及ぶりを感じることができるのではないかと思う。特に若い人ほど新しいそうしたモノに関心が高いため、少々無理しても購入するという傾向があるようだ。特にフェイスブックなどをやりたいらしい。

    運転手さんたちはともかく、多くの人々にとってのコミュニケーションとは、これまで身近にいる人たちと直接会話するだけのことであったものから、携帯電話の普及により、その場にはいない人たちとも気軽に話が出来るようになった。意中の彼女の父親が電話に出ることを恐れることなく、彼女自身が所有している携帯電話と自分の携帯電話が文字通り直通の「ホットライン」として機能するようになったことが、インドにおける男女の交際の自由化(?)に大きな役割を果たしていることに疑いの余地はない。

    また、デリー準州の政権を担うことになったAAP (Aam Aadmi Party)の躍進は、既成政党に対する「市民の乱」という側面が強いが、それにしてみてもSNSの普及なしにはあり得なかった現象であると私は考えている。政治的に分断されている社会で、個々の市民が共通する主張や願いをもとに繋がるインフラにより成し得た革命である。AAPの今後は未知数であるものの、彼らが巻き起こした波乱が既成政党に与えたインパクトは多大であり、たとえデリーにおけるAAP政権が政治的な未熟さにより失敗に終わるようなことがあっても、インド政界に及ぼした影響は総体的にプラスの作用をもたらすものと私は信じている。

    さて、バスや鉄道の出発待ちのようなヒマな時間も、これまでならばボ~ッと座っているか立っているかしかなかったものが、今はスマホで家族に現在地を伝えておいたり、仕事関係の連絡の有無を確認したり、後に訪れる土地の宿の予約のためにメールしてみたり、カルカッタの書店に書籍取り置きあるいは取り寄せの依頼をしたりなど、それなりに有意義?に過ごすことができるようになってきている。

    ともあれ、世の中やはり忙しくなってきていることは間違いない。ゆえに隙間の時間をいかに楽しむことができるか、活用できるかといったことが、余暇の楽しみ方のひとつのポイントになってきているようにも感じている。それがゆえに、プライベートな時間でも仕事関係のチェックが必要であったりするものの、仕事中でも旅行の航空券の手配、訪れた先での交通機関の予約などの連絡が可能であったりもする。旅行中もネットだのケータイだのというものに縛られるのは癪な気がする反面、いろいろなメリットもあるのだから、あながち悪いものではないようだ、と思い直したりもする。

    そういえば、昔は長期旅行に出た息子や娘がなかなか旅先から便りを寄越さずに、親御さんたちが大変心配したというような話を聞いたことがよくあった。旅している本人たちは毎日楽しく過ごしているのだが、事情を知らない日本の家族たちが不安に思うのは当然のことだろう。ごくたまに、場合によっては数か月に一度程度しか届かない絵葉書などでは詳しい日常のことは判らないし、情報も向こうからこちらへの一方通行だ。たまに局留めで息子や娘に郵便を送ったりしたとしても、そこに本人が本当に現れるかどうかはよくわからないし、手紙をピックアップするためにその局にやってくる前に、保管期限が過ぎて返送されてしまうかもしれない。

    ネット時代がやってくる前に、こんな若い女性に会ったことがある。たしかドイツの人だったように思うが、3日に一度は実家に電話しないといけないのだという。ずいぶん厳しい家なのかな?と思いきや、数年前に兄が外国旅行中に事故で亡くなったとのことで、ご両親は一人旅に反対していたのだという。何とかそれを説き伏せた結果、自身の安全を伝えるために3日に一度は必ず電話するということになったのだと言っていた。3日に一度国際電話とはずいぶんお金がかかって大変だろうと思ったが、毎回コレクトコールを申し込むのだという。それで受ける側の両親はコレクトコールのリクエストを断る。だがそういう形で連絡が来ることによって、娘の無事が伝わるからいいのだということだった。緊急時にはどうなるのかといえば、確か「非常事態用に少し違えた名前を使うことに決めている。」とかいうようなことを言っていたと思う。無事を伝える手段として、タダで賢く国際電話を利用するやりかたがあるのか、と感心したものである。

    だが今はそんな必要はまったくない。メール、スカイプ、そしてLINEはもちろんのこと、ランチに注文した食事が出てきたらそれをスマホで撮って、フェイスブックにアップでもすれば、ごくさりげない写真から家族はもちろんのこと友人たちも、旅行している本人が無事であること、楽しく過ごしていることが瞬時に伝わるからだ。

    そんなことを考えていると、親しく行き来させていただいているスィッキム州の大学の先生からメールが入り、しばらくカルカッタに帰省されていることが判った。すぐさま電話してみて、先生がカルカッタにいらっしゃる間にお会いすることになり、アッサムから戻るフライトを少し前倒しすることにした。そんなわけで、早速スマホでcleartripで取っておいた予約の変更・・・をしようにもうまくいかなかったので、新規に予約して、既存の予約をキャンセル。既存の予約を変更する場合と、かかる費用はあまり変わらないようだ。

    これがネット環境出現以前だったらひと仕事だったなぁ・・・などと、ついつい昔々の事情と較べてしまったりするのだが、やはりよくよく考えてみると、日常生活でも旅行でも、以前のアナログ環境に戻ることは無理であろうし、敢えてそんなことを自分に課したりしたら、ひどい苦痛以外の何ものでもないだろう。

    もっとも、そんなネット環境をありがたい、ありがたいなどと言うのは、アナログ時代に生まれ育った世代であるがゆえのことで、物心ついたときからそういうモノに囲まれて育った人たちに言わせると、「そんな当たり前のことがなぜそんなにありがたいんですか?」ということになってしまうことと思う。

