同僚が解雇された

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昨日、このブログでもお馴染みの会社の同僚のディーパーリーちゃんが解雇されてしまった。
上司に呼び出されて解雇を言い渡されたらしい。その後、人事部長から退職証明書が発行され、会社のパソコンに保存していたメール、写真などのファイルは情シスによって全て消去され、入退出カードも取り上げられてしまった。まさに異例のスピードで彼女は会社のキャンパスから追放されたのであった。
私は今までうちの会社がエンジニアをクビにしたと聞いたことがない。リストラを行うほど会社の経営が苦しいわけではない。そこをいきなり解雇したのだ。よほどのことがあったに違いないと人々は噂しているが、会社は、今のところ「パフォーマンスの低さ」を理由にあげている。
彼女は10ヶ月前にうちの会社に入って来たムンバイカル。英語はあまり得意ではないので、英語でのディスカッションが始まるとよく「ヒンディー語で説明してくんない?」と頼んでいた。
一緒に働いたわけではないから技術力があったのかどうか定かではないが、勤務態度で言えば確かに彼女のパフォーマンスは悪かった。彼女は朝起きられないため、会社には11時ごろに出勤していた。「今、何時だと思っているんだ?」と皆が非難しても彼女はそれを無視し続けた。それに、ディーパーリーちゃんの批判を言うととディーパーリーちゃんと付き合っていたラーフル君が怒り出した。それがディーパーリーちゃんをつけあがらせた。チームメイトは彼女に手を妬いていたようだった。
ディーパーリーちゃんは仕事をせずにお茶を飲んでブラブラしているか何時間でも電話でお喋りをしていた。仕事があったらラーフル君にやらせていたのである。こんなお気楽な職場があったものだと私は呆れていたが、まさか解雇されるとは思っていなかった。だが、実際にクビにされてしまったのである。
パフォーマンスを理由にした解雇は彼女の自尊心を傷つけたに違いない。これからも永遠に続くように思われた友人との仲も引き裂かれしまった。マンションに投資するためにローンを組んだのに、支払いの目処に暗雲が立ち込めてしまった。私は今だ彼女にかける声を見つけられずにいる。
    
ところで人海戦術のようにやたらと人を雇っているように見えるインドのIT企業だが、社員の解雇はよくある話だそうだ。
もっとも人をよく解雇しているのは、IBMやアクセンチュア、Intelなどの会社だそうだ。プロジェクトが終了し必要がなくなったリソースは解雇してしまうのだそうだ。また査定を頻繁に行い、パフォーマンスが悪ければ解雇するし、履歴書の内容の真偽チェックを行い、経歴詐称が見つかったら解雇しているそうだ。確かかどうか分からないが、多い企業では15%の社員を解雇しているらしい。
逆に、解雇をしない安心企業はマイクロソフトらしい。理由は2050年までプロジェクトが入っているから(笑)。
HPや、社員数が10万人の大台に乗ってしまったTCSも解雇をしない安心企業らしい。
どちらかと言うとうちの会社も解雇をしない企業に分類されていると思う。その証拠に「暇だ〜」とぼやいている社員を時々目にする。プロジェクトが終了しても解雇せずに、次のプロジェクトにアサインされるまで社員を遊ばせてやっているのだ。
仕事能率の悪さを理由に解雇されたとも今まで聞いたことがない。だが、今回ディーパーリーちゃんが解雇されたということは、今後とも解雇が行われないとも限らない。それを目の当たりにして、身が引き締まる気持ちがするとともに、インドの企業をちょっと見直した私であった。

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5 Responses to 同僚が解雇された

  1. 閑話休題 says:

    解雇の前に上司が厳重注意するとか、そういう当然のプロセスはなかったのでしょうか。まあ、それにしてもおおらかな会社のようですね。笑 解雇には至らないまでも、五十歩百歩の職員がわんさといるのではないでしょうか。国でも会社でも、いけいけドンドンの時はそれこそ「七難隠す」のでしょうが、ひとたび停滞し始めると世知辛くなるものです。
    中国に「鶏を殺して猿に見せる」という有名な慣用句があります。つまり、いずれお前もこうなるよと見せしめにしている訳でして、ディーパーリーちゃんもその口かなと。インドでは労働法の関係で職員を解雇するのが難しく、それが海外からの投資を阻む一因ともなっていると聞いたことがあります。バンガロールのハイテク企業はどうなんでしょうか。

  2. kahkashaan says:

    本来は解雇通告を1ヶ月前にして解雇するものらしいです。今回、いきなりの解雇だったのでおそらく1ヶ月分の給料は補償されるのではないかと同僚で噂しています。
    ハイテク企業は上に書いたとおり解雇はよくある話みたいです。解雇されたとしても他に働き口がたくさんあるので権利を主張して大騒ぎ、ということには至らないのかもしれません。

  3. SR says:

    たぶん履歴書などに偽りがあったのでは。
    エンジニアさんで英語で会議をやるヒンディ語でやれというのはあり得ない。
    解雇する前に数回にわたって注意・警告が出ているはずと思います。仕事をせず、コーヒーを飲みながらいちゃぶっていたら私だってすぐ首にする。
    警告など数回には発生されたヒトは周りの人々に言わないと思います。恥ずかしいし、どんなうわさが立つかわからないといういろいろ不安があるのでは。
    すぐに首というより、ちゃんと様子を見て警告し、注意し、勤務態度が改善されたら、解雇にはならない。
    嘘だらけの履歴書を提出してIT会社で就職している人もいて、自分から辞表をだすように攻められても、出さなくてもずっと会社にいようした人は、解雇になりました。
    ちなみこれはベンガリーの男でした。

  4. kahkashaan says:

    嘘の履歴書の話はよくあるそうですね。企業によってはクロスチェックを行って偽りがあった場合にはクビにしているそうです。見せしめみたいですが、そうやってたまにクロスチェックを行って解雇すると履歴書詐称も減るのではないかなと見ています。
    私の場合だと、面接を受けに来たエンジニアの日本語能力のチェックをたまにさせられます。履歴書にはJLPT2級に受かったと書いてあるけれど証書は紛失した、という人がたまにいるので。

  5. SR says:

    JLPT証明書が紛失した場合には、再発行可能です。それはやってもらうべきと思います。大事の書類:学歴、資格などことはないと思いますね。
    無くしていたら、2級にあたる試験をするのも良い方法と思いますね。面接官は大変ですけどね。

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