インド人クンフーマスター

 2月28日付けのデリー・タイムズ・オブ・インディア紙によると、中国の少林寺で拳法を学び、現在インドでクンフーを教えているカニシュカ・シャルマーというインド人がいるそうだ。

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カニシュカ・シャルマー


 カニシュカ・シャルマーは1996年に、伝説的クンフー映画と言われる「南少林三十六房」(1978年)を父親に見せられて以来、少林寺拳法にとりつかれてしまい、単身中国の少林寺へ駆け込んでインド人で初めての弟子となった。5年間の修行を終えてインドに戻ったカニシュカは、現在ではノイダに「Integrated Institute of Martial Arts」という道場を開き、インド人に少林寺拳法を教えているらしい。
 カニシュカはボリウッド映画にも関わっているようで、現在では「Don」という映画のために、シャールク・カーン、プリヤンカー・チョープラー、アルジュン・ラームパール、ボーマン・イーラーニーなどに拳法を教えているそうだ。カニシュカは、プリヤンカーの上達の早さを賞賛しつつも、「私はシャールクを完全な『少林マシーン』に変貌させたい」と恐ろしいことを述べている。
 さらに彼の発言はぶっ飛んでいる。カニシュカが今一番拳法を教えたいのは、あのジャッキー・チェンだという。カニシュカの弁によると、「彼は私から多くのことを学ぶことができる」と自信満々である。長年クンフー映画で体を張って主演してきたジャッキー・チェンに対してそんなことを言うのは失礼ではないかと思うのだが、カニシュカはこんなことも言っている。「真の格闘家はお互いを尊敬し合っている。例えば、私の最初の師匠は7歳の子供だった。」
 カニシュカはホームページも持っている。ジャッキー・チェンを教えることができるかは分からないが、ボリウッド映画のアクション・シーンが彼の活躍のおかげで香港映画のようになったら、ちょっと面白いかもしれない。今のところ、ボリウッド映画の格闘シーンはあまりに単純すぎる・・・。
 ただ、忘れてはならないのは、少林寺の開祖も、ここで6世紀に拳法を教えた達磨大師(ボーディダルマ)もインド人であったことだ。達磨大師は禅宗の開祖としても有名で、日本の「ダルマさん」も達磨大師から来ている。カニシュカ・シャルマーはそれを知っているのか不明だが、インド人として誇りを持つべきだと思う。

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