今春発売 シグマDP1

SIGMA DP1
SIGMA DP1
12月に『シグマDP1はどうなっているのか?』で取り上げてみたシグマが開発中のコンパクトデジタルカメラだが、ようやく発売時期が発表になった。こちらがその内容である。毎年秋にドイツで開かれている写真・映像機器展覧会Photokinaに参考出品されたのが2006年。話題ばかりが先行してかなり待たされたが、その間に同社内ではいろいろ試行錯誤があったに違いない。
レンズメーカーとして定評のある(一眼レフ本体も製造しているが)シグマが渾身の力を込めて世に送り出すコンパクトデジタルカメラはいったいどんなものなのか期待する向きは多いだろう。なにしろコンパクト機としては初のAPS-Cサイズ、つまり入門から中級機までのデジタル一眼レフに搭載されるものと同じサイズであることに加えて、FOVEON X3という珍しいタイプのセンサーが用いられるのだから。
予定されている小売価格は10万円前後らしい。高機能化と価格低下が著しいデジタルカメラ、とりわけコンパクト機の中にあって、正面から競合するモデルがない唯一無二のカメラだけあり、値段も別格といった具合だ。それでもデジタル一眼レフが広く普及するきっかけとなったキヤノンの初代EOS Kiss Digital発売以前には、ミノルタのディマージュやニコンのCoolpixなどといったシリーズの最上位機種には10万円近い値段が付いていたことを思い起こせば、シグマのDP1がこの価格で出るということは充分妥当な線なのかもしれない。
レンズ他の光学製品の専門メーカーから抜群に高級なコンパクト機が出てくることに大いに期待してしまう反面、この分野での実績がないところからの初モノだけに不安もかなりある。発売時期が『今春』と明らかになったものの肝心の期日は提示されておらず、今後もまだ紆余曲折があるのでは?と思わせるものがある。来年度初めくらいには実機を手にすることができるといいのだが。もちろんこのモデルに期待するのは、ひょっとすると『インドで肌身離さず』に最適なカメラではないだろうか?というところである。
シグマ、「DP1」の発売時期と価格を発表 (デジカメWatch)
デジタル一眼レフの要素をコンパクトなボディに収めた新世代の1,400万画素高画質デジタルカメラ「DP1」発表 (シグマ)

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