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投稿者: ogata

  • 無神論者センター

    「信仰の大地」という表現がよくなされるインド。確かに社会生活や政治における宗教の果たす役割が大きいことは間違いない。いろんな宗教が混在し、それぞれ大小様々な教団や施設を運営していたりするし、日常的に人々の宗教生活を目にすることも多いだろう。

    だが同時に無信仰の人たちも決して少なくなく、とりわけ迷信やそれを煽るような活動に対して眼を光らせる無神論者センターのような組織もある。

    この組織はいわゆる迷信の類に限らず、聖者による「奇跡」の背後にあるトリックに対する検証を行っていることでも知られており、彼らの活動は各種メディアでも取り上げられていたりする。個人的には、そうした奇跡そのものは教えの本質ではないため、そう目くじら立てることもないのではないかとは思うのだが。

    無神論者ではなくとも、寺院や祭礼といったものに対して冷淡な人たちも少なくない。「神と人間は直接に交流すべきものであり、意味のない形式ばかり尊重する仲介者は不要」というスタンスであることから、私たち日本人の平均的な感覚とも近いと言えるかもしれない。もちろんこうした人たちはインドの主流派ではないのだが、インドの「信仰生活」の中における一側面ではある。

  • redbus.in

    redbus.in

    すでにcleartrip.comなどの旅行予約サイトで、インドのバスの予約も可能になっているが、飛行機や列車と較べると、長距離バスは民間会社が乱立しているので、どこの路線のバスがどれくらいの頻度で、どの発着時刻で運行しているかは現地に行かないとわからず、とりあえず出発地に着くまでは、前もって予約しておくことも容易ではなかった。もっとも人の行き来が盛んな場所では運行している会社も本数も多いので、そう困ることはないのだが。

    すでにご存知の方も多いかと思うが、インド国内のバス予約を専門に取り扱うredbus.inというサイトがある。地域間の移動はもとより、大都市の一日観光ツアーなどの予約も出来るようである。

    だがやはりこれで予約できるのはメジャーな路線ということになり、事前にスケジュールを知りたかったり、本数が少ないので予約しておきたかったりするようなルートは、これまでどおりその場所に着いてみないと判らない、というのが結論となるが、田舎のインフラ事情を考えるまでもなく、こればかりは仕方ない。

    だがこのサイトで取り扱う路線を利用する限りでは、発着時刻や所要時間等を調べて旅程を立てたり、前もって予約しておいたりということが出来るため、「とても助かる」ということも多々あるのではないだろうか。

    運転マナーや安全対策という部分に比べて、こうしたチケット手配のフィールドはやけに進んでいる感じがするインド。民間の豊かな創意工夫と旺盛な活力を象徴しているかのようで頼もしい思いもする。

  • 5月の代々木公園は「タイ月間」

    2014年5月17日(土)と18日(日)に、東京都渋谷区の代々木公園でタイフェスティバル2014が開催される。例年大盛況のイベントであり、今年も大勢の人出が予想される。すでに代々木公園のイベント広場も手狭になっているのだが、他に替わる会場がないため、仕方ないのだろう。

    そのちょうど1週間前の5月10日(土)と11日(日)には同じ会場にて、やはりタイ関係のソンクラン・フェスティバル2014も開催される。さらには、タイフェスティバル開催後には、5月24日(土)と25日(日)のラオスフェスティバル2014、そして5月31日(土)と6月1日(日)に行われるメコンダンスストリート2014というイベントもやはりこの場所で開かれるため、タイ料理レストラン、タイやその周辺の製品を扱う食材や民芸品等の業者、NGO等々については、連続して出展してくるところもあることだろう。また、来場するお客の層も大きく重なるものがある。

    今年の5月の代々木公園は、さしずめ「タイ月間」といった様相になりそうだ。

     

  • エスニックフェスタStand Up for Your Rights

    今年2月の大雪で一度中止となったエスニックフェスタだが、日を改めて5月11日(日)に開催されることとなっている。時間は午後1時から午後8時まで、場所は東京都文京区の見樹院である。詳細についてはこちらをご覧いただきたい。

    エスニックフェスタ – Stand Up for Your Rights- 開催のお知らせ (特定非営利活動法人APLA)

    エスニックフェスタのイベントページ (facebook)

    これはAPLA、ジュレー・ラダックとジュマネットが主催するイベントであり、他にも対象をインド地域とするものには、ナガ・ピース・ネットワークが参加する予定だ。

    日本のメディアでは取り上げられる機会が少ないマイノリティの人々を取り巻く問題について考えてみる良い機会となることだろう。

  • ボリウッド・トーク・イベント@阿佐ヶ谷ロフトA

    5月1日(木)の夜、東京都杉並区の阿佐ヶ谷ロフトAにてトーク・イベント『マサラスタイルでボリウッドNo,1!! 〜カレーに紙吹雪が入らないよう注意!〜』が開催される。詳細については以下をご覧いただきたい。

