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カテゴリー: travel

  • バングラデシュの島 in 瀬戸内

    瀬戸内国際芸術祭の夏会期が始まり「ベンガル島」島開きとなったのは7月下旬のこと・・・というのは、実は友人がFBにアップした画像をきっかけに知ることとなったのだが、瀬戸内のある島が、現在とても賑やかになっているらしい。

    高松市の高松港では、バングラデシュから民俗芸能のアーティスト、様々な職人たち合わせて100名近くが集まり、古典音楽、舞踊、機織り、陶芸にリクシャーアートのペインティング等々を披露しているとのことで、大変興味深いものとなっていることが伝えられている。

    瀬戸内国際芸術祭、夏会期始まる「ベンガル島」島開き (asahi.com)

    瀬戸内芸術祭2013】ベンガル島 (Youtube)

    芸術祭で触れることができるアートはもちろんのこと、こうした形で参加しているバングラデシュの人たちについてもちょっと興味を引かれるところだ。会期は91日まで。

  • インドの華人コミュニティのドキュメンタリー

    コールカーターには中華系社会が存在することで知られている。ときどきメディアで取り上げられることもあるが、現在の彼らの日常を描写したものとしてはもっとも良く出来た作品だと思う。

    20分強という短い作品だが、今のコールカーターに暮らす華人たちの暮らしぶりを垣間見るのに取り早いだけではなく、限られた時間の中に凝縮されたエッセンスが詰まっているような、濃厚なドキュメンタリーだ。

    ムンバイー在住のインド人ジャーナリストでドキュメンタリー映像作家としても知られるラフィーク・エリアスによる作品。彼の著書のDVDで鑑賞したことがある。秀作であるにもかかわらず、どこでも簡単に購入できるわけではない。

    幸いなことにYoutube上で公開されていたので、多少なりともコールカーター華人社会に関心のある方はご覧になられることをお勧めしたい。

    The Legend of Fat Mama (Youtube)

  • PENTAX MX-1

    PENTAX MX-1

    PENTAX MX-1

    indo.toでは、ごくたまに私が個人的に「インドでどうだろう、この一台?」と思う新製品のカメラを取り上げているが、このところその頻度がやや高いのは、それだけコンパクトながらも魅力的な製品が出てきているからだ。

    カメラ機能を備えたスマートフォンの普及により、安易な廉価版のデジカメが市場から駆逐されつつあるため、コンパクトデジカメが本格的な機能を持つハイエンド機のほうにシフトしているという背景がある。

    別に購入を検討しているわけではないし、用途や性能が重複するカメラを持っているので今年5月の発売時には特に関心もなかったのだが、実機に触れてみると予想外に良さそうで、ちょっと気に入ってしまったのがPENTAXのMX-1。

    35mm判換算で28-112mmのズームを搭載。F値は1.8-2.5と明るいレンズで、操作性も良好なようだ。こういう「ちゃんとしたカメラ」が売れ筋となることは非常に喜ばしい。

    ペンタックス「MX-1」、1/1.7型CMOSと明るいレンズの描写力に満足! (NIKKEI
    TRENDI NET)

  • RCF (Rail Coach Factory)

    子供のころ「工場見学」をした記憶は誰もが持っていることだろう。食品工場であったり、日用品の生産現場であったり、電化製品であったりと、体験した内容は様々でも、「モノはこうやって造られていくのか!」という新鮮な驚きが胸に刻まれたことを記憶しているはずだ。

    インド国鉄の車両工場、RCFは、そうした見学を受け入れているのかどうかは知らないし、何かツテがあれば見ることができるのかどうかもよくわからないが、通常の車両から特殊車両、そして国外への輸出車両なども手掛けている大規模な施設であるため、いつか何かでそういう機会があれば、ぜひその生産現場の様子を目にしてみたいものだと思う。

    RCF (Rail Coach Factory)

  • Trains at a Glance July 2013 – June 2014

    インド国鉄のウェブサイトにて、最新版の鉄道時刻表(2013年7月から2014年6月まで)が公開されている。同時に夏季特別列車の時刻表もアップロードされている。

    時刻表改定は、毎年この時期に行われるものではあるものの、イン鉄ファンとして注目すべきは、ダブルデッカーの列車の運行だろう。

    India’s First Double Decker Train Gets The Green Signal (daily jag)

