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カテゴリー: IT

  • Galaxy Tabその後

    Galaxy Tabその後

    Galaxy Tab

    先日、コールカーターでGalaxy Tab GT-P1000を購入したことについて書いてみたが、その使用感について触れてみたい。

    タブレットPCとしての機能・動作については、同じアンドロイドOSを搭載している他機種との違いといえば、せいぜいハード面でのスペックの差による動作感の違いくらいしかないだろう。また日本国内で購入したものと異なる点として、定評のある電子ブックリーダーのi文庫など、いくつかのアプリケーションがインストールできないといった点はあるものの、基本的には同じである。

    これを購入した理由として、タブレットPCとしての機能に加えて、SIMフリーの携帯電話機として利用できることと、3G回線が利用できることにより常時ネットが利用可能であることあった。これらの役割を兼ねて、画面が電子書籍を読みやすく、携帯しても邪魔にならない7インチ程度となると、韓国のGalaxy Tab以外にはインドのReliance社の3G Tabくらいしか思い当たらないため、選択の幅はかなり狭かったのだが、結局前者を選択して充分満足している。

    3Gで使用できるマップ機能はとてもありがたい。ガイドブック等に地図のない街を訪れた場合、歩いたり自転車を借りたりして回れるような小さなところならば構わないのだが、郊外に出かけたりする際に位置関係がわかるとそれはそれで楽しいし、人口百数十万から数百万規模の大きな街だったりすると、かなり助かる。

    これらに加えて、現時点のインドの通信環境において、こうしたスマートフォン/タブレットPCにて、3G通信をガンガン使ってしまうと費用がかなり割高になってしまうのが難ではあるが、テザリング機能とアクセス­ポイント機能があることも好ましく思える。

    テザリング設定画面
    Galaxy Tabをアクセスポイントとして、他のデジタルデバイスをWi-Fi接続することもできる。

    元々、アンドロイドOSには、こうした機能が標準装備されているのだが、スマートフォンでのデータ通信が定額で提供されるのが普通であり、これらの急速な拡大で回線がパンク寸前にある日本では、キャリアを通じて販売されているモデルの場合、これらの機能が利用できない仕様になっている。

    日本で、最近はテザリング機能を売りにするスマートフォンが出てきているが、それらはキャリアの3G回線ではなく、抱き合わせで契約させているWIMAX回線でテザリングするようにしてある。

    これが電源アダプタ。かなり大型である。

    充電方法に少々難がある。かなり大きくてかさばる専用の電源アダプタ以外からは充電できない(正確に言うと、できるのだが4倍くらい時間がかかる)ことだ。USBケーブルでPCやUSBコンセントに接続して充電しようとすると、宵の口から朝までかけてようやく満タンという具合になってしまう。

    もっともこれに対して、日本ではGalaxy Tab 充電USBアダプタというものが販売されている。これをUSBケーブルの先端に付けると、ちゃんと通常の時間で充電される。同様のものがインドでも販売されているかどうかは確認していないが、専用のアダプタがあまりに大きいので、これはぜひ手に入れたい。

    Galaxy Tab 充電USBアダプタ

    こうしたデジタル製品の世界で諸事情の変化は急速だ。私が購入した直後にリリースされた後継機Galaxy Tab 7.0 Plusは、発売当初から先代機の販売期間末期と同程度の価格設定となっているのが少々悔しい。すぐに出てくる新型機はかなり高価であろうと踏んだため、すでに生産終了になった型落ち機種を購入したのだが。タブレットPCの価格競争が激しさを如実に反映しているのだろう。

    インドでこれよりもはるかに低価格にて、同様の環境(タブレットPC+通話機能及び3G通信)を手に入れることも可能だ。そのひとつが以前書いたReliance社から出ているReliance 3G Tabであり、もうひとつがSpice GlobalのSpice Tab Mi-720だ。これらインド製のものは、安いなりに造りがチャチではあるものの、『どうせデジタル製品なので末永く使うわけではない。もっといいモノが出ればそのときに買い替えるのだから。』と割り切ってしまえば、これらを選択するのも悪くないかもしれない。

    当然のことながらどちらも初期状態では日本語環境はないが、SamsungのGalaxy Tab同様にAndroid Marketから日本語のIMEをダウンロードして組み込めば、普通に日本語での入力等できるようになるはずだ。だがGSM通信環境下、つまりCDMAの通信環境での利用も視野に入れている場合、SamsungのGalaxy Tabならば問題ないのだが、RelianceとSpice Globalの場合は対応していない可能性が高いので、購入される際には店頭等でご確認願いたい。

    ※『インパールへ5」は後日掲載します。

  • コールカーターでGALAXY TAB購入

    コールカーターでGALAXY TAB購入

    GALAXY TAB

    以前から『あったら便利だな・・・』と思っていたものがある。SIMフリーのSAMSUNGのGALAXY TABである。AppleのiPad同様の大型のタイプではなく、画面サイズが7インチでSIMを挿入して通話も可能なモデルが欲しかった。

    なぜかといえば理由はいくつかある。

    まず、電子書籍ないしはスキャナで読み込んで電子化した書籍を読むためのリーダーとして、iPadを利用しているのだが、外出時に持ち歩くには9.7インチの画面サイズはちょっと邪魔だ。7インチというサイズは視覚的にも質量的にも、複数の書籍を常時持ち歩き、いつでもどこでも好きなところで読書するという目的にうまく合致する。旅行先に持ち出すガイドブックもこれに入れておくといいだろう。ただし、バッテリー切れには注意したい。

    次に、携帯電話として利用できる点もいい。頻繁に電話をかける人の場合は、いちいちマイク付きのヘッドセットを装着しなくてはならないのが面倒かと思う。だが私の場合は発信・受信ともに多くないので問題ない。

    また周囲に通話内容を聞かれても構わないのならば、ちょうど家の電話のハンズフリー状態での会話も可能だ。スピーカーから相手の声が流れ出て、こちらの声は本体左側に内蔵されているマイクから拾われることになる。自室内やホテルの中でならば、このほうが楽でいいかもしれない。iPadの場合は、Wi-Fi環境でSkypeは利用できるものの、マイク付きのヘッドセットをしなくてはならないことを不便に感じていた。もちろん3Gによるインターネット接続もできる。

    日本のdocomoから販売されているSIMロックがかかっていることに加えて、本来仕様に入っているテザリング機能も利用不可となっているのだが、国際版のGALAXY TABは、持てる性能をフルに発揮できる仕様だ。さらには、Bluetoothキーボードも利用可能のため、日記等を書くためのワープロとしても使うことができる。ほぼ「パソコン」として活用できることになる。

