NEPAL FESTIVAL 2014

東京の代々木公園イベント広場で行われるナマステ・インデイア2014と同じ日程、9月20日(土)および21日(日)にNEPAL FESTIVAL 2014が同じく東京の上野公園で開催される。

両会場間の最寄駅間、つまり前者の原宿あるいは渋谷駅、後者の上野駅までは30分少々くらいで移動できるため、当日はどちらの会場も覗いてみるという方も少なくないかもしれない。

ともあれ、季節の変わり目で雨も多い時期となるため、開催日の両日とも天候に恵まれることを願いたい。

Tune Hotels

Tune Hotelsというホテルグループがある。エアアジア系列で、航空会社のほうと同じく「ノンフリル」を標榜している。本拠地はマレーシアだが、現在同国を含めて8か国45か所で操業している。

Tune Hotels (日本語サイト)

市街地の便利な立地で高級ホテル並みの客室を安価に提供というのがコンセプトのようだが、削減できるサービスは大きくカットして宿泊客を受け入れるというビジネスモデルのようだが、同ホテルグループのウェブサイトのオプションのページをご参照願いたい。

エアコン、テレビ、タオル、洗面具、インターネット接続、ドライヤー、清掃や客室金庫も有料となる。暑い国や暑い時期のエアコンはともかく、これらの多くはなくてもさほど支障はないかと思うが、かなり目新しいやりかたである。

ただし、LCCの航空会社の場合は、既存の航空会社に対して強い価格競争力を持つだけではなく、鉄道やバスではなく飛行機を選択するというケースは多くあっても、宿泊施設の場合は、他のホテルからお客を収奪することはあっても、さほどの存在感を示すことができるかどうかはよくわからない。

それでも、こうした新興勢力が伸長してくると、既存の宿泊施設の中でも価格面で渡り合えるようにするために、同じようなノーフリルの路線を採るところも出てくることだろう。今に「シャワーは有料」というホテルを見かける日が来るかもしれない。Tune Hotelsではもちろん無料だが。

日本ではまだ沖縄県の那覇市に1軒あるのみだが、今後は他の地域にも進出してくることを当然画策しているであろうし、もちろん東京や大阪といったコアとなる都市へすでに進出を決めているのかもしれない。

Tune Hotels Ahmedabad

インドにもグジャラート州のアーメダーバードにあり、適当な日付を入れて検索してみると、以下のような料金が表示される。

Standard Single  Single Room (1 Single Size Bed) INR 1,500

Executive Single  Double Room (1 Double Bed) INR 2,200

Executive Double  Executive Double (1 double bed + 1 single bed) INR 2,900

Family Room  Family Room (2 Queen Beds) INR 3,800

おそらく同じような価格帯のホテルに比較すると高いヴァリュー感のある客室が用意されているのではないかと思う。このチェーンのホテルはまだ利用したことがないのだが、機会があれば宿泊してみて、感想を述べてみたいと思う。

ラダック・マラソン

9月14日(日)にラダック・マラソンが開催される。種目は以下のとおりである。

•07 KM Race

•Half Marathon

•Marathon

•The Khardungla Challenge

特筆すべきは上記の中の四つ目のThe Khardungla Challengeで、レーの町から「クルマで通ることが出来る世界最高地の峠とされる海抜5,602m (海抜5,359mとする説もある)を折り返し地点とする往復72kmのスパルタンな長距離レースである。

マラソンのウェブサイトにあるとおり、第1回目の開催であった一昨年の参加者は1,500名、昨年は2,000名を数えるようになっているとのことで、この大会が次第に盛り上がりを見せているようだ。

この大会の様子をYoutubeやUstreamのような動画配信サイトで中継してくれるとありがたいのだが、今のところそうした動きはないようだ。もっとも現地の通信環境を思えば、こればかりは仕方ないことかもしれない。

 

Google Earthで眺めるトレッキングルート

ラダックに限ったことではないが、ガイドブックにトレッキングのルートが掲載されていても、地図だけでは具体的なイメージが沸かないことは少なくない。とりわけ山の地図を見慣れた人でもなければ、具体的な景色をイメージすることは、あまり簡単ではない。だからこそ、実際に歩いてみると発見や感動があるとも言えるかもしれない。

それでも、事前にどのような場所であるのかが判ると、限られた時間を最大限有効に楽しむ手助けになることだろうし、実際に歩いてみる際の参考になることは間違いない。

概ね、山岳部のgoogle earth画像は、都市部と異なり、地表の詳細な様子や建物の具合まではよくわからない。それでもおおまかな地形以上のさまざまな情報が参照できるのは便利だ。周囲の緑の分布、高低差、集落の有無などその他の環境についてガイドブック内の地図に比べて相当な具体性があるため、非常に判りやすい。

