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カテゴリー: security

  • アウラングゼーブの墓

    BJP、RSS(民族義勇団)、とともに「サング・パリワール」を構成するVHP(世界ヒンドゥー協会)及びBajrang Dal(ハヌマーンの軍隊)がアウランガーバード近くにあるクルダーバードのダルガーにあるムガルの第6代皇帝アウラングゼーブの墓を掘り起こして始末する、と運動を始めている。

    318年も前に亡くなった支配者の墓を暴いて何になるのかと思うかもしれないが、インドにおいてこのような運動は、過去のムスリム支配の歴史は侵略者からインドが受けた屈辱でありインドの歴史ではないとする考え方が背景にある。攻撃対象となる墓や礼拝施設そのものがどう問題かということ(具体的な理由付けはなされているが)よりも、これらは象徴的な存在であると言える。

    それにしても・・・である。

    アウラングゼーブの墓自体が貴重な歴史遺産でもあるし、この墓があるのはクルダーバードのスーフィー聖者のダルガーの中だ。生前のアウラングゼーブ自身が、崇拝していた聖者の墓所近くに葬られたいと望んだためだ。ダルガー自体がムスリムの資産の中にある墓なのに、そのダルガーに縁もゆかりとない他人たちがそれを壊せと主張するというのは・・・。

    そのダルガーとアウラングゼーブの墓のある場所はこのようなところだ。

    クルダーバード(indo.to)

    現在、このダルガーから半径5kmに入るには警察の検問を受けなくてはならず、スマホを含めた一切の荷物の持ち込みは禁じられたとのこと。

    今後どのような展開を見せるのか、大いに気になるところだ。

     

     

     

  • 覆面優先特急列車

    覆面優先特急列車

    車窓からの眺め

    チトラクートからプラヤーグラージへの帰路は、チトラクート/カーンプル インターシティを利用。短距離の都市間往復の「インターシティ」には、ACチェアカー、AC無しのチェアカー、いずれも予約が必要な車両が主役のことが多いが、こちらは予約なしで最下等のジェネラルコーチのみの編成。それでも一応「Super Fast(優先特急)」のカテゴリーなので途中で他の列車の待ち合わせで停車したりしない。

    空調無し、予約無しの下等座席車両のみの編成だが、特急としての格だけはデカン・クイーンなどと同等。簡素な客車のみなのに、なみいる他の列車を駅の待避線で待たせてずんずん驀進していく、特急列車の中のジャイアン的な兄貴分。

    このようにスリーパー付きのエクスプレスを凌いで「Super Fast」の地位が与えられている「下剋上列車」があるのはインド国鉄の面白いところ。

    駅には近距離移動用の切符自動販売機があり、乗客が勝手に操作するのではなく、きちんと販売機操縦専門員が配置されており、お金の授受、目的地の入力など適切な作業がなされており、極めてスムースな客捌きがなされているのが印象的であった。

    この列車は、チトラクート始発でプラヤーグラージ経由にてカーンプルが終着駅。予約できるクラスの車両がないため、IRCTCのサイトを検索しても出てこない、いわば「覆面優先特急」である。(普通、インド各地の「インターシティ」に予約クラスはあるため、これは例外的存在)

    鉄道旅行の際には、ときにこのように便利な便もあるので、単に鉄道予約サイトを見るだけでなく、旧来からの時刻表(インド国鉄サイトからPDF閲覧可能)、あるいはウェブサイトやアプリのetrain.infoなどで、利用可能な列車をチェックする必要があることを改めて感じた。

  • 素性の良さは隠せない

    素性の良さは隠せない

    もともとは立派で趣のあるハヴェーリー(お屋敷)であったと思われる建物だが、現在は内部が細分化されて、それぞれ個人や商店に貸し出されている。

    このような建物はバナーラスに限らず、インド各地で多く目にする。オンボロになっても素性の良さは隠せない。ゆえに現状が哀れだ。

  • ワンポイントリリーフ

    ワンポイントリリーフ

    開封前

    昔からこんなのがあるのだが、わずか1回の用足しで役目を終えてしまう、巻きがあまりに小さなトイレットペーパーはどうなのか?と思う。そこに作り手の良心はあるのか?とも。

    開封後
  • 路上のブービートラップ

    路上のブービートラップ

    路上に突き出たマンホールがある。まさにブービートラップ。こんなのにバイクなどがつまづいたら大変なことになる。おそらくこれから道路舗装で厚くなる分高くしてあるのだろうけれども、こういうのが平気で放置されているのがインドだ。

