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カテゴリー: economy

  • 20ルピー硬貨

    20ルピー硬貨

    インドは2の数字の硬貨やお札が多い。昔は2パイサ、20パイサといった硬貨があったし、2ルピー札もあった。

    今は20ルピー、200ルピー札があるし、2016年11月に廃止されるまでは2,000ルピー札もあった。

    あまり見かけないのだが、硬貨でたまに20ルピーのものを受け取ることがある。こちらは10ルピー硬貨と紛らわしいので、手にしたらすぐに使ってしまうほうがいい。

    こちらの硬貨は2022年に独立75周年記念ということで「アーザーディー・カー・アムリト・マホートサヴ(自由解放の記念祝祭)」と銘打っていくつものイベントが開催されたことを記念してのもの。

    10ルピー硬貨は地域によってはあまり歓迎されないことも少なくない。「お札でくれ」と言われることがある。どこか切れるとたちまち使えなくなる紙幣よりもマシかとは思うのだが。「ジャラジャラと重くなる」ことも理由のひとつらしい。

     

  • ご神木と祠

    ご神木と祠

    ご神木がそこらにたくさんある。当然、それらには待遇の差あり、若干の神性を帯びてそのまんまという木もあれば、このように立派な祠が寄進される場合もある。

    その祠も大小様々で、ちゃんと壁や屋根まで揃えて、中に祭司が常駐するまで出世するものもある。

    もはやそうなると祠ではなくお寺である。もっともただの祭壇であっても「マンディル(寺)はマンディル」なので、本質的な違いはないのかもしれない。

    それでもやはり「霊験あらたか」であればこそ、大きく成長するのであろうし、お参りする人々と神様なるものを繋ぐブローカー(祭司)の口先三寸で、さらに収入を伸ばすこともあるだろう。

    神様の側にこうした仲介者が関わることで、その神様は純粋な信仰の対象としての役割だけではなく、仲介者に富と恵みをもたらす商品としての役割をも担うことになる。

    当然、仲介者は収入を得る手段として、その仕事を遂行しているわけである。その人の能力や喋りの巧みさにと釣り合いの合わないものであれば、収益のために他の手段を講じるだろうし、順調に富をもたらしていれば、得たものの中からそのお寺の見栄えをさらに良くして、さらなる支持を広げるためだ。

    宗教活動の背景にはそれを支持する経済的動機と所属意識があるものなので、プロスポーツのチームやクラブの運営などとかなり共通する部分があるように思っている。

  • 訪問客急増のワーラーナスィー (バナーラス)

    インドにおける国内観光客の大幅な増加もあるが、ワーラーナスィーにおいては「カーシー・ヴィシュワナート・コリドール」の完成もまた、訪問客の急増の要因となっているという話を耳にする。

    ランチにしてはあまりに遅くて、さりとて夕飯にはあまりに早過ぎる、そんな時間帯に訪れたダシャーシュワメード・ガート近くの路地で食堂のご主人が、コリドール完成後の日々について話してくれた。

    私の体感では、コリドールが出来てから、このあたりでは訪問者が4倍くらいになっていると思いますね。4割増ではありません、4倍です。大変なことです。

    そんな具合なので、皆さんとても収入が増えていますよ。観光客相手の店だけじゃありません。雑貨屋さんなどもそうです。

    たとえばこの路地なのですが、ここを進んだ先には南インドの人たちがよくお参りする寺があるんです。南由来の神様が祀られているからなのですが、もう朝3時くらいからかなり人が通るようになりました。うちも正直なところお客さんとても増えましたよ。

    でもいいことばかりでもないのです。とにかく未明から深夜過ぎまでうるさい、トラブルも起きる、あまりの混雑で、私たちここの住民の往来にも四苦八苦。子供を毎日学校まで送り迎えするんですが、渋滞がひどくなって身動きが取れない。

    以前は私も家族もガートで散歩したり、私はヨーガもやってましたが、今はそういう気にはなれない。とにかく人が多いからですよ。

    それに私たちが行っても、あれ買えこれ買え、写真撮らないか、ボートに乗らないかとつきまとわれる。ああいう人たちはよそから来ているでしょう。私たちと繋がりもないから、観光客と地元の路地の私たちの区別もつかないんですよ。

    急に仕事が増えたり、売り上げが上がったりするのもいいけど、どこかでコントロールが必要です。お金はあるに越したことないけど、まともな暮らしが出来なくなるようでは困りますから。

    ところで、ワーラーナスィーのよく知られた4つの名前を知ってますか?

