プラーナ・キラーにて毎年10月頃に行われる古典舞踊の祭典「Ananya」。今年は10月11~15日に行われた。
インド古典舞踊の大御所&若手舞踊団が美しい舞台を披露するこの祭典は、今年で6-7回目位になるのだろうか。
2002年には私も舞踊団のメンバーとして躍らせていただいた。その時の思い出は・・・舞台のベニヤがガタガタで平衡が出ておらず、しかも釘があちこち出ていて危険きまわりない・・・(きちんと打ち付けていても、ダンサーがステップを激しく踏むと釘が出てくるのだ…)平然と踊っているメンバーや師匠をたいへん尊敬したものである。当時は、外国人のヘリテイジ観光料金が急激に高くなった時代。通常200ルピー以上取られるところを舞踊鑑賞で行くと無料になるためか、観客は外国人が多かったように思う。
幻想的にライトアップされた美しい古城を背景にした古典舞踊鑑賞。
この魅惑的な試みに賛同し、古典舞踊を堪能しているインド人は、舞踊関係者(主に生徒達)が多かったように思ったが、今年のAnanyaは違った。インドの発展と共に客層の様相は変わり、モダンな若いカップルや美しいサリーを着た貴婦人と紳士、子供達で会場が埋め尽くされていた。観客は総数1500名を越えていたのではないだろうか。インド人率95%以上である。自国の文化を改めて堪能したい、という人々が増えてきたのだ。いやいや、そうではなく、その日のアーティストのファンに違いない。宣伝ももちろん凝っている。
Ananyaにて自身の作品を発表することは、若手アーティストにとってたいへん栄誉なことである。
私のFirst師匠Malti Shyam女史が今年はトリを飾ることになった。全部で5曲である。群舞の演出効果を促すため、録音音源に統一していた。リハーサルを拝見したときは、速すぎていささかまとまりがないように感じられたが、野外なので逆に躍動的に見え、照明効果も相まって、荘厳、且つ軽快な彼女独自のスタイルが表現されていた。Maltiを中心に皆が活き活きと自身を表現しているもの良い。皆、Maltiに憧れて群舞に参加している。
私ももちろんMaltiの大ファンである。…が、一番感動したアイテムは、実は、師匠が踊った作品ではなく、クラスメイトだったゴリが中心になって踊った女性3名のKayalだった。無私で踊るゴリはまさしく舞台の神様に愛されている。そして豊富な舞台経験が、本番で彼女にさらなる輝きを与えていた。
時代は変わり、舞台は3〜500名の舞台から1000名の舞台へと変化していく。舞台に合わせて、自分自身を表現できるダンサーが求められている。
向かって右がゴリ。今年初めに結婚した。もちろんお見合い結婚。
http://indo.to/miyabi
佐藤雅子
カタック舞踊家。1995年渡印、1997年よりインド人間国宝パンデット・ビルジュ・マハラジ師に師事。2004年ソロ活動許可取得。2005年帰国。国内外での活動のほか、都内にて後進育成に努める。ホームページ「miyabi-kathak.com」。-
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