  • 日常でも旅行先でも役立つスマホ兼カメラ

    日常でも旅行先でも役立つスマホ兼カメラ

    近年のSAMSUNGは、実に購買意欲をそそる商品を次々に出してくるものだ。昨年後半から発売されていて、日本では未発売のこんな製品が気になっている。

    Galaxy S4 Zoom (SAMSUNG)

    スマホで写真を撮る気にはならないが、もう少しマシな写りをするのならば大変ありがたい。それでもメインのカメラは手放すことはないと思うけど。

    近年爆発的に普及したスマホは、それまでのケータイと腕時計、予定帳、メモ帳、ネットブックがひとつにまとまっているという点が、世の中の人々から大きな需要を掘り起こすことになったのだろう。もちろんコンデジの需要も大きく侵食してしまっているがゆえに、安手のデジタルカメラがさっぱり売れなくなるということにも繋がっている。

    だがカメラとしての機能については、暗所での極端な弱さは言うまでもなく、画質面でも使い勝手面でも、たとえ比較の対象がコンパクトデジカメであっても、同じ土俵で勝負できるものではない。

    しかしながらこのGalaxy S4 Zoomは、本気でコンパクトデジカメとして造り込んであり、一昨年後半に発売されたGalaxy Cameraほどのものではないが、コンパクトカメラとしても、まあそこそこ使えるものとなっている。Galaxy Cameraと違うのは、こちらは携帯電話として利用できることだ。またGalaxy Cameraにおける不備な点もこちらでは改良してあり、たとえば起動時にいきなりズームレンズが前に飛び出さないようになっていたり、脆弱なレンズバリアーがガラスで保護されていたりといった仕様になっている。

    ズーム域は24mmから240mmで、F値は3.1から6.3というごく平凡なコンパクトデジカメで、絞り優先モードはなく、シャッタースピード優先モードもないという単純なモノであるが、それでもスマホにそれなりにカメラらしいカメラが搭載されているという利点が大きい。

    インドで現時点の店頭価格が3万ルピーくらいであるということは、そこから14.5%の税金を抜いた価格は2万6千ルピーくらい。免税店で買おうかな?と思ってしまう。

    ただし自分自身としては、やはりカメラとしての性能自体にもう少し向上を期待したいので、このモデルに手を出してはいない。Galaxy Cameraの次期モデルが発表となっているが、今度のモデルの通信対応はWifiのみというのは寂しい。初代機のように3Gに対応して欲しいものだ。それでもって携帯電話としての通話も可能であったとするならば、私としては即購入ということになるのだが。

    Galaxy S4 Zoomがもう少しカメラらしいカメラになるか、Galaxy Cameraに携帯電話しての通話機能が付いたら、「インドでどうだろう、この一台」ということで大いに注目できるモデルとなる。ともに5インチに満たない画面では少々物足りないものがあるが、ガイドブックもここに保存しておき、必要に応じて参照するという使い方もできるだろう。

    いずれにしても、今の日本メーカーにはない無尽蔵の体力とアイデアを感じさせるのが現在のSAMSUNGだ。スマホやコンパクトデジカメ以外にも、ハイエンドなカメラでもなかなか面白い製品を出しているので、ぜひ日本でも同様に量販店等で発売して欲しいものだと思う。

    現状では、日本国外で購入したり、あるいは海外通販等でも買い求めたりすることはできるとはいえ、故障した場合の修理面での不安は否定できない点が気がかりである。日本市場への正規ルートでの進出を期待したい。

  • ペンタックスQマウントの超広角ズーム 「PENTAX-08 WIDE ZOOM」

    ペンタックスQマウントの超広角ズーム 「PENTAX-08 WIDE ZOOM」

    今年7月にペンタックスのQ7を購入してから、とても気に入って愛用している。旅行先にも日常生活でも常にカメラを携帯しているのだが、写真を仕事にしているわけではないので、それを持ち歩くのが苦になるようでは困る。かといって、撮影すること自体を楽しむことができないような「押すだけカメラ」なら要らない。

    近年、携帯電話の写真画質が向上してきたことから、安手のデジカメが市場に居所を失ってきており、デジタル一眼ブームも一服したことにより、「高級コンパクトデジカメ」のジャンルが充実してきているのは嬉しい。

    コンパクトデジカメの常として、レンズの焦点域に限りがあること、あまり広角から望遠までと撮影域を欲張ったモデルは画質やレンズのF値等で不利になってしまう。そんなわけで、コンパクトデジカメながらも一眼並みに幅広く使いまわせるものとなると、レンズ交換式という方向が導き出されることになるのは、最初から誰もが判っていた。

    そういう流れの中で、コンパクトデジカメとデジタル一眼の中間の需要を埋めるものとして、ミラーレス一眼が出てきたわけだが、これとて趣味で写真を楽しんでいる者が、常日頃からカバンの中に放り込んでおくにはかなり辛い。いくつかの交換レンズも一緒にとなると、写真が仕事ではないのでそれこそ不可能である。

    そんなところで、2011年8月にペンタックスQマウント機の初代モデルが出た際には、「まさにこういうカメラが欲しかった」と心躍ったものだ。この大きさであれば、複数の交換レンズとともにカバンに忍ばせておいても苦にならないからだ。当時はまだ初物であったこと、今でも決して豊富といえないレンズのバリエーションの関係もあり購入は見送った。

    その後、昨年10月に後継モデルのQ10が発売となった際にも、かなり心動かされるものがあったが、他に物入りがあったため買うことはなかったのだが、今年7月にセンサーサイズがやや大型化して焦点域がより広角側に寄った形でQ7が出てきたことから、ようやく手に入れた次第である。

    さて、このQマウントシリーズのレンズのラインナップは、このモデルの登場により8本目ということになるのだが、数千円から1万円弱程度の「トイレンズ」を除き、1万数千円台から2万円強といった程度という手軽な価格帯であったため、超広角ズームの発表がなされた際には、超広角というやや特殊なレンズであることを考慮しても、やはり廉価であることを期待していた。

