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カテゴリー: life

  • インド最長の汽車旅

    インド最長の汽車旅

    全行程4,188km、59駅を巡る80時間近い「DBRG VIVEK EXP」による汽車旅。これがインド最長らしい。最南端のカニャクマリから東海岸部を経て、ベンガルからアッサムのディブルーガルまで。

    昔々にトリバンドラムからデリーのニザームッディーンまでの汽車に乗ったことがあったが、あれとて50時間くらいだった。

    冬季に乗るととりわけ楽しそうだ。常夏の南インドから涼しい中部インド、さらに北上すると霧の出る冬らしい寒さとなり、街なかにバーザールとともに存在する茶園という稀有な眺めのディブルーガルで終点。気候や風景の変化が感じられて面白いだろう。

    しかしあまりに長過ぎる。足掛け4日間の列車内で過ごすというのはちょっと大変。この列車の起点から乗車して終点まで行くという乗客はどれほどいるのだろうか。

    景色を楽しむにはノンACのスリーパーが良いが、暑さ寒さからは逃れられない。また混雑区間では予約はあったもないような具合に。さりとてこうしたエクスプレスのAC車両はたいていスモークガラスになり、ガラス自体も汚れてよく見えないため景色はあまり楽しめない。悩ましいところである。

    ひとつ良いことを思いついた。毎日運航している列車なので、降りた場所から再開できる。列車の行程表をみると、路線上に面白そうなところがたくさんある。この列車が通るルートそのものを旅程として、同じ列車の途中下車を繰り返して移動する「22503 DBRG VIVEK EXP沿線旅行」というのはどうだろうか。

  • ジャムーン

    ジャムーン

    ジャムーン売りがいた。インドの果物ではこれが一番好きだ。

    しかし大変足の早い果物で、買ったその日に食べないと、ブヨブヨ、シワシワになり、とても食べられなくなる。

    売り手には「ちょっとそこで用事を済ませてからまた来るね」と言ってそこを離れたのだが、しばらく路地歩きをして戻ると、そこにはすでにいなかった。どうやら売り手も足が早いらしい。

    (内容は雨季の時期のものです。)

  • 素性の良さは隠せない

    素性の良さは隠せない

    もともとは立派で趣のあるハヴェーリー(お屋敷)であったと思われる建物だが、現在は内部が細分化されて、それぞれ個人や商店に貸し出されている。

    このような建物はバナーラスに限らず、インド各地で多く目にする。オンボロになっても素性の良さは隠せない。ゆえに現状が哀れだ。

  • お客の無茶ぶり

    バナーラスのガート裏、店主が一人で切り盛りしているカフェで休憩中。

    隣の席にきたドイツ語で話しているカップルが「すべてタマネギとニンニク抜きで」と前置きして、「野菜のビリヤーニー、ダールフライド、ガーリックナーン」と注文。

    しばらく考え込んだ店主は「出来るが最後のは難しい」とひとこと。生真面目な人らしい。なんか悪いけど、吹き出してしまう。

  • 非居住の外国人でも使えるUPI Payment Interface (Unified Payments Interface) ③

    この「Cheqアプリ」を使うようになったり、宿代、食事代からたいていの支払いをこれで済ませるようになり、現金はそれが使えないときの予備費みたいな感じになるのではないかと予想していた。

    クレジットカードでチャージする際に2.5%の手数料が引かれるようだが、両替にしてもいくばくかの差損はあるし、便利さで充分相殺どころかお釣りがくるくらいだろうと考えていた。

    ところが・・・である。

    アプリ開通後にクレジットカードで残高をチャージし、宿の近くの 雑貨屋で 支払いをしてみようとすると これができない。幾度もエラーとなってしまう。

    そこでWhatsAppを使って運営会社であるTRANSCORPの担当者に質問してみると、以下の回答があった。(質問すると迅速に回答をくれるのは助かる。)

    インドの支払用QRコードにはふたつのタイプがある。 1つが個人用のIndividual QR コード。 もう1つが 法人用のMerchant QR コード という もの。残念ながら この外国人が利用できる アプリでは なんと 個人用の QR コードには支払いができない仕様なのだという。これは困る。

    お釣りがなくて QR コードで支払いたい、 支払わなければならないというケースは 大きな店ではまずありえず、 釣りがなくて不便なのは 露店であったり 小さな雑貨屋であったり オートリクシャー、タクシーといったIndividual QRコードを用いる相手だ。それ以外の大きなところでは 釣りはきちんと揃えてくれるものだ。