    5/1 ボリウッド・トーク・イベント@阿佐ヶ谷ロフトA (Namaste Bollywood)

    これは5月3日(土)から渋谷・シネマライズを皮切りに順次全国公開されることになるカラン・ジョーハル監督の『Student of the Year』(2012)に合わせて開催されるものである。

    このトークイベントでは、ボリウッド映画を愛する人々にとって耳よりなお話が沢山飛び出してくることだろう。

  • パキスタン・日本フレンドシップバザール

    4月26日(土)ならびに27日(日)に東京都台東区の上野公園にて、パキスタン・日本フレンドシップバザールが開催される。

    このところ日中は「ちょっと暑い」と感じるくらいにまで気温が上がる日もあり、屋外イベントの季節がやってきたことを感じる。

    しかしながらやはりそこは屋外であるがゆえに、天気に左右される部分が大きい。こうした催しのときにはいつも思うのだが、好天に恵まれることを願いたい。

  • パーキスターンに味の素進出

    かつてアジアで「グルタミン酸を旨みと認識する食文化圏はヒマラヤの手前まで」と言われていたことがあった。

    確かに中国や東南アジアではそのような食文化が展開されていて、インドから西はといえば、異なる味覚の世界という捉え方がなされていたようだ。

    もちろんそれらの国々でも肉の旨みというのは誰もが判っていたこととは思うが、グルタミン酸調味料の大きな商圏といえば、やはりアジアの東側であったことは間違いない。

    だがここ数年は、エジプトで「行商スタイル」での営業活動を展開する味の素が売上を伸ばしていること、人口増加率が高くて若年層の人口が厚く、今後順調な所得増が見込まれるイスラーム圏(といってもあまりに広大だが)での販路を求めて様々な策を練っている様子が伝えられている。

    なぜエジプトで“味の素”が売れるのか?(東洋経済)

    味の素、東アフリカに進出へ ケニアに拠点、来年度から販売 (SankeiBiz)

    また、最近は日本初のハラールファンドが設立されて、日本の食品業界が本腰を入れてイスラーム圏へ進出を図りつつある様子もうかがえる。

    日本初のハラルファンド 地銀など50億円出資 (日本経済新聞)

    このあたりの動きが可能となったのは、やはり化学調味料メーカーの営業努力はもとより、昨今のグローバル化により、食の分野でも多様化が進んだことも背景にあるのだろう。

    同様に、日本国内の消費が長く頭打ちであること、中国や東南アジア方面でも競合相手が増えて、マーケットが飽和状態にあるため、これまでは「圏外」であった地域に活路を求めなくてはならなったという事情もある。

    そこにきて、4月に入ってから新聞紙上を賑わせていたこんな記事もあった。

    味の素、パキスタン進出 「ハラル」市場の攻略拠点に(日本経済新聞)

    これらの地域へのグルタミン酸を主原料とする調味料等の販売はネスレをはじめとする欧州勢が先行しており、日本企業はこれを追う形になるのだが、化学調味料の浸透とともに、地元の食の世界もジワリと変化を迎えつつあるのだろう。

    果たしてそれが良いことなのか、そうでないのかは定かではないものの、今後の行方に注目していきたい。

  • 今年秋からミャンマー国際航空がヤンゴン・関空便を運航開始

    先日、ミャンマー国際航空が関空に就航予定と題して取り上げてみた、ミャンマー国際航空(MAI)の関空への乗り入れだが、以下の記事のとおりの内容で決定したようだ。

    関西国際空港:ミャンマー・ヤンゴンへ週3便 今秋就航 (毎日新聞)

    ところで好景気に沸くミャンマーの様子を垣間見るようなこんな記事もある。

    Myanmar citizens flying abroad this Thingyan (THE NATION)

    近隣国のタイ、マレーシア、中国などから休暇でミャンマーを訪れる人々は増えているが、同様にミャンマーの富裕層やこのところ拡大しつつあるミドルクラスの人々が周辺国に観光に出かける例も増えているようだ。

    本日からミャンマーは同国の正月休暇となっているが、来年のこの時期にはヤンゴンからの直行便を利用して関空に降り立つミャンマー人観光客の姿も少なからずあることだろう。

    バンコクやクアラルンプルに較べると距離感があったヤンゴンの街が、ANAに続いてMAI直行便を就航(前者は成田便、後者は関空便)させることにより、ずいぶん近くなるのは喜ばしいことである。

    予断となるが、ミャンマー国際航空関係で、こういうニュースもある。

    香川)ウー投手、祖国のミャンマー国際航空と契約 (朝日新聞)