    私が購入しようとしていたGT-P1000(日本国内で販売のSC-01Cというモデルに相当)はすでに生産終了であり、後継機種との入れ替わりの時期である。そのため新しいモデルが出てくるのを待つかどうかということも少々考えたのだが、その分価格も少し安くなっていたことに加えて、スペックはGT-P1000で充分だと考えたので手に入れることにした。

    そこで向かったのは、コールカーターのサクラート・プレース(Saklat Place)だ。チャンドニー・チョウクとマダン・ストリートの間に広がる電機とIT関係の店が集まるエリアで、パソコン、携帯電話からテレビや扇風機等々まで、いろいろなモノを扱う小さな店が雑然と軒を連ねている。いくつかの店を覗いてみたが、目当てのGALAXY TAB GT-P1000はすでに売り切ったというところが多い。SAMSUNGの新製品、GALAXY NOTEを勧められたりする。5インチの画面のスマートフォンで、これも魅力的なモデルであることは間違いないのだが、電子書籍を読みまくるのには適当なサイズではないため、私にとっては目移りする対象ではない。

    マダン・ストリートとチッタランジャン・アヴェニューの交差点にあるIT関連専用のモール、E-Mallに行ってみた。規模は小ぶりではあるものの、インド国内外のメーカーのパソコンや携帯電話関連のショップが入っており、各店舗とも小ぎれいでいい感じ。

    最上階にあるe-zoneという店は一番大きくて品揃えの幅も広く、ここでようやくGALAXY TAB GT-P1000の在庫がまだあった。販売価格は25,990Rs。包装箱に出荷時に刷り込まれている価格は32,920Rsだが、すでに型落ち商品なのでもう少し安くなってもいいような気がするのだが・・・。

    店頭にいくつか並べられているデモ機の中に、Relianceの3G Tabもあった。見た目は実にそっくりで、スペックもGALAXY TABと同等、もちろんOSはどちらもアンドロイドを搭載。こちらも携帯電話としての通話機能が付いている。まさにGALAXY TABのコピー製品といえるだろう。

    Reliance 3G Tab SAMSUNGのGALAXY TABと『瓜二つの他人』

    大きな違いといえば販売価格。Relianceの3G Tabは、SAMSUNGのGALAXY TABの半額くらいなので少々心が動く。私が欲しているのは機能そのものなので、ブランドはどうでもいいのだが、3G Tabの実機を操作してみると、動きそのものは軽快であるものの、ボディの感触に剛性感が無く、繋ぎ目もペラペラしている印象。この分だと内部もお粗末な仕上げなのではないかと思えてしまう。やはり韓国製造の安心感もあり、SAMSUNGの製品にすることにした。

    それまで使用していた携帯電話からインドのvodafoneのSIMを取り外し、購入するGALAXY TABに挿入してみる。通話・ネット接続ともに問題なく動作することを確認したうえで購入。

    通信費について、こうしたスマートフォン端末から普通にネットにアクセスすると非常に割高な料金となることに気が付いた。ちょっとブラウズしただけで100Rs、200Rsと引かれていってしまう。GALAXY TABから直接のウェブ閲覧、あるいはテザリングともにやたらと不経済だ。ノートパソコンからネット接続するためのUSBスティックについては、各社からUSB機器代金込みで1か月(他に3か月、6か月等のプランも有り)で1,200Rs前後でつなぎ放題のプランが出ていることに較べると、馬鹿らしいほど高い。現時点では、少なくとも私が利用しているvodafoneからは、スマートフォンによる3Gデータ通信のつなぎ放題プランは出ていないが、スマートフォンから頻繁に3Gデータ通信を使うならば、それなりのパッケージを利用したほうがいい。

    だがデータ通信に使う機器が複数ある場合、Mi-Fiを利用すると効率がいいだろう。スマートフォンくらいのサイズのインターネット接続用のルーターだ。Wi-Fi接続機能のあるデバイスならば、何でもネット接続できる。ハードウェアの価格がまだ高いが、今後普及するにつれて、より低価格の製品が出てくることだろう。

    ところで、3Gデータ通信は、大都市ではそれなりに快適な速度が出るものの、地方とりわけ山間部に行くと具合があまりよくなかったり、極度に不安定であったりすることもある。これはインドに限ったことではなく、日本でも例えばソフトバンクの場合は大都市圏外でなかなか繋がりにくかったり、首都圏でも丘陵地になっているエリアでは利用できないスポットも少なからずあったりするのはいたしかたない。だが概ね広範囲で常時接続できる環境が簡単に手に入るのはありがたいことだ。

    さて、話はGALAXY TABに戻る。コールカーター市内でWi-Fi環境下に持っていき、とりあえず入れておきたい無料アプリケーションをダウンロードしてインストールした。SAMSUNGのGALAXYの国際版は、購入した状態では日本語読み書きの環境がないため、こちらも無料の日本語IMEを入れたところで、Bluetoothのキーボードはまだ持っていないが、当面必要な環境はほぼ揃った。

    だがひとつわからないことがある。iPadで書籍リーダーのi文庫を愛用しており、有料アプリケーションだが、こちらは是非とも入れておきたかったので購入しようとしたのだが、うまくいかなかった。『お住まいの国では、このアイテムをインストールできません。』とのエラー表示が出てしまう。端末のロケーションを日本に変更すれば購入できるかも?と試してみたが、どうもダメなのである。

    i文庫はなぜか購入できないと表示された。他にもいくつか入手できないアプリケーションがあるのだが、これらは日本での販売モデルと違うからだろうか。たいていのアプリケーションは入手可能なようだが、他にもいくつかi文庫同様にダウンロードできないものが存在することに気が付いた。私自身、こうした分野に詳しくないのでよくわからないのだが、似たようなアプリケーションはいくつもあるわけだし、あまり細かいことは気にしないことにしよう。

    付属のケースを装着してみた。

    購入時にパッケージ内に同梱されていたケースを装着。一見、普通の手帳みたい(?)であまり目立たずいい感じだ。とりあえず、持参のノートパソコンの中に保存してあるLonely Planetガイドブックのコールカーターのチャプターを転送して表示してみた。