    そして出てきた価格は45,000円前後であったことから、ちょっと迷うものがあった。ネットでの前評判もやはり価格について「高い」というものが多かった。それでもこれを購入したのは、現在私はペンタックスQ7をメインに利用していること、後ろに引けない場面や建物内等のスペースが限られたところなどで、有効に使えるレンズが欲しかったからに他ならない。

    店頭で、このレンズを装着したデモ機の液晶画面を覗いてみて、35mm換算で17.5mmの画角で写りこむ範囲の広さ、その割には歪みが想像以上に少なく調整されていること、撮影してみても周辺部の流れがこれまたよく抑えられていることなどが一目で判ったので、即購入することとなった。他のQマウントレンズよりも割高なのは超広角レンズであるがゆえに当然そうなるのだが、この価格に見合った性能を有しているようなので納得である。今後もっと使い倒して、他の機会に感想を述べたいと思う。

    あくまでもQ7を持っている方に限定(QやQ10の場合は広角端が21mm相当になるので「超広角」としてのインパクトがあまりない)ということになるのだが、このレンズの使い勝手は実に「買い」であり、入手して決して後悔することはないだろう。この類のレンズは通常ならばかなり大きくなるのだが、軽さと小ささを身上とするQマウントレンズだけに、わずか75g。決して邪魔にもならない。

    そんなわけで、買ったばかりのこのレンズで、東京のお茶の水にあるニコライ堂を試し撮りしてみた。

    ここ数日間は、ペンタックスのQ7で、こればかり常用することになりそうだ。

     

  • SIMフリーのiPhone発売

    SIMフリーのiPhone発売

    先日、日本のアップルストアでSIMフリーのiPhone (5Sならびに5C)の販売を開始した。

    これにより、日本で購入・使用しているiPhoneがジェイルブレイク等することなしに、アップルのサポートの範囲内で、SIMを差し換えて利用できるようになる。

    日本国内の新日本通信その他の格安SIMはもちろんのこと、海外のインドその他の国々で現地SIMを購入したうえで、日本国内で使っているのと基本的に同じ環境でそのまま使用できることのメリットは大きい。

    その他のスマートフォンにおいては、docomoの場合は自社で販売しているモデルについてSIM解除手数料3,150(消費税込)を支払えば、SIMフリー化してもらえる措置はあったものの決して安い出費ではない。そうして解除してみても、docomo以外のSIMを挿入するとテザリングは利用できない仕様になっていたりする制限があった。

    しかしながら先述の格安SIMはインターネットの通信速度が非常にスローであるし、かといって携帯電話各社は、基本的に通信回線契約とハンドセットの販売は抱き合わせになっているという不便がある。

    つまり新しいハンドセットを購入する際に「月々割」その他の名称で、毎月の通信料金から一定の金額を差し引くことにより、「実質ゼロ円で購入できます」などという形で消費者に対して回線契約あるいは更新時に新しい機種を購入するように「強要」しているからだ。

    もともと日本の携帯電話の通信料金はかなり割高に設定されており、そこからわざわざ本体価格を割り引いたように見せる姑息な手段ではあるものの、そうした月々の割引とやらが適用さそるのは、あくまでもハンドセットを回線契約ないしは更新と同時に購入した場合のみであり、自前のものを持ち込むと毎月の通信料金がずいぶん割高になってしまう。

    同様に契約期間満了時に、それまで使ってきたハンドセットをそのまま継続して使用するつもりであっても、その時点で購入時に与えられた月々の割引が終了してしまうため、再度ハンドセットを購入することにより、新しい契約期間内の月々の割引を適用してもらうようにしないと、これまた毎月の出費が大きくなってしまう。

    業界全体がそういう商習慣になっているため、アップルストアでSIMフリーのiPhoneが発売されたからといって、それが爆発的に売れるようになるとは思えない。従前からSIMフリー端末を海外で購入する人たちは多かったし、日本国内のユーザーに対して、香港などの現地価格とあまり変わらない価格で海外からSIMフリーのスマートフォンを手配する通信販売業者はあった。

    現状では、多くの場合、特定の機種を利用したいという場合、それがiPhoneであれ、ギャラクシーノートであれ、それらを販売している通信会社と契約しなくてはならない。こうした日本と同様の販売方法をとっている国は他にもあるとはいえ、多くは通信契約とハンドセットの購入は別々となるのが基本である。

    つまり自分が利用したい携帯電話機を購入したうえで、自分の都合に合った契約を通信会社と交わす。従来からの固定電話と同じことだ。

    インドのように、ポストペイド契約主体に頼るだけでは顧客を獲得することが困難な市場環境の国で普及している、基本料設定がなくて維持費が格安のプリペイド方式が日本にもあったならば(日本のキャリアにもプリペイドのプランはあることはあるが、あまり気軽に利用できるような内容ではない)、個人でも複数台所有することが容易になる。

    日本の携帯電話事情は、大手の携帯電話事業者自身とそれらと癒着した各メーカーの都合で動いており、ユーザーの利便性は置き去りにされている印象が強い。

    そういう意味では、中古携帯のマーケットが充実していて、中国その他の国々で製造された格安ハンドセットが普及しており、月々の基本料金なしで格安の維持費(通信料も世界最安級)で利用できるインドの携帯電話事情(中古ガラケー利用を前提とすると破格の安値)は、日本に比べてはるかに「ユーザーフレンドリー」度が高く、羨ましく思えてしまう。

  • ミャンマーの国内線フライト ネット予約とEチケット発行が可能に

    ミャンマーの国内線フライト ネット予約とEチケット発行が可能に

    クレジットカードによる支払いとEチケット発行ができるようになった!