    そんなことから現状においては、このアプリの利用については 今のところ 私は誰にもおすすめしない。登録に手間がかかるうえに、肝心な場所でまったく使えないからだ。

    ただし 運営会社の人が言うには この旅行者用のアプリも 個人用 QR コードに支払いができるようにと働きかけてはいるらしい。しかし こうした制限をかけているRBI、つまりインドの中央銀行が 認可するかどうかを決めることである 。

    さて どうなるんだろうか。インドは何かと規制・制限の多い国であるが、スマホの決済アプリも旅行者用のものは、在住者のものと同じように自由自在には使うことはできないという大きな不備がある。

    それでも、このような形で外国人も利用できるスマホ決済アプリが登場したことについては評価したい。Individual QRコードへの支払いが可能とさえなれば、インド旅行における利便性が飛躍的に向上することになるからだ。

    【完】

  • 非居住の外国人でも使えるUPI Payment Interface (Unified Payments Interface) ②

    インドで非居住の外国人でも使える「Cheq」についていくつかわかったことがある。・

    ・送金事業を営む「TRANSCORP」が運営しているサービス。
    ・Cheqアプリは、登録したパスポートの有効期間内 ずっと有効。その間にヴィザ切れの場合は新たにヴィザの写しが求められる。
    ・初期費用として999Rsの支払が必要。外国発行のクレジットカードでの支払い。
    ・外国発行のクレジットカードで「Cheq」の残高をチャージすることができる。その際に手数料として2.5%が差し引かれる。
    ・ アプリが有効な限り 残高も有効。
    ・端末交換する場合、 アプリが有効である限り 新しい端末に移すことができる。
    ・ パスポートが 有効期限を迎えると このアプリの有効期限も終了となるが、 残高については、チャージする際に利用したクレジットカードに返金してくれる。
    ・日本の携帯番号でアプリ の ヴェリフィケーションをした後、 Cheqのオフィスに出向いて 「イン・パーソン ・ヴェリフィケーション」というのが必要になる。これについては、滞在先のホテルまで来てもらって実施することも可能。
    ・日曜日はイン・パーソン・ヴェリフィケーションは実施できない。

    アプリのインストール後、自分の日本の携帯電話番号のヴェリフィケーションは簡単に済んだものの、支払った初期費用が先方で確認できなかったり、TRANSCORPのオフィスでの「イン・パーソン・ヴェリフィケーション」に手間取ったりと、なかなかうまくいかなかったものの、幾度にも渡るWhatsAppでのやりとりの結果、無事に手続きが完了し、残高をチャージすることもできた。

    このアプリの使い勝手については次回改めて紹介することにする。

    【続く】

  • 非居住の外国人でも使えるUPI Payment Interface (Unified Payments Interface) ①

    インドの中央銀行(Reserve Bank of India)の監督下にあるNational Payments Corporation of IndiaによるUPI Payment Interface

    日本で言うところのいわゆるスマートフォン決済アプリだが、日本のそれと異なるのは、個々が利用している異なる決済アプリからUPI(Unified Payments Interface)を通しての支払いとなるため、日本のように支払対象となる店が「PayPayには対応しているがLINE Payは不可」とか、「楽天ペイとLINE Payのみ」などということはない。消費者の立場からすると、インドのシステムのほうが日本よりもはるかに便利で進んでいるように思える。

    ただし、非居住者の外国人はこれを利用することはできず、日本のように「コンビニで現金でチャージすることができる」みたいなザルのような扱いはない(そのあたりの日本の緩さは「マネーロンダリングの温床となる」等々で、海外から批判がある)ため、旅行者の立場では利用することができない。

    ネット上では、Paytmに対して一部のデビットカードでチャージできたとか、アメックスのクレジットカードでもできたというような話は散見されるのだが、基本的にはインド国外発行のカードは対象外と聞く。私自身もそうしたインド国外発行のカードが使用できた経験はない。

    しかしながら最近、「Cheq」というインドで非居住用の決済アプリができたとのこと。初期費用で999Rsもかかるとか、アプリのアクティベートのためにオフィスに行かなくてはならないとか面倒な部分もある。

    【続く】

  • カーシー・ヴィシュワナート・コリドール

    カーシー・ヴィシュワナート・コリドール

    バナーラス訪問の目的のひとつは、「カーシー・ヴィシュワナート・コリドール」を訪れること。かつてゴチャゴチャした迷路のような路地にあった通称「ゴールデン・テンプル」ことカーシー・ヴィシュワナート寺院のために周辺地域の建物をことごとく壊して更地にしたうえで、大きなゲートと壁に囲まれた聖域を「ゴールデン・テンプル」を中心に構成し、ガンガーのガートからこの寺の本殿まで直進できるようにするという壮大なものだ。

