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投稿者: ogata

  • 有明コロシアムのサーニャ・ミルザー

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     東京の有明コロシアムで開かれているテニスのAIGオープン6日目は女子準決勝。第2シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)と対戦するのが第4シードのM・キリレンコ(ロシア)で、第3シードのT・ゴロバン(フランス)対第8シードのサーニャ・ミルザーという、全員10代の選手たち同士のカードとなった。
     攻撃的で強打を誇るサーニャとクールで落ち着いた試合運びのゴロバンという対照的な組み合わせが注目された。サーニャは自らの持ち味を発揮して、素晴らしい展開を見せてくれた時間帯もあり、なかなかの好ゲームではあったが、結局ストレート負けで敗退となったのは非常に残念である。
    明日10月9日(日)に行なわれる決勝戦は、本日の準決勝もうひとつの試合でキリレンコを下したバイディソバがゴロバンと対戦することになる。
     ちょうど土曜日ということもあり、会場には日本在住のインド人ファンたちが多く詰めかけていたようだ。大会が開幕してから東京でもその強さをしっかりアピールしてきた彼女だ。今後は日本人たちの間でもサーニャ・ミルザー人気が急上昇するのは間違いないだろう。
    強い。若い。かわいい。女子のスポーツ選手にこの3つが揃っていれば、スポーツマスコミはまず飛びつく(tennis365.net)
    AIGオープン女子準決勝 ミルザ敗退。ゴロバンが決勝へ(tennis365.net)

  • ニッポンで稼ぐインド国営会社

     近年、外資系企業の活躍が目立つ日本の保険業界。アリコ、アフラック、アメリカンホーム、チューリッヒ等々、扱う商品の内容はともかく会社の名前は馴染み深いものとなっている。そんな中、日本で長きにわたって活躍しているインドの保険会社がある。しかもこれが国営企業だといえば驚く人も多いだろう。
     その名もニューインディア保険会社 (The New India Assurance Co. Ltd.)である。1919年にボンベイで設立された同社はターター・グループ経営の保険会社として発展を続けた後、1973年に他社と合併したうえで国営化された。

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  • 秋晴れの休日 ナマステ・インディア

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     昨年まで築地本願寺で行なわれていたナマステ・インディアだが、今年から場所を代々木公園に移して開催されている。雲ひとつない秋晴れに恵まれた本日10月1日土曜日だが、昼ごろまで来場者の出足が鈍く今年5月にこの場所で開かれたタイフード・フェスティバルとの格の違いを感じずにはいられなかったが、この公園での催し物としての知名度がまだ高くなかったこともあるのだろう。
     それでもやはりイベント会場としては都内有数の地の利もあってか、午後に入ると会場に集まる人々の数が雪ダルマ式に増えてくるのには驚かされた。
     都内でよく知られたインド料理レストランの屋台やアクセサリーなどの雑貨類、本‍や映画DVDなどを扱う業者たち、そしてNGOやインド政府関係機関等々のブースがところ狭しと並ぶ会場内では、第一ステージと第二ステージでそれぞれ音楽、古典舞踊、ダンスに講演とさまざまなプログラムが繰り広げられている。
     だがそれだけではない。多くの来場者たちにあまり知られていない(私も配られたパンフレットをよく見るまで気がつかなかった)のだが、公園から徒歩5分ほどのところにある「たばこと塩の博物館」が第二会場(代々木公園はメイン会場)となっており、こちらでも写真展、文化講演、スライドショーなどが行なわれているのだ。
     ステージで披露するパフォーマーたち、様々なブースの出展者たち、そして来場する人々と、どこを眺めてみてもまさに「老いも若きも」といった印象を受けた。昨年以前よりもグッと規模を広げ、会期もそれまでの1日限りから2日間の開催となった背景には、やはり日本でインドに対する関心の高まりがあるからに違いない。実に喜ばしいことである。
     イベント二日目にして最終日となる明日10月2日の日曜日には、今日にも増して多くの来場者たちが詰めかけることだろう。

  • 自転車に乗って村八分 2

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     前置きが長くなったが、インディアトゥデイ9月21日号には、あるダリットの女の子をめぐるこんなニュースが掲載されていた。
     オリッサ州都のブバネーシュワルから10キロほどのところにあるナルスィンハプルは上位カーストが多数を占める村。ここに暮らすダリットの小作農民の娘、マムターが日々繰り返すごくなんでもない行為が、地域で大きな波紋を呼んでいる。村に住むこの階層の女性の中で初めてカレッジで学ぶ彼女は自転車通学しているのだが、問題とされるのはまさにここなのだ。
    「アウトカーストの者が自転車に乗ってはならぬという禁を破っている」ということで、地元の支配層の怒りを買い、彼女の父親はその連中から不条理な要求を突きつけられた。
    1. カレッジを退学する
    2. カレッジへ徒歩で通学する
    3. この地域で村八分
    以上の中からいずれかを受け入れること。

