ボロボロで建物全体とは呼べないような構造物の中に居室があったり店があったりする。地上階と上階はそれぞれ別々に貸し出されていること、スペースが狭小であることから、上階へは階段ではなく、ハシゴで上るようになっていることが多い。
こんなところなのに、路肩にはなぜかロイヤルエンフィールドの若者向けのカッコいいバイクが置かれていたり、崩れかけた家屋のハシゴから降りてくる青年が大型画面のスマホを手にしていたりする。こんなスラムだが、けっこう大きな金額が日々動いており、けっこう可処分所得の高い個人や世帯も少なくないとは聞く。
カテゴリー: life
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留保制度
インドでは高等教育機関進学や公部門への就職などの際に留保制度があり、指定カースト(SC)、指定部族(ST)、その他後進階級(OBCs)といったカテゴリーの人たちが恩恵を受けることになる。
これについては昔からいろいろ議論のあるところだが、ちょうどアメリカにおけるアファーマティブアクションと比較されることもあり、恵まれない境遇にあるが、やる気と能力にあふれる若者たちを多数引っ張りあげてきたことは間違いない。
ただし・・・である。
カーストの上下は現在の人々の社会的地位や経済状態を反映するものではなく、たとえば指定部族出身でも州大臣になり、身内で手広く事業も手がけて大変豊かになっていたり、その他後進階級出身だが弁護士や医者として成功して高級住宅地に住んでいるような人も珍しくない。
そのいっぽうで貧しい高位カースト出身者も無数に存在している。ムンバイーのタクシー運転手の大部分は北インド、UPやビハール出身者たちだが、若いころから何十年も汗水流して働き、収入のほとんどを故郷の家族に送金しているこうした人たちの中に、最高カーストであるブラーフマンであることを示す名前を持つ相当な人数が含まれているのだ。
そんなわけで、実際の経済状態ではなく、観念上の出身ジャーティで留保が決まるというのはあまりに不公平だという意見は以前からよくあった。
だが、たしかに後進階級や指定カースト、指定部族の中にこそ、貧困はより多いし、差別されがちなので就職も容易ではない。ゆえに留保をというのは仕方ないものでもあった。だが「その他後進階級」という定義がクセ者で、我らも加えよ、俺たちも追加しろと、様々なコミュニティーが政治を動かし、このカテゴリーに仲間入りさせるよう働きかけてきた歴史がある。
そんなわけで、憲法ではカーストは否定されているが、厳しい現状を前に、これを解決するための必要悪としてこうした「逆差別」が設定され、これにより救済される人たちが増えてくれば、それらのコミュニティーの社会的経済的地位が向上して、この問題が解決し、制度そのものが用済みとなる・・・はずであったのに、それとは裏腹に留保すべき対象がどんどん増えていくのだ。
そしてついに、このたびは上位カーストの人々(Swarn Jati)の人々にも10%の留保を!という議論が展開しており、いっそう混迷してしまっている。
留保制度というものは、底なしの泥沼のようなものである。
BJP aims to woo back core voters by announcing reservation for upper castes (The Tribune)
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Chinatown Days
英語版発売予定とのことで、リター・チョードリーのアッサム語による小説「Makam」をアマゾンに注文したのは数年前。アッサムにおける華人コミュニティを舞台にした小説。かなり良い評判は聞いていたので、ぜひ読んでみたかったのだ。
幾度も発売が延期となり、その都度アマゾンから「申し訳ありません」とメールが来ていたが、ついに「この本は入荷しません」とかいう連絡が入った。不可解ではあったが、何らかの理由で世に出なくなったのだろうと諦めていた。
ごく最近、たまたま知ったのだが、実はこの「Makam」が「Chinatown Days」として出版されているとのこと。
アッサム語小説の英訳というわけではなく、著者自ら英語で改めて著したとのこと。そんなわけで、確かに「Makam」の英訳版の出版は中止となり、内容はぼ同じながらも改めて書かれた「Chinatown Days」という別の作品が発表されたわけだ。
これが紙媒体ではなくKindle版で入手できるというのもスピーディーでありがたい。
ずっと何年も待たされたこともあるし・・・。
書名: Chinatown Days
著者: Rita Chowdhury
ASIN: B0786T8XKX -
ラダックを鉄道が走行したら・・・
