ハト、ハトー!

午前7時に夜が明けますが

しばらくは曇り空が続き

陽がさすのは、10時位になってからです。

とはいっても陽光にやる気が感じられず

とりあえず黄色く照らしているという感じ。

どうやら、やっとデリーに冬がやってきたようです。

大学構内のあちこちで、

レンガで囲って焚き火をした跡が見られます。

夜の間、警備員が暖をとるために

木切れを燃やしているのです。

寮の地階に住む主婦リーマーさんは、

耳から寒気が入ってこないように

綿を耳の穴に突っ込んでいました。

その娘のハルシターは、頭巾をかぶらされています。

一方、

日本で木枯らしに鼻水を飛ばされながら

散歩していた我ら親子にとって

このくらいの気温は、まだまだ平気。

頭からウールの茶色いショールをかぶった

通りすがりのインド人のおばあさんに

「この寒い中、どこへ子供を連れて行くというの」

と言われながらも

黄色い陽光の中を散歩しています。

〇   〇   〇

クックのマムターさんは、

ガス台の前の窓を開け放って調理をします。

窓から吹き込んできた風に火が煽られて

うまく調理できない気がするのですが

彼女はなぜかそうしています。

先日、彼女が帰った後、

台所でガサゴソという音がしました。

開いた窓からハトが侵入していたのです。

ほうきで小突いて追いだそうとすると、

ハトの方も怖気づいてしまい

あっちへ突進したり、こっちへ突進したり。

逃げ道が分からなくなっているようでした。

台所でさんざん暴れた後、

今度は部屋に侵入してきました。

壁にぶつかって落ちてはプリンターにとまったり

ベッドにとまったり。

部屋を暗くして扉を開ければ

外から明るい光がさすので

逃げ道が分かりやすくなるんじゃないかな、

そう思った私たちは部屋の電気を消しました。

すると今度は目を赤くして休止モードに入ってしまい

突いても置物のように全く動かないのです。

どうやら暗いところでは

むやみに飛ばないようにしているみたいです。

仕方なく部屋を明るくし、

また小突いては、はばたかせるということを始めました。

マサッカリー、マサカリー♪

ハトがはばたくたびに

積年のホコリがパンカーや蛍光灯から落ちてきます。

羽も落ちるし、フンはするし、

ハトが持っているダニのような虫も

落ちているのかもしれません。チー。

Delhi-6の中で

アビシェークバッチャンは

ハヴェーリーの屋上にクッションを持ち出して

寝そべって本を読んでいましたが、

隣の家が鳩を飼っていたのなら

屋上はさぞフンだらけだったのではと思います。

そうこうしているうちに、

戸口にぶらさげてあるトーランを大きく揺らして

ハトは飛び去っていきました。

やっと我が家から台風が去っていきました。

隣のマズハルさんの家では

ハトが侵入して

台所の棚の中で巣をつくり

卵をあたためていたそうです。

上からタマゴを落とされて気づいたのだとか。

クルクルという声や、

不自然な物音で気づかなかったのでしょうか。

我々の迷惑をよそに、

今日もハトは、外の洗濯ひもでブランコをしております。

良かったことといえば、この事件のおかげで

息子がハトという言葉を覚えたことでしょうか。

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