    このところ、インドのお隣のミャンマーを巡る様々な動きは実に目まぐるしく変化しているが、旅行事情も同様である。

    従前は、基本的にクレジットカードは使用できなかった。ヤンゴンのような大都市の一部の外資系高級ホテルではカードによる支払いは可能であったようだが、実際の決済は国外でなされる形であったため、厳密に言うとミャンマー国内での支払いということにはならなかったようだ。もちろんその分、割高になってしまうのは言うまでもない。

    そんな具合であったので、ミャンマー到着前に国内線のフライトを押さえようという場合、同国内の旅行代理店に依頼して予約を取ってもらう必要があった。代金は現地に到着してから航空券と引き換えであったり、代理店がミャンマー国外に持っている銀行口座に振り込むという具合であったりした。

    筆者が幾度か利用した旅行代理店の場合、ミャンマーに到着してから米ドル現金払いであったが、先方にとっては決して小さくないリスクを負う取引きであったはずだ。

    フライトを依頼した人がちゃんと約束の日時に現れなかったりしたら、そのチケット代金は代理店自身が被ることになってしまう。世の中にはいろんな人がいるので、もともと行く気がないのにいたずらで予約を依頼したり、あるいは突発的な理由により予定直前にミャンマーを訪れることができなくなり、代理店で発券後であるにもかかわらず、放置してしまったりするような人もいるのではないかと思う。

    いっぽう、利用者側にしてみると、旅行代理店に対して搭乗したいフライトについて、電子メールで自分の目的地、日程、希望の時間等々を伝えて、予約が確定するまでの間に、おそらく数往復のメールがあることだろう。その間に数日間はみておかなくてはならないので面倒であるとともに、急に思い立って訪問という場合にはなかなか難しい。加えて現地での航空券の受け取りという手間もある。平日の昼間に到着する便で、受け取りが空港であればいいかもしれないが、夕方以降であったり、週末であったりすると、別料金というケースも少なくないようだ。

    他の多くの国々の場合は搭乗を考えている航空会社のウェブサイトあるいはskyscannerその他の予約サイトで簡単に席が確保できてしまうのと較べるとずいぶんな手間である。

    そんな事情も、ミャンマーでクレジットカードの決済が可能となったことにより、大きく変化した。今のところ国内線航空会社により対応は様々かもしれないが、エア・バガンはカードによる支払いにより、即時Eチケット発行という形になっている。間もなく他社のサイトも同様に整備されることだろう。

    航空券の事前予約と同様に、ミャンマー旅行において不便であったことのひとつのお金の事柄もある。観光地の入域料や宿泊費の支払いが基本的にはドル払いであったことだ。これにより、小額紙幣を含めた米ドル現金をかなり多量に持ち歩く必要があった。

    だが、これについても変化の兆しはあった。「ミャンマーブーム」の今年前半ならびにと昨年同時期の訪問で、場所によっては現地通貨チャット払いの選択もできたことである。それが今では、すべての場所についての適用かどうかよくわからないが、入域料はチャット払いとなっている。

    ミャンマー、各観光地の外国人入域料、現地通貨チャットでの支払いに (Travel Vision)

    外貨による支払いとなっていたのは、同国の外貨事情が逼迫していることによるものであったため、現在のように外国からの投資がブームとなると、当然の帰結として必要度が下がる。また、言うまでもないことだが、現金を扱う出納上でも現地通貨のほうが都合がよいことはもちろんのことだ。

    先述のクレジットカードのことはもとより、トラベラーズチェックも基本的に使用できなかったミャンマーだが、これについては経済制裁により、欧米先進国等との金融ネットワークから遮断されていたことが理由である。制裁を加えていた側との関係改善により、様々な方面での規制が廃止されたり、大幅に緩和されたりしている。

    日本から持参したカードでATMから現地通貨で引き下ろすこともできるようになっているため、従前のようにミャンマーで両替するお金はすべて米ドル現金で持参という不用心なこともしなくてよくなってきている。

    VISAカード、ミャンマーでATM取引開始 (ミャンマービジネスニュース)

    国内の様々な少数民族と政府の間で続いてきた紛争も、このところ和解が進んでいることから、外国人が入域することすらできなかった地域も次第に訪問が可能となってくると、新たな見どころが「発見」されていくことになることが予想される。

    そうした地域は同国の周縁部に多いため、やがては大手を振って陸路で行き来できる地点も出てくるはず。タイやマレーシアはもちろんのこと、インドの北東部とも長い国境を接しているため、東南アジアからインドへ陸路で抜けることが可能になるのもそう遠い未来のことではないだろう。

    経済制裁により孤立していたことにより、ちょっと特殊であったミャンマーの旅行事情だが、今後加速がついてどんどん「普通の国」となっていく方向にある。

    目下、ミャンマーをめぐる様々なニュースから目が離せない。

  • 旅先にPC持参不要となるか・・・?

    旅先にPC持参不要となるか・・・?

    AQUOS PAD SH-08E用にBluetoothのキーボードを購入してみた。

    旅行先で日記を書いたり、ネットを利用したりするためにいつもノートPCを持ち歩いているのだが、いくら小型のものであっても、ちゃんと両手で普通に文字を入力できるものとなると、それなりのサイズにはなってしまう。

    旅行先に限らず、日常でも何か気が付いたことを書き留めたり、メモしたりするためにキングジムのポメラの購入を考えたこともあったが、結局購入することはなかった。ネットとの連携ができないとあまり魅力を感じないからである。

    7インチのタブレットPCと無線接続したキーボードを並べてみると、ちょうどそのポメラみたいな感じになる。画面はパソコンよりもかなり小さくはなるものの、日記その他を書いたりする程度ならば充分実用に耐えるだろう。