    ぜひ乗車してみたい。

  • Pentax Q7

    Pentax Q7

    PENTAX Q7

    ペンタックスのQマウントの三代目がついに7月5日に発売となる。

    現行機のQ10とサイズ、重量、バッテリーは同一ながらも、センサーのサイズが1/2.3から1/1.7型へと大型化し、交換レンズの画角も35mm判換算で5.5倍相当から4.6倍相当へと変更となる。

    廉価版コンパクトカメラと同等のサイズの小さなセンサーを搭載している割には、思いのほか写りは良好であるとして評判であったQ10ならびにその先代のQだが、センサーが大型化することにより、画質が向上することが期待できるし、暗所にも強くなることだろう。もちろんメーカー側としても群を抜く小型軽量さ(機動性)と表裏一体の関係にあるセンサーの小ささ(画質面の不利)についていろいろ検討した結果、こういう選択をすることになったのだろう。

    画角の変更により、標準ズーム(F2.8-F4.5)の広角端が35mmの判換算で約27.5mmから83mmであったところが、Q7では23mmから69mmとなり、望遠ズームの望遠端(全域でF2.8というのは特筆すべき!)については、Q10までは83mmから249mmであったものが、Q7では69mmから207mmとなる。単焦点(F1.9)のレンズについては、47mmであったものが39mmに変更となる。

    総体として広角側に寄ることになり、私としてはそちらのほうが好みではあるものの、人によっては不満に感じる場合もあるだろう。新型機で使用した際の画角変更に伴い、さらに望遠側に特化したズームレンズも近い将来Qマウントのレンズのバリエーションに追加されることもあるかもしれない。

    もともと小型で軽いことがウリのこのカメラなので、Q10あるいはさらにその先代機のQと合わせて二台持ちで出かける人も多いのではないかと思う。異なる画角であるがゆえの使い手がある。

    これまで7種類レンズが発売されており、魚眼やトイレンズといったチープなテイストの面白レンズもあり、総じて通常のデジタル一眼カメラの交換レンズに比べるとかなり安価である。サードパーティーのレンズは発売されておらず、レンズのバリエーションに限りがあることから、アレもコレもといろいろ物欲が生じないのはいいかもしれない。

    そんなわけで、数量限定(公称1,000セット)のコンプリートキットというのはなかなかいいと思う。このセットで用意されているボディの色はブラックのみだが、Qマウントのレンズ7種類すべて用意されていて、おまけに本来は別売りとなっているレンズフードも付いてくるし、このすべてを収納できるというカメラバッグも含まれている。これらをすべてバラバラに量販店で買う場合と比較すれば、2割くらい安く済むようだ。

    すでにQやQ10を使用している人たちは、こうしたレンズの多くを所持していることだろうから魅力は感じないことだろうが、初めてQシリーズに手を伸ばして使い倒してみようという向きには最適だ。

    ペンタックスにとって、Qマウントのユーザー層の拡大は、同社のデジタル一眼の主力であるKマウントの売り上げにも貢献するものである。マウントアダプターを介して、Kマウントのレンズを装着して使用できるためである。

    Kマウントのカメラが採用しているセンサーのサイズは1/1.7型であることから、Kマウントのレンズを使用すれば、500mm、1,000mm以上といった物凄い超望遠に相当することから、通常のデジタル一眼を使っていては望むべくもない体験をすることが「安価に」可能となるのがミソ。

    そんなわけで、「もともと他社のデジタル一眼を使っていたが、携帯用にペンタックスのQシリーズに手を出してみたら、いつの間にかペンタックスのKシリーズも使うようになっていた・・・」という例も少なくないのではないかと思う。

    まだ実機に触れていないため、正直なところ何とも言えないのだが、久々に「インドでどうだろう、この一台??」ということで取り上げてみることにした。

  • GALAXY NX

    GALAXY NX

    SAMSUNG GALAXY NX

    2012年11月に、韓国のSAMSUNGから、Android搭載で3GやWifiでインターネットに接続できるGALAXY CAMERAが発売されているが、このたび同社から同様にAndroid OSを積んだミラーレス一眼カメラが発表された。センサーのサイズはAPS-Cで、交換レンズは13種類。