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  • 自転車に乗って村八分 1

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     一般の村人が使う水汲み場を利用できなかったり、立ち入ることさえ許さない寺があったり・・・。今でもアウトカーストの人々が日常的に差別と直面する場面は少なくないようだ。
     とはいえ現代インドが彼らの地位および経済状態の向上を目指して、指定カースト・指定部族への留保制度により学校への入学や就職等での優遇措置などの特典(そのため生じた様々な問題や弊害もあるが、ここで是非を云々しない)を講じてきたこと、また近代化とともにカーストの持つ意味が次第に薄れてきたこともあり、そうした出自を持つ人々の中にも高度な専門分野で活躍したり、経済的に豊かになったりということもないではない。
     もっとも彼らの地位向上は、必ずしも上から与えられたものであるわけではなく、独立インドの初代法務大臣アンベードカル博士に見られるような、自助努力による部分も大きいのだろう。

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  • 踊る袋菓子

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     おお、懐かしい。かつて日本でブームを巻き起こした「踊るマハラジャ」のひとコマに出会うなんて。とてもよく目立つパッケージのお菓子が東ハトから発売されている。
     この「ガラムマサラ」という名のスナックを開封してみるとこんなのが出てきた。
     形といい色合いといい、サモーサーを思わせるものがある。でも大きさは指先くらいで中は空洞の揚げ菓子である。おそらくインドのナムキーンをイメージしたのか、そこからヒントを得て開発したのか。ピリリとスパイシーどころか、私には少々辛すぎる。
     でもなんで今ごろ「ムトゥ」なんだろう。ちょっと不思議なお菓子である。
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  • マオイストたちの裏インド 2

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     社会的なテンションがあるところには、それなりの理由があるのだ。マオイストの影響下にある地域の住民にとって、銃器や暴力へ怖れからやむなく従っている、口を閉じているといった日常があったとしても、彼らがさらに力を伸ばしていく背景には、やはり特定層からそれなりの支持を受けている事実があるはずなのだ。
     話は飛んで、現在カシミールの治安状況で問題となっているのは極左勢力ではなく原理主義過激派だが、この点については同様だ。どちらにしても自分たちが「生きるために必要だ」と信じているものの、客観的に見れば誤った方法で頑張ってしまっていると言えるだろう。
     彼らはふざけているわけでもなく、怠けているわけでもない。きわめて真面目で真摯な姿勢で邁進しているのだから、当局による「悪いから叩く」対症療法だけでは延々とイタチごっこが続くだけだ。こうした勢力が跋扈する土壌を作らないよう、社会の体質を改善する必要があることは誰もがわかっているはず。こういうときこそ頼りになるのが政治の力であるはずだが、実に様々な勢力の微妙なバランスのもとに成り立っているがゆえに難しい。

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  • マオイストたちの裏インド 1

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     先日、ZEE NEWSで、ビハール、ウッタル・プラデーシュ、ウッタラーンチャル、オリッサ、アーンドラ・プラデーシュ、ジャールカンドの六州で活発になりつつあるマオイストたちの活動に関する特集が組まれていた。また西部でもパキスタンと国境を接するラージャスターンでもその気配があり、彼らに対する「外国から」の資金援助の可能性をも示唆していた。

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  • ケッコン狂想曲

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     しばらくするとウェディングシーズンに入るインドだが、BBCから結婚にまつわるニュースがふたつ。
     Israelis fined for wedding kiss
     India’s rent-a-guest wedding agents

