ヒマラヤの歌姫は日本人

韓国、中国、台湾といったご近所の国々でよく知られている日本人歌手は多い。タイやマレーシアあたりでも、日本のポップカルチャーに関心のある人は決して珍しくない。だが南アジアとなるとどうだろうか。日本の歌謡界や映画事情などを知る人は、相当の日本通か長年暮らしたことがある人くらいだろう。やはりそれだけ文化的な距離感があるということの裏返しであるといえる。
日本から見た南アジアの芸能の世界はどうだろうか。かなり以前から、インドをはじめとする南アジアの国々で、古典舞踊や音楽の世界に関心を抱く日本人その他の外国人は多いし、実際にその奥深い世界に飛び込んでいく人もまた少なくない。だがポップカルチャーとなると、一時日本でインド映画がブームとなって以降、多くは銀幕を通じた興味関心のみにとどまっているのではないだろうか。
だが日本人ながらも、ネパールで大衆音楽の歌手になった人がいる。スンダリミカさんという方で、ご自身のウェブサイト『プルニマ通信』『ブログ日記』に活動の様子が綴られており、とても興味深い。
昨年末にNHK番組『地球アゴラ』で取り上げられた彼女は、ネパールのラジオ番組のパーソナリティも務めているとのこと。先述の『プルニマ通信』には、《アルバム「スンダリ」 試聴コーナー》が設けられており、その歌声を楽しむことができるようになっている。ときどき『ジャパンツアー』も行われているようなので、ぜひぜひ聴きに出かけてみたいと思う。残念ながらご本人と面識はないのだが、今後ますますのご活躍を期待したい。

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