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    ただしキーボードについては、「かな入力」を前提で考えると、選択できるモデルにかなり制約があることに気が付いた。なぜならば、多くの持ち運び用のコンパクトなキーボードの場合、小型化するためにかな入力の際の「ろ」「む」「-」にあたるキーが省略されているからだ。そうしたモデルの場合、確かにかな打ちはできるのだが、それら三文字がどうしても出てこなくなる。

    売り場の人に尋ねてみると、日本語入力の際にかな打ちよりもローマ字打ちを選好する人のほうが多いため、往々にして「ローマ字入力を前提」としてこのようなコンパクトなキーボードが製造されているとのこと。

    私自身は、英文を作成する場合はローマ字入力であるのは当然としても、日本語の場合は「かな入力」を常用することにしている。なぜならば、ローマ字入力の場合は明らかに打鍵数が倍近くなってしまうため、文章作成速度に差が出てしまうためだ。かな入力であればなんとか「人がしゃべるのと同じ程度」の速度で入力できいても、私のスピードではローマ字入力の場合はとてもそのような具合にはいかない。もちろん打鍵数が多くなるので疲れるということもある。

    折りたたみキーボードは、スペースキーが中央で左右に割れているので多少の慣れが必要であること、私が購入したモデルは一応「ろ」「む」「-」は備えているのだが、スペースの関係で妙な場所にあるため、こちらも同様に最初は少々戸惑いがある。だがしばらくするとすっかり馴染んでしまうので、大した問題ではない。

    だがもっとも気になっていたのはアンドロイド上で利用できるオフィスソフトの出来具合である。これまであまり縁がなかったのでよく知らなかったのだが、ウィンドウズでもある程度普及している中国企業による「KINGSOFTオフィス」はなかなかちゃんとしていて感心した。

    ファイル形式は基本的にMicrosoftのオフィスシリーズと同様の形式なので、双方でファイルを共用できるようになっている。またクラウドとの連携も良好で、通常はローカルで文章等を作成しておき、必要に応じて3G回線ないしはwifiを利用できればクラウドにバックアップを取ることができる。当然、クラウド上に保存した資料等を参照することもできる。便利な時代になったものだ。

    電話とパソコンとガイドブック等がひとまとめに出来て、荷物の軽量化に寄与するところ大であると思う。盗難に気を付けるのはもちろんのことだが、同様にバッテリー切れももう注意だ。給電事情の良くないところではちょっとキビシイこともあるかもしれない。もちろんそれ以上に故障でもしたらまったくお手上げとなる。やはりデータ等はいくつかに分散してバックアップしておくことが肝要だろう。

    さて、スマホ兼タブレット+Bluetoothキーボードで、外出時や旅行先でのノートPCが不要となるか、しばらく様子を見てみようと思う。

  • デカいスマートフォン AQUOS PAD SH-08E

    デカいスマートフォン AQUOS PAD SH-08E

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    「もうすっかり・・・」と言っていいほど、スマートフォンとタブレットPCが普及した。私もiPhoneを使用していた時期があったのだが、手軽なサイズはいいものの、携帯できるPC端末のようなものであることから、電子書籍を読みたくなったり、雑誌を購読したくなってきたり、旅行の際にはガイドブックを入れておきたくなったり、と様々な欲求が出てくると、あの小さな画面では収まりがつかなくなってしまう。

    そんなわけで、昨年の今ごろはMEDIAS TAB UL N-08Dというモデルを手にして、当初は多いに気に入っていたのだが、これもやはり欲求の増大により、大きなデータの電子書籍を閲覧しようとするとハングアップしてしまったり、動きが非常に遅かったりと、非力なCPUのため、すぐに限界が来てしまった。

    半年ほどで嫌気がさしてしまい、次なるモデルを模索していたのだが、7インチのタブレットで普通に通話ができるモデルとなると、なかなか見つからないのである。

    SIMフリーで、通話もできるタブレットとしては廉価なASUSのFonepad ME371MGは有力な候補とはなりえなかった。スペックが前述のMEDIAS TABと同じくらいなので、ノロノロとしたぎこちなさからは解放されないことは明らかであるからだ。

    その他といえば、クアッドコア搭載でキビキビ動いてくれそうなモデルで画面が大型のものといえば、SAMSUNGのGALAXY NOTE Ⅱをはじめとする、画面サイズ5インチ台のスマートフォン以外は見当たらない。このあたりで妥協してしまうと、確かに普通の携帯電話としてズボンのポケットには入る大きさであっても、書籍リーダーとしては物足りない。

    それがゆえに、やや小型のタブレットも同時に携行している人たちがいるわけだが、スマートフォンのテザリングでWIFI使用というのはちょっと面倒な気がするし、あるいはもうひとつ3G回線を得てというのも不経済である。そもそも同じような目的のモノをふたつも持参するというのが気に入らない。よって「大は小を兼ねる」で、タブレットのほうでスマートフォンとしての用途もまとめてしまいたい。

    すると、やはりタブレットとしては最も小型な7インチというサイズが一番合理的な選択であると私は考えている。ポケットには入らないが、冬の上着ならばなんとか収まるが、常時身に付けているカバンに放り込んでおくというのが適当だろう。また、未確認ながらもMEDIAS TABと異なり、こちらは海外で現地SIMを差してもテザリング可能という情報もある。

    蛇足ながら、ワンセグ放送受信機能が付いている携帯電話は多いが、こちらには「フルセグ」も(ワンセグとフルセグと切り替え可能)受信できるようになっている。私自身はテレビはあまり見ないので関係ないのだが。

    非常に好感の持てるモデルなのだが、やはり値段は張る。白ロムでも4万円台後半、Docomoで契約すると8万円強という価格となる。7インチ画面で高性能なWIFI専用タブレットが2万円台くらいから手に入る昨今の状況を思えば、携帯電話とまとめてしまうことがかなり高くついてしまう感は否めない。

