華麗なるペルシャ絨毯の世界

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ちょっと前の話になるが”ジン(精霊、魔物)”を織り込んだと言う絨毯『Arab Jenni』を見に、「華麗なるペルシャ絨毯の世界 イラン・ミーリー工房の復元作品と古典作品」展@渋谷区松涛博物館に行ってきた。
会場は清涼感のある匂いで立ちこめていた。絨毯の染料として展示されていた茜、藍、胡桃、ざくろの皮、麦わらが、その匂いの正体だった。
イラン・ミーリー工房は昔ながらの製造方法にこだわりアンティーク絨毯を復興させようとしている。化学染料より色が長持ちして環境に優しい天然染料、機械で紡いだ糸よりツヤが出る手紡ぎの糸、機械織りより手によるパイル織(結び織)を採用し各産地の絨毯を復元している。その実績は海外で高く評価されミーリー・ルネサンスと呼ばれている。
今回の展示では絨毯だけではなく一連の作業が写真と模型で丁寧に解説されており、勉強になった。メダリオン、コーナーピース、ボーダーなど絨毯を鑑賞する時の用語を覚え、またカシミール・ショールで有名なペイズリー模様(ブータ模様とも呼ばれる)は、もともと花の集合体だったのが1820年頃から今の形になったということを説明書から知った。
それより肝心要のアラブ系ハムセ族の絨毯『Arab Jenni』だが、”ジン”だけあってよく分からない絨毯であった。あえて例えるなら闇の中、白い風車の周りを、どこが頭だか胴体だか分からない初期のテレビゲームの2等身キャラクターが飛び回っているといった感じだった。
鼻や頬が隆起している王様の肖像画の絨毯や、王様のヨーロッパ人妻と飼い犬をダイナミックな構図で描いた絨毯、サンプルとして色々な模様を混ぜこぜにした絨毯などがあったのも面白かった。
ミーリー工房の絨毯、いつか手に入れたい!
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今日、渋谷でイスラーム教徒のお祈り絨毯で出来たようなカバンを提げた女性を見た。緑のドームを持った建物と、黒と金のまるでカアバのように見える柄を横目で確認。最近はあのようなものが市販されているのだろうか・・・。

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