人気の宿になる「条件」

 高級ホテルはさておき、外国人旅行者に人気のあるエコノミーな宿といえば、いくつかの必須条件があるようだ。
 料金の割に清潔で、スタッフがフレンドリーであることはもちろんだが、レセプションでカギを受け取り、部屋に直行するほかないような宿では面白くない。宿泊客が出入りする一階(インドでいうところのグラウンドフロアー)、あるいは中庭あたりに自由に座れ、読書したり手紙を書いたり好きなことができる共有スペースがあると嬉しい。ちゃんとしたレストランやカフェテリアではないので、ボーイがしつこく注文を取りに来ることもないし、長居して追い出されることもない。気兼ねなく利用することができる。
 このような空間は、経営者にとっては少々ムダなスペースかもしれないが、部屋以外になかなか腰を落ち着ける場所のない旅行者にはとてもありがたいのだ。他の旅行者とおしゃべりを楽しむ良い機会にもなる。旅の道連れを見つける人だっているだろう。
 そんな宿では自然と外国人の宿泊客が多くなる。いつしか『ロンリープラネット』あたりで紹介されて、さらに「外国人宿」化していく…というようなプロセスが見える。
 たとえ、同じ観光地、同じ通りに建っていても、宿泊客たちの共有スペースが有るか無いかで、宿の性格も、客のタイプもずいぶん変わってしまうだろう。
 宿だけではない。ゴアの観光地では「Veg. Beach」「Non Veg. Beach」という言葉を耳にする。前者
が主にインド人客が多く、後者は外国人が多いビーチのことだ。どうしてこういう違いが出てくるのかは、また別の機会に考えてみたい。

This entry was posted in column, travel. Bookmark the permalink.