  • Cavalry Tank Museum

    Cavalry Tank Museum

    マハーラーシュトラ州のアフマドナガルは陸軍駐屯地の町だけあり、こんな博物館があった。主に第二次世界大戦時期の戦車や装甲車、加えて1970年代までインド陸軍が使っていた車両が展示されている。

     

    あのロールスロイスが戦闘車両も製造していたとは、ここを訪問するまで知らなかった。

    地雷除去車両、橋架車両などといったあまり取り上げられることのないものもあった。

    地雷除去車両

    それにしてもこういう殺人道具の開発と発展に血眼の人間社会というのは実に業が深い。

  • 野犬対策

    野犬対策

    朝6時40分。この時間帯のバスを捕まえようと思ったが、インド西部のこの地域ではまだ日の出前。外では野犬集団が元気に駆け回ったり喧嘩したりしている。

    その対策として、もうひと寝入りすることにした。

    周到な野犬対策(もうひと寝入りするだけ)が功を奏して、外はすっかり明るく安全になった午前7時半過ぎ。そろそろ荷物を背負って出ることにする。

    予定よりも少し遅くなったが、宿を後にしようとしたら宿の人に「お代は要らないから何か食べていけば?」と勧められた。別料金を払った人向けの簡単な朝食ビュッフェがあるのだが、それをタダで提供してくれるとのこと。時間がないため丁重にお断りすると、「それではチャーエくらいは」と淹れてくれた。これはどうもありがとうございます。

    ムルッドの路上でバス待ちをしていたとき、通りかかるクルマやバイクに唸り声とともに襲いかかろうとする猛犬だか盲犬だか狂犬だかわからない犬がいた。よくもまあ、走行中のクルマやバイクに並走して、噛み付く仕草したりとかできるものだ。ちょっと頭がおかしい犬のようだが。界隈の人たちは狂犬病を発症しているらしき犬がいることに気が付いていても、処分しようとしない。インドのこういうところは困る。

    こんな犬が見えるところにいるのに、1人でバス待ちするのであればとても怖いが、店の軒先で他の人たちとバスを待っているというシチュエーションは幸い。やはりさきほど野犬対策を実施(まだ暗かったので二度寝したこと)しておいてよかった。インドの治安で懸念されるのは、まずは野犬、そして野犬、そしてまた野犬だ。

  • 難攻不落、最強の城塞島

    難攻不落、最強の城塞島

    スクールトリップや休暇のの時期に来ると大混雑で大変!

    ある意味、インド随一の名城、亜大陸最強の城塞、ジャンジーラー島。ここ十数年ほど「ムンバイに行ったらついでに訪問」と思いつつも、伸び伸びになっていたのだが、ついに訪問できた昨日以来興奮が収まらない。

    何がインド有数の名城であるかといえば、その難攻不落ぶりである。1100年の築城以来、インド独立に至るまで 847年間もただの一度も陥落することなく幾多の攻撃を跳ね返してきた「必勝不敗の城」なのだ。たぶんこういう例は世界的にも稀だろう。

    攻略してきた相手も在地勢力の豪族に毛の生えたようなのばかりではなく、強大なマラーター王国、この地域で力を伸ばして現在のゴア、ボンベイ周辺(カタリナ王女の英国王室輿入れ時に英国に譲渡)、ダマン&ディーウを領有したポルトガル、史上初めてインドを統一した英国をもってしてもジャンジーラーだけは落とせなかったのだ。

    スィッディーの王国の領土が大きく簒奪されて対岸にも外敵の力が及ぶようになっても、このフル武装した島は屈することはなかった。

    おそらくカギは包囲網をかいくぐって、他勢力との外交関係で武器弾薬類の補給を得たりする外交力もあったはずだが、決して大きくない島にふたつの大きな淡水池があったこともあるのだろう。まさにこれぞジャンジーラーの名前の由来、ジャル・ジャズィーラー(水の島)たるゆえんだ。

    決して大きな島ではないが水には恵まれている

    飲水はいうまでもなく、野菜や家禽類などの食肉も自給できていたはず。

    こういう「必勝不敗伝説」の島は、日本だったら神社が出来て、受験生用たちが大挙してお参りに来ることになりそうだ。

  • モダンなマンガロール空港とCISF

    モダンなマンガロール空港とCISF

    近年のインドは今風な空港がとても増えたが、マンガロールの空港もこんなに立派だ。しかもここは国際空港でもあり、サウジアラビア、UAE、バーレーン等へのフライトが発着している。