    そう、ワーラーナスィー、カーシー、バナーラス、あとは何でしょう?

    アーナンド・ワン(Anand Van=平安の森)です。昔はここには森があったのですね。のんびりした土地だったようです。とんでもなく大昔のことですけど。

    でも今の時代、ここにはもう平安なんてありません。次から次へと押し寄せる人の洪水、ひどい騒音、ケンカ、忙しくて気の休まらない毎日・・・。

    コリドールがもたらした功罪いろいろありますよ。

    20年ぶりくらいに訪れたワーラーナスィー。昔から人は多かったような気がするが、それでも現在の混雑ぶりは確かに尋常ではない。生まれも育ちもバナーラスという店主が言うのだから、この状態はまったくもって、いかんともしがたいという具合なのだろう。

  • 素性の良さは隠せない

    素性の良さは隠せない

    もともとは立派で趣のあるハヴェーリー(お屋敷)であったと思われる建物だが、現在は内部が細分化されて、それぞれ個人や商店に貸し出されている。

    このような建物はバナーラスに限らず、インド各地で多く目にする。オンボロになっても素性の良さは隠せない。ゆえに現状が哀れだ。

  • 非居住の外国人でも使えるUPI Payment Interface (Unified Payments Interface) ③

    この「Cheqアプリ」を使うようになったり、宿代、食事代からたいていの支払いをこれで済ませるようになり、現金はそれが使えないときの予備費みたいな感じになるのではないかと予想していた。

    クレジットカードでチャージする際に2.5%の手数料が引かれるようだが、両替にしてもいくばくかの差損はあるし、便利さで充分相殺どころかお釣りがくるくらいだろうと考えていた。

    ところが・・・である。

    アプリ開通後にクレジットカードで残高をチャージし、宿の近くの 雑貨屋で 支払いをしてみようとすると これができない。幾度もエラーとなってしまう。

    そこでWhatsAppを使って運営会社であるTRANSCORPの担当者に質問してみると、以下の回答があった。(質問すると迅速に回答をくれるのは助かる。)

    インドの支払用QRコードにはふたつのタイプがある。 1つが個人用のIndividual QR コード。 もう1つが 法人用のMerchant QR コード という もの。残念ながら この外国人が利用できる アプリでは なんと 個人用の QR コードには支払いができない仕様なのだという。これは困る。

    お釣りがなくて QR コードで支払いたい、 支払わなければならないというケースは 大きな店ではまずありえず、 釣りがなくて不便なのは 露店であったり 小さな雑貨屋であったり オートリクシャー、タクシーといったIndividual QRコードを用いる相手だ。それ以外の大きなところでは 釣りはきちんと揃えてくれるものだ。

    そんなことから現状においては、このアプリの利用については 今のところ 私は誰にもおすすめしない。登録に手間がかかるうえに、肝心な場所でまったく使えないからだ。

    ただし 運営会社の人が言うには この旅行者用のアプリも 個人用 QR コードに支払いができるようにと働きかけてはいるらしい。しかし こうした制限をかけているRBI、つまりインドの中央銀行が 認可するかどうかを決めることである 。

    さて どうなるんだろうか。インドは何かと規制・制限の多い国であるが、スマホの決済アプリも旅行者用のものは、在住者のものと同じように自由自在には使うことはできないという大きな不備がある。

    それでも、このような形で外国人も利用できるスマホ決済アプリが登場したことについては評価したい。Individual QRコードへの支払いが可能とさえなれば、インド旅行における利便性が飛躍的に向上することになるからだ。

    【完】

  • 非居住の外国人でも使えるUPI Payment Interface (Unified Payments Interface) ②

    インドで非居住の外国人でも使える「Cheq」についていくつかわかったことがある。・

    ・送金事業を営む「TRANSCORP」が運営しているサービス。
    ・Cheqアプリは、登録したパスポートの有効期間内 ずっと有効。その間にヴィザ切れの場合は新たにヴィザの写しが求められる。
    ・初期費用として999Rsの支払が必要。外国発行のクレジットカードでの支払い。
    ・外国発行のクレジットカードで「Cheq」の残高をチャージすることができる。その際に手数料として2.5%が差し引かれる。
    ・ アプリが有効な限り 残高も有効。
    ・端末交換する場合、 アプリが有効である限り 新しい端末に移すことができる。
    ・ パスポートが 有効期限を迎えると このアプリの有効期限も終了となるが、 残高については、チャージする際に利用したクレジットカードに返金してくれる。
    ・日本の携帯番号でアプリ の ヴェリフィケーションをした後、 Cheqのオフィスに出向いて 「イン・パーソン ・ヴェリフィケーション」というのが必要になる。これについては、滞在先のホテルまで来てもらって実施することも可能。
    ・日曜日はイン・パーソン・ヴェリフィケーションは実施できない。