    やはり「バカでかいスマートフォンが欲しい」という層が限られているため、競合機(携帯電話としても使用できる7インチタブレット)がほとんど存在しないことからくる「プレミアム」のようなものだろう。

    最後にもうひとつ、このモデルのバッテリー容量は4200mAhと、他の製品に比べてかなり大きなものとなっているのだが、それ以上に電池の持ちが良いこと。通常のスマートフォンであれば、朝出てから夕方くらいには電池が危うくなってしまうが、同じような使い方をしてもこちらは2日間くらい持つような具合だ。

    そうした点からも日常でも旅行先でも、バッテリーの減りをあまりに気にすることなく過ごすことができるのは助かる。インドその他の国々に持参しても大いに役立つことだろう。Docomoで購入した場合は、SIMロックを解除してから持っていかなくてはならないため、別途3,150円の手数料の支払いが必要となるのが癪ではある。

  • 旅行予約サイト

    旅行予約サイト

    インドを代表する旅行予約サイト、cleartripMakeMyTripにアクセスしてみると、以前はなかった「バス予約」が可能になっていることに気付かれた方は少なくないことだろう。予約時に画面で座席指定できるものもある。
    バス内の座席指定画面

    予約サイトでブッキングできる路線限られるため、前者の場合は出発地と目的地を入力して検索してみると、中途の乗り継ぎやルートはずいぶん遠回りしたものが表示されたりする。後者については少なくとも現時点では、バス予約部分の造りが良くないので使い勝手は良くない。しかしこうした業界の競争は熾烈で進化も速いので、遠からず改善されることだろう。

    CleartripではWay To Goというメニューを選んで、出発地と目的地を入力すると、所要時間とルートを表示してくれる。その中から『Greenest』『Fastest』『Cheapest』のそれぞれのカテゴリーで選択することができる。試しに西ベンガル州都コールカーターからグジャラート州の中堅都市ラージコートまでの行程を調べてみると以下のようになる。

    「Greenest」なルート
    「Fastest」なルート
    「Cheapest」なルート

    インドから国外へのルートも調べることができるようになっており、出発地をデリー、目的地をウズベキスタンのタシケントで入れてみると、飛行機で向かう以外に陸路でパーキスターン、中国、タジキスターンを経てドライヴでのルートが表示された。

    所要42時間などと出てくるが、途中まったく休止せずに走ることができたとしても、まさかそんな短い時間で到着することはできないだろう。通過する国々のヴィザ取得にかかる手間なども考慮されているはずもない。それでもおおまかな交通機関の乗り継ぎ等の見当はつくのでなかなか便利そうだ。

    デリーからタシケントに飛行機で行く場合
    デリーからタシケントまでクルマで行く場合

    Small Worldというメニューでは、任意の地名を入れると、その土地の歴史、概要、直近の天気、見どころ、アクセスなどの情報を一覧することができる。独自の情報を提供しているわけではなく、Trip Advisor、Google Map, WIKIPEDIAなどのサービスに連動させているだけだが、複数のサイトの情報をひとつの場所で集中的に閲覧できると、ずいぶん使い勝手が良くなる。とても良いアイデアだと思う。

    各地の案内もいろいろ閲覧できる。
    Google Mapと連動して地図が表示される。
    各地の見どころもCleartripで閲覧できる。

    飛行機等の予約に便利なだけではなく、各地の情報を閲覧したりルートを検索しているだけでも楽しそうだし、何か新しい発見があったりもしそうで愉快だ。

    ホテルの予約の扱いも充実しているし、先述のとおりバスの予約も行なうようになっている。あとは鉄道予約の際のOTP(ワンタイムパスワード)が必要になってから、インド国外からのブッキングがずいぶんややこしいことになっていることについて、利用者の視点に立った改善がなされることを期待したい。もっともこれについてはCleartripを始めとする旅行予約サイトが解決できるものではなく、インド国鉄自身が何かいい手段を講じてくれないとどうにもならない。

    ともあれ、こうしたウェブサイトの今後の進化がますます楽しみである。

  • 下ラダックへ 7

    下ラダックへ 7

    朝5時過ぎに起きて、部屋で少し日記を書いて身支度してから宿のテラスで朝食。

    ラダックの朝日は心地よい。東の空が赤く焼けることなく、淡々と明けていく。夕方は夕方で、西の空が真っ赤に染まることなく、粛々と日が暮れていく。高度の関係もあるのかもしれないが、おそらく空気に含まれる水分が少ないからなのだろう。

    朝方の眺めが最もクリアなことはもちろんだが、それでも昼間のどの時間帯でも抜けるように遠くまで見渡すことができる。これもまた湿度が低いため、気温が上がってきても霞がかからないからだ。そのため、やたらと視力が良くなったかのように思ったりするのだが、これは錯覚であることは間違いない。

    夜は夜で、周囲に灯さえなければ、満天の星を満喫することができる。たとえ宿泊施設やその周囲で電灯が煌々と光っていたとしても、ラダックの大半がそうである「午後11時給電停止」の地域であれば、宿の窓からでも信じられないほど派手な星空を楽しむことができる。

    平地であれば、これが大気汚染に侵されておらず、空気が澄んだ地域であったとしても、文字通り流れるような天の川を眺めることは無理だ。やはりラダックの高度とともに、湿度の低さが天空の絶景の秘訣。

    これから向かうのは、レーへと繋がる幹線道路から少しそれたところにあるリキルゴンパ。ここはシャームトレックと呼ばれる一泊二日のミニトレッキングの起点にもなっている。レーからは遠くはないが、公共交通は日に1往復しかないためクルマをチャーターして訪問する人たちが多い。

    山間で、人口密度は希薄、そして外部から大規模な投資を呼び込むような産業もない地域なので、公共交通機関の頻度もまた同様に希薄なものとなる。やはりクルマをチャーターして回らないとラダックは旅行しづらいものがある。