    Lonely Planetのガイドブックを表示してみた。

    同社のインドのガイドブックの判型よりもやや小さく、厚み四分の1程度の躯体に、ガイドブック、その他の書籍が収まり、ウェブ閲覧、メール送受信に加えて携帯電話機能、そしてワープロソフトその他パソコン的な機能も有していることから、やたらと重宝しそうな予感。盗難にはくれぐれも気を付けようと思う。

  • 地震情報

    今年3月11日の東日本大震災の揺れが発生したとき、私は東京都内のビルの中にいた。

    突然、耳慣れない音声と電子音が聞こえてきた。「あと××秒で強い揺れが来ます。注意してください。あと××秒で強い揺れが来ます。注意してください。予想震度5」という機械的なアナウンスに続いて警報音、ふたたび同様のアナウンスが流れるといった具合だった。

    最初は何かの訓練かな?と思った。それを耳にしている周りの人たちもキョトンとした様子でポカンと宙を見つめている人たちもあれば、そうしたノイズに気を取られず、あるいは気が付かずに自分の仕事らしきものに没頭している人たちもあった。

    「あと10秒、5秒・・・」

    音声は続いた。

    それが終わらないうちにカタカタと小さな振動が始まっていたことで、ようやく私はさきほどの「予想震度5」というアナウンスが、訓練ではなく本当の警報であったことに気が付いた。

    この予想どおりの震度であれば、倒壊する建物はほとんどないにしても、私はこれまで体験したことのない規模の揺れだ。小さな振動は急激に大きな揺れへと展開していき、建物の下の階にいたものの、ここにいて大丈夫なのか?と不安を覚えた私は即座に外に出た。

    周囲の建物はグラグラと揺れている。大きな木々だってまるで根本から巨大な手で揺さぶられているかのようにユラユラとしなっている。 立っている私も酔ってしまいそうだ。

    大地の震動が収まり、ホッと一息ついて建物の中に戻ると、先ほどの警報が鳴ったので再び外に飛び出す。まもなく同じくらいの規模の地震が来た。

    揺れがあった時点では、震源地がどこであるかわからず、まさか東北地方の東沿岸を中心に大きな津波被害が出ているなどということは想像もしなかった。

    津波はともかく、地震については、それがやってくる数十秒前、あるいは10秒ほど前でも判ればだいぶ被害を減らせるのではないかということはわかった。最初の揺れのときには警報が一体何だかわからなかったものの、2回目のときには即座に対応できた。例え逃げ場のないところに居たとしても、最悪の被害を回避するために相応の努力はできるのではないだろうか。

    日本の携帯電話やスマートフォンで、地震を事前に知らせる機能が付いているものは多い。またSignalNow Expressのように、パソコンにインストールできる無料ソフトもネットで配布されている。

    ところで、南アジアにも地震多発地帯は少なくない。近い将来、巨大地震が来ることが予想されている地域もある。そうしたエリアの中でもとりわけ地震の多いヒマラヤ沿いの地方において、インフラ事情は日本とは比較にならないとはいえ、携帯電話の普及については先進国並みであったりする。スマートフォンをはじめとする高性能機種も広く使われているとはいえ、庶民の間では通話とSMS送受信しかできない廉価な機種を持つ人が多いという点はネックではある。

    それでもネット経由で地震発生を事前に知らせるネットワークがあれば、たとえ限られた層のユーザーであっても、強い揺れの到来を事前に知らせることができれば、それなりの高い効果が期待できるに違いない。

    このシステム、地震多発国で共有できないものだろうか。もっとも震源があまりに近いと予報が間に合わないことがある、つまり直下型地震の場合は震源地の人々の間での有用性があまり期待できないという欠点はあるのだが。

  • Karbonn SAFF Championship India 2011をネット観戦しよう!

    Karbonn SAFF Championship India 2011をネット観戦しよう!

    今回のSAFF (South Asian Football Federation)  Championship 2011の開催地はインド。デリーのジャワーハルラール・ネルー・スタジアムで全15試合が行われる。2009年にバーングラーデーシュで開催された前回大会で優勝したインドは自国での大会に臨んでいるわけだが、これまで5回という最多優勝国としてのメンツもあり、前回に続いての連覇が期待されるところだ。

    グループA(アフガニスタン・インド・スリランカ・ブータン)とグループB(ネパール・モルジブ・パーキスターン・バーングラーデーシュ)に分かれて、それぞれ総当たりのゲームが実施される。ふたつのグループのそれぞれ上位2チームが決勝トーナメントに進出する。グループAの1位とグループBの2位、そしてグループAの2位とグループBの1位が準決勝を戦い、それぞれの勝者が決勝戦で対戦するといった具合。

    Ustreamがこの大会のゲームをライブ配信することについては、当サイト右側にあるツイッター記事にもあるとおりだが、同様にYoutubeでも専用チャンネルを設置して中継映像を流している。すでに終了した試合を視聴することも可能だ。

    12月2日、開幕戦のBグループパーキスターンvsバーングラーデーシュは、0-0の引き分け。同じくネパールvsモルジブも1-1で引き分けた。昨日12月3日は注目のインドの初戦で、相手はアフガニスタン。前半の早い時間帯で、中盤選手がのバックパスを受けたインドの左サイドバックのマヘーシュ・ガウリーのお粗末なボール処理により、アフガニスタンのエース・ストライカーのバラール・アールズーにインターセプトされて先制点を決められてしまう。しかしその後、スティーヴン・ダイアスが蹴った左コーナーキックをスニール・チェートリーの見事なヘディングによる同点弾がアフガニスタンゴールに突き刺さった。

    先制点を決めたアフガニスタンのバラール・アールズー

    概ねインドは優勢に試合を進めていたとはいえ、明らかに格下であり、しかも国内事情がスポーツの育成という状況ではないアフガニスタン相手に引き分けというふがいない結果になった。だがサッカーのアフガニスタン代表チームを見る(中継ではあるが)のは初めての私は、アフガニスタンは意外に侮れないという印象を受けた。

    世界的に見れば低い位置につけているとはいえ、南アジアのサッカー界では大きな存在感を持つインド相手に遜色ないゲームを見せてくれた。先制点を決めたFWで背番号9のバラール・アールズーは幾度も好機に絡む活躍を見せていたし、同じくFWの10番付けたサンジャル・エヘマディーも見せ場を作っていた。攻撃の起点として活躍したMFで7番のイスラフィール・コーヒスターニーも良かったし、DFで16番を付けた長髪のジャラルッディーン・シャリアテャールも巧みに最終ラインを指揮していた。

