●あんたがたどこさ?
インド国内では、インド系外国籍の旅人もよく目にする。ヘアスタイルや服装から一見してそれとわかることもあるが、彼らが外国人料金を支払わされることは稀なのではないかと思う。インドの都会の若者だって近頃はずいぶんファッショナブルになり、外国帰りみたいな雰囲気を持つ者が少なくないから、しゃべらなければ区別しにくい。
カテゴリー: column
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遺跡の不条理(2)
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漢字から眺めたインド
普段、日本人の私たちは漢字圏の国ぐにの地名・人名を漢字で表記し、そのほかの地域についてはカタカナを使っているが、中国語では当然のことながら世界中のあらゆる土地の名前を漢字で書いている。東南アジアの河内(ハノイ)、バンコク(曼谷または盤谷)、ヤンゴン(仰光)、シンガポール(新加坡)などは、現地でも華人が多いため、こうした綴りをよく目にする。
インドの地名はどうなっているのだろうか。国名「印度」はともかくとして、徳里(デリー)、恒河(ガンガー)、古吉拉徳邦(グジャラート州)、孟加拉湾(アラビア海)などローマ字表記と照らしてみれば「なるほど」と思うが、日本では馴染みがない。
周辺国の都市を見回せば、伊斯蘭堡(イスラマバード)、廷布(ティンプー)、馬累(マーレ)など。加徳満都(カトマンズ)なんていうきらびやかな綴りもある。漢字で書いてみると、ちょっぴり「大唐西域記」のムードが漂っている(?)気がする。 -
インドでの治療はいかが?
近ごろ、インドでは新しいタイプの「旅行」が注目されているらしい。高度な専門的治療が低コストで受けれるインド主要都市の大病院が脚光を浴びつつある。中でも、亜大陸最大の商都ムンバイを擁するマハーラーシュトラ州では、「医療旅行(Medical tourism)」というコンセプトで、治療を目的とする人びとを海外から同州へ呼び込もうという動きが本格化。医療旅行評議会 (Medical Tourism Council of Maharashtra)なるものが組織されたという。今後、ほかの主要都市にもこの流れが広がっていくことが予想される。
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店名から見るインド料理店
前にIndo.toでも紹介していたが「全国インド料理店データベース」というウェブサイトがある。
これをザッと見みると、日本にあるインド料理店には、「デリー」「ボンベイ」「ジャイプル」といった地名系、「クリシュナ」「ラクシュミー」「ガネーシュ」といった神様・人名系など、ありきたりな店名が多いことがわかる。
海外の日本料理店に「YAMATO」「TOKYO」「FUJI」あるいは「SAKURA」「ZEN」といった看板をよく見かけるのと同じようなもの。お客さんが一目見て「○×料理だな」とわかるように名付けているのだろう。そんな中「グルガオン」(ハリヤナ州にあるデリーのベッドタウン)なんて名前を見つけると、「ローカルな味」を楽しめそうな気がして期待してしまう。 -
バジャージのオート、日本上陸!

「憧れの運転席に乗れる!」と、ちょっぴりコーフンしている。
カスタムメイドのミニカー(オモチャではない)を製作販売している富山県のタケオカ自動車工芸が、今年4月インドのオート三輪を発売するという。フロントで誇らしげに輝く「BAJAJ」のエンブレムがにくい!黄色のボディもまた本格的(?)である。ウェブサイトでは「オート三輪ピックアップタイプ」と紹介されている。 -
「一刻を争う」はずなのに…
マディヤ・プラデーシュ州をバスで移動していたときのことである。車のいない道路を快調に飛ばしていたはずのバスが、突然の徐行運転。「事故かな?」乗客たちは首を伸ばして進行方向を眺めた。
右斜め前方、不自然な向きで停止している青い小型バスが見えた。左前部が大きくつぶれ、前輪が軸から外れて上を向いている。路面にガラスが散り、おびただしい血糊が路面に流れている。すでに人影はなかったが、重大な事故が起きたことは一目瞭然だ。 -
世界遺産がやってきた!
昨年、新たに世界遺産として登録された「ビームベートカー」は、マディヤ・プラデーシュ州都ボーパールから50kmほどの所にある。1万2千年以上前に描かれた(ホントだろうか?)岩盤上の壁画で知られるが、その後の歴史との関連が細かく解明されているわけではないようだ。
立地もなかなか面白い。小高い台地にあるため見通しは良く、巨大な岩石が互いにもたれかかるように密集している。雨風凌ぐのに具合がよさそうだ。広いフロアのような岩棚も多いため、小屋を造らなくても充分生活できたのではないか。ここは現代でいうアパートやマンションのような「集合住宅」だったのかも?とボンヤリ想像して楽しむ。

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混乱の中から生まれるもの
先日、デリーで友人に誘われ、シュジャート・カーンのコンサートに行ってきた。
やはりこういうところに来ているのは、裕福な人たちだ。顔立ちといい、格好といい、インテリジェンスに満ちた雰囲気が…と持ち上げるのは大げさだが、かなりスノッブな感じがする。古典音楽に関心を持ち、わざわざ足を運ぶからには、それなりに文化的な人たちなのだろう。
開演前の会場では、携帯電話を使う人が沢山いた。司会者による演奏者紹介がひとしきり終わっても、鳴り止まない着信音に耐え切れなくなった観客のひとりが突然立ち上がって、会場全体に大声でこうアピールした。
「どうか皆さん、お手持ちの携帯電話の電源が入っていれば、今すぐにオフにしてください。そして今日の演奏を大いに楽しみましょう」
そんな勇気ある忠告があったにもかかわらず、演奏が始まってからも、着信音はあちこちから響いていた。受話器を耳に当てて、そのまま話し込んでいる人もいて、少々憂鬱になる。上流の紳士淑女が集まる演奏会でこの程度のマナー。思えば、携帯電話のないころはずいぶん良かった。