地域全体を俯瞰することができるため、地域間の位置関係や、ルート上から見える山の背後の様子などを把握することができるなど、実際に歩くよりも判りやすい部分さえある。携帯の電波が届かないので無理だが、これが歩きながら確認できるとなおさらのこと楽しいのではなかろうか。

たとえ電波が届かず歩いている最中に参照できなくても、ルートの要所要所を画像にてスマホに保存しておいたり、プリントアウトしておいたりすると、役に立つこともあるだろうし、いろいろ楽しめるはず。同じルート上で、夏の時期と冬の時期など、異なる季節の画像を対照させてみるのもまた興味深いだろう。

以下、このたび歩いてみたズィンチェンからチリンへのルートの画像を掲載してみることにする。

出発地点のズィンチェン
今回のルートは画面左上から右下へと抜けるルート
ズィンチェンからしばらく登ってルムバクに至る
ズィンチェンからルムバクに到着するとこんな風な眺め。川の合流点に白いテント(夏の時期のトレッカー用の食堂)が見える。
ズィンチェンからさらに進むとユルツェに到着
ユルツェの村。ラダックの画像は粗く、地表が平面化されてしまうので家屋は消失する。
ガンダ・ラ・ベースキャンプ付近
ユルツェ側から見たガンダ・ラ
北側のアングルから眺めるガンダ・ラ
ガンダ・ラの峠の向こうの景色
ここを下るとシンゴの村
画面中央のやや下はシンゴの村
シンゴの村から先の風景
突き当りの川の手前はスキュウの村
スキュウの村から左折(画面上部へのルート)はマルカー渓谷
マルカー渓谷トレッキングルートの反対方向はカヤーの村
縁豊かなカヤーの村
今回のトレッキング終点のチリンはザンスカール河に面している。現在は画面上部中央に橋が架かっている。

 

ズィンチェンからチリンへ 5

今朝もまた、日の出とともに目が覚めて、爽やかな気分である。しばらく庭で周囲の景色を眺めていると、家のおばさんが呼びに来てくれた。

「朝ごはんできましたよ~!」

ガイドのS君とともに家の中に戻り、トースト、ジャム、バターと紅茶の朝食をいただく。席の背後の窓際にホームステイ受入についての通達文書があるのが目に入った。発信元はYOUTH ASSOCIATION FOR CONSERVATION 6 DEVELOPMENT IN HEMIS HIGH ALTITUDE NATIONAL PARK, LEH, LADAKHという組織である。

これによると、ホームステイ受入れに当たっての食事について、夕食、朝食、そして昼食用として宿泊者に持たせるものなどが定められており、宿泊料金は食事込みで800RS (昨年までは500RS)であり、トレッカーを案内するガイドの場合はこれが無料であることなどが示されている。

こうしたことがきちんと徹底するようになっているということは、たとえクルマが入ってくることのできない寒村であっても連絡が行き届くようになっていることがよくわかる。また、お客に提供する食事の内容はもちろんのこと、この村のようにお客の受入れが輪番制となっている場合、何代も同じ村で暮らし続けている同士の間柄ということもあり、他を出し抜いたりということをすることもまずないのだろう。

ホームステイ先を出てから1時間ほど歩くとチリンに出る。ザンスカール河に面しているが、ここでは橋の建設中で、ごく狭く人が渡れる程度の鉄板だけは敷いてある上を、ちょっとスリリングな気持ちで渡る。これからマルカー渓谷に行く人たちの荷物を手動のゴンドラで川の向こうからこちらに渡している。これからマルカーに行く若者たちのグループが川で石投げなどをしている。英語のアクセントと、石の投げ方がクリケット方式なのでイギリス人であるとわかる。

しばらく待っていると、レーに戻るための旅行代理店差し回しのクルマがやってきた。レーからズィンチェンに行ったときと同じ運転手がクルマに乗ってやってきた。これで今回の短いトレッキングは終わりだ。ラダックのトレッキングの良いところは、雨季でもそうひどい雨にたたられることはないであろうこと、蚊やヒルなどがいないことである。(ただしインダス河沿いでも低いところに行くと蚊はいるらしいが・・・)

そして、クルマが来ることのできない村の様子は、街道沿いの村とはまた違った、時間を遡ったような趣があるし、豊かな自然に触れることもできて楽しい。

他にもラダックにはトレッキングのルートがいろいろあるが、簡単な地図を眺めているだけではイメージが沸かないかもしれないが、今はGoogle Earthでかなり具体的な視覚情報を得ることができる。これについてはまた後日触れてみることにしたい。

旅行代理店差し回しのクルマでレーに戻る途中で通過するザンスカール河(左)とインダス河(右)の合流点。両者の水の色が異なるのが判る。

<完>