    アプリのインストール後、自分の日本の携帯電話番号のヴェリフィケーションは簡単に済んだものの、支払った初期費用が先方で確認できなかったり、TRANSCORPのオフィスでの「イン・パーソン・ヴェリフィケーション」に手間取ったりと、なかなかうまくいかなかったものの、幾度にも渡るWhatsAppでのやりとりの結果、無事に手続きが完了し、残高をチャージすることもできた。

    このアプリの使い勝手については次回改めて紹介することにする。

    【続く】

  • 非居住の外国人でも使えるUPI Payment Interface (Unified Payments Interface) ①

    インドの中央銀行(Reserve Bank of India)の監督下にあるNational Payments Corporation of IndiaによるUPI Payment Interface

    日本で言うところのいわゆるスマートフォン決済アプリだが、日本のそれと異なるのは、個々が利用している異なる決済アプリからUPI(Unified Payments Interface)を通しての支払いとなるため、日本のように支払対象となる店が「PayPayには対応しているがLINE Payは不可」とか、「楽天ペイとLINE Payのみ」などということはない。消費者の立場からすると、インドのシステムのほうが日本よりもはるかに便利で進んでいるように思える。

    ただし、非居住者の外国人はこれを利用することはできず、日本のように「コンビニで現金でチャージすることができる」みたいなザルのような扱いはない(そのあたりの日本の緩さは「マネーロンダリングの温床となる」等々で、海外から批判がある)ため、旅行者の立場では利用することができない。

    ネット上では、Paytmに対して一部のデビットカードでチャージできたとか、アメックスのクレジットカードでもできたというような話は散見されるのだが、基本的にはインド国外発行のカードは対象外と聞く。私自身もそうしたインド国外発行のカードが使用できた経験はない。

    しかしながら最近、「Cheq」というインドで非居住用の決済アプリができたとのこと。初期費用で999Rsもかかるとか、アプリのアクティベートのためにオフィスに行かなくてはならないとか面倒な部分もある。

    【続く】

  • PDR MALL

    PDR MALL

    宿泊先近くにPDR MALLというささやかなモールがある。ごく小規模なものではあるものの最上階には映画館が。バナーラスのような伝統的な街のゴチャゴチャした旧市街にこのようなものがあるのは不思議な気がする。

    ここのファーストフロアーにはSpencer’sのスーパーマーケットが入っている。英領時代のマドラスでインド亜大陸最初のデパートを開店したスペンサー商会をルーツとするもので、モールその他手広く主に南インドで展開している。

  • ワーラーナスィーの路地裏

    ワーラーナスィーの路地裏

    バナーラス(ワーラーナスィー)旧市街の路地裏を「庶民の町」と侮ってはいけない。この街で巨万の富を築いた豪商もいたので、ところどころに大きなハヴェーリー(お屋敷)を見かける。

    こちらもそんなハヴェーリーのひとつ「ダース家の屋敷」のようだ。ボロボロになっているが、門構えからしてただ者ではないことがひと目でわかる。「オーシディャーライ」つまり診療所と書かれているので、アーユルヴェーダのクリニックだろうか。

    ちょうど中から初老の女性が出てきたので、「素晴らしいお屋敷ですね」と声をかけると、奥に家の主人がいるからどうぞと言われたので入ってみる。女性はここの人ではなかったようだ。

    奥の階段手前で靴を脱いで上がってみると、外の荒れ果てた眺めとはまったく異なる華麗な空間となっていることにたじろぐ。ちょうど屋敷の修復中で、ようやく完了手前といったところらしい。コロナ禍前までは身内の15家族が暮らしていたとのことだが、現在はひと家族だけがここに住んでいるそうだ。