    これら4名のうち3名は国外でプレーしている選手だが、アフガニスタンのサッカー事情を紹介しているFOOTBALL AFGHANISTANというサイトによると、代表チームの中に占める国外クラブでプレーしている選手の数は、インドのI-League所属の選手も含めて8名とかなり多い。今回の試合で特に印象に残った4名以外においても、アフガニスタン選手たちは総じて技術的にはかなり高いものを持っており、体格面でも恵まれておりフィジカルも強い。サッカーという競技における素質の高さを感じさせるものがある。

    将来、国内が安定して競技人口も増えてくると、またジュニア世代から適切な育成がなされる時代がやってくるならば、地域の強豪国として台頭してくるのではないかと思う。インド戦で垣間見せたゴールへの旺盛な意欲は、隣国イランの華やかな攻撃スタイルを思い起こさせるものがある。たぶんアフガニスタン選手たちにとっての『お手本』とは、地域的にもイランのそれであることは容易に想像できるが。インドの初戦勝利を期待していたものの、結果は引き分けでちょっとがっかりしたのだが、その反面アフガニスタン代表の意外な善戦により、最後までゲームを楽しく観戦することができて良かった。

    インドvsアフガニスタンの後に行なわれたスリランカvsブータンは3-0で前者が圧勝。続いて12月4日のバーングラーデーシュvsネパールは、0-0のままタイムアップになろうかという間際に、サーガル・ターパーの芸術的なフリーキックによる得点により、ドラマチックなエンディングを迎えた。今、この記事はパーキスターンvsモルジブを観戦しながら書いている。試合はすでに後半に入ったが、スコアは0-0のままだ。

    パーキスターンvsモルジブ

    明日、12月5日はアフガニスタンの第2戦目。相手はスリランカだが、ここでもアフガニスタンの活躍を期待したい。この試合の後にインドがブータンと対戦する。引き分けでスタートしたインドは、これを確実に勝たなくては非常に苦しい。

    今後、12月5日、6日、7日にグループリーグのゲームが行われ、12月9日に準決勝、12月11日に決勝戦となる。準決勝までは第1試合は午後3時から、第2試合は午後6時からとなる。決勝戦は午後6時キックオフだ。いずれもインド時間なので、時差3時間半先行している日本在住者には観戦しやすい時間帯だ。もしご興味があれば、SAFF Championshipのネット観戦はいかがだろうか。

  • 格安タブレットPC その名もアーカーシュ(大空・天空)

    格安タブレットPC その名もアーカーシュ(大空・天空)

    だいぶ前から開発が進められていることが伝えられていたインド製格安タブレットPC『アーカーシュ』がついに姿を現した。

    価格は1,750Rs、およそ35米ドルと、これまでのタブレットPCよりもはるかに安い。インドの人材開発省主導のプロジェクトで、IITとイギリスのDataWindによる共同開発だ。

    目的は、インドの津々浦々の学生・生徒たちへのデジタルデバイスの普及による教育効果とデジタルディバイドの解消。もちろんハード面のみならず、今後はより安価なネット接続環境、無料Wifiアクセスポイントの普及が求められることになる。

    OSには何を搭載しているのか不明であるし、実機に触れてみていないので、使い勝手がどんな具合であるのかわからない。

    下記リンク先記事にもあるように、タッチスクリーンの性能や処理速度など、他のタブレットに大きく劣るであろうことは容易に想像できるものの、やはりこの価格で実現できるところに意義があるのだろう。インドのみならず、他の途上国からも今後引き合いがあるのではなかろうか。

    India launches Aakash tablet computer priced at $35 (BBC NEWS South Asia)

    だが、こうしたモノを安価に製造することに長けており、起業家精神に富む中国からも、そう遠からずこうした格安のタブレットPCが出てくるのではないかとも想像している。その潜在力は、すでにiPhone, iPad等のコピー製品の流通からも証明されている。

    もちろん、このアーカーシュの開発は、商業ベースによるものではなく、これを政府がまとめて買い取ることにより、教育の場に普及させるという使命を帯びたものである。やがて、世間でタブレットPCの類の利用が広まり、政府によるこうした補助なしで、学生・生徒たちの誰もが難なく安価なタブレットを購入できる環境が出来上がったとすれば、それはそれで喜ばしいことであろう。

    このアーカーシュ、私もぜひ試し一台入手してみたいと思っている。

  • キングコブラの生態

    キングコブラの生態

    先日、インドで放送されているナショナル・ジオグラフィック・チャンネルにて、キングコブラを取り上げた番組を見た。

    体長最大5.5mにもなる大型種であるとともに、象をも倒すといわれる最強の毒蛇であり、30年も生きる長寿のヘビでもある。南アジア、東南アジアそして中国南部あたりにまで広く棲息しているが、最も棲息数が集中していると言われるのがインド南西部の西ガーツ山脈。風光明媚で降雨や多様な植生に恵まれた土地だが、同時にヘビの仲間たちにとっても好ましい環境であるらしい。

    番組の前半部で、そうした地域のある民家にキングコブラが侵入し、一家が大慌てで逃げ出すところからストーリーが展開していく。家の人はキングコブラの保護と生態の研究をしているARRS (アグンベー・レインフォレスト・リサーチ・ステーション)に電話で連絡して、これを捕獲しに来てもらう。

    この組織については、この団体のウェブサイトがあるのでご参照願いたい。

    ARRS (Agumbe Rainforest Reserch Station)
    上記のウェブサイト上で、ARRS NEWSKing Cobra ArticlesKing Cobra diariesといった項目にて、彼らの活動やその日常等を世間に広く発信している。またQuestion & Answersでは、キングコブラ飼育者(主に動物園か?)その他からの質問に対して回答している。

    この番組では、ARRSが世界で初めてキングコブラに電波発信器を取り付けて追跡することに成功したことを取り上げている。捕獲したオスとメスにそれぞれ麻酔をかけて電波を発信する装置を埋め込む手術を施した後にこれを再び野山に放す。これらの動きを追うことにより、これまであまりよくわかっていなかったキングコブラの生態を調査しようという試みである。

    加えて人里近いところに棲み着いていたコブラを人間の生活圏から離れた場所に放した場合、果たして新しい環境に居つくのか、それとも元々居た場所に戻ってしまうかについて知るという目的もあるとのことだ。つまり捕獲してから、住民に害を及ぼさない場所に移すというリロケーション行為自体が意味のないこととなる可能性もあるらしい。