    往来の希薄さが地域ごとの個性、独自性といったものを維持する大きな要因となっていることは言うまでもない。まずは外部からの遮断性。国境を挟んで向こうの中国側との間を行き来する公式なルートは皆無であり、インド国内にありながらも陸路でスリナガル方面ならびにマナーリー方面と往来できるのは夏の時期に限られている。観光客もインドの他の地域からの出稼ぎ人たちも、大半はこの時期にやってくる。「そこに仕事がある限り、UP州、ビハール州そしてネパールの労働者たちはやってくる。」というのがインドの常だ。

    しかしながらラダックのシーズンである夏季以外のアクセスの悪さや気候条件により、シーズン以外には訪問客が極端に少なくなる。そのため観光産業関係では、未シーズンオフは休業となる。観光以外に外地からの労働者を多く受け入れている農業もまた長い農閑期ということになるため、出稼ぎにやってくる外地の人たちの雇用機会がないという季節的な環境もまた、地域の独自性を守る働きをしてきたといえる。

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    本日、アルチーからレーに戻る途中に訪問するのはリキル・ゴンパ。勇壮な感じで造りも立派だ。やはり他のメジャーなゴンパ同様に、観光客からの収入、とりわけレーから近いこともあり、クルマをシェアして訪れる旅行者が多いこと、そしてトレッキングの起点にもなっているので、ついでに訪問する人も少なくないということがあるに違いない。

    そうした関係で、ひょっとすると従前とは違った秩序が形成されているのかもしれない。同じ宗派に属して、それまでは格上のはずであった寺院が経済面において、相対的に地位が低下したり、その逆があったりということもありえるのではないかと思う。

    ゴンパからの眺めも素晴らしい。いくつかのゴンパを見学すると、いつしかどれも同じ?といった感じになってしまうものの、周囲の風景の豪快さは格別である。

    幹線道路を走っていると、次々にバイカーたちの姿をみかける。西洋人も多いが、同様にインド人も多い。荒野にはやはりロイヤルエンフィールドが似合う。半世紀以上前に設計されたバイクであるが、今でも新車で購入できるというのがいいし、そもそもデザインもエンジンの音もかっこいい。

    運転手と3日間一緒に過ごすので、どんな人か最初は少々気になっていたが、話好きで人柄も良くて楽しい旅行となった。もう10数年運転手をしているそうだが、訪れる場所についていろいろ好奇心は尽きないようで、クルマから降りてどこに行くにも同行してくれた。オフシーズンにはザンスカールに戻るのだそうだ。

    レーに戻り、これでナワンさんとはお別れ。またいつか再会することがあれば、ぜひまたもや運転をお願いしたいと思う。

    〈完〉

  • ラダックで「海外用WIFIルーター」を使ってみた

    以前、海外用WIFIルーターで取り上げてみたが、実際に使ってみた感想を述べることにする。

    このルーターを利用することにしたのは、仕事等の関係で、ときどき重要な連絡が入る可能性があるため、可能な限り毎日朝と夕方にはメールをきちんとチェックしておきたいと思うこと、またそうした連絡に即座に対応できるよう、常時接続のネット環境が欲しかったためである。

    通常、インドでSIMを購入すると、全国どこにいっても通話やインターネット等のネットワークサービスを利用できるので、こうした点では基本的に問題ない。少なくとも平地部とりわけ都市部では非常に安定して速度と接続性が確保されている。もちろん山間部等では電波の入りがかなり悪い場合もあるのだが。

    だが問題は、ラダックのあるJ&K州では、州外で購入したプリペイドのSIMを使用できない(J&K州で購入したプリペイドSIMは、州外で使用できない)措置がなされており、またJ&K州内で外国人が現地のプリペイドSIMを購入するのも制度上かなり困難を伴う。

    そのため何かいい方法はないかと思っていたら、レンタルの海外用WIFIルーターの広告が目に付いたので利用してみることにした次第である。1日当たりのレンタル料金が700円(キャンペーン利用で630円)と、インドでSIMを購入するよりもずいぶん高くついてしまうが、仕事の関係もありやむを得ないのでこれを利用してみることにした。現地で利用することになるネットワークはAirtel社の回線であるとのこと。

    「レンタルのルーターの場合はポストペイドの扱いとなるため利用できる」というレンタル元の会社の回答を真に受けていた私だが、実際にデリーから飛行機でレーに到着してみると、州外発行のプリペイドSIMのJ&K州内のローミング規制という問題以外に、ラダックにおける通信環境上の問題があることにも気が付いた。

    同地域ではまだ3Gによるサービスは開始されておらず、2G環境にあるとはいえ、これがまた実に貧弱な回線であることから、深夜と早朝にごくわずかに通信可能となることを除き、日中はまず使えることがない。機器のディスプレイ上の表示ではアンテナが立っていても、メールさえ開くことができない。その割にはフェイスブックの新着情報だけはときおり入ってくるのは不思議だったのだが。

    規制がかかって通信できないのではなく、回線の容量があまりに貧弱であるがゆえに、ごく細々としか繋がらないという状況のようだ。ゆえに午前1時から午前5時くらいまでの時間帯だと、多少は接続できる可能性があったりする。インドで購入したAirtel社のポストペイド契約をしているSIMを持っていても同じ状況であることだろう。

    そんなわけで、結局はWIFIのあるカフェ等で接続してメールをチェックするというのが賢明な方法であることが判った。しばしば回線がダウンしていたり、停電も多かったりするのですぐに接続できるとは限らないのだが。停電といえば、昨年のこの時期に訪れた際にはレーの町でも給電は午後7時から午後11時までであったが、現在では基本的に24時間体制となっているのには少々驚いた。