    四国アイランドリーグplusでプレーしているゾー・ゾー・ウー投手は、ミャンマー代表チームのエースだそうだが、上記リンク先記事には野球人口50人とある。ミャンマーの野球界発展のために今後ますますの活躍を期待したい。

  • 第23回東京ダジャン

    今年で23回目となる東京ダヂャンが千代田区の日比谷公園にて、4月13日(日)に開催される。長らく北区の飛鳥山公園で開催されてきて、一時期吉祥寺市の井の頭公園に場所を移し、その後日比谷公園で開かれるようになっている。

    こうしたイベントでは往々にしてその国の駐日大使館が「後援」名義を与えていたり、来賓として最初に少し顔を出したりするものだが、東京ダヂャンについてはそうしたものは一切なく、純粋に日本で生活するビルマ市民たちの集まりである。

    もともと日本に在住するビルマの人々はほとんどいなかったのだが、1988年の民主化デモとそれに続くクーデター、1990年の総選挙におけるNLDの大勝利という結果を無視して、政権を移譲することなく軍政の続行という時代に、祖国での迫害を逃れて、あるいはそうした状況に希望を失って他国に活路を求めた人々の中で、行き先に日本を選択する例が少なくなかったため、突如として日本の東京その他の大都市を中心に、ビルマ人コミュニティが出現することとなった。

    その中で、政治活動を志す活動家がどれほどの割合で存在してきたのかはよくわからないが、多くは生活の糧を得るために日々忙しく働いてきたことだけは知っている。それでもあまり政治に関心のないという人は珍しく、多くは自身でできる範囲で、余暇の時間に祖国を良くするための政治活動に時間を割いたり、経済的な負担を引き受けたりしてきている。

    とりわけ88世代と呼ばれる、1988年のデモに端を発した民主化要求運動の時代に、中心的な活動家として、あるいはそれを周囲で支えたり、あるいは賛同して運動に加わったりした大学生を中心とする当時の若者たちの世代はその傾向が特に強い。

    多民族国家だけあり、ビルマ人としてのまとまりを欠く部分はあるかもしれないが、日本における民族ごとの活動も盛んである。そうした各民族が集まってビルマ正月を祝うというのがこの集まりである。

    当日は好天に恵まれて、賑やかで和やかな集まりとなることを期待したい。

     

    第23回東京ダジャン(ビルマ市民フォーラム)

     

     

  • PENTAX Q7 & Q10

    PENTAX Q7 & Q10

    外観はPENTAX Q10と同一のPENTAX Q7
    Q7と2台持ちすると画角の違いでも重宝するQ10

    以前、PENTAX Q7と題して取り上げてみた「世界最小デジタル一眼」を謳うこのカメラ、昨年7月の発売日に購入して以来、愛用している。

    先代のQ10に比べて、センサーのサイズが1/2.3から1/1.7型へと大型化したといっても、画質そのものが劇的に向上するというものではなく、コンパクトデジカメと同等の大きさであることから、画質云々にこだわるほどのものではないとはいえ、それでも思いのほか写りが良いことと、レンズ交換式でまさに一眼感覚で楽しむことができるのが、Qシリーズの人気の理由だろう。

    「トイレンズ」と名付けられたチープなレンズも加えて8点のレンズを持ち歩くとしても、カバンの片隅にこじんまりと収まってしまうのがいい。冬ならば上着のポケットに全て収まってしまうという機動性も頼もしい。

    そんなわけで、ボディをもう一台買い増ししたいと思っていたので、このたび中古で購入することにした。同じQ7にするか、それともひとつ前のモデルであるQ10にするか、少々迷ったが、センサーサイズの違いから同じレンズを装着しても画角が少し異なるQ10を入手することにした。

    Q7の発売後もしばらく平行して販売されていたQ10だが、昨年秋くらいには生産終了となっており、現在は1万円強程度で購入することができる。ちなみにQ7はその倍程度の価格である。(2014年4月現在)

    ボディのデザインや重量は両者とも同一で、操作メニューもほぼ同じである。どちらもボディの色は黒を選んだので、軍艦部に刻印されているモデル名以外の外見はまったく区別がつかない。2台持ちしてもまったく苦になることのないコンパクトさがありがたい。

    私にとって最も使用頻度の高い広角ズームをQ7で常用して、その他のレンズをQ10で使いまわすか、それともQ10はトイレンズの専用機にするかは、そのとき次第である。

    写真を撮るのが趣味とはいえ、重くてかさばるカメラは億劫なので、ハイエンドなコンデジを創意工夫とともに思い切り使い倒すことを身上としている(?)私だが、やはりコンデジ単体での限界値は低い。レンズ交換して楽しむことができる「一眼式コンデジ」の存在意義は大きい。