    そう懸念されるにはもっともな理由があるようだ。人口の増加に伴って人々の生活圏が広がるに従い、水田等の耕作地も増える。するとその地域では人々が生産する穀物を求めて集まり繁殖するネズミが増える。ネズミを主な獲物とするラットスネークという無毒のヘビもそのエリアで数を増やすことにつながる。だが体長が最大2.5mにもなるラットスネークの天敵はキングコブラであるとのこと。前者は後者の好物であるのだ。

    キングコブラの体内に埋め込んだ発信器は2年間に渡って、その個体がいる場所を発信するとともに体温の情報も伝える機能を持っているが、電波は自体微小なものであるようだ。そのためアンテナを持ったボランティアたちがジャングル内を徒歩で分け入り、ヘビから発信されるシグナルを拾い続ける様子も取り上げられている。ひとたびシグナルが途切れて追跡を継続できなくなってしまうと、その時点でプロジェクトが失敗となってしまうのだ。

    映像で眺めても、キングコブラの存在感には圧倒的なものがある。サイズはもとより、鎌首を持ち上げたときのおどろおどろしい姿、他のヘビも捕獲して食べてしまう獰猛さ、加えて水場での泳ぎの巧みさにも驚かされる。水上をしなやかに滑るようにして高速で進んでいく。

    この猛毒ヘビの移動範囲は非常に広く、それはまさに懸念されたとおりであったそうだ。とりわけオスのほうは7か月で75キロも移動していたというから驚きだ。つまり捕獲したキングコブラのリロケーションにはあまり意味がなかったということになる。

    繁殖期のキングコブラの求愛行為、交尾等も取り上げられている。そしてオスが他のオスに縄張りを奪われて追放されるという出来事が続くのだが、すでに体内に卵を宿しており、新たにやってきたオスにとって思い通りにならないメスがこれに噛まれて死ぬという凄惨な映像もあった。

    一般的にコブラは他のヘビや同種のコブラの毒に対する耐性があると考えられているようだが、オスは相手を執拗に噛んで大量の毒を注入(キングコブラは相手に与える毒の量を自身で調節できる)させていた。死んだメスはARRSで解剖され、17個の卵を持っていたことが確認されたという。

    他のキングコブラのメスによる巣作りの様子も取り上げられていた。表面がクシャッとした感じの卵が孵化して出てくる小さなヘビたちの姿が映し出される。赤ちゃんということもあってか、生まれたての顔はなかなか可愛かったりする。だがすでにこの時点で非常に強い毒を持っているのだという。

    それでも身体が小さいうちは、肉食の鳥類や他のヘビ類の餌食となってしまうか餌をうまく捕食できずに死んでしまうため、無事に成長して大人になることができる個体はごく一部だそうだ。

    とても興味深い番組であったのでindo.toで取り上げてみたいと思ったが、その番組をフルに見られる動画がネット上に存在しないと話にならない。そこでYoutubeで探してみると、まさにその動画がアップロードされていた。

    Secrets of the king cobra National geographic Channel India Part 1

    Secrets of the king cobra National geographic Channel India Part 2

    Secrets of the king cobra National geographic Channel India Part 3

    Secrets of the king cobra National geographic Channel India Part 4

    この番組はすでにインドの他のチャンネルでも放送されているようで、News 9 TVによる同じ映像もあった。こちらは英語版である。

    THE KING OF KARNATAKA 1

    THE KING OF KARNATAKA 2

    THE KING OF KARNATAKA 3

    上記のリンク先に限ったことではないが、ウェブ上に出回るこうしたテレビ番組からの動画は往々にして著作権上の問題をはらんでいるものだが、同時にそれを目にする機会を逃してしまった人たちや放送される地域外の人々に貴重な『知る機会』を与えるものである。エンターテインメントを除いたこうした『堅い』内容のプログラムについては、二次利用できるようにより社会に還元される部分も大きいのではないかと思う。

    蛇足ながらコブラ関係でこんな動画もあった。

    Leopard Cub Vs King Cobra

    やんちゃな幼い豹がキングコブラをからかう様子だが、このヘビの怖さを知らないので無邪気なものだが、画面で見ているこちらはハラハラさせられてしまう。

    ※プリー 4は後日掲載します。

  • プリペイドのモバイルインターネット接続

    プリペイドのモバイルインターネット接続

    撮影した画像データのバックアップ、WiFi環境のあるところでのインターネット接続等々の目的で小型のラップトップパソコンを旅行先に持参する人は多い。  

    私も同様で、いつも自宅からパソコンを持ち出している。自前の機器がありながらも、メール等のチェックはネットカフェで、というのも変な話なので、vodafone直営店でプリペイドのネット接続プランを購入してみた。   

    現在までのところ、2Gによるサービスのみであるとのことで、通信速度は最大で256kbpsであるとのこと。まもなく3Gのサービスが導入されると、3mbpsの速度となるとのことだ。   

    費用としては、インターネット接続に要するUSBスティックの購入代金(今後必要に応じて幾度でも再利用できる)として1558 Rs、SIMカード購入代金は62 Rs、プリペイドの通信費が98 Rsである。プリペイド代金は通信データ量2GBに達するか、利用開始日から30日間経過するまで有効だ。

    USBスティックの中にSIMカードを挿入し、パソコンに接続して使用する。これは、3Gによるサービスが導入されてからも変わらず使用できる。しばらくモバイル通信が必要な時期のみ利用するといった具合でも、経済的な負担が少ないため、気楽にプリペイドプランを手に入れることができる。   

    費用以外に、一時滞在の外国人の場合はパスポートの個人情報ページ、ヴィザと入国印のページのコピーの提出が求められる。

    まずはUSBスティックをパソコンに差し込むと、自動的に通信用のソフトウェアのインストールが始まる。しばらくしてこれが完了してから、通信ソフト上に表示されている「connect」ボタンをクリックすると、インターネットに接続できる。 

    ブロードバンド環境に慣れていると、やたらとスローに感じられる速度かもしれないが、従来のモバイルPCネット接続としてはこんなものだろう。 

    都市部の同じ場所でも、時間帯によってはあまりに遅すぎてメールの送受信さえもできないことがあるいっぽう、深夜や早朝はほぼ最大限の速度が出ていると思われることもある。時間帯によるトラフィックの過多が如実に影響するところを見ると、通信インフラ自体の規模自体にまだまだ問題があるのだろう。 

