2008年3月に新空港オープン? ハイデラーバード

ハイデラーバードの新空港
ハイデラーバードの新空港は、来年3月には開港するようだ。総工費24.78 billionルピーのこの国際空港は、官民合弁での事業である。空港の運営主体であるGMR Hyderabad International Airport Ltd (GHIAL)は、Airports Authority of India (AAI)および地元アーンドラ・プラデーシュ州政府とMalaysia Airports Holding Berhad (MAHB)の共同事業である。つまり民間資本として参加しているのは、文字通りマレーシアから参入した外資である。

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外付けバリアングルモニター & アングルファインダー

デジタル一眼レフカメラが急に価格を下げて一般ユーザーたちに浸透したのは、2003年9月に、キヤノンのEos Kiss Digitalが登場してからのことだ。以降、各社から次々に10万円前後あるいはそれ以下のモデルが投入されるようになり、今ではボディの実勢価格5万円を切る格安モデルもある。
これと入れ替わりに急速に数を減らしていったのが、デジタルコンパクトカメラの高級機種のラインナップだ。これらの全盛期には、ビデオカメラについているようなパリアングルのモニターが付いたモデルがもてはやされていたものだ。見た目は不恰好だし、カサも張りカメラ自体が大きめになってしまうが、地面すれすれのアングルや混雑した中で手を宙に上げての周囲を俯瞰したりなど、これまで困難だった撮影が簡単にこなせてしまう重宝さには大いに感激したものである。

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毒も水もみんなの問題

昨今の日本のメディアでは盛んに輸入食品中に含まれる『中国毒』の問題を扱っている。加工品の場合、第一に現地での加工プロセス中での管理、中国における食品安全基準の甘さといった、体制上の欠陥、第二に低コスト化を求めて意図的に偽食品が作り出されるという倫理観の欠如といったあたりが大きな懸念材料として挙げられている。
また生鮮食品について、工業化の進行の結果として汚染された土壌で日本の基準値を超えた農薬等が使用された野菜や果物について、同様に汚染された水域で漁獲ないしは養殖された魚介類などが大量に日本市場に入ってきており、水際での散発的な抜き取り検査では全容を把握できるはずもないという声も挙がっている。

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たたかうヒンドゥーたち

90年代以降サフラン勢力が急伸したインドから東へ海を隔てた先にあるマレーシア。人口2600万人中の8%をインド系が占めており、多くはタミル系のヒンドゥーたちである。ここでも政治的なヒンドゥー組織が、ムスリムがマジョリティを占める『世俗的』政府に対して声を上げるようになっている。
背景には、従来からブミ・プトラ政策により不利な立場にあったマイノリティの人々が、もともと非常に寛容なイスラーム国家であったマレーシアの右傾化、つまりイスラーム保守層の台頭により一層の不満と不安を抱え込みつつあることがあるようだ。クアラルンプルを含めた各地で土地の不法占拠を理由としたヒンドゥー寺院の取り壊しが散発的に行なわれている。中にはすでに150年間も存在してきた寺院に対する撤去の予告なども含まれる。こうした動きを受けて、ヒンドゥーの人たちの間では、非イスラームのマイノリティの排除を意図するものであると疑う声があがっているのだという。
都市部での商業活動や高度な専門職に就くことにより、経済的に恵まれた層に属する人々も多い反面、インド系人口の中には、ゴムの樹液の採取作業や農地での小作といった仕事で食いつなぐ貧困層も多く、経済的にも政治的にもマジョリティであるマレー系の人々に対して立ち遅れた常態にあるという。
彼らの声を代弁する存在として大きな注目を浴びるようになったのが、30のヒンドゥー団体の連合体であるHINDRAF (Hindu Rights Action Force)だ。当局による数々の弾圧や不当な逮捕などに耐えつつ、世俗国家におけるマイノリティとしての権利擁護を訴えている。インドにおけるサフラン勢力と違い宗教色が前面に出ることはないが、ヒンドゥーであることを大切なアイデンティティとして持つインド系住民としての社会政治活動ということになる。

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日常でも旅先でも インドで便利なビデオカメラは?

Panasonic HDC-SD7
これまでindo.toの記事中で、ビデオについては『こんなのどうだろう?』と取り上げてみたことはなかった。カメラと違い、それを生業にする人を除けばビデオカメラを日常的に持ち歩く人はそういないであろうこと、持ち歩く機会があってもカメラが主であり、ビデオが従であろうという、私自身の思い込みによるものだ。またビデオというものは、仕事で用いるのでなければ、撮影後にあまり見る機会もないのではないだろうか。
出力済みの単体の写真やアルバムなどはいつでも気楽に手に取って眺めることができるのに比べて、動画であるがゆえに、わざわざパソコンで編集したり、DVDに書き込んだりといった手間をかけた後においても、それらをテレビに出力して撮影時と同様、かなりの時間を費やして見ないといけないのが面倒だ。それがゆえに『後であまり見ない』ということが往々にして生じるのだと思う。

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