    ガンジス河岸から直接ヴィシュワナート寺院に入れるようにしてある。

    これは選挙区をお膝元のグジャラートから、地縁のないバナーラスに移したナレーンドラ・モーディーが公約として掲げたプロジェクトのひとつで、コロナ禍の時期に一気呵成で進めて完成している。もちろん2017年に成立して現在2期目のヨーギー・アディティヤナート率いるBJPによる州政権あってのことでもあるが、よく言われるところのダバルインジャン・サルカール(double engine goverments=中央のBJP政権+州のBJP政権)により、たったの3年間あまりで仕上げたものである。

    政治と鉄道を中心としたインドウォッチングを趣味とする身としては、ここの見学はマストであるため、早朝の比較的空いている時期に向かうことにした。この「コリドール効果」はてきめんなようで、4割近く訪問者が増えているのではないか?という街の声もある。(途中、コロナ禍の時期を挟んでいるため、真相は定かではない)

    身分証とお金以外、あらゆるモノの持ち込みが禁止(腕時計すらダメ)されているため、宿にすべてを残して早い時間帯に出かけてみたが、入場に何時間もかかると思われる行列にたじろぐ。

    しかし事前にここ「ゲートNo.4」にはVIP用出入口と有料出入口が設けてあり、インド人は祭司にプージャーをしてもらうという名目と権利(300Rs)を買い、外国人はプージャーの権利なしで外国人料金(600Rs)を払って、行列することなく入場することができるようになっている。いかにもインドらしく、お金がなくてもその目的を果たせるエコノミーなルートとお金を払って面倒を回避するシステムが用意されている。

    結局のところ、衣食住すべてが同様で、限りなく安く済ませることは当然可能で、そこからくるしんどさ、不衛生さ、面倒くささをそれなりの対価を支払って避けることができるようになっているのだ。

    空調の効いたラウンジのような専用のチケット売り場でパスポートを提示して支払いを済ませると、作成した係の人がプージャーの権利を買ったインド人家族とともに特別入場口へと杏奈してくれる。そういう待遇を受ける身であることがひと目でわかるように、肩から大きな目印がかけられる。

    ひとつ残念なのは中は撮影禁止であるどころか、携帯も持ち込めないため、写真が1枚も手元に残らないことだが、こればかりは仕方ない。

    大きな門や境内の各種建物を抜けた先に、あの「ゴールデン・テンプル」が姿を現している。「コリドール」が出来る前は、ヒンドゥー郷土以外は入ることが出来なかった(ときどきチョロっと潜り込んで、ちゃっかり写真を撮って出てくる旅行者はいた)はずなのだが、今は万人に開かれた寺となっている。そういう「Inclusive」な姿勢が今のインドの右翼政権の特徴で、一般的な意味での保守ではないし、復古主義でももちろんない。昔はなかった新しいヒンドゥー思想を軸にした動きと言える。

    昔々、このお寺のすぐ隣にあった宿に泊まったことがある。その建物のすぐ下にこの金色のシカラーを持つお寺を目にしていたが、いまや周辺すべてが取り壊されて、大きな境内となっているのが何とも不思議な気がする。

    この寺を中心とした「コリドール」とセットで見学したかった「ギャーンヴァーピー・マスジッド」だが、このコリドールとぴったり隣り合っていることがわかった。ゲートナンバー4から入り、まず目にするのが金属フェンスで囲まれたそのモスクであるからだ。

    ここはかつてヴィシュウェーシュワル寺院であったとされ、ムガル帝国のアウラングゼーブ帝の次期に取り壊されてモスクになったとされる。「地元のヒンドゥー教徒の主婦たち」が裁判所に訴えをおこし、「ヒンドゥー教徒たちがここでプージャーを行う権利」のためという訳のわからない裁判が進行中。もちろん主婦たちというのは表の顔で、背後で操作しているのは右翼団体であるようだ。

    提訴当時はただの話題作りや反ムスリムの機運醸成ともみられ、早々に棄却されるとの観測もあったが、裁判の中で原告側の巧みな策略のため、「それでは本当にそのような過去があったのか長座せよ」とインド考古学局(ASI)に命令が下り、昨日から調査団がモスク内に立ち入って調べを開始している。現在もここでムスリムの人たちの礼拝は実施されているが、トラブルを避けるため、ムスリム以外の入場は禁止されているとのこと。