    本格的なデジタル一眼にAndroidが搭載されたモデルというのは、おそらく世界初ということになると思う。私が持っているのはGALAXY CAMERAだが、カメラそのものがインターネットに繋がっているがゆえの利便性をヒシヒシと感じている。常時通信していることになるので、電池の持ちが気になったりはするものの、もはやこれなしでは居られないと思うほどだ。

    しかしながらカメラの操作性自体はまだまだ改善の余地ありで、スリープ状態からの起動時間にややストレスを感じることは我慢できるにしても、操作性については何とかならないものかと思っている。露出補正、感度設定、測光設定その他をいじる際には、いちにち画面内のメニューに入っていかなくてはならないため、かなり面倒だ。つまり廉価版のコンパクトカメラと同じだ。もっともどんな状況下でもただシャッターボタンを押すだけの人にとってはこれで充分かもしれないのだが。GALAXY CAMERAについては、このシリーズの後継機が出るころには、現行のエントリー機以外にもハイエンド仕様のモデルも出してもらいたい。

    そこにきて、このGALAXY NXはなかなか面白いモデルだと思う。今後、SAMSUNGのデジタルカメラは今後順次、Android搭載というのが当たり前になっていくのではないかと思うが、同様に他社もこれに追随してくれるとありがたい。

    そうは言うものの、GALAXY CAMERAを購入して、それなりに気に入っている私ではあるが、GALAXY NXも買う日が来るのか?といえば、少なくとも今の環境では否である。SAMSUNGの日本法人ではカメラの扱いはなく、日本市場においては正規ルートの販売はない(並行輸入のみ)ため、保証を受けられないということもあるが、それだけではなく交換レンズをはじめとするアクセサリ類について、現物を見たり操作してみたりすることなく購入する気にはならないからだ。

    いわば「使い捨て」のコンパクトデジカメならばともかく、一眼の場合においては交換レンズは本体を買い換えても使い続ける、いわば「資産」である。カメラ作りにおいてSAMSUNGは日本のPENTAXと提携関係にあるとはいえ、前者のカメラに後者のアクセサリが使用できるということにはならない。

    レンズの光学性能やカメラとしての完成度については、今なお日本メーカーのほうが高いであろうことについては疑いの余地はないとはいえ、カメラとしての機能性能プラスαという付加価値部分については、そうとは言えなくなってきているし、やはり進化の速度が日本メーカーよりも速い分、同社の製品に対する期待度も大きくなる。

    個人的には、SAMSUNGにはぜひ日本でもカメラ市場に大々的に参入して欲しいと考えている。

    GALAXY NX最速フォトレビュー 本格ミラーレス+Androidの実力(週アスPLUS)

     

  • ブームのミャンマー ついにこういう本まで!

    ブームのミャンマー ついにこういう本まで!

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    このところ経済界から『旬な国』とされているミャンマーだが、ついにこういった書籍まで発行されるに至っている。

    これでもう迷わない!ミャンマー ビジネス・出張・駐在ガイド(週刊ダイヤモンド別冊)

    コンテンツの一部をチラリと覗くこともできるようになっているが、読み物としてもなかなか面白そうだ。

    私はミャンマーでビジネスを行なう人間ではないが、なかなか面白そうなので、目を通しておくことにする。

     

  • 海外用WIFIルーター

    まだまだ安くはないとはいえ、ひところよりはずいぶん低価格化が進んだ海外用3GのWIFI用ルーターのレンタル。何社もあるが、その中のひとつにこういうものがある。

    アジア11カ国 利用料金1日700円 (Telecom Square)

    もちろんインドで入手するのが一番経済的でいいのだが、訪問が短期間ながらも常にネット接続環境がないと困るというケースには重宝するかもしれない。仕事関係でそういうケースもあるだろう。移動が多くて入手手続きをする時間がないということもあるかと思う。

    ただ、インドでプリペイドのプランで利用する場合と違って、ひとつだけ利点があるとすれば、J&K州でも使えるということだ。J&K州外で購入したプリペイドSIMによる通話やデータ通信は、州外に持ち出して使用することができない。その逆もまた同様だ。ポストペイドならば問題がないのだが、インド居住者でない場合はまず間違いなくプリペイドのプランだろう。J&K州でプリペイドのSIMを入手することは可能ではあるが、なかなか手続きが面倒であったり、開通するまでやけに日数がかかったりするため、期間が限られている人にとってはあまり現実的ではないかもしれない。

