中島岳志の本

ヒンドゥー・ナショナリズム ――印パ緊張の背景
インドはどこに向かっているのか? 核とITの大国。GNPの大きな伸び。そして戦闘的な反ムスリム運動の国・インド。その背後で民衆の心を捉えるRSS(民族奉仕団)の姿を描き、外部からはなかなか見えにくいヒンドゥー・ナショナリズムの最前線を伝える。(中公新書ラクレ/2002年)

中村屋のボース ――インド独立運動と近代日本のアジア主義
R.B.ボース。1915年、日本に亡命したインド独立の闘士。新宿・中村屋にその身を隠し、アジア主義のオピニオン・リーダーとして、極東の地からイン ドの独立を画策・指導する。アジア解放への熱い希求と日本帝国主義への止むなき依拠との狭間で引き裂かれた、懊悩の生涯。大佛次郎論壇賞/アジア・太平洋大賞受賞。(白水社/2005年)

ナショナリズムと宗教 ――現代インドのヒンドゥー・ナショナリズム運動
ナショナリストとは誰か? インド国内メディアでさえ取材の難しい過激な宗教ナショナリズム運動の内部に入り、その理念と活動に迫る民族誌。第3回アジア太平洋研究賞受賞論文をもと にまとめる。
(春風社/2005年)

インドの時代 ――豊かさと苦悩の幕開け
これが現代インドのリアルだ! 怒濤の経済成長を続けるインドでせめぎ合う、政治と宗教、消費文化と精神世界。先入観や一時的なブームに流されず、戸惑い逡巡する「21世紀の大国」の内面に鋭く迫る。単行本。
(新潮社/2006年)

パール判事 ――東京裁判批判と絶対平和主義
東京裁判で被告人全員を無罪としたインド人裁判官パールは、「世界連邦」の樹立と日本の再軍備反 対・平和憲法の死守を主張しつづけた。
アジアの自主こそ真の道と説いた妥協なき生涯を描く。
(白水社/2007年)

大川周明『頭山満と近代日本
革新右翼の理論家・大川周明が、伝統右翼の巨人・頭山満を描く。明治維新、征韓論、西南戦争、大隈重信襲撃事件など、近代日本の重要局面に、頭山はどう動いたか。敗戦直前の緊迫した状況下で書かれた「幻の原稿」。戦後の闇に消えていったもうひとつの近代史。
(春風社/2008年)

インドの時代 ――豊かさと苦悩の幕開け
経済的な躍進を続け、日本人の注目を集める、“21世紀の大国”インド。だが、その実情を知る者は少ない。消費文化の進展。健康ブーム。精神世界に癒しを 求める都市生活者。そして、台頭するヒンドゥー・ナショナリズム。現地をフィールドとする研究者が、格差と分断の現代史をふり返りながら、知られざる国家 の現状とその深奥に迫る。(新潮文庫/2009年)

朝日平吾の鬱屈
希望は、テロ? 失敗の連続、満たされぬ思い、周囲への憎悪――。閉塞した時代を生きた、無名の青年・朝日が選んだのは、単独テロ。や がてそれはテロの連鎖を生み、大いなる悲劇を招く。
何が彼をそこまで駆り立てたのか? その軌跡を鋭く描く。(筑摩書房・双書zero/2009年)

中島岳志的アジア対談
毎日新聞で連載した「中島岳志的アジア対談」(2006年~09年)を加筆修正。佐藤優/岩田正美/赤木智弘/雨宮処凛/いとうせいこう/西部邁/片山杜秀/魚住昭/中野剛志/山口二郎/加藤陽子/姜尚中/森崎和江/森まゆみ/藤原和博/武田徹/佐々木高明/吉本隆明/伊勢崎賢治/寺脇研/榊原英資/田中均/村井吉敬 /長倉洋海/瀬戸内寂聴/末木文美士/森達也/坪井善明/山内昌之(毎日新聞社/2009年)

ガンディーからの<問い> ――君は「欲望」を捨てられるか
塩の行進、非暴力、断食、糸車を回す…。ガンディーにとって「真の自由」とは、すべての欲望から解放されることにあった。「人間よ、自己の欲望と向き合 え。そして反省し、真理に従って行動せよ―」。「自由」という言葉を楯に競争を煽り、「欲望」の赴くままに突き進んで貧富の差が拡大した今日、その欲望を 捨てる「実験」を繰り返したガンディーの生き方を問い直す。(NHK出版/2009年)

インドのことはインド人に聞け
インドで国内の読者に向けて書かれた雑誌や新聞の記事から、現代インドを理解するために重要と思われるものをテーマ別にセレクトし、日本語訳解説をつけた。
雑誌「COURRiER JAPON」連載の単行本化。
(講談社/2009年)

保守のヒント
混迷の日本をどう捉えればいいのか。保守と右翼の違い、マニフェスト選挙の問題点など、気鋭の学者が近代日本史をふまえつつ論じる。「右的なもの」の本質 に迫る宮台真司氏とのロング対談を収録。(春風社/2010年)