    「インドでどうだろう?この一台!」というところで、やはりPENTAXのQシリーズはイチオシだと私は考えている。

  • 地球の歩き方 南インド 2014年~2015年版

    地球の歩き方 南インド 2014年~2015年版

    地球の歩き方の南インド編が発売されている。

    地球の歩き方 南インド 2014年~2015年版 (ダイヤモンド社)

    ISBN978-4-478-04546-6

    これまでの同シリーズのインド編から南インド紹介の部分を切り離したうえで、内容を充実させたのが本編である。

    豊富な図版とヴィジュアルな構成で、パッと見て感覚的に把握できるようになっているのはこのシリーズの他地域のガイドブックと同様だ。個人旅行向けのガイドブックということになっているが、私自身は、地球の歩き方は「るるぶ」的なガイドブックだと思っている。

    しかしながら、大まかに「南インド」という場合に当然含まれるはずのアーンドラ・プラデーシュ州(近いうちに同州から分離することになっているテーランガーナー地域も含む)が除外されてしまっていることが大変残念である。

    ヴィジュアルな構成であるがゆえに、全330ページというページ数の割には情報量が少ないことも気になる。写真が多く掲載されていると分りやすいという点は否定しないが、今の時代、インド各地の街中や史跡等の画像はネット検索するといくらでも出てくる。また「今の時代」といえば、電子版も用意したほうが良いようにも思う。

    地図以外の図版等を削除して、ほぼ文章だけにまとめた極薄のコンパクト版があったらいいようにも思うのだが、それにしてもロンリー・プラネットの豊かな情報量には遠く及ばない。

    英語が苦手な人が多いという文化的な障壁があるため売れ行きはいいのかもしれないが、過剰に図版が多いがゆえに、情報量の割には厚いというこのスタイルは、ちょっと見直したほうが良いのではないだろうか。もちろん人それぞれ、様々な意見はあることとは思うのだが。

  • 著名人の政界への転身

    有名なスポーツ選手やタレントが選挙に出馬することが多いのは、社会で知名度が高いため広告塔としての効果が期待できること、そしてもちろんのこと有名であるがゆえに、たとえ新顔であっても個人的な人気により、浮動票を集めて当選する可能性が高いからでもある。

    もちろん政治活動を続けてきて政界に通じている人物、経済活動や社会活動を通して高い見識を身に付けて来たような候補者と異なるため、素人扱いされることも少なくないが、社会の様々な層の人たちの意見を代弁する議会という場で、他と背景がまったく異なる人たちが加わるのは悪いことではない。

    さて、そうしたスポーツ選手やタレントが選挙で候補者として登場することが少なくないのはインドも同様で、今回のローク・サバー選挙においては、俳優のパレーシュ・ラーワル、射撃選手でオリンピック銀メダリストのラージャワルダン・スィン・ラートール、クリケット選手として活躍したモハンマド・カイフ等々が出馬しているが、西ベンガル州だけを見てもサッカーの元インド代表のエース・ストライカーであったバイチュン・ブーティヤーとベンガル語、ヒンディー語映画等で活躍した女優、ムーン・ムーン・セーンが、マムター・バナルジー率いるTMC(トリナムール・コングレス)から立候補する。

    ベンガル人であり、ミドナプル地区から出馬するムーン・ムーン・セーンはともかくとして、スィッキム州出身のブーティヤー族であるバイチュン・ブーティヤーがダージリン地区から出馬していることについては、いろいろな波紋を投げかけることになっている。

    西ベンガル州のダージリン地区は、同州内の他の地域とは地理的、文化的、人種的な要素が大きく異なる。インドが英領であった時代に当時のスィッキム王国(現在のスィッキム州)から割譲された地域ということもあり、ブーティヤー族の住民も多い。それがゆえにダージリン地区においては盤石とは言えないTMCの有力候補として擁立されたわけである。

    TMC candidate Baichung Bhutia campaigns in Darjeeling (The Indian EXPRESS)

    だが同地区は長年、西ベンガル州からの分離活動が盛んであった地域であり、ネパール系の住民たちの利益を代表するGJM(ゴールカー・ジャンムクティ・モールチャー)がその流れを牽引している。TMCは、ネパール系ではないものの、サッカー人気の高いこの地域において、近隣地域であり、居住地域が重なることから民族的にも馴染みの深いブーティヤー族出身のバイチュン・ブーティヤーに期待をかけているはずだ。しかしながら地元のTMC活動家たちは、バイチュンのGJMとの融和的な姿勢について不満を隠さないという具合で、党内部でもいろいろ摩擦が生じていることがうかがえる。すでにひと月近く前の記事ではあるものの、参考までにリンクを掲載しておく。

    Baichung Bhutia draws ire of local TMC leaders after seeking GJM support (The Indian EXPRESS)