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  • ヘリテージな宿でまどろむ

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     ゴアのスィンケリム(Sinquerim)ビーチに行ってみた。オフシーズンなのでほとんど観光客の人影がない。店やレストランの類も扉が締め切られたままのものが多い。風が強くて木々が大きく揺れている。海もかなり荒れている。
     散歩している私のすぐそばで轟音と振動が感じられた。首をすくめたまま目をやるとそこにヤシの実が転がっている。この固くて巨大な実の直撃で、世界各地で毎年命を落とす人は少なくないそうだ。どこに不幸が転がっているかわからないものである。以前もどこかで危うくヤシの実にノックアウトされそうになったことがあったが、まだ子供も小さいのではるか彼方の「楽園」へのご招待は当分ご遠慮願いたい。
     州都パナジに近い立地もあってか、大資本のビーチリゾートが散在するこの海岸にはタージグループのホテルも二軒ある。The Taj Holiday VillageFort Aguada Beach Resort, Goaだ。
     前者は北上すればカラングートビーチに向かう道路沿いにあり、コテージ等さまざまなタイプの宿泊部屋が広い敷地内に散在している。開放感があってのんびりするには良さそうだ。しかし施設がかなり古くなっていること、どうも手入れがいまひとつで、タージグループのホテルとしてはちょっと高級感に欠けるのが気になる。
     後者は17世紀にポルトガル当局が建てた砦に面している。当時この地方の海岸守備の要であっただけにアラビア海の絶景が望める素晴らしく、最高のロケーションに建てられたモダンなホテルだ。おそらくグループ内で働く人たちにとって、前者は左遷先、後者は出世コースといったイメージがあるのではないだろうかと想像してしまう。
     いずれにしても大規模な施設だが、閑散期にはほとんど稼動していない様子を見るにつけ、とりわけシーズンとそれ以外の時期で大きな差がある地域では、観光という業種がいかにロスの多いものであるか、また季節や景気その他に左右される度合いが大きく不安定な稼業であるかということが感じられる。

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  • 人気のコトバ

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     9月18日付の朝日新聞によると、教育特区の認可を受けて「中国語専攻」のコースを設置している高校をはじめとして、現在中国語教育に取り組む高等学校は日本全国で475校もあるのだとか。また文部科学省の調査によれば全国で4万2千人の高校生たちが、英語以外の外国語を何らかの形で学んでいるのだという。
     現在、日本の高等学校で行なわれている英語以外の外国語授業の上位10言語は以下のとおりだそうだ。
    1.中国語
    2.フランス語
    3.韓国・朝鮮語
    4.ドイツ語
    5.スペイン語
    6.ロシア語
    7.イタリア語
    8.ポルトガル語
    9.インドネシア語
    10.エスペラント語

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  • <経済>のインド

     現在発売中の「週刊ダイヤモンド」9月17日号は、「熱狂のインド」というタイトルでインド特集だ。デリー、ムンバイ、バンガロール、チェンナイ、カルカッタの五都市を取材して、市場および生産基地としてのインドの魅力と問題点を探っている。
     経済誌という性格上、中身はすべて仕事関係なので万人が興味を持てる内容ではないが、今の日本ビジネス界のインドに対する姿勢をサラリとうかがい知る手がかりになるだろう。
     もちろん経営者の視点、要はお金儲けをする人たちのための出版物なので、働く人々の権利である労働運動、政治的自由の証でもある左翼勢力への偏見が強いのはもちろん、これらに対するかなり手厳しい表現も多い。
     IT、自動車、株価、消費活動等々の概況についてわかりやすく書かれているが、その中でちょっと興味を引かれたのは、おなじみの公文式のインド進出についての小さな囲み記事である。従来より海外でも盛んに事業展開しているが、今年4月からインドでも教室を開いており、なかなか好評とのことだ。それにしても数学の本場(?)にして、ホワイトカラーの人たちの平均的な英語力が、日本のそれと比較してはるか雲の上にあるように見えるインドで「算数」と「英語」を教える事業とは、ちょっと恐れ入る。
     今後、インドの人々に対する日本語教育関係のみならず、こうした教育産業も進出していくことになるのだろうか。もちろん子連れで滞在する駐在員が増えるにつれて、日本人子弟を対象にした学習塾等が開講されることも予想されるが、これに対して公文式は主に現地の子供たちにモノを教える教室であるためそのパイは限りなく大きい。10年も経ったころ、インドの都市部で教育熱心な中産階級の子供たちが放課後は公文への教室へ向かうのがありふれた光景になるかどうかは別の話だが。
     インドでの操業の歴史が長い一部の企業を除き、欧米や韓国などにくらべて日本からの進出がいかに低調であるか、どれほど出遅れているのかといった記事もあるが、インドを題材とする書き手についても同じようなことが言えるかと思う。人名等の表記に適切でない箇所が散見されるのはともかく、残念ながらちょっと首をかしげたくなる内容の記事もちょっぴり含まれているのは、インドに明るい経済記者が不足しているからであろう。また従来インドものを手がけてきたライターたちの中には、経済に通じた者が少ない。
     やはり中国大陸にくらべると、日本から見たインド亜大陸までの距離感にはまだまだ相当なものがあるのかもしれない。