    この会社のレンタルのルーターは、ポストペイド扱いとなるため同州での利用には問題がないようだ。現地ではAirtelのネットワークを使うことになるので、電波の受信状況は悪くないといえるが、ラダック地方では同社の通信網がカバーしているのはレー周辺に限られるようだ。また通信速度も2Gになるとのこと。

    バッテリー持続時間は4時間程度とのことなので、バックアップ用の充電池はくれぐれもお忘れなく。

  • ATM

    ATM

    不用心なATM

    インドではなくバンコクの風景だが、路上に剥き出しのATMというのはちょっと抵抗がある。

    インドではたいてい日本のそれと同じく扉の中にある場合が多く、加えて警備員も配置されていたりすることが往々にしてあるが、東南アジアではタイのみならずその他の国々でもこのように商業地の歩道脇にこのような形で設置してあることがよくある。

    いくらくらい引き出したのか、少し離れていても一目瞭然であるし、すぐ近くに露店でもあれば、常にそのあたりに人の視線があるのは当たり前だ。ATMを操作する人の手の動きの観察に加えて、離れたところがデジカメのズームレンズでパスワードを盗み見ることだって難しくはないだろう。画像左上の部分には、なぜかバケツがぶら下げられているが、このあたりにスパイカメラが装着されていれば、いとも簡単なことだろう。繁華街の雑踏の中に異物があったとしても、そうそう気付くことはないはずだ。

    このような場所で、さほど大きな金額を引き出すことは普通ないだろうし、人目に付く中では、案外大胆な犯行には及びにくいということもあるかもしれないが、それにしてもこのような環境で設置してあるATMというのは、やはり不用心だと思う。

  • インドなマンダレー3

    インドなマンダレー3

     

    ごく当たり前の両替所だが、数年前までのミャンマーでは見かけない風景だった。

    ヒンドゥー寺院からの帰りに80thストリートの交差点でスィク教徒男性が路上で電話屋開いている。そのすぐ背後には政府公認の両替所がオープンしていた。少し前までは、この国での両替というば、非正規の「闇両替」ばかりであったが、最近ではこうしたちゃんとした両替商がいくつも出現している。

    グルドワラー

    ふとその並びに目をやると、そこにはグルドワラーがあった。敷地内奥の事務所にいる老人、P氏は寺院の事務マネージャー。1936年生まれの77歳とは信じられないキビキビとした動きの男性である。ターバンは被らず、ヒゲも剃り落しているが、彼もまたスィク教徒である。

    グルドワラーの事務マネージャーP氏

    グルドワラーの設立は1905年とのこと。だが日本軍占領下で破壊されてしまい、再建したのは1950年代に入ってからとのこと。「基礎部分しかなくなってしまってね。土地だけ残った。」というから、ひどい状態であったらしい。「この礎石は最初に建てたときのものだよ。」

    戦時中に破壊された建物の礎石が今の寺院にも使われている。

    「悪いが、日本人というといいイメージはまったくないね。もちろんあんたが生まれるずっと前の話だから気にせんでくれ。ウチはイギリス側の人間だったから、占領時代にはそりゃあ大変だったんだ。」

    パンジャーブのアムリトサル近郊の村からこの人の祖父が英軍兵士として来緬し、父親は警察官であったという。その後の印・緬分離、そして日本軍の占領、ビルマの独立、インド系コミュニティに対する1962年の軍事クーデター以降、社会主義化と国粋主義化を推進した政府による外国系市民に対する冷淡な扱い等々、激動の時代を生きてきたわけである。

    そうした背景に、この人の人生や家族史を書き連ねると、壮大な歴史ドラマになることだろう。ちょうどアミターブ・ゴーシュの作品、グラスパレスのように。

    「またあのような戦争がないことを願っています。」と言うと、「いやいや。男子たるもの、そういう時が来たらまた戦わなくてはならない。今度は誰が敵になるのか知らんけどね。」と豪快に笑い飛ばすP氏。高齢とはいえやはり尚武の民スィク男子の心意気といったところだろうか。

    市内を行き来する乗合トラック

    <完>

     

  • インドなマンダレー2

    インドなマンダレー2

    食堂の向かいの家の前に椅子を出してくつろいでいたムスリムの老人に声をかけてみると、見た目どおりにインド系で、流暢なウルドゥー語を操る人であった。

    「ほう、日本人と話すのは久しぶりだよ。昔々、若いころには日本人と一緒に働いたものだ。いや、会社とかではないんだ。日本が占領していた時代に2年間くらいだったかなぁ、日本軍のもとで仕事をしたことがある。やれと言われたことは何でもやった。もう忘れてしまったが、日本語も頑張って覚えたから多少しゃべることができたよ。」

