「親鸞と日本主義」の連載

『考える人』に連載中の「親鸞と日本主義」。第三回目の「倉田百三の愛とファシズム」が、発売中の2010年夏号に掲載されています。

倉田百三は、いわずと知れた『出家とその弟子』『愛と認識との出発』の作者。彼は大正教養主義を代表する作家として活躍したのち、強迫性障害の時代を経てファシストになって行きました。

彼の日本主義ファシズムは親鸞思想によって導かれていくことになるのですが、この論考では親鸞の論理がファシズムに変質していく過程を追いました。

従来、戦前の日本主義の宗教的問題は日蓮主義との関係で議論されることがほとんどでした。

北一輝、井上日召、石原莞爾・・・。

テロ、クーデターなどを引き起こした「志士」の中に日蓮主義者が多かったことは事実です。それに対して、親鸞主義者と日本主義の関係については、これまで思想史のなかで余り論じられることがありませんでした。

しかし、倉田百三や原理日本の三井甲之・蓑田胸喜などは、親鸞思想を軸として日本主義に傾斜していった思想家たちです。彼らは当時の日本主義の潮流に大きな影響を与え、思想界を大きく変容させていきました。

「親鸞思想がいかにして日本主義へと吸引されていったのか」をじっくり考察するのが、この連載です。是非、読んでみてください。

This entry was posted in おしらせ. Bookmark the permalink.