毎日新聞・岩佐淳士さんの勇気に拍手を!

今朝(6月28日)の毎日新聞朝刊の「記者の目」はすばらしかった。
タイトルは「ネットでの『祭り』を取材して」。執筆者は社会部の岩佐淳士記者。
岩佐さんは、連載企画「ネット君臨」の第一回(1月1日朝刊)の原稿を書いた方だ。難病の拘束型心筋症を患う上田さくらちゃんの移植手術費用への募金活動をバッシングする「2ちゃんねる」の書き込みを批判的に取材し、その記事が1月1日の1面に掲載された。
この記事は、間違いなく新聞史上に残る重要なものとして記憶されるだろう。後のジャーナリズム史で、繰り返し取り上げられることになるはずだ。
私も元旦から大きな衝撃を受け、毎日新聞の勇気を心強く思った。おめでたいムードの中、無難な記事が多い正月に、現代日本社会の最もグロテスクな部分を取り上げた記事を掲載する心意気に感銘を受けた。間違いなく今年ナンバー1の特集記事だと思う。
その岩佐さんが、この記事の掲載後、匿名のネット掲示板で非難され続けているという。取材先に配った名刺をもとにして電話番号まで書き込まれているそうだ。
その張本人が、顔写真を付けた記名記事「記者の目」に登場し、「匿名の悪意」を看過してはならないと訴えている。
これは、とても勇気のいる行為だ。おそらく今日中に、多くの掲示板で嫉妬心をむき出しにした非難の書き込みがなされるだろう。今から岩佐さんは、不安で不快な夜を迎えることになるだろう。
私は、岩佐さんとお目にかかったことがないが、心から賞賛とエールの声を送りたい。そして、毎日新聞社には、全力をかけて彼(およびご家族)の身の安全を確保してほしいと思う。
「匿名の悪意」にひるむことなく、また「祭り」化した世論に迎合することなく、毅然として言論を続けることしか、この問題への対処法はない。私も岩佐さんの姿勢を見習って、しっかり着実に言論をつむいでいきたいと思う。

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