コールカーターで中華三昧 6 何が華人たちを引き寄せたのか?

 ところで「移民」という現象の背景には、送り出す地域の側のプッシユ・ファクターと受け入れる側のプル・ファクターとがあるが、前者についてはほぼ同時期に世界中に散っていった華人たちの流れの背景に、当時の彼らの祖国における社会情勢があったことはインドにはどんな引き寄せ要因があったのだろうか。 
 マレー半島の錫、インドネシアの××など、各地にそれぞれ主たる誘因があった。インドにおいては何だったのだろうか。もちろん英領インドの当時首都であったカルカッタだが、そこには中国大陸からの人々を引き寄せる何があったのか知りたいところだ。
 現在コルカタで華人に多い職業は、レストラン、皮なめし工場、大工、クリーニング、美髪店だが、かつて多くは身ひとつで渡ってきて『徒手空拳』で運命を切り開いてきた華人たち。昔はアジア一帯に広く利用されていた「人力車」についても、その普及にあたっては中国系の人たちによる何かしらの役割があったかもしれないし、導入期にこの街で車夫として働く貧しい華人があったとしてもおかしくないかもしれない。
 それとともかく、コルカタ華人たちの歴史等ついて書かれた適当な本はないかと探してみたらほどなく見つかった。近いうちそのコンテンツについて取り上げてみたい。

AFCアジアカップ予選開幕

 横浜の日産スタジアムにて、インドそして日本の国歌斉唱に続いてAFCアジアカップ予選における両国の最初のゲームがキックオフとなった。
 2004年に中国で開かれた同大会で日本が優勝したのは記憶に新しい。そのため「えっ、もう予選なの?」と不思議に思う向きもあるかもしれない。前回まではワールドカップの中間年に開催されていたが、次回からはワールドカップ翌年に行なわれることになった。その背景には2008年に北京で開催されるオリンピックとバッティングしてしまうことがある。
 AFAアジアカップ本大会は2007年6月下旬からインドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムの四カ国共催で行なわれるが、これまでと違い、前回優勝国の予選免除がなくなった。そのため日本と対戦することになったインドは不運といえば不運であったといえるかもしれない。 この予選に参加の24ヶ国・地域が6組に分かれて争う。各組とも上位二位までに入った国・地域が本大会出場の切符を手にする。予選の組分けは以下のとおりである。
Group A 日本・サウジアラビア・インド・イエメン
Group B イラン・韓国・シリア・台湾
Group C UAE・オマーン・ヨルダン・パキスタン
Group D オーストラリア・クウェート・バーレーン・レバノン
Group E 中国・イラク・パレスチナ・シンガポール
Group F ウズベキスタン・カタール・香港・バングラデシュ
 各組において本大会に進出すると思われる二カ国を左側に寄せてみた。他の参加国との力量は大きく、あまり番狂わせが起きる可能性はないように思われる。ただしD組においては前回日本を苦しめたバーレーンが、オーストラリアおよびクウェートを相手に三つ巴の熱い闘いを展開しそうで注目している。
 予選で台風の目となることが考えられるのは、イエメン、レバノン、パレスチナの三ケ国・地域だろう。一般にアラビアのチームは身体能力と個人の技量の高さから、決してあなどることができない。「持って生まれた何かが違う」と思わせるのはアラビア各国の代表クラスの選手に共通する特徴だ。

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コールカーターで中華三昧 5 日曜朝市

華人の行商人
 日曜朝市は先日訪れたNEW C.I.T. RD.の中国寺院のすぐ裏側で開かれていた。華人ばかりが大集合しているのかと思ったらさほどでもなかった。インド人10人に対して華人1人といったところか。
 売手のほうはといえば、インド人たちが果物や普通のインドのスナックの露店を広げている中に華人の露店もある。蒸し器の中に入った肉まん、餃子があり、また中華式の長い揚げパンもある。よく中国で粥に浸して食べるあれである。
 そしてミートボールの入ったスープ、ちまき、揚げ餃子、揚げ春巻き、中華ソーセージもあった。持ち帰り用としては、未調理の中華麺、中国語で書かれた護符やカレンダー(台湾から入っているとか)などが売られていた。

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横浜でジャナガナマナ

 2月22日(水)にAFCアジアカップ2007予選大会の日本代表対インド代表の試合が行なわれる。
 会場は横浜の日産スタジアムで、午後7時20分キックオフ予定。 午後3時から当日券1万2千枚が販売されるとのことである。
 インド代表健闘を祈るとともに、日印双方のクリーンな試合運びを期待したい。
※『コルカタで中華三昧』の続きは、この試合終了後に アップする予定です)

コールカーターで中華三昧 4 テーングラーの華人学校

培梅中学正門 
 テーングラーをしばらく歩いてみるとかなり大きな華人学校の存在に気がついた。『培梅中学』とある。インドにあって、こうした民族学校で学ぶということはちゃんと学歴として認められるのか、それとも日本の華人学校、コリアン学校のように正式な『学校』としては法的に認められていないのかはわからない。
 しかし建物は小さな華人社会からは考えられないほど大きく、一時期まではコミュニティの規模がかなり大きなものであったこと、彼らの財力と華人文化への思い入れの深さが想像できるような気がする。

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