    最初に契約した州の外で使用するとローミング扱いになる。かといって契約したデータ通信容量上限や有効期間が変わったりするわけではないようだ。 

    通信が非常に込み合う?夕方の一部の時間帯を除き、ほぼ普通に操作できた。スカイプも試してみて日本までかけてみたのだが、やはり通信速度が足りないため、通話不能というわけではないが、音質は実用レベルとはいえなかった。でも3Gサービスが開始されればスカイプをはじめとする通話ソフトも充分使えるだろう。 

    旅行中くらいはネット環境から解放されてもいいのではないかとも思うのだが、普段当たり前にあるものが滞在先の部屋にないと非常に不便に感じてしまうのである。何か大事な連絡も来ているかもしれない。 

    必要があればネットカフェに出向けばいいのだが、そのためだけに30分なり1時間なりを費やすのはもったいない気がするのだ。自室でテレビ見ながら、あるいは部屋に運ばせた料理を食べながら、片手間でチェックできるのがいい。 

    あるいは深夜や早朝といった外の店が開いているはずもない時間帯に、ふと思い付いてチラッと調べものをしたりできるのもいい。そもそもいつも使っている自分のPCなので安心だし、人とやりとりするデータだってそこに入っている。 

    だが今回手に入れたプリペイドのプランのおかげで、携帯電話の電波圏内ならば、どこからでもネットにアクセスすることができるようになった。いい時代になったものだ。 

    私がこのプリペイド契約を購入した数日後から、vodafoneが提供するプランはもっと料金が高くて利用可能データ量も多いものに置き換わっている。これは近日導入される通信形式の3G化により、ユーザーたちがより通信量の大きな使い方をするであろうことを踏まえてのことだろう。 

    他にも通信各社いろいろなプリペイドの通信プランを出してきているので、いろいろ比較してみて、自分の用途や使い方にあったものを見つけてみるといいだろう。

  • ドキュメント・スキャナー

    ドキュメント・スキャナー

    衣類を頻繁に購入しているつもりはないのだが、ふと気が付くと収納が一杯になってしまっている。

    その結果、普段よく着るものはすぐ手の届く手前に、そうでないものは次第に収納スペースの後方や下方へと、意識しないうちに押しやられてしまうことになる。するとその存在さえ忘れて新たに似たようなものを買ってきてしまっているのだと思う。 

    たまに『あのズボンはどこに行ったのだ?』とすべてをひっくり返して探し物をすると、『あぁ、こんなのがあったなあ』『この上着は昨年買ってから着ていない』などといったモノがいくつも出てくる。 

    これはいけないと思い、ちょっと勿体ない気はするのだが、昨年1年間着用しなかったものを思い切ってドカッと捨ててしまうことにした。数年前も同じことをやっている。『本当に要らないのか?』と後ろ髪引かれるものはあるが、こういう場合はあまり深く考えないほうがいいようだ。不思議なもので『捨てるべきではなかった』と後で悔やんだ記憶はないからである。 

    衣類もそうだが、書籍や雑誌類もまたいつの間にか溜まってしまう。書棚やマガジンラックに入りきらなくなって床に上に積むようになったら、それこそ加速がついて山となってしまう感がある。衣類と違い、目に見えるスペースを蔦が伸びるような速度で覆ってしまおうとする分、こちらのほうがよりタチが悪い気がする。 

    雑誌等はちょっと気になる記事があったら『いつかスクラップしておこう』と思いつつも、そのまま床の上に積んでしまう。やがてどんなことが書かれた記事があったのか、それはどの雑誌に入っていたのか、といったことさえ忘れてしまう。 

    こちらについてもいろいろ考えずにガサッと処分してしまえば、後から思い出して『保存しておけばよかった』などということもないのかもしれない。 

    だがいくらでも似たようなモノが手に入る衣類と違い、それが書かれた時点でしかあり得ない記事というものはある。同じ印刷物でも雑誌以外の書籍類となると、再び読み返すことはないように思っても、なかなか捨ててしまう踏ん切りがつかない。何かで再び読んでみたくなるとか、参照したくなるかもしれないというという気がしてならない。 

    それでも今後も印刷物は次々に私の部屋にやってくる。それらを収めることのできるスペースは限られているため、何がしかの新陳代謝の方策が必要であることは明白だ。 

    そのためドキュメント・スキャナーである。いろんなメーカーから様々な機種が出ており、さんざん迷った挙句にFUJITSUのScan Snap S1500を購入した。2009年の2月に発売されたモデルで、こうした類の製品としては割と長く販売されていることになる。幅広いユーザーに支持されている一番の売れ筋なので、完成度が高く使い勝手も良いことを期待した。 

    このスキャナーで読み取りできる最大サイズはA4。付属のキャリアシートを使えばA3まで対応可能ということになっているが、大量のページを一気にスキャンするという用途においては、実用となるのは前者まで。スキャン速度はカラーまたはモノクロの600 dpiにて1分あたり両面・片面20枚。まずまずのスピードである。 

    これを使って、手始めに溜まっていた雑誌類を次々にPDF化してみた。続いて文庫本、新書、ペーパーバックや単行本等の背中を片端から裁断して、こちらもどんどん電子化していく。書籍を切断してしまうとページがバラバラになり捨てるしかなくなってしまう。もはや古本としてどこかの店に持っていくことはできないし、人に譲ることもできなくなってしまう。 

    書籍を破壊してしまうことについては、正直なところ気が進まない。本そのものに対して申し訳ない気がするのだ。それでも前述のとおり自宅のスペースに限りがあり処分しなくてはならず、その一方で本の内容自体は手元に保存したいとなると、今のところこの方法しかない。 

    もちろん未読の書籍はそうした『電子化』の対象ではないし、すでに読んでしまっていたも、友人等からいただいた本、内容からしてそのままで取っておきたいものなどは、元々の書籍のままで書棚に置いておくので、自宅の本のすべてをそうやって処理してしまうつもりはない。 

    ところで、肝心の保存先であるパソコンが壊れてしまうと、それまでにPDF化した印刷物全てを失うことになってしまう。今後、さらにスキャンして電子化を進めていくので、なるべく頻繁にバックアップを取ることを忘れないようにしなくてはならない。 

    こうしているうちにキンドルかiPadのような電子書籍リーダーも欲しくなってくるだろう。ただ少々気がかりなのは、PDFというフォーマットが将来長くに渡って利用可能なものであるのかどうかということである。つまりPDFと互換性を持たない新たな電子文書の形式がこれに取って代わってしまい、せっせと『電子化』したものがすべて次代遅れのものとなることがないといいのだが。 

    いや、それよりも前にスキャンして保存した時点で、それらの存在さえも忘れてしまうような気がする。今後、PDF保存した印刷物の量がどんどん増えてくると、きちんと分類しなくては、何がどこにあるのか見当もつかなくなってしまうということのほうが差し迫った心配ごとかもしれない。

  • 『35ドル』のお値打ちは?