以前、「鉄道でデリーからレーに移動することできる時代がやってくる?」と題して、デリーからヒマーチャル・プラデーシュを経由してラダック、そしてスリナガルへと至る鉄道建設計画について取り上げてみたことがある。
リンク先動画はCGだが、ラダックを走る鉄道計画が実現したらこのような具合になるのだろう。しょっちゅう土砂崩れなどで通行止めになりそうな気もする。
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The Food Rangerのドバイレポート
インドのレストランやストリートフードもよく取り上げているThe Food Rangerのドバイからのレポート。私自身はラクダ肉を食したことがないのだが、ラム肉にとてもよく似ていると、この動画の中で語られている。ロケ先となっているレストランの厨房の様子も映し出されているが、ドバイ名物料理ながらもキッチンを取り仕切るふたりの料理人たちがインド人ムスリムというのは、いかにも多国籍空間のドバイらしい。レポーターのトレバー・ジェイムス君、いつもながら実にいい表情で食事を楽しんでいる。
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英語のContractorを苗字にした人たち
インディアトゥデイ記事を読んでいて、Contractorという苗字のパールスィーの人物に係る内容なのだが、インドでそんな苗字があるのか?と思いきや、グジャラーティーの間では、これをそのように用いているヒンドゥーは少なくないらしい。また苗字を持つのは一般的とは言えないムスリム(苗字を持つ人たちもいる)の間でもContractorさんというのは存在するようだ。ネットでこんなのを見つけた。
Why is Nazneen Contractor’s last name “Contractor” instead of an ethnic Indian name? (QUORA)
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歴史的な鉄道駅、再開業なるか?
ムンバイの旧バラード・ピア・モール駅が再オープンするかも?というニュースがだいぶ前にあったが、その後どうなったのだろう。
植民地期末期に廃止されている駅だが、ヴィクトリア・ターミナス駅のすぐ東側のため、ヴィクトリア・ターミナスが手狭にでもなって、発着の一部をそちらに回すのかな?と想像していたが、その後の様子が伝わってこない。
ところで、このバラード・ピア・モール駅だが、ここを始発としていたフロンティア・メールなどの特急列車に英国などからの大型客船が桟橋に到着後、降船した乗客はそのまま列車へ・・・という具合に接続していたらしい。
このバラード・ビア・モール駅が廃止となるあたりまでは、現在のもうひとつの終着駅としてチャーチゲートではなくコラバ駅が運用されていた。
いまや鉄道のターミナスがあったという痕跡さえなく、往時は列車が往来していたチャーチゲート・コラバ間の鉄路がどこを走っていたのかも、今の街並みからは想像もできないのだが。Historic railway station in Mumbai may be reopened (The Tribune)
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デヴィッド・サッスーンの屋敷
13世紀にバグダードからボンベイに渡った伝説のユダヤ人デヴィッド・サッスーン。ビジネスマンとしても慈善家としてもよく知られるデヴィッドは、今でこそ「ユダヤ人」としてその名を記憶されているが、彼自身は故郷である現在のイラクの生活習慣、いでたちで日々を過ごす「ユダヤ教徒のアラビア人」であったようだ。シオニズム運動が起きる前、ユダヤ国家を想像する人もいなかったので時代なので、当然のことだろう。
植民地期に英国をはじめとする欧州勢や支配層との結びつきにより、植民地現地の買弁として経済力を蓄える過程の中で、次第にインドの白人社会へ軸足を移して「欧州人化」していったのは、彼らよりも1000年くらい先にインドに渡ってきたパールスィーと共通する部分だ。
彼の屋敷が現在は医療施設(薬物中毒者のリハビリ施設)となっているようだ。ボンベイには一族が関わった建物等が沢山あり、今でも「サッスーン・ドック」「サッスーン・ライブラリー(アールデコ著の非常に美しい建物)」などがあるが、彼が暮らした屋敷が現存しているとは知らなかった。
サッスーン一族は、渡印後にボンベイからプネー、カルカッタ、ラングーンなどにも活躍の場を広げていく。 戦前には香港や上海で大きな事業を手がけていたが、現在欧州で活躍する多数の「サッスーン」もデヴィッドの一族。そう、彼らはまさに「ボンベイ発」のビジネス一族であり、彼らのルーツはボンベイで成功したデヴィッド・サッスーンなのだ。