    聞けば、この家はやはり医薬品の取り引き(アーユルヴェーダ医薬)で財を成したとのことで、その流れで今は屋敷の一角で診療をしているとのこと。

    細い路地裏に面した高い壁の向こうに、こんな豊かな空間が隠れていたりするのがバナーラス旧市街のすごいところで、奥行きの深さを感じるとともに、あのような豪邸に暮らす主が、現在は自宅の一角で細々と続けるアーユルヴェーダの診療を生業としているというのも信じられなかった。はなはだ失礼かとは思うが、「没落貴族」という言葉が頭に浮かんだ。(貴族ではなく商人だけれども)

    それにしてもその屋敷をあんなに綺麗に修復しているとは・・・。

    拝見させていただきながら重ね重ね失礼ながらもそんなこんなを思ったのであった。

    訪問したのは、ちょうどサーワンの時期だったため、「シヴァの街」バナーラスでは、主要なガートから目抜き通り、そしてシヴァ関連の大きな寺院界隈では、サフラン色の衣類で全身を固めたカンワリヤーの連中でいっぱい。大声で「Bol bol, Bam bam(唱えよ、シヴァの名を)」その他の掛け声がこだまして煩く、とても汗臭い。だがほとんどは拡張から来たよそ者たちなので、路地に入ると騒々しい彼らの姿はなく、落ち着いた街歩きが楽しめる。

    とかくガンガー沿いの寺院が多い界隈は一時滞在者が非常に多いため、小路を入った先の地元の人たちの空間とのギャップの大きさに戸惑う。

  • ヴァンデー・バーラト・エクスプレス(2)

    ヴァンデー・バーラト・エクスプレス(2)

    車両出入口ドア上には現在の時速が常に表示されている。

    この日乗車したのは、ニューデリーから。2019年2月に始まったヴァンデー・バーラト・エクスプレスの一番最初の路線である。終点のワーラーナスィーまで乗車。ちょうど8時間の行程。ワーラーナスィーまでわずか4駅。速度を下げることなく、ほぼ時速120km台で粛々と進んでいく。路線上のあらゆる列車に対して最優先のプライオリティを与えられて運行しているため大変スムースな運行。窓は遮光ガラスにはなっておらず、必要があれシェードを下ろすようになっているのかありがたい。

    大きな窓からの眺めが心地よい。

    途中駅のカーンプル・セントラルに到着。鉄道用地は大きな余白をもって確保してあるため、インドに限らず主要駅周辺では不法に住み着いている人たちが多く、スラムを形成している。

    鉄道用地内スラム
    カーンプル・セントラル駅

    当然、電気や水も必要となるため、鉄道施設内の水道施設から汲んできたり、関連施設から電気を勝手に引っ張り込んだりしている。

    インドでは今も給電状況が逼迫している地域やよく停電する地域もあるが、官庁街、軍施設などと並んで鉄道施設は最優先で電気が確保されているため、安定的な給電が期待できる・・・というより、停電はまずありえない。

    そんなこともあり、そうしたスラムでは仮の掘っ立て小屋状態から粗末なレンガ積み、そしてしっかりとしたレンガ造家屋へと移行していく例が多い。そのため、ときには不法占拠された地域とは思えないほどの発展ぶりを見せることも珍しくない。

    nor

    ヴァンデー・バーラトのデリー→ワーラーナスィーの車両編成。14両がCCクラス(Chair Car)で、2両はEC(Executive Chair Car)クラス。私が利用しているのは前者で運賃は1840RS。後者は倍近い3500Rsくらい。

    CCで充分以上に快適だし、ECだとちょうど飛行機の料金くらいになるので、それなら飛んでしまったほうが良いくらい。ヴァンデー・バーラトに限らず、客席の等級がたくさんあるインドでは、クラスがひとつ違うごとに料金は倍になる。快適さの違いもあるが、同乗者自身の階層(経済水準)の選択という部分もある。

    通常のエクスプレスのように機関車に牽引されるのではなく全車両駆動で、車体もアルミ合金主体で軽量であるため、加速も迅速なヴァンデー・バーラト・エクスプレスだ。

    車内では、チケット代金に込みの軽食や食事が提供されるが、それ以外に車内販売もある。時折車内を巡回販売する係の人に「アイスクリームを」と言ったら出てきたのがこれ。大手会社が「マトカー・クルフィー」として製造販売している製品。