    個々の兵士たちとの思い出話がいくつも出てくるところからみて、駐留していた日本兵たちとは、個人的にはいい関係を築いていたらしい。

    「でも最後まで理解できなかったのは、天皇が神であり、人間である神のために死ぬという精神構造だな。あんたは今の天皇を神だと思うかい?」

    もちろん私はそういう時代の人間ではないし、そのような考え方も私には受け容れられるものではないと答えると、彼はこう言った。

    「これぞ正義と信じて戦っていた人たちも、戦争に負けると犯罪者として扱われることになってしまう。人間が決めた正義だの真実だのっては、時代が変われば簡単にひっくり返ってしまうものなんだ。」

    タミル系のヒンドゥー寺院

    タミル系のファミリーが経営する食堂から81st ストリートを南下すると、次の交差点にタミル系のヒンドゥー寺院がある。

    そこを左、つまり東に折れると、ネパール系の人たちの「ネパーリー・ゴールカー・ダラムシャーラー」があった。大きなコンクリートの建物だが、上のほうにネパール式の屋根のついた建造物が乗っている。

    ネハーリー・ゴールカー・ダラムシャーラー
    ダラムシャーラー敷地内にはクリニックその他の施設がある。
    ダラムシャーラーの母屋
    ダラムシャーラーの来歴を記した石版。歴史は浅いが、社会主義化と国粋主義化が推進されていた時代に、それに抗うかのような活動が出来たことは注目に値する。

    敷地に入ってみると、クリニックやネパール語教室、学生団体などが入る2階建ての建物があり、そこから奥に進むと件のネパール式建造物があるコンクリートのビルがある。ロビーでくつろいでいた人たちに声をかけると、とてもウェルカムな雰囲気であった。ダラムシャーラーという名前が付いているものの、特に巡礼用というわけでもなく、ネパール系で商用その他で訪れる人たちが利用する場のようだ。さしずめ「ネパール系人会」といったところか。あるいは英領時代にイギリス系の人々をはじめとする欧州人たちが出入りしていた大人の社交場としての「クラブ」的な性格も有しているかもしれない。

    ここでいろいろと話をしたRさんという39歳の男性は、Zhulian(アムウェイのタイ版みたいなもの)に入れ込んでいるらしい。マンダレーに滞在しているのはその事務所を開くためのだという。本来居住しているのはもっと北のほうで、ルビーその他の宝石・貴石を扱う仕事をしているそうだ。

    「ちょっとお見せしたいものがあります・・・。」と私を連れて行った先は彼の逗留先の部屋。狭くて陽当たりも悪いが清潔だし、地元のネパール系の人たちが格安で利用できるとあれば悪くないだろう。

    なんだかよくわからない健康食品、空気清浄機をはじめとする家電製品、ミラクルパワーが生じる?ベルトなど、いろいろ怪しげな品物を扱っている。なんだかなぁ・・・。

    ここに集まっている人たちに話しかけてみたが、たいていが普通にヒンディーを話すことができる。移民してから幾世代も経過していることを思えば大したものだ。また、こういう部分からもネパール系コミュニティはインド北部からの移民コミュニティと不可分の関係にあるらしいことは想像できる。

    ネパール系の人々のアーシュラムを出て少し東に進むと、真新しい北インド系のヒンドゥー寺院があった。境内で涼んでいた人たちとしばらく話をする。このお寺に集まるのは多くがUP(ミャンマーのインド系移民たちの言うところのUPとは、現在のUttar Pradesh州の地域よりも広大であった植民地時代の「United Provinces」)を中心とした北インド系のヒンドゥーたちの子孫だ。

    北インド系のヒンドゥー寺院

    「まだ出来上がってから5か月ほどしか経っていないのですが、こういう場所があると心がとても安らぎますね。」と中年の夫婦連れが言う。マジョリティの人々とは先祖の出自が異なるインド系の人々にとっては、こうした場所が存在するということは信仰そのもの以上に大切な「インド系民会」といった具合のコミュニティセンターとして機能しているのかもしれない。

    <続く>