かぶりもの 2

お向かいのイラク人女性から預かった冷蔵庫の袋のことが気になっていたのが、翌日仕事から帰るのが遅くなってしまった。とはいっても帰宅したのは8時半ごろ。お向かいさんも自宅にいたようだが、冷蔵庫の物を取りに来る気配は一向になかった。
お向かいさんは、その翌日の夕方に我が家の玄関のベルを鳴らした。
「ハロー・ハウアールユー」
玄関前には2人の女性が立っていた。こないだの色白の女の子は、本日はヒジャーブもブルカを被っておらず、白いTシャツに、ピンクのズボンといういでたちだった。「私も洋服を着るのよ」と誇らしげ(?)に腕組みして玄関の壁にもたれかかっていた。もう1人の女性は、頭から爪先までブルカ・ポーシュ(ブルカを被っていること)
だった。
「あ、冷蔵庫、直ったんですか?」
「えぇ、今は動いています。どうも、すみませーん」
もう1人の、ブルカを被った女性の方が失礼しますと言わんばかりに身をかがめて我が家のキッチンに入り、冷蔵庫にあった袋を取り出して、持ち去っていった。彼女の背後から、魚が悪くなったような臭気がついて行った。
「よかったですね」
「えぇ。じゃぁまた・・・」
・・・パタン。あちらのドアが閉まった。こちらもドアを閉めた。その時に、茶色い汁がこぼれた後が点々と床についているのに気づいた。
本日、我が家の前に、しっかりと封がされている黒いゴミ袋が出されている。中から、微妙に腐ったような臭いがしている。やはり、アレは腐ってしまい、丸ごと捨てるはめになったのだろう。我が家の冷蔵庫のせいじゃないんだけどな。それにしても、あの袋の中身は何だったのだろう。ゴミ袋もパルダーを守っているようなので、ついぞ分からず仕舞いだ。
     ○        ○        ○
かぶるというより、頭に巻くものの話題になってしまうが、スィク教徒の若者のターバン離れが進んでいるため、一部が対策にのりだしたらしい。タイムズオブインディア紙が8月19日に報じていた。
行動を開始したのは、マレーシアに本部を置くアカール・プルク・キ・フォォジュ(神の軍隊)という団体。曰く、6ヶ月以内にインド100箇所にターバン・クリニックを開くそうだ。
ターバンには、円盤のように大きく張り出したもの、スリムなもの、角ばったもの等実はさまざまな巻き方があるが、クリニックではそれらを伝授するそうだ。また「ターバン・チューター(ターバン家庭教師)」というCDを作成しクリニックにやって来た人に無料で配布する予定だそうだ。このCDで32種類のターバンの巻き方を勉強することが可能だそうだ。それだけではなく、クリニックでは、髪のケアの仕方も教えるそうだ。
実験として、ターバンクリニックは2006年にすでにアムリトサルに作られている。今後、これを各都市、町に広げていきたいそうだ。
ターバンをかぶる人口が減る中、彼らの目的は、ターバンに対して誇りを持ってもらうことらしい。
アカール・プルク・キ・フォォジュは、8万人の会員がいる、結構大きな組織のようだ。
アクシャイ・クマールと言い、サエフ・アリー・ハーンと言い、ランビール・カプールと言い、サルマーン・ハーンと言い、ボリウッド・スターが順番であるかのようにターバンをかぶっているのには、彼らからのリクエストみたいなのもあるのだろうか??
それにしてもターバン・チューターのCDの内容を見てみたい!どうやって巻いているのか、私も知りたい!

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