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投稿者: ogata

  • レイクビュー

    レイクビュー

    朝食を食べようと出かけたのだが、どうやら入る店を間違えたらしい。「レイクビュー」という名前に惹かれて入ってみたのだが。

    古いハヴェーリーの屋上にあり、眼下の湖やガートはもちろん、プシュカルを見渡せる位置にある。サヴィトリー・マーターの山もその向こうに見える。前日登ったときには近くに感じたが、こうして見るとけっこう距離がある。  

    しばらくすると注文していないパンケーキが出てきた。よく見ると何やらフィリングが入っているので、どうやら私が頼んだ「アールー・パラーター」のつもりらしい。

    こういう店では「サンドイッチ」「トースト」にしておいたほうが良かったらしい。

    手を伸ばしてみたが、たぶんロクに調理をしたことのない男が「たしかウチの母はこんな感じでやっていた気がする」というおぼろげな記憶で手を動かしたのだろう。

    超厚焼き、生焼け、なぜかターメリックを「これでもか!」とブチ込んでオレンジ色に近くなったジャガイモとタマネギのフィリング。ターメリックの臭いが鼻を刺激してくしゃみが出そうだ。

    一等地にあるのに、食事どきにお客がひとりもいない食事処にはワケがある・・・らしい。

    それでもここからの眺めは素晴らしい。ガートからの喧騒を耳にしながら、このひとときをしばし楽しみたく、チャーイのお代わりを注文する。

  • 屋敷を転用したレストラン

    屋敷を転用したレストラン

    プシュカルのような町の魅力は、昔ながらの家屋やハヴエリーがそのまま使われていることなのだが、こういう建物に置き換わっていくのは残念。こういうものが大半になって初めて、失われたものの大きさがわかるのだろうけれども、そうなった時にはすでに遅い。

    入る店を間違えて洋食しかなかったのだが意外にも美味しかった。客席は屋上にあったが、階下はジョイントファミリーでの暮らしが当たり前であった頃にそうした親族がくらしていたと思われる空間。

    印象的だったのは、こうした家につきものの建物内の広場、チョウクが非常に狭くて本来の用をなさなかったことと思われること。 それでもやはり風の通りと採光のため、頭上の吹き抜けはあって夜空が覗いている。その縦空間を囲むように傾斜の急な階段が階と階を繋いでいた。

    そのような具合なので、親族で暮らすには上下往来が面倒になるものの、地上階を親族以外の者に貸し出すには都合が良かったかもしれない。

    建物に面した道路への出口は肩幅よりも少し広い程度。大きな家具の搬入は無理だが、昔のインドでは出来合いの家具を買うのではなく、職人さんが顧客の家に来て道具を使ってトンカン作り上げるのが当たり前であったため、大した問題にはならなかったとも思われる。

    古くて良い感じの建物があっても、よそ様の家にズカズカと踏み込むことはできないため、中の様子を知る術はないが、レストラン、商店、宿泊施設などに転用されていると、このように観察できる点はありがたい。

  • プシュカルの夕暮れ

    プシュカルの夕暮れ

    湖を紅く染めて日が沈んだ後、ガートではアールティが行われる。その前に何か賓客が挨拶したりバジャンを歌ったりなどしている。

    次第に人々が集まってきて夜7時から始まった。あまりにポピュラーなツーリストゾーンであるプシュカルだが、中世さながらの眺めが残されており、古い町並みをそのまま生かして観光客その他のための施設が存在しているのも良い。

    ここにはゆったりとした時間が流れている。

  • 神性を帯びた木

    神性を帯びた木

    ただの木が神性を帯びるとこうなる。基壇が出来て根本は金属で囲まれ祭壇もしつらえられる。賽銭箱もしつらえられて、経済的な活動も始まるのである。

  • プシュカルのダラムシャーラー

    プシュカルのダラムシャーラー

    ラージプートのラートールのコミュニティーのダラムシャーラー

    インド中どこに行っても、ダラムシャーラーはカーストがベースになっているのが多い。こちらはラージプートの中のラートールのコミュニティーの人たちの組織で、ダラムシャーラーの役割も担っているようだ。こういう同カースト内で横断する組織はいろいろあるので興味深いものがある。

