コミュニティーのウェブサイト

 ヒンディー語が分からない、またはまだ十分な語学力がない人が字幕なしでヒンディー語映画を見る際、映画を見る前に映画の公式ウェブサイトを見て予習しておく、というのはかなり有効な手段である。数年前から、ヒンディー語映画も公式ウェブサイトが作られるようになって来た。
 だが、ヒンディー語映画の公式ウェブサイトを探すのには、実はちょっとした苦労を要することがある。通常、ボリウッド映画の公式ウェブサイトは、「映画名.com」、「映画名+thefilm.com」、「映画名+themovie.com」というパターンが多いのだが、もっと変則的なドメイン名のことも少なくない。映画のサントラCDに公式ウェブサイトのアドレスが載っていることもあるが、載っていないこともけっこうある。何を目的にしているのか知らないが、偽の非公式ウェブサイトが存在することもあるので注意が必要だ。もっとも頼りになるのはInfiaFMである。トップページから最新映画の公式ウェブサイトへのリンクが貼られているが、それでも全てを網羅しているわけではない。Googleなどで検索して出てくればそれでいいのだが、なかなか出てこないことがけっこうある。そういうときは、公式ウェブサイトそのものがないのか、それとも存在するのにヒットしないのか、迷ってしまう。ただ、知っておくと役に立つのは、ラーム・ゴーパール・ヴァルマー系の映画はThe Factoryのウェブサイトに一括されていることが多く、ヤシュ・ラージ系の映画はYash Raj Filmsのウェブサイトに一括されていることが多いことだ。だが、総じてヒンディー語映画の制作者たちは、せっかく公式ウェブサイトを作っているのに、それをうまく宣伝していない。
 手前味噌になるが、「これでインディア」のリンクでは、そういう苦労を踏まえて、ボリウッド映画ファンの便宜を図るため、発見したボリウッド映画の公式サイトへリンクを貼っている。各映画の評にいちいち公式サイトへのリンクを貼らないのは、それらのサイトはすぐに閉鎖されてしまうことが多いからだ。特にヒットしなかった映画の公式サイトはすぐになくなってしまう。各映画評にリンクを張ると、リンク切れを後から見直すのが大変になってしまうので、やっていない。


 とは言え、最近リンクページの公式ウェブサイトへのリンク切れをチェックしていなかったので、今日思い立ってチェックしてみた。けっこう多くの公式ウェブサイトが消滅していた。今年1月公開のフロップ映画「Jawani Diwani」の公式サイトが既に消滅していたのが笑えた。
 面白い発見だったのは、傑作ヒングリッシュ映画「Mr & Mrs Iyer」の公式ウェブサイトが、アイヤル家の結婚式の招待状になっていたことである。もう終わっているが・・・。
 さて、ここまでが前置きである。
 少し前から気になっていたのだが、インド人のコミュニティー、例えばカースト、部族、氏族集団などのウェブサイトが最近出来つつある。今までこれだけ発見した。

 ちょっと面白かったのは、グプター.com。グプターはインドでポピュラーな名字のひとつである。このドメインの所有者はきっと何らかの苦労があるのだろう・・・が・・・もっと有効活用すればいいのに・・・。

 英領インド時代の国勢調査がインド人のコミュニティー意識(宗教、カーストなど)の形成に大きな影響を与えたことは通説になっているが、コミュニティーごとに形成されつつあるウェブサイトは、その新たな展開のように思える。それらのウェブサイトに共通するのは、各コミュニティーの歴史が誇張気味に記述され、由緒の正しさを主張していることだ。各コミュニティーに関係する名字のリストが載っているサイトも多く、インド人の名前に興味のある僕はそれを活用している。また、結婚の情報交換の場になっているサイトもある。
 興味のある方は、さらにインドのコミュニティーのウェブサイトを探し出して、是非コメントに書き込んでいただきたい。

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10 Responses to コミュニティーのウェブサイト

  1. arukakat says:

    蛇足だが、「Darna Zaroori Hai」のウェブサイトが今ちょっとだけ面白い・・・。
    http://www.factoryatwork.co...

  2. とーこ says:

    いつも楽しく、驚きながら拝見させていただいています。
    コミュニティーのサイト、興味深いです!グジャラーティーのローハナコミュニティーのサイトだけ見つけました。
    http://www.lohanaonline.com...

  3. arukakat says:

    >とーこさん
    ご報告ありがとうございます。かなり盛りだくさんのサイトですね。そんなに有力なコミュニティーなんでしょうか?

  4. says:

    それぞれのカースト(ジャティー)が出している"jati magazine"ってのもありましたが、それのウェブ・サイト版ですね。
    友人の一人から以前"Khandelwal World"というのを何冊か送ってもらったけど、今メールでウェブ・サイトできたか問い合わせています。しばらくお待ちください。

  5. いつも楽しく拝見しています。
    私もサイトを管理していて公式ウェブサイトの発見には苦労しております。
    IndiaFMは私もネタ元にしてます。
    他にはご存知かとも思いますが
    BollywoodoWorld.comやすっかり止まってしまったIndiainfo.comなんかも参考にしてます。
    でもせっかく作ったのならもっとわかりやすくアピールしてほしいですよね。
    凝り過ぎていてなんだかわけのわからないのも多いし(笑)

  6. arukakat says:

    >ஈさん
    「Jati Magazine」の話は聞いたことがありますが、実際には読んだことがありません。どのような内容なのでしょうか?雑誌にするほどネタがあるんでしょうかね?
    >インド映画通信管理人さん
    確かにhttp://www.Bollywoodworld.com/も役に立ちますね。情報ありがとうございます。
    映画本体よりもウェブサイトの方が面白いのもあったりしますよね。「Being Cyrus」のウェブサイトはなかなか面白い工夫がしてあると思います。
    あと、主要キャストしか載っていないウェブサイト、ときどきありますよね。できれば脇役まで細かな紹介をしてほしいものです。

  7. arukakat says:

    >イーさん
    あ、文字化けしてしまいました。すみません。
    でも、近日中にこのブログも多言語に対応する予定のようです。そうなったらヒンディー語でもタミル語でもどんどん書き込んで下さい!

  8. とーこ says:

    > そんなに有力なコミュニティーなんでしょうか?
    グジャラーティーの、クリシュナ派のブラーフマンで、商業に従事する人達のようです。先祖はパキスタン方面からやって来た、鉄鍛冶カーストだという説があるとか。
    ハヌマーン神は独身の男性なので、ローハナの女性はお寺に入れないと聞きました。

  9. atabo says:

    こんにちは。じつは当方もコミュニティ・ウェブに興味をもって収集していたので非常に興味深く読ませて頂きました。
    特にカルナータカの bunt のサイトを教えていただけたのが有り難いです。アイシュワリヤ・ラーイさんはたしかこのコミュニティの出身でしたよね。
    以下のディレクトリーには20件ちょっとが掲載されています。これも氷山の一角なのでしょうが。
    http://www.google.com/Top/R...

  10. arukakat says:

    ataboさん
    おお、これはすごいですね!かなりの数のコミュニティーが網羅されています。こちらこそいいものを教えていただいてありがとうございます。buntのコミュニティーもkarnatakaのところに掲載されていましたよ。

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