    それにしてもモスクなどイスラーム教徒の礼拝施設で、ペルシャ語やアラビア語から来た名前ではなく、「ギャーンヴァーピー(知識の泉、知識の井戸)」というサンスクリット語の名前が付いているモスクなど他にあるのだろうか?単に「カーシー・ヴィシュワナート寺院」というバナーラスを代表する名刹の隣にあるだけでなく、このような名前であるがゆえに、象徴的なものとして攻撃の対象になるのではないだろうか。

    この「ゴールデン・テンプル」訪問後、さきはどのラウンジみたいなチケット販売所でプラサード(神様からのお下がり)をいただき宿に戻る。

  • 宿の接点

    宿の接点

    本日の夕飯は宿で頼んだ。インド人の家族連れの利用が多い小規模な施設(ジョイントファミリーの家屋を使っているのでそうなる)で、共用スペースが広くて、他の人たちと会話する機会も多いため、こういう宿がありがたいなあと思う。普通のホテルだと他の宿泊客との接点がないからだ。

    思えば、昔からこういうタイプのものが人気が高いし、私自身も好きだ。ポイントは自室以外のくつろげる居場所=共用スペース、そして食事時間の共有だ。これは宿泊費に込みの朝食があるケースでもそうだし、何か注文しての場合でもそうだ。朝の食事で同席になったベンガル人家族と夕飯もご一緒した。やはり食事は誰かとおしゃべりしながら聞きながらというのが楽しい。

  • PDR MALL

    PDR MALL

    宿泊先近くにPDR MALLというささやかなモールがある。ごく小規模なものではあるものの最上階には映画館が。バナーラスのような伝統的な街のゴチャゴチャした旧市街にこのようなものがあるのは不思議な気がする。

    ここのファーストフロアーにはSpencer’sのスーパーマーケットが入っている。英領時代のマドラスでインド亜大陸最初のデパートを開店したスペンサー商会をルーツとするもので、モールその他手広く主に南インドで展開している。

  • ワーラーナスィーの路地にて

    ワーラーナスィーの路地にて

    路地を散歩していると、間口の狭い家が多いものの、入口の扉は素敵なものが多くて見とれることが多い。

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  • 「チョウク」のある家

    「チョウク」のある家

    ワーラーナスィーでの宿は昔ながらのお宅という感じの建物。おそらくもともとそうだったのだろう。子沢山世帯とか、複数世帯で暮らせるようになっているのは、昔の「ジョイントファミリー」という生活形態が普通であった頃のもの。

    時期が下ってからは、下宿人を住まわせていた時期もあったはず。建物の形はいびつだが、中央には大空に通じる吹き抜けがあり、それを囲む形でたくさんの部屋が配置されている。ちょうど家族用の「広場」という感じだ。これは団欒の場としてのリビングと庭をも兼ねている。

    とてもざっくりとした言い方をすれば、欧州の地中海沿岸も北アフリカ、そしてアラビアやイランを経て中央アジアやアフガニスタン、パキスタンやインドなどの南アジアでも普遍的な家屋のありかた。おそらくイスラーム教の伝播やその文化的な影響とともに広まったのだろう。

    家屋は四方を壁で囲まれているため、外からは中を窺うことはできないが、大きな家の中がひとつの小さな世界として機能する。吹き抜けの広間は家族の段落の場であったり、外からのお客さんをもてなす場であったり、商取引の場でもあったりする。

    ここワーラーナスィーの話ではないが、ラージャスターンのシェカワティ地方のハヴェーリーでは、こうした空間を「チョウク」と称するが、市内のチョウクつまり2つ以上の通りが交わり賑わう地域のことだが、家屋の中のそうした場所なのだ。

    大きな邸宅になると、出入口近くの来客用のチョウク、そして奥のほうにある女性を含めた家族だけのためのチョウク、ときにはさらに多くのチョウクを持つ、もはや宮殿に近いような特大邸宅もある。

    それはさておき生活空間の中にこうした「広場」があるような家屋は、日本でも応用できたら評判になるかもしれない。雨の多い日本では合わないということもあるかもしれないが、こうした家屋が普遍的にある国々にも多雨の地域はある。

    ただし時代に合わないということはありそうだ。何しろ頭上は大空なので、冬は暖房は効かないし、夏は冷房など利用できるはずもない、

    やはりちょっと無理だなぁと思わざるを得ない。

    客室内