Riches to rehab: Mumbai palace welcomes new tenants (CNN Travel)
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ラージ・カプールの屋敷が博物館に
偉大なる映画人、ラージ・カプールの屋敷が博物館になるという。ムンバイではなく、パーキスターンのペーシャーワルにある彼の先祖伝来の屋敷のことだ。これはぜひ訪問したい。
Ancestral ‘haveli’ of Raj Kapoor in Pakistan to be converted into a museum soon (timestravel)
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インドのアーヨーディヤーとネパールのジャナクプルが姉妹都市に
インドのUP州政府とネパール政府が前者における「ラーマの生地アーヨーディヤー」と後者の「スィーターの生地ジャナクプル」を姉妹都市とする取り決めがなされたとのこと。
神話に因むのどかな姉妹都市提携に見えなくもないのだが、今のUP州政府の姿勢を見ていると、コミュナルな火の手が上がらなければ良いのだが・・・という気もする。
そうでなくてもこのあたりネパール平原部で「マデースィー」と呼ばれるインド系住民問題もあるし、あんまりインドとエモーショナルに絡むことはしないでおいたほうが良いようにも思える。とりわけ、アーヨーディヤーがあるUP州の現与党、ホントに悪い人たちがトップにいるだけに・・・。
Ayodhya, Nepal’s Janakpur To Become Twin Cities As UP Signs Agreement (NDTV)
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5州選挙開票速報
本日夕方からテレビに見入っていた。
5州の州議会選挙、チャッティースガル州、マッディャプラデーシュ州、ラージャスターン州で得票数でBJPを上回ることが確定したという。マッディャプラデーシュでは連立工作如何によっては、BJPが政権を握る可能性もないとはいえないとはいえ、どうやらこれら3州は国民会議派政権となりそうだ。テーランガーナー州は、会議派の友党TRSが過半数を大幅に越え、会議派は第2の議席獲得数。
まだ完全に結果が出たとは言えない段階であったが、すでにテレビニュースでは「開票結果はどうなるか?」ではなく、「なぜBJPは負けたか?そして会議派の勝因は?」となっている。
唯一、ミゾラム州のみがBJPが率いる右派連合NDA(国民民主連合)に属するミゾ民族前線が過半数を得たがBJPはわずか1議席。もともとこの地域では地元の民族政党が圧倒的に強いこと、マジョリティから大きく離れた特殊事情のある州なので、ここでの結果が中央政府の選挙に影響することはない。
来年5月に行われる(4月になるかもしれない)総選挙に向けて、国民の投票行動を予測する重要な参考になるであろうことから、メディアが「2019年Lok Sabha(下院)選挙のセミファイナル」と表現する今回の5州選挙は、国民会議派の勝利となった。
来年5月は、国民会議派率いる アライアンス、UPA(統一進歩同盟)が躍進することになるのだろうか。
大きく右に傾くと、ちゃんと大衆の投票行動で反対側に揺り戻すのは、インド大衆のバランス感覚だ。1980年代末に大きく左に振れたときもそうだった。当時リードしていた陣営とは対極にあった右派政党が急伸して中央で政権を得た、そして地方でも躍進したのが1990年代であった。
決してファシズムに走ることなく、左右どちらかに偏り過ぎると、必ずや反発して振れを是正する。さすがは世界最大の民主主義国である。
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インディア・トゥデイでグルメ特集
本日朝起きるとタブレットに配信済だったインディア・トゥデイ最新号。特に大きな事件はない平和な日々が続くと、あらかじめ準備してあると思われる埋め草的な記事が並ぶのが常だが、今号はこういう状況下で珍しい「保存版」である。
なんと、同誌でインド各地のグルメ特集。ストリートフードから高級店まで、軽食からお菓子類まで、手広く紹介している。
長らく定期購読してきたが、健康関係、レジャー関係記事で食べ物のことが小さく取り上げられることはあっても、グルメ自体で特集を組んだのは初めてではないだろうか。元々、そうした分野はニュース雑誌の守備範囲ではないため、同誌でこういう記事が組まれること自体が大きなニュースになり得る。