    『35ドル』のお値打ちは?

    先月下旬、インドの人的資源開発省が行なった『35米ドルパソコン開発』の発表は世界的な話題になった。

    インド国内のIIT (Indian Institute of Technology)ボンベイ校、カーンプル校、マドラス校、カラグプル校、IISc (Indian Institute of Science)バンガロール校とともに開発を進めたこのタブレット型のパソコンは、少々iPadを思わせるものがある。

    タッチパネル式ディスプレイ、ハードディスクを搭載しない代わりにメモリーカードを記憶媒体として用い、OSにはリナックスを採用したこのPCで、ウェブサイトの閲覧、ビデオチャット、ワープロ等といった作業をすることができる。インドでは往々にして電力の供給に問題があることへの対応として、ソーラーパワーでも動作する仕様とのこと。

    この機器についての発表時点では製造を担当するメーカーは未定であったが、その後どういう進展になっているのだろうか。人的資源開発省は、次年度から教育現場に導入したいという意向のようだが、実際にはもう少し先になるのかもしれない。

    このタブレットPCの開発は価格面だけが強調されているきらいがあるが、これが土台となってインド全国の500大学と25000のカレッジをブロードバンドで結ぶという壮大な計画が、これによって実現可能なものとなる。

    35米ドル相当という価格で実現されるタブレットPCとは、果たして満足に動くものなのかと私自身半信半疑である。加えて、やがては20ドル、究極には10ドルという値段で提供する心づもりなのだというからますます驚きだ。

    そのタブレットPCの生産がスタートしてから、どういう形で供給がなされるのかはよくわからない。当面は教育機関に特化して納品されるのか、あるいは最初から一般の市場に出回るのか。

    私自身、iPadの購入はためらっているが、インドのタブレットPCは35ドルと格安である。発売されたら早速それを1台購入して試してみるつもりだ。もちろんそれをiPadと比較するつもりは全くない。どの程度使える製品なのか未知数とはいえ、これをもとにインドが計画している事業を思えば、充分実用に耐えるものなのだろう。

    先進国においてもこうしたモノを欲する層がかなりあるのではないかと思う。ちょうどネットブックの需要と重なる部分が大きいような気がする。『35ドルという破格の安値のハードウェアでウェブを閲覧できる』というだけで充分以上にアピールするものがあるだろう。

    このタブレットについて、友人から『こんな動画がYoutubeにあるよ』と教えてもらった。

    India’s $35 laptop hands-on review_ NDTV gadgetguru exclusive (Youtube)

    実機がだいたいどんな具合のものであるのか、おおよそ想像がつくようだ。そう遠くない将来これを手にするのがとても楽しみである。

    この製品は、インド国内のみならず世界(とりわけ第三世界)の市場を席巻する潜在力を秘めているものと思われる。それは必ずしもインド初のこのデバイスというわけではなく、別の国々からも類似の製品が出てくることだろう。

    実はすでに中国では民間企業によるaPad, iRobotなどといった安価なタブレット型PCが数十ドルから100ドル程度で販売されているようだ。スピード感と柔軟性に富む中国の製造業界を向こうに回しての健闘を期待したい。

    ※TNSA (Tibetan National Sports Association) 3は後日掲載します。

  • iPhone / iPadにちょっと注文

    iPhoneやiPadでウェブ閲覧アプリケーション『サファリ』を立ち上げて、ヒンディーで表記されたサイトにアクセスすると、文字化けはしないまでも表示に不具合がある。

    短母音の『イ』が一文字分遅れて表示されたり、結合文字が表記できなかったりするのだ。そうした癖があることを踏まえれば充分使えるとはいえ、なんだか読みづらい。

    iPhone / iPadでラージャスターン・パトリカーの記事を閲覧してみた。他のヒンディーによるニュースサイト等でも同様の癖が発生する。

    iPhone / iPad   ヒンディーのサイトの表示に不具合

    ネパーリーの場合も同様で、デーヴァナーガリー文字の表示そのものに難があるのだろう。
    iPhone / iPad上で作動する他のブラウザーで開いてみても同じ現象となる。OSの言語環境が、もともとそういう仕様なのだろう。ウィンドウズのPCではちゃんと表示されているがゆえに、アップルにはなんとか改善してもらいたいと思う。

  • Skype for iPhone

    5月30日にSkype for iPhoneがアップデートされて3G対応となったことを『3Gで使えるようになったぞ!』と、韓国の友人から私の携帯電話にかかっきたSkype経由でかかってきたコールで知った。
    従来はWi-Fi環境下にないと使用できなかったが、今回のアップデートによって3Gネットワーク下にあればSkype同士の通話もSkypeから携帯ないしは固定電話への発信も可能となった。
    3Gでの利用について、Skype同士の通話ならば年末まで無料とのことだが、その後は月額の利用料金(料金未定)が課金されるとのことだ。しかしWi-Fi経由の場合はこれまでと同じく無料である。また一般電話への通話についての課金は従来どおりとなる。
    これでますます世の中は狭くなっていくようだ。やはりiPhoneは3Gネットワークのサービスのあるどこの国でも使えるSIMフリーのものが欲しい。
    ※『彼方のインド 5』は後日掲載します。

