7月30日のトークイベント(@札幌・OYOYO)に出演します。

「HASSAMU × OYOYO ~それぞれの視点から見る<ひと>と<まち>」
日時:7月30日(金)19:30~
場所:OYOYO(南1西6 第2三谷ビル6F)

源光正晴(発寒商店街振興組合 理事長/源光金物店)
柴田尚(OYOYO まち×アートセンター さっぽろ実行委員会 副代表/NPO法人S-AIR代表)
中島岳志(北海道大学公共政策大学院准教授)
コーディネーター:堀直人(北海道ブックプロジェクト代表)
入場無料(1ドリンクオーダー)、当日UST配信あり。

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「親鸞と日本主義」の連載

『考える人』に連載中の「親鸞と日本主義」。第三回目の「倉田百三の愛とファシズム」が、発売中の2010年夏号に掲載されています。

倉田百三は、いわずと知れた『出家とその弟子』『愛と認識との出発』の作者。彼は大正教養主義を代表する作家として活躍したのち、強迫性障害の時代を経てファシストになって行きました。

彼の日本主義ファシズムは親鸞思想によって導かれていくことになるのですが、この論考では親鸞の論理がファシズムに変質していく過程を追いました。

従来、戦前の日本主義の宗教的問題は日蓮主義との関係で議論されることがほとんどでした。

北一輝、井上日召、石原莞爾・・・。

テロ、クーデターなどを引き起こした「志士」の中に日蓮主義者が多かったことは事実です。それに対して、親鸞主義者と日本主義の関係については、これまで思想史のなかで余り論じられることがありませんでした。

しかし、倉田百三や原理日本の三井甲之・蓑田胸喜などは、親鸞思想を軸として日本主義に傾斜していった思想家たちです。彼らは当時の日本主義の潮流に大きな影響を与え、思想界を大きく変容させていきました。

「親鸞思想がいかにして日本主義へと吸引されていったのか」をじっくり考察するのが、この連載です。是非、読んでみてください。

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『新しい風土記へ-鶴見俊輔座談』

朝日新書から刊行の『新しい風土記へ-鶴見俊輔座談』に、私と鶴見さんの対談が掲載されています。テーマは「負けっぷり」。

鶴見さんとはじめてお目にかかったのは、確か2006年の春。半年ほどのアメリカでの生活から帰ってきたときでした。

私は2005年秋から2006年春までハーバード大学で研究を行っていたのですが、そのときに東アジア関係の図書を集めた「イェンチン・ライブラリー」で本を読んでいると、司書の方から「鶴見先生の旧蔵書一部が、バラバラになってライブラリーに保管されている」という話を聞きました。その方からのご教示を受けて探してみたところ、日本語訳のロシア文学図書の棚などに、「鶴見俊輔」という直筆の署名が入った書籍がいくつか見つかり、「これは重要な発見かもしれない」と思って記録をとりました。

鶴見さんは、戦前にハーバード大学に入学したものの、「アナーキスト」との疑惑から拘留され、戦中、日米交換船で帰国させられました。拘留された際、鶴見さんの部屋にあった書籍などは「証拠品」として接収され、「War Department」の管轄におかれたのです。

おそらくですが、戦争が終わり、「War Departemnt」が鶴見さんの「証拠品」を必要としなくなった際に、日本語の書籍をイェンチン・ライブラリーに委託したものが、所蔵一般図書として棚に並ぶことになったのだと思われます。そのため、「鶴見俊輔旧蔵書」といった形でまとまって保管されているのではなく、ジャンルごとにバラバラの棚に収められ、今でも他の本と変わらない「一般図書」として普通に貸し出されています。

私は発見することができた「鶴見旧蔵書」のタイトルをメモにとり、署名部分や下線が引かれたページなどのコピーをとって日本に持ち帰りました。そして、そのコピーを持って京都新聞の記者の方と鶴見さんのご自宅にお伺いしたのです。そのときの様子は京都新聞で記事になっています。

そんな偶然の発見でお目にかかった鶴見さんですが、大変光栄なことに拙著『中村屋のボース』を読んでくださっており、「あなたは竹内好と橋川文三を継ぐ仕事をしなさい」という言葉をかけてくださりました。

その後、鶴見さんからお声を掛けていただき、「思想の科学」主催のシンポジウム「竹内好が残したもの」に参加させていただきました。そのときの記録は『アジアが生み出す世界像-竹内好が残したもの』(SURE)として刊行されています。

鶴見さんと私は年の差53歳。

鶴見さんがボースやパール判事、タゴール、そして近代日本の思想家たちをどのように見ているかが分かる対談になっています。是非、お読みください。

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