    こんなのもあった。全インド ブリグヴァンシ ブラーフマン協会なる団体が運営するダラムシャーラー。ブラーフマンの中でブリグヴァンシの人たちといえば、バルガワ等の姓を名乗る人たちのことだ。

    ブリグヴァンシ ブラーフマンのダラムシャーラー

    現代インドにおいてもカーストの紐帯が強いことの裏返しでもあるのだろう。

  • 公営のホテル

    公営のホテル

    インドの多くの州にそれぞれの州営観光公社による宿泊施設がある、というかあったというか、まだあるところもけっこうあるというか。

    日本ならかつての「国民宿舎」「かんぼの宿」自治体の宿泊施設などがこれに近い性格のように感じなくもないが、やはり異なる。

    州営観光公社は、州観光のワンストップサービス機関として、州の観光をリードする存在ということになっており、宿泊施設、バスやクルマなど手配、韓国人パッケージの取り扱い、土産物屋などを総合的に取り扱い、州内の観光業の発展のモデルケースとしてリードすることになっていた。

    インドが社会主義を志向しつつも民間財閥の力を活用する「混合経済」時代からのもので、90年代前半以降の規制緩和の流れの中で、業務の幅が次第に狭くなったり、公営の宿が民間に売却されたり、旅行手配部門は収益を上げることが強化されたりと、大きく姿を変えてきた。

    そうした中で、ある時期までは州営公社の宿は、質の割には料金が安めで、部屋の広さや設備についてはそれぞれの公社が定めた基準に従っている。そのためあまり当たり外れがないとともに、初めての利用でも不安がないといった利点があった。駐車スペースも充分で部屋以外のロビーであったり芝生の庭であったりといった「余白部分」も充実していることが多かったのも人気の背景にあったのだろう。

    例えてみるならば、私たち一般人はなかなか利用する機会のない「ダークバンガロー」のような政府関係者が出張時に利用する宿泊施設のような「一般的な想定範囲」の官舎的な安心感があった。

    そんなわけで、当時のロンプラにもよくRTDC(ラージャスターン)、UPTDC(ウッタル・プラデーシュ)、HPTDC (ヒマーチャル・プラデーシュ)等々、各地の州営公社が多く掲載されていた。

    RTDC Hotel Sarovar
    敷地入口から建物まで少し距離がある。ぜいたくな立地だ。

    だが90年代半ば以降はインド人たち自身の間での観光ブームにより、各地で民間宿泊施が急増。その中には価格と質のバランスの良いホテルも出てきたため、総体的にサービス精神とメンテナンス意識に劣る公営施設の人気は凋落していった。

    キャラバンサライ風の建物は「新館」
    新館入口

    そして現在はすでに民間に売却されてしまったり、民営化されたりした「元は公営ホテル」がいろいろあるものの、そうではなく現在もそのままの公営ホテルは、予約サイトでの取り扱いもないことが多いため一般的に予約しにくい、面倒くさい施設となっていることが少なくないようだ。

    レセプション

    レセプションに面したところにあるロビー

    メールや電話で予約した後、代金は宿泊当日払いであればそれでも構わないが、予約したとたん、「それでは○日以内に宿泊料金を私どもの以下の口座にお振込ください」など言われたらどうだろう?そんな感じなのである。

    実はプシュカルには、州営RTDCのホテル・サローワルというホテルがあり、これが1980年代後半のロンプラでは一番のオススメだった。清潔で快適なドミトリーがあり、新館には広くてきれい、加えてゆったりとしたスペースのベランダがあり、とても眺めが良かった。また旧館はかつてこの地を領有した王の宮殿のひとつが宿に転用されており、「パレスにエコノミーな値段で泊まれる」と、これまた人気があった。

    新館客室内

    ベランダも広い

    私は個室を利用したことがあり、最初は旅行途中でしばらく同行することになったカナダの旅行者とシェア、そのしばらく後には当時付き合っていた彼女と利用した。いずれも快適で、広々としたロビーで本などを読むのも良かったし、併設されているレストランも外の食堂で食べるよりも、なかなか良いものが提供されていたように記憶している。

