『論座』7月号

発売中の『論座』7月号に拙稿が掲載されています。タイトルは「思想と物語を失った保守と右翼−『改憲萌え』『靖国萌え』・・・断片的熱狂を超えよ」です。
ここでは「ナショナリズムと平等」を軸に、保守と右翼の再定義を試みました。また、その過程で、小林よしのりさんが、今、なぜ格差社会を問題にするのかを論じました。
『論座』7月号はかなり盛りだくさんで、特集「格差、保守、そして戦争」以外にも、「現代のナショナリズム」という特集が組まれており、読み応えがあります。ここでは、ベネディクト・アンダーソンと共に、コロンビア大学のニコラス・ダークスも登場しています。
ダークスは日本ではほとんど知られていませんが、インド研究者のあいだでは、「超」のつく有名な学者です。大学院生時代には、私も彼の書いたものを熟読しました。
京大が主催した国際シンポジウムにダークスが来た際には、彼を一日京都案内する役を任され、かなり緊張ししました。開口一番、「Please call me Nick」と言われ、緊張が解けるやら、逆に緊張するやらで大変でした。
英語で書かれたインド研究は、重要な著作でもなかなか邦訳がでないので、広く知られることがなく残念です。ダークスやパルタ・チャタジーの邦訳版が出ると大きな話題になると思います。どこかの出版社が出すことを期待しています。
他にも『論座』7月号は読みどころ満載です。特に藤井誠二さんの『殺された側の論理』を、芹沢一也さんが書評しているのは注目です。「不安社会」をめぐって非常に重要な論点が示されているのですが、字数の問題で、最後が尻切れトンボになっており、残念です。もっと読みたいという思いに強く駆られる書評です。
是非とも、お二人の対談を読んでみたいです。「治安」や「安全」、「危機管理」という問題について、非常に刺激的で重要な議論が交わされるはずです。

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