ベンガルール国際空港

土曜日、ついに引越した。いやー、疲れた。腕が今頃筋肉痛である。
空になった戸棚を拭き掃除し、古新聞を紐で括り、ゴミを指定場所まで出した後、大急ぎでパッキングをし、会社で手配した車で空港に向かった。引越しのドサクサで化粧ポーチが消えてしまい、ノーメイクで新国際空港に行くはめになった。ひょっとしてテレビ局が来ていて、カメラが回っている前で新しい空港の感想を求められるかもしれないというのに?
午前0時半の飛行機を捕まえるため、家を午後7時に出た。片道2.5車線の環状道路を通っていったのだが、バナスワディーからヘッバールにかけての道が意外と混んでおり、我が家があるイブルール村からヘッバールまで1時間もかかってしまった。但し、ヘッバールから伸びている国道7号線は割と整っており、あっというまにイェラハンカを通り抜けて45分で国際空港に着くことが出来た。つまり我が家から新国際空港まで合計1時間45分であった。
国道7号線から左にそれて空港の敷地に入る道は両脇に等間隔でオレンジの電灯が並んでいるし、イルミネーションも飾ってあり、非常に綺麗だった。白く煌々と照る空港の建物がだんだん近づいて来た時は、「ベンガルールもよくがんばったじゃないか」とねぎらいたくなった。
駐車場は広く、何千台もの車が駐車できそうだ。(以前は100台でせいいっぱいの大きさだった)空港の建物は成田ほど大きくはない。ターミナルは1つしかないし、入り口は国際線と国内線には分かれていなかった。ていうか、チェックインカウンターも国際腺と国内線が入り乱れており、ちょっと紛らわしかった。だが、事前に液晶の掲示板を見ておけば、チェックインカウンターを探してうろうろしないで済む。
チェックインの作業は恐ろしく遅かった。今回利用したのがタイ・エアーだったこともあり、タイガーウッズみたいな人がインド人スタッフのOJTをしているところだった。ファイサルという名前のインド人スタッフはキーボードを打つ手が緊張で震えていた。それを煽るかのようにタイガーウッズがイライラしながら教育をしていた。ファイサル君は預け入れ荷物を登録し終えたときに出てきたシールをまるごと私のかばんの取っ手につけてしまい、「ちょっと!半券をチケットの裏にはるんだよ!」とタイガーウッズにどやされていた。ファイサル君はますます恐縮してしまい、慌ててシールを剥がして私のチケットの裏にグシャッと貼り付けた。おかげで私のチケットは立体的になってしまった。
隣では赤装束を着たキングフィッシャーのレディ達が閑談を楽しんでいた。その足元にはタグや剥がしたシールのゴミが散らばっていた。誰かが掃除してくれるものと思っているのであろう。
チェックインの後、まだ傷もなくツ〜ルツルの床を歩き、階上に上った。超低速のエスカレータに乗ったら、いきなりスピードアップしはじめた。なんとこのエスカレーター、人がいないと休憩しているみたいだった。
イミグレーションカウンターにはオフィサーが3人いたが、まったく行列が出来ていなかった。普通、オフィサーが5人くらいいて、待っている人が50人ぐらいいるものだけど?空港が移転するとイミグレーションの手続きも早くなるものだろうか?あるいは、システムが早くなったのかな?
イミグレーションに進む前に、フォームを書き込まなければならなかった。そこで、左隣にあったカウンターに座っているスタッフからペンを借りた。すると、そこのオフィサーはえらく愛想が悪かった。ペンを返した後、おそるおそる
「このカウンターは何のカウンターですか?」
と聞いた。
「空港使用税を納めるカウンターです。国際線利用客からは一律1070ルピーいただきます」
と言われた。1070ルピーとは驚きの高さだったが、払わないとセキュリティの人に通してもらえないようだったので、しぶしぶ払った。この額、インド人利用客もビックリなのではないだろうか?きっと値引き交渉する人と戦うため、このスタッフは始終むっつりとした表情をしているのだろう。
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イミグレーションを抜け、手荷物のチェックを受けた後のロビーは大変あかぬけていた。綺麗にディスプレーされた洋酒の店が並び、バッグ、時計、かばん、香水の店が並び、外国の雑誌を扱う本屋さんがあった。また、コーヒーとクロワッサンを売るカフェもあった。椅子は汚れにくい素材から出来ており、冷房で冷たくなっていた。