    マトカー・クルフィー

    近年は「マトカー・ビリヤーニー」「マトカー・ラッスィー」などよく見かけるが、この手のものが大変流行している。マトカーと言っても素焼きではなく釉薬をかけて焼いてあるので、そのまま持ち帰っても使えそう・・・というか、捨てるのはもったいない気がしてならない。

    このヴァンデー・バーラト・エクスプレスは、来年1月には初の寝台サービスも開始される。その最初の路線となるのがデリー・スリナガル間だ。デリーを午後7時に出発してスリナガルには翌朝午前8時に到着するというもの。800kmを13時間で結ぶサービスとなる。

  • ヴァンデー・バーラト・エクスプレス(1)

    ヴァンデー・バーラト・エクスプレス(1)

    コロナ禍の少し前に導入されて、インド各地でそのサービスが広がるヴァンデー・バーラト・エクスプレス。

    鉄道分野におけるモーディー政権の目玉政策のひとつ。中・短距離の準高速列車で、広大なインド国内の地域間の迅速な移動を可能とするものだ。イメージとしては従前の「シャタブディー・エクスプレス」的な具合ではあるものの、これよりも区間の長いサービスが大半で、シャタブディーとは重ならないルートも多い。いずれはシャタブディーのルートを吸収して置き換わる方向のようだ。

    インドでエクスプレスといえば「デカン・クイーン」「フロンティア・メイル(残念ながら現在は改称されてゴールデンテンプル・メイル)」等に代表される植民地期から引き続き使われるロマンチックな響きの名称、ニールギリー・エクスプレス、コロマンデル・エクスプレス等、地域を象徴するもの、アムリトサル・ディブルーガル・エクスプレスのように始発と終点の地名で命名したもの、加えて特定の目的で導入されたガリーブ・ラト(文字通り豊かでない層のための迅速な移動手段としての急行。連結する車両構成もそのような具合)、ドゥロント・エクスプレス(通常のエクスプレスと同じような車両編成だが、停車駅が少なく通過の優先順位も高いため、より速い移動が期待できる)等のようなものもある。これらにはそれぞれサービス区間の地名などが入る。

    そして他のエクスプレスと車両を共有せず、全車両空調完備の専用車両及び飲食サービス付きで運行するのが、ラージダーニー・エクスプレス(Capital Expressの意)、シャタブディー・エクスプレス(Century Expressの意 )。インド国鉄におけるアップマーケットな高速移動手段とし長年に渡り君臨してきた。

    モーディー政権下で、発展したインドを象徴するインド国鉄のサービスとして導入され、勢いよく各地での開通が相次いでいるのが、このヴァンデー・バーラト・エクスプレスなのだ。

    前述のとおり、インドのエクスプレスの名称は地域やスキームの目的を象徴するもの、そして専用車両でのサービスについてはニュートラルな命名がなされていたが、このヴァンデー・バーラト(インド万歳、賛インド、栄えあるインド)については、ヒンドゥー右翼政権らしい「いかにも」な名称。

    車両内は日本で言えば、新幹線とはいかないまでも長距離を結ぶ特急列車のイメージ。すこぶる快適である。

    ラージダーニー等の専用車両のエクスプレスもそうなのたが、このヴァンデー・バーラトも発車時には自動ドアが閉まり、移行は乗り降りはできない。ゆえに発車前には「この列車でご移動出ない方はすぐに降りてください。発車後は外に出られません」というアナウンスが流れる。

    トイレの入口
    快適なトイレ

    人情に厚いインドで駅まで人を見送りに来る場合、席まで行って、発車時まで別れを惜しむ姿はごく当たり前。発車のベルとエンジンの汽笛が鳴るまで、車内でおしゃべりし続けるのだ。

    ガタンと音を立てて車両が動き始めてからようやく「気を付けてね」と別れを告げて、外に出たかと思うと、最初はゆっくりと動く列車と並んで歩きながら車外と車内で手を繋ぎながら会話を続けるカップルの姿は、昔のラブストーリーもののインド映画の定番シーンだったが、この類のエクスプレスではそういう演出はかなわない。

    車内で提供される朝食

  • ワンポイントリリーフ

    ワンポイントリリーフ

    開封前

    昔からこんなのがあるのだが、わずか1回の用足しで役目を終えてしまう、巻きがあまりに小さなトイレットペーパーはどうなのか?と思う。そこに作り手の良心はあるのか?とも。

    開封後