    レーの周辺部を出ると、Airtelの電波は入らないこともあり、レンタルしたルーターはほとんど役に立たない。やはりこの地域ではまだ携帯電話もネットもBSNLの天下ということになるようだ。規制が多いことに加えて、マーケットも小さいため、民間の通信会社はこの地域への進出や事業拡大については消極的であるという話も耳にする。

    もちろん飛行機でレーへの出発前のデリーでは、日本と同じ通信環境を確保できたが、これについてはわざわざ高いレンタル料金を支払って、日本出発時にレンタルするまでもなく、インドでプリペイドSIMを購入すれば、同じ環境が得られるためメリットはない。

    この海外用WIFIルーターのラダックでの使用は、結論を言うとまったくダメであった。現在の通信環境が変わらない限り、ネット接続はレー市内やインダス河沿いの周辺地域ではWIFIのあるレストランあるいはネットカフェでの使用、それ以外のエリアでは諦めるというのが今のところ取り得る手段なのではないかと思う。

  • PENTAX MX-1

    PENTAX MX-1

    PENTAX MX-1

    indo.toでは、ごくたまに私が個人的に「インドでどうだろう、この一台?」と思う新製品のカメラを取り上げているが、このところその頻度がやや高いのは、それだけコンパクトながらも魅力的な製品が出てきているからだ。

    カメラ機能を備えたスマートフォンの普及により、安易な廉価版のデジカメが市場から駆逐されつつあるため、コンパクトデジカメが本格的な機能を持つハイエンド機のほうにシフトしているという背景がある。

    別に購入を検討しているわけではないし、用途や性能が重複するカメラを持っているので今年5月の発売時には特に関心もなかったのだが、実機に触れてみると予想外に良さそうで、ちょっと気に入ってしまったのがPENTAXのMX-1。

    35mm判換算で28-112mmのズームを搭載。F値は1.8-2.5と明るいレンズで、操作性も良好なようだ。こういう「ちゃんとしたカメラ」が売れ筋となることは非常に喜ばしい。

    ペンタックス「MX-1」、1/1.7型CMOSと明るいレンズの描写力に満足! (NIKKEI
    TRENDI NET)

  • Pentax Q7

    Pentax Q7

    PENTAX Q7

    ペンタックスのQマウントの三代目がついに7月5日に発売となる。

    現行機のQ10とサイズ、重量、バッテリーは同一ながらも、センサーのサイズが1/2.3から1/1.7型へと大型化し、交換レンズの画角も35mm判換算で5.5倍相当から4.6倍相当へと変更となる。

    廉価版コンパクトカメラと同等のサイズの小さなセンサーを搭載している割には、思いのほか写りは良好であるとして評判であったQ10ならびにその先代のQだが、センサーが大型化することにより、画質が向上することが期待できるし、暗所にも強くなることだろう。もちろんメーカー側としても群を抜く小型軽量さ(機動性)と表裏一体の関係にあるセンサーの小ささ(画質面の不利)についていろいろ検討した結果、こういう選択をすることになったのだろう。

    画角の変更により、標準ズーム(F2.8-F4.5)の広角端が35mmの判換算で約27.5mmから83mmであったところが、Q7では23mmから69mmとなり、望遠ズームの望遠端(全域でF2.8というのは特筆すべき!)については、Q10までは83mmから249mmであったものが、Q7では69mmから207mmとなる。単焦点(F1.9)のレンズについては、47mmであったものが39mmに変更となる。

    総体として広角側に寄ることになり、私としてはそちらのほうが好みではあるものの、人によっては不満に感じる場合もあるだろう。新型機で使用した際の画角変更に伴い、さらに望遠側に特化したズームレンズも近い将来Qマウントのレンズのバリエーションに追加されることもあるかもしれない。

    もともと小型で軽いことがウリのこのカメラなので、Q10あるいはさらにその先代機のQと合わせて二台持ちで出かける人も多いのではないかと思う。異なる画角であるがゆえの使い手がある。

    これまで7種類レンズが発売されており、魚眼やトイレンズといったチープなテイストの面白レンズもあり、総じて通常のデジタル一眼カメラの交換レンズに比べるとかなり安価である。サードパーティーのレンズは発売されておらず、レンズのバリエーションに限りがあることから、アレもコレもといろいろ物欲が生じないのはいいかもしれない。

    そんなわけで、数量限定(公称1,000セット)のコンプリートキットというのはなかなかいいと思う。このセットで用意されているボディの色はブラックのみだが、Qマウントのレンズ7種類すべて用意されていて、おまけに本来は別売りとなっているレンズフードも付いてくるし、このすべてを収納できるというカメラバッグも含まれている。これらをすべてバラバラに量販店で買う場合と比較すれば、2割くらい安く済むようだ。

    すでにQやQ10を使用している人たちは、こうしたレンズの多くを所持していることだろうから魅力は感じないことだろうが、初めてQシリーズに手を伸ばして使い倒してみようという向きには最適だ。

    ペンタックスにとって、Qマウントのユーザー層の拡大は、同社のデジタル一眼の主力であるKマウントの売り上げにも貢献するものである。マウントアダプターを介して、Kマウントのレンズを装着して使用できるためである。

    Kマウントのカメラが採用しているセンサーのサイズは1/1.7型であることから、Kマウントのレンズを使用すれば、500mm、1,000mm以上といった物凄い超望遠に相当することから、通常のデジタル一眼を使っていては望むべくもない体験をすることが「安価に」可能となるのがミソ。

    そんなわけで、「もともと他社のデジタル一眼を使っていたが、携帯用にペンタックスのQシリーズに手を出してみたら、いつの間にかペンタックスのKシリーズも使うようになっていた・・・」という例も少なくないのではないかと思う。

    まだ実機に触れていないため、正直なところ何とも言えないのだが、久々に「インドでどうだろう、この一台??」ということで取り上げてみることにした。