  • うつむき加減で携帯電話

    近ごろどこの国でも、人々が手元に目をやってチクチクと何やらいじっている姿を常に目にする。彼らが手にしているのは携帯電話で、自分もそうした風景に出てくる中のひとりである。
    単にスケジュールを確認していたり、メールの送受信やネットの情報を閲覧しているだけなので、手帳を広げていたり、読書をしているのとあまり変わらないはずなのに、なぜか視覚的には内向きの印象を与える。
    そんな携帯電話だが、インド北東部のミゾラム州でも広く普及しており、人口の半数以上が所有しているとの記事を目にした。
    Remote state in vanguard of Indian mobile phone craze (BBC NEWS South Asia)
    同記事によれば、中国と並びインドは世界でただふたつ『5億人を越える』携帯電話契約数を記録(5億人超の人口を持つ国自体がこの2か国のみ)している国であるとのことだ。
    なぜミゾラム州の携帯電話契約数が取り上げられているのかといえば、つまるところ『見るべき産業はほとんどなく、政府やその関連機関が最大の雇用を創出している北東州の一角が携帯電話普及のホットな市場である』といったところのようだ。
    多くの途上国に共通することだが、携帯電話所有者急増の背景には、それ以前の時代に固定電話の普及が遅れていたということがあるが、加えて従前は世界の多くの国々で電話通信の分野は往々にして政府や政府系機関が掌握しており、あまり大きな変化のない『静かな市場』であったものが、この分野の民営化により他の多くの企業の参入により『競争の激しいダイナミックな市場』へと変わったことによる影響も大きい。
    同記事では、ミゾラム州はインドで最も高い95%以上の識字率を誇り、人口の大部分を占めるクリスチャンの人々のほとんどは英語を理解するとも書かれている。識字率については、何のデータを根拠にしているのかよくわからない。
    もっとも最近に実施された国勢調査(2001年)の結果によると、ミゾラム州の識字率は89.0%でケララ州の91.0%に次ぐものであると理解されているはずだが、その後9年間でこれを超えるレベルに達したということなのだろうか。これが事実ならば2000年代において、すでに高い識字率を更に6%も引き上げたことになり、同州の教育分野における快挙といえる。
    ミゾラムをはじめとするナガランド、メガーラヤ、アッサム、アルナーチャル・プラデーシュ、トリプラー、マニプルといった北東7州ならびにそれらの西方向にあるスィッキム州は、アッサムで採掘される石油、スィッキムの観光業といった分野を除けば特に目立った産業はなく、インド国内でも『主流』から大きく外れた地域であるがゆえに、国内の他の地域からの投資や資本の移転も少ない。
    また州により程度や事情は違うものの、スィッキムやアルナーチャル・プラデーシュのようにインドによる主権を認めない中国が領有権を主張していたり、アッサムやナガランドのように反政府勢力による騒擾が続いていたりする地域もある。
    そうした背景から、例えとしては適切ではないかもしれないが、それ以外の州を『親藩』とすれば、これらの地域は『外様』的なエリアであることから、インド政府は民心を繋ぎ留めるために努力しているようである。そのため産業面では大きく遅れをとっていても、初等・中等教育や地域医療の分野などでは、全国レベルで比較してひどく低水準に甘んじているわけではない。
    ちょうど冷戦時代の西ヨーロッパで、とりわけ東側ブロックに隣接していた地域で国民の福利厚生の分野が高いレベルで実現されたのと似た現象であるといえるだろうか。
    話は識字率に戻るが、そうした北東地域の中でミゾラム州の89%(2001年国勢調査)という水準は、この地域で2番目にあるトリプラー州が73パーセントであるのを除けば、どこも60パーセント台であることを踏まえれば、ずいぶん突出した数字であることがわかる。参考までに識字率の州別ランキングはこちらである。
    ミゾラム州といえば、ミャンマーとバーングラーデーシュという隣国、どちらも低開発途上国とされる国々と隣接するところに位置している。同時に地理的には今後結びつきをいっそう密にすることであろう南アジアと東南アジアというふたつの世界を繋ぐべき位置にある。
    ミャンマーもバーングラーデーシュも現状では経済的に非常に低水準にある。だがかつてのインドもそうであったように、スタート地点が低いということは、条件が揃い成長の歯車が回りだした場合の伸びしろもまた大きいということにもなる。
    まだまだ内政的に困難な部分、ふたつの隣国との外交面においても難しい事柄は多いが、『本土から回廊状に張り出した陸の孤島』のようになっている北東地域の開発や発展を目指すうえで、これらの国々との関係の強化以外考えにくい。そうした中で、とりわけミゾラム州は地理的にも識字率の高さから推測される潜在的な可能性は大きい。
    また携帯電話に代表される個人の通信手段の普及が地元社会や政治シーンに与える影響も無視できないだろう。
    携帯電話は仕事の上でも生活の中でも、私たちにとって必要不可欠な通信手段となっている。社会の隅々まで浸透しているがゆえに、近年はどこの国でも、騒擾やテロ事件等の発生の際、指導層から実行者たちへ、また実行者たちの間でも携帯電話というツールを通じての連絡や通達等が頻繁になされるようにもなっている。
    インドから東に目を移すと、タイの首都バンコクで続いているタークシン元首相を支持する赤シャツを着た『反独裁民主統一戦線(UDD)』の行動に関するニュースを各メディアで目にする。
    指導層の指揮下に統率の取れた(抗議活動そのもののありかたについての道義的な面は別として)デモ活動を展開していることの背景には、農村部を中心とするタークシン派の支持基盤が強固であることや豊富な資金力などがあるとはいえ、これだけ多くの人々を長期間に渡って動員して意のままに操るには、多くの人々が自前の携帯電話等を所持して通話やSMSの送受信などが可能であるという『通信インフラ』が不可欠であることは言うまでもない。
    世界は確実に小さくなってきているとはよく言われるところだが、このところの通信手段の発達はそれに拍車をかけているようだ。これまで連絡を取るといえば肉声の届く範囲の人々と話すか、ときどき電話屋に出かけて遠くに住む友人や身内と会話する程度であったものが、ここ十数年で自前の携帯電話でひっきりなしにいろんな人たちと話したりメッセージを送りあったりするのが当たり前になった。
    各世帯でのパソコンの普及率はまださほどではないにしても、ネットカフェでウェブを閲覧したり、メールのやりとりをしたりするのは日常的なことなので、一定の年齢層の人々、ようやくパソコンを扱うことができるようになった年頃の人たちから、なんとかそれに対応できる年配者まで、多くの人々がヤフーなりグーグルなりのアカウントを持っている。
    そうした中で、民族や国境が入り組んだインド北東部の北東州を含めた地域、同時に南アジアと東南アジアの境目にあるエリアでもあるわけだが、伝統的な民族意識、地元意識、仲間意識、市民意識といったものに与える影響もあるはず。
    異なるコミュニティや地域の住む人々の意識をまとめあげることができるような、強いリーダーシップを持つリーダーが登場するようなことがあれば、従来ならばあり得なかった形での連帯も可能になる。
    ここ5年、10年でどうということはなくても、遠い将来には州境や国境等、複雑に構成された『境』で分けられた行政による非効率や不公平等などに対して、民族や国家の枠を超えて、これまでとは違った視点から、地域の再編を求めて声を上げる例も出てくる、といったことも考えられなくはない。
    うつむき加減で携帯電話を操作しながらも、人々が頭の中で思っているのは日常のことばかりではないような気がする。