インドウィークで横浜散歩

『横浜の山下公園 インドな日曜日』の記事で投稿いただいたコメントにもあるように、目下『横浜インドウィーク』として様々なイベントや企画が行われている。ZAIM『インド文化交流フェアー』Incredible Indiaを開催中だが、この中に様々な催しが含まれている。人形の家あかいくつ劇場では横浜インド映画祭2007シルク博物館においてはインドの染織展と賑やかである。

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横浜の山下公園 インドな日曜日

明日10月14日(日)に、もはや恒例となった『ディワリ・イン・ヨコハマ』が横浜の山下公園にて開催される。
実際のディワーリーよりもかなり早くやってくる「お祭り」となるが、屋外でのイベント開催であることを思えば、天候や気温などを考え合わせればちょうど今の時期が最良であることは言うまでもないだろう。やや残念なことに明日はスカッと秋晴れではなく曇りの予報が出ている。幸い天気が大きく崩れることはなさそう。
芝生やベンチにどっかり腰を下して、インドのスナックでもつまみながらビールでゴクリの喉を鳴らしながら、秋の休日を満喫するのもいいかもしれない。
ステージで行われる音楽や舞踊その他のプログラムを楽しむのもよし、潮風を胸一杯に吸い込みながら港の景色をボ〜ッと眺めながらゆったりと過ごすのもいいだろう。特に何か催しが開かれていなくても、フラリと散歩するだけで最高な山下公園、ここでインドなイベントが開催されるとあれば、もう行くしかないかも?

どこで何を学ぶか

インド人居住者の増加が続く昨今、すでに東京都内にIndia International School in JapanおよびGlobal Indian International Schoolがある。横浜にも近く新たなインド人学校がオープンする予定がある。よく知らないが、おそらく関西その他の地区でもこうした動きがあるのではないかと思う。単身者ならともかく、家族連れで来日するインド人サラリーマンは多い。日本で暮らすにあたり、いろいろ気にかかることは多いだろうが、とりわけ切実なのは子供たちの教育問題であることは想像に難くない。しかし最近、こうした学校の簡介を手にしたのだが、授業料の案内の部分を目にして思わず唸ってしまった。

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サルの天下(2)

シムラーのリッジにある、街のシンボルの教会裏手の道をしばらく登ると、ハヌマーンを祀るジャクー寺がある。登り口のところでは杖を売ったり、レンタルしたりしている店が多く目につく。足腰に問題を抱えた老人向けというわけではなく、サル除けなのだと言われた。よもやそんなものが必要になるとは思わなかったが、子連れなので念のため一本用意して寺へ向かうことにした。これが意外に役に立つ代物であることに気付くまで、そう時間はかからなかった。
三人ほどがなんとか肩を並べて歩くことができる狭い道、複数のサルたちが我が物顔で歩いていたり、真ん中に陣取ってこちらを睥睨していたりする。牙をむき出しにしてこちらを威嚇しようとするものもある。ときに路面をガーン、ガーンと打ち鳴らして散らせてこいつらと距離を保たないと危ない。
寺近くまで来るとそこから先は石段になっている。このあたりのサルたちはなかなか手ごわかった。前から下ってきた四人連れの若いインド人男性たちが、サル軍団の襲撃を受けている場面に遭遇。ズボンのポケットに前足を突っ込まれるなどして皆成す術なしといった具合でパニックに陥っていた。
サル集団が本気になれば、大の男たちが束になっても素手では敵わないようだ。このあたりはすでに寺の敷地内である。ハヌマーンの寺なので仕方ないのだが、僧侶や世話人たちがサルたちにふんだんにエサをやっていることが、悪戯ザルたちを助長しているに違いない。手前の参道のサルたちも大胆不敵だったが、ここのサルたちはあたかも自分たちこそこの地の支配者だと勘違いしているようで、人を恐れる様子がまったくない。

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サルの天下(1)

Arukakatさんの『これでインディアExpress』に『猿の猿退治』と題して、アカゲザルに対する他種のサルを用いた捕獲作戦の話が出ていたが、このアカゲザルときたら体力と知力ともに高次元でバランスが取れており、しかも集団行動するので私たち人間にとってかなり手強い相手だ。
インドでよく見かけるアカゲザルは、オナガザル科マカク属に分類され、同じくマカク属のニホンザルと近縁だ。種が近いために交雑も可能。日本国内で飼育されていたアカゲザルが野生化し、ニホンザルとの雑種の出現が懸念されているのだとか。このサルはアフガニスタンから南アジア全域、そしてインドシナや中国にまで広く分布している。
よく子供向けの物語で、サルといえばユーモラスなキャラクターで描かれることが多い。しかし実際は野犬などよりかえって危険で非常に厄介な動物であることはいうまでもないだろう。平面的かつ直線的な動きが多く、石や棒などを軽く振り回せば簡単に動きを封じることができる犬と違い、予想もしない動きと上下左右への変幻自在な身のこなしに加え、相当高い知能を持ち合わせるこのサルと素手で渡り合うのはあまりにリスキーだ。
ちょっと脅せば『おぉ、勘弁してくれ』と、手にした食べ物を放りだしてしまう人間を前に、サルたちは自分たちの序列の感覚から『オイラが先に食べる=奴よりも立場が上』と解釈して、さらに図に乗って大胆な行動を取るようになってくる。自然界に存在しない人口的な味覚を覚えるとともに、サルが威嚇せずとも自ら進んでエサとしてくれたりする人間たちを前に、サルたちは『弱いヤツが強いサルに上納している』としか思っていないのかもしれない。
人間たちとの接触が濃厚な地域ほど、お互い困った問題が生じている。日本でもサルとの関係に手を焼いているところは少なくない。いろいろ工夫しても知恵のある動物なのであまり効果がなく、サルが匂いを嫌うとされるヤギの放牧をするといった消極的な対抗策を試みている地方もあるらしい。
〈続く〉