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搭乗の案内の放送は訛りが強く、通りすがりのインド人乗客は「マッルーか?(ケーララ出身者か?)」とつぶやいていた。
私の飛行機は1時間遅れて出発。バスとタラップを使うことなく、スムーズに搭乗できた!
思えば、HALの時。国際線のゲートは2つあったが、実質上1つの扉しかなかったっけ。待合室の椅子のクッションはこれまでこぼされ続けてきたお茶やコーヒーで汚れ、布がやぶれてスポンジがはみ出ていた。椅子は十分な数用意されておらず、立っている人も大勢いた。これも、現在建築中の空港のため、と我慢していたのだが、それが報われた気がした。
空港の中で多くの日本人を見た。以前よりも断然、日本人の数が増している。ということで、国際空港が出来た今、次は週2本くらい日本までの直行便が飛んでくれると万々歳である。
20080613-03.JPG
↑空港内の表示にはカンナダ語が…。
※追記
6月2日にバンガロールに戻って来た。
入国審査は驚くほどスムーズに行った。だが、預け入れ荷物のマネジメントがうまくいっていないのか、荷物を受け取るまで1時間以上かかってしまった。
ターンテーブルは10台くらいあった。証言を耳にしていた通り、ターン・テーブルの上でSONYのテレビ『BRAVIA』の巨大なダンボールが4個も5個も続けて出てくるのを目にした。「売れているんだなぁ」「ソニーワールドが日本から取り寄せたのかな」と思いながら観察していると、風采の上がらない若い女の子と男の子が2人でそれを全て回収してカートに載せていた。彼らはブローカーなのだろうか?
飛行機が到着したのが23時15分だったのだが荷物を受け取った時には、既に午前0時半をまわっていた。空港の外に出ると赤いVOLVOバスが停まっているのが見えたが荷物もあったためタクシーで家に帰ることにした。
タクシーは白の『Easy Cab』と、緑色の『Meru』というサービスがある。この2つが公認のタクシーサービスだ。但し、公認ではないタクシーもいて、空港の建物を出るやいなや『テェクシー?どこに行きたいんだ?』と聞いてくる。
『Easy Cab』と『Meru』は、メーター付きなため、車内で精算となる。1キロ15ルピー。深夜から早朝にかけては1キロ22ルピーだ。プリペードカウンターは存在しない。ただし交通整理している人が、安全のため乗客の名前と行き先、車のナンバーを書き留めている。
自宅があるサルジャープラ・シグナルまでは50キロだったため、1,100ルピー支払った。レシートを出してくれるが1キロ15ルピーの場合のレシートであって、1キロ22ルピーのレシートは発行してくれなかった。
タクシーのドライバーは英語が達者で、礼儀正しかった。深夜だったため時速110キロのスピードでDevanahalliから街中まで走った。そのおかげで、行きは1時間45分かかったにもかかわらず帰りは50分で着いてしまった。

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2 Responses to ベンガルール国際空港

  1. JUBILEE says:

    はじめまして、ずいぶん前にカルナータカの田舎Udupiに半年だけ滞在してたことのある飛行機や南インドが好きな者です。
    もう新空港利用されたのですね。写真拝見できて、しかも日本の方ので、感激しました。昨日今日と日印航空協議が行われていますが
    http://www.mlit.go.jp/koku/...
    バンガロールから日本に直行便ができるといいですね。

  2. kahkashaan says:

    今回もバンコクで6時間も時間つぶすことを余儀なくされました。直行便が飛ぶと大変助かるんですが。。。
    ベンガルール国際空港は順調です。チェックインや荷物が到着するのは遅いですが、管制は問題ナシみたいですね。

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