    「旧館」は元パレス

    もうあのホテルは無くなっているのだろうと思っていたが、まだ同じところにあった。ただし門からしてかつての輝きのようなものはなく、宿泊客の姿のない寂れた施設になっていた。もうこうなると、政府がこのような施設を運営すべき理由もないだろう。

    カフェテリアはかなりくたびれている。

    ただしロケーションと建物自体は良いので、民間に売却してきれいに改装すれば、地域で一番の宿泊施設に返り咲くことは充分可能に思える。今のままではたいへんもったいないRTDCホテル・サローワルだ。

    せっかく来たので、ホテルのカフェテリアでチャーイ、ナーシター(お茶と軽食)を楽しんでみた。

     

     

    ホテルの出入口付近でこんな碑文を見つけた。2022年にRTDCの再生プログラムが開始されたとのことで、その式典には州政府の関係閣僚(観光大臣、産業大臣、元保健大臣)とともにRTDCの長官の名前が刻まれている。

    しかし「再生プログラム」とやらが適用されてもこんな状態なのか?という気がしてしまう。

  • サヴィトリー・マーター寺院へ

    サヴィトリー・マーター寺院へ

    プシュカル郊外の丘の上にあるサヴィトリー・マーター寺院へ。今はロープウェイがあると聞き、利用するつもりだったが1時間以上待つとのことなので歩く。

    しかしこの暑さの中ではなかなかたいへんで、登るまでに1リットルの水を消費し、寺の横にある売店で半リットルのコーラを飲み干す。下りはまだ楽にしても単純化して言えば上りと下りで3リットル消費しそうな勢いだ。

    でも上からの眺めは素晴らしく、30年前の記憶よりもプシュカルが大きく広がっている。緑が多くなったように感じるのは雨季という季節柄だろう。

  • プールニマーの日

    プールニマーの日

    プシュカルに着いたら「この世の中には女性しかいないのか?」と思うくらいものすごく大勢の女性たちが、まるで川の流れのように動いている。

    村から出てきたらしい人たちや部族の人たちが特に多い。今日はプールニマーの日なので、プシュカルの聖池で沐浴するために大勢押し寄せるのだとか。

    世界の半分は女性、どころか9割9分くらいが女性と思われるこの日のプシュカルの路上。

  • ジャムーンが好きだ

    ジャムーンが好きだ

    暑い時期に美味しいジャムーン。亜大陸で最も好きな果物。渋みとほのかな甘さがたまらなく良い。

    そのまま洗って食べるので、地べたにムシロを広げて売ってると買う気がしないし、買ったその日に食べないと萎れてダメになってしまうし、とにかく繊細な果物。

    マンゴーよりもスイカよりもとにかくこれが好きなのだ。

  • アジメールで牛肉を味わう

    アジメールで牛肉を味わう

    ダルガーの後は食事。ホクホクに煮込んだ印度牛が旨い。やはり肉は牛が良いなあと思う。イスラーム教人口が多い街ならではの楽しみだ。

  • アジメール・シャリーフ・ダルガーとアダーイー・ディン・カー・ジョーンプラー

    アジメール・シャリーフ・ダルガーとアダーイー・ディン・カー・ジョーンプラー

    参道で買ったルーマールを巻いてダルガー参拝。スマホ類の持ち込みは禁止となっており、預けなくてはならなかった。以前来たときはそうではなかったのだが、このところこのようになっている例は少なくない。だいぶ前にこの中で爆弾テロがあったためか、小さくてもリュックなどの持ち込みは禁止されたようだ。そういうことの再発を防ぐための手段をきっちり取ることは大切だ。

    続いてアダーイー・ディン・カー・ジョーンプラー。元々はジャイナ教寺院とサンスクリット語の教育施設であったものがモスクに転用されたとされる。界隈は当然のことながらムスリム地区。ヒンドゥー教徒が多いエリアとはまったく違う国に来たかのような気になる。

  • アジメールのジャイナ教寺院

    アジメールのジャイナ教寺院

    19世紀後半に建てられた豪華絢爛なジャイナ教寺院Soni Ji Ki Nasiya Jain Temple。

    ルンバみたいなお掃除マシーンが活躍していた。勝手に床をきれいしてくれるなんて、なんて心優しいロボットなのだろう。インド製ではなく輸入品とのこと。