トゥクトゥク、そして宿

シェムレアプにはインド型のトゥクトゥクもあればバイクを現地で改造したものもある。前者にはちょうどインドと同じカラーリングにしてあるものもあり、懐かしくなる。

前回来たときは、小さくてオンボロで1階も2階も木だけで出来ている普通の民家ばかり建ちが並んでいた。道路は未舗装で雨が降るとぐちゃぐちゃ。そんな集落だったシェムリアップがちゃんと大きな街になっていることに大変驚く。「以前」といってもそれはとても昔のことであり、まだUNTACが総選挙実施管理と平和維持活動をしていた時期なので、大きく変わって当然ではある。

そうした個人の家屋では、よくゲストハウスをやっていた。ちょうど現在世界各地で流行りの民泊である。もともとそのように建てられたものではなく、外国人が来るようになったため収入の手段として泊めるようになったものだった。

往時の家屋は概ねこのようなイメージだったが、これらのように大きく立派ではなかった。

たいてい看板などなかったので通りとハウスナンバーで呼ばれていた。そういうのが発展してホテルとなったものもあるかもしれないし、反対に参入してくるホテルに押されて廃業したりしたものも多いのだろう。

Haveli Zeenat Mahal

オールドデリーのラール・クアーン・バーザール・ロードに面した、ただのオンボロな建物にしか見えないのだが、実はここ、細部をよくよく見ると素性の良さは隠しようもない。残されているのはそのハヴェーリー(屋敷)の門の部分だけなのだが。

ムガル最後の皇帝にして高名なウルドゥー詩人でもあったバハードゥルシャー・ザファルが愛后、ズィーナト・メヘルと実家の方々のために建てさせたハヴェーリー。

後にザファルとズィーナト・メヘルは1857年の大反乱に加担したとのかど(大反乱の旗印に担ぎ出された)で、鎮圧後に南デリーにある離宮付近に逃亡していたところを拘束され、まだ幼かった王子ふたり(ミルザー・ジャワーン・バクトとミルザー・シャー・アッバース)とともにラングーンに島流しとなった。このときすでに長じていた男性王族は殺害されたようだ。

ズィーナト・メヘルはラングーンの幽閉先で夫のザファルに先立たれた後、20年後の1886年に63年あまりの生涯を閉じる。若い頃の肖像以外には晩年の写真しか残されていないが若いころにはとても美しい王妃であったらしい。

流刑先では、日々デリーを、王宮と自身のハヴェーリーを想う望郷の生活を送っていたことだろう。

もうずいぶん前にラングーン(ヤンゴン)で彼ら皇帝夫妻の墓所を音ずれたことがある。ダルガーとなっており、インド系ムスリムたちが参拝するとともに、インド、パキスタン、バングラデシュから首相その他の閣僚が訪問する際にも定番のスポットとなっている。そこに葬られている王妃の実家がここにある。

オールドデリーのジャイナ教寺院

上の画像は前日購入したデリーのガイドブック。こちらの表紙になっている寺院がどうしても気になり、朝6時前に目が覚めてしまった。そしてオートでGo!

シュリー・ペーガムバル・ジェイン・ナヤー・マンディル(Shri Pegambar Jain Naya Mandir)という名のジャイナ教寺院で、くねくねした路地奥にあるのだが、Googleマップは優秀なので迷うことなくたどり着くことができる。

本殿では聖職者たちが祭壇の清掃中。翌日の朝7時から高僧が来ての大きな法要があるとのこと。

路地奥にゴミゴミした路地奥にいきなり天界のような夢か幻かと思うような空間に遭遇して仰天した次第。

シールマールはおいしい

ジャマーマスジッド近くで食事。有名なカリームやアルジャワーハル以外にも気になる店が実にたくさんあるのだが、胃袋は一つしかないのが残念なくらいだ。

あまりに有名なので外国人客も多いが、アラビアの人たちもよく訪れている。前回はエジプトからの留学生と相席になり、食べながらいろいろ話したし、今回はどこの国か尋ねていないが、産油国から来たと思われる夫婦連れがいた。やはりデリーという、ひとつの本場のムスリム料理は本当においしい。

夕飯後には並びのシールマール屋「Haji Nadeem」にておいしい本場のシールマールを買って帰る。

巻きが少ないトイレ紙

インドで近年こそ巻きの大きなものもふんだんに出回るようになったが、伝統的な巻きのサイズはこれだし、これらは今でも流通している。

感覚で言うと2回分、うまくいけば3回分だろうか。カバンの中で邪魔にならないよう芯を抜くと、本当に少なくて心許ない。

インド式トイレであれば水で済ますが、洋式だと姿勢上容易ではないため紙を使う。いやインド式だって置いてあるのが汚い缶とかならやはり触るのはちょっと・・・で、紙を使うという人は少なくないだろう。

それで出先でパーニープーリーをつまんだりするから、朝のお通じ(笑)以外に予定外のものがやってきたりする。カバンを開けたらすでに一度使用済みだと、「あいやー!足りるかなぁ、こりゃー?」となると大変焦るのである。