ナマステ・ボリウッド #12

Namaste Bollywood #12
ボリウッドの旬なネタ満載のナマステ・ボリウッドの第12号が出た。
今号のテーマは『歌声』のようだ。巻頭には『麗しき美声』と題して、女性プレイバックシンガーたちが取り上げられている。映画のみならずバジャンでもその神々しい歌声を披露しているアヌラーダー・パウドワル、ボリューム感のあるヴォイスのアルカー・ヤーグニク、80年代末から90年代にかけてのポップ・アイドルだったアリーシャー・チナイ等々、銀幕を彩る歌い手たちが取り上げられている。
記事中にもあるとおり、アリーシャーも元々はプレイバックシンガー。シャーム・ベネガル監督による、ゴアを舞台に植民地末期からインド返還後までのある一族を描いた映画TRIKAL (1985年)の音楽を手がけたのは、ゴア出身のレモ・フェルナンデス。ポルトガル音楽の影響を強く受けたゴアのフォークソングを現代風にアレンジしたアルバム『Old Goan Gold』は、映画TRIKALのサントラ盤としてのみらならず『ゴアの音楽ってどんなもの?』という向きにはうってつけの一枚として認知されている。なおレモ自身のウェブサイトには、『日本で最初にリリースされたゴア音楽アルバム』とある。
その名盤のいくつかの曲にアリーシャーが参加しており、映画TRIKALにもレモとともにチラリとその姿を見せていた。彼女が幾多のプレイバックシンガーの中から、歌声のみならずそのキャラクター自身がアイドル歌手として頭角を表すきっかけのひとつとなったのがレモと共演したこの作品であったようだ。
90年代半ばにMADE IN INDIAで一世を風靡したアリーシャーだが、実生活でのパートナーも『インド生まれが最高!』という具合にはならなかったようだ。数年前ゴールインしたお相手はレバノン人。
やや話は脱線したが本題に戻る。いつも楽しみにしている巻末のBollywood Filmy Pedigreeだが、今回はマンゲーシュカル篇となっている。そう大御所ラター・マンゲーシュカル、アーシャー・ボースレー姉妹を中心とした親族・姻族特集である。もう今回は冊子を手にする人それぞれの思い出のあんな曲、大好きなこんな曲が頭の中をめぐることだろう。
目下話題の作品、今後公開予定の期待の新作等々の記事はもちろんのことながら、見落とせないのがイベント関係記事。『今年もまたインド系野外フェスが西伊豆で開催!』というのが目に飛び込んでくる。今年も・・・といっても、従前からそういう催しが開かれていたことも知らなかった自分の無知さ加減に恥じ入るばかりだが、インドから来日するアーティストあり、日本の有名なインド舞踊家の遠征ありと、西伊豆のオートキャンプ銀河を舞台にゴージャスな時間が楽しめるらしい。期日は5月23日(金)から25日(日)だそうだ。詳細は以下をご参照いただきたい。
dance of shiva (TIRAKITA)
夏にはボリウッド・ベストと題して、シャー・ルク・カーン出演の人気作3本が東京六本木、大阪、名古屋と巡回上映される予定だそうで、ナマステ・ボリウッド誌もメディア・サポーターとして情報を掲載していくことになったのだそうだ。その3本とはDON (邦題:ドン−過去を消された男)、KAL HO NAA HO (邦題:たとえ明日が来なくても)、KABHI KHUSHI KABHIE GHAM (邦題:家族の四季 愛すれど遠く離れて) である。
Bollywood Best
ボリウッド映画を愛する人々の輪が今後ますます広がっていきますように!

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