    インドでは公共の主要施設(空港、海港、発電所、宇宙関連施設、原子力関連施設)等のセキュリティ維持のため働く専門集団がいる。私たちにとって馴染みがあるのは、空港のセキュリティ要員だろう。警官のような格好をした彼らだ。

    定期的に国内各地で異動を繰り返していく彼らだが、雇用は中央政府傘下の警察組織であるCISFで、人事もそこから発令される。他の中央政府関係の雇用の中でこうした現業職はあまり多くないであろうこと、当然待遇も大したことはないのかもしれないが、インド各地で転任できるなど、かなり人気の職場なのではないかと思う。

    職員の層は人口規模の大きな北インド出身者が多いようだ。ケーララ、カルナータカ、タミルナードゥなどの南インド地域にあっても、彼らの仕事場はヒンディー語環境にある。

    「オール・インディア」での業務。アンダマンに配置されたり、カシミールでの勤務を経験したり、アルナーチャルに転勤になったりと、得難い経験を積んでいる人たちも多いことだろう。

  • 謎の公務員

    謎の公務員

    前回に引き続き、今回も話はコーチンに戻る。

    コーチンには大小のいくつものギャラリーがあるとともに、これまた大きなものから小さなものまでアートの展覧会が開かれている。こちらの絵はコッラム(クイロン)在住の女性アーティストによるもの。マハーバーラタをテーマに描いている。

    ご本人はかなり高齢で、定年退職するまでケーララ政府のお役人さんだったそうだ。もともと描くことは趣味だったが、仕事を引退してから絵を本格的にのめり込み、ご主人や息子さんのサポートを得て、かなり離れたところで開催される展覧会にも精力的に出展するようになったそうだ。

    ご本人は「老後の趣味ですよ」と謙遜するが、まったくもって趣味のレベルをはるかに超えている。在職時から長く絵に打ち込み、超絶絵の上手い謎の公務員だったに違いない。

  • 鉄道車両の眺め

    鉄道車両の眺め

    鉄道事故の際の救援列車
    鉄道事故の際の救援列車
    脱線車両等を路線から取り除くためのクレーン車両

    過日、エルナクラムJN駅で見かけた救援車両といい、この日トリスール駅に停車していた脱線処理車両といい、近くで大きな事故でもあったのだろうか?と思ってしまう。

    コロナのデルタ株で多くの死者が出ていた時期には、マレーシア、シンガポール方面並びにガルフ方面からそれぞれの政府の協力により医療酸素ボンベを大量に調達したインドは、ムンバイ及びチェンナイから大量の貨物列車を動員して全土に輸送している様子がニュースになっていた。

    私が直に目にしたものでも2005年12月にインドネシアを震源とする津波被害がインド東海岸に及んだ際、緊急に仕立てたと思われる援助物資を届ける貨物車がしじゅう走っていた。

    また80年代後半にインドがスリランカ内戦に介入した際、南インドで鉄道に乗っていると無蓋車両の延々と続く車列に、戦車等の軍用車両を運搬する貨物車が多く、ギョっとしたことを覚えている。このときの介入が原因で当時のLTTEから恨みを買い、同じくLTTEにシンパシーを抱く一部のタミル人からの協力を得た手路グループにより、1991年5月に総選挙のためタミルナードゥで遊説中だったラジーヴ・ガーンディーが暗殺されてしまったのであるが。

    鉄道車両の眺めには、そのときどきの大きな出来事や世相が大きく反映されることがある。

  • 行く手に野犬

    行く手に野犬

    ご覧のとおり、こちらは昼間のヤギの写真だが、もしこれが夜間で行く手に4頭くらいの野犬と思しきグループがいるとかなり緊張感がある。これがヤギだとわかったときには安堵するものだ。

    ヤギはもちろん牛や水牛だって通行人に頓着しないものだが、犬だけはその限りではない。その犬にしてみたところで、通りかかるのがヤギ、牛、水牛であれば、普通は騒ぎ立てたりしないのに、相手が人間だと騒ぎ立てるのが腹立たしい。しかも土地に不慣れなヨソ者と見ると、カサにかかってワァワァと大騒ぎし、その声を耳にしてさらに他の犬たちの加勢がやってくる。野犬というのはホント厄介な存在だ。