BED

 デリーでは近年急速にバーが増えてきた。デリーはインドでも酒の販売に厳しい州だが、昨年末に法の緩和が行われ、それがバーの増加につながっていると思われる。デリーではまだまだ自宅で酒を飲むのが一般的だが、外で酒を飲む文化も徐々に定着しつつある。ただ、デリーのバーは今のところかなり画一的である。デリーのバーの特徴と言えば・・・

  • うるさい音楽が四六時中かかっている→ゆっくりと話をすることができない。
  • ダンスフロアがある→酔っ払って踊り出すインド人が時々いるからちょっと楽しい。
  • 大きなスクリーンがある→クリケットの試合などをみんなで観戦できるようになっている。

などだろうか。酒や料理は高めで、はっきり言ってインド人たちは「雰囲気を買う」ためにバーに来るとしてしまっていいだろう。最近の流行は、「ラウンジ」という形態のバーである。ラウンジ・バーの何が違うかというと、椅子が低めのソファーになっており、くつろぎながら飲むことができることだ。流れている音楽も、ゆったり目のものが多い。


 そんな中、新たなコンセプトのバーがデリー南端部に誕生した。その名も「BED」。名前から分かるように、ベッドに寝そべって酒を飲むような雰囲気のバーである。
 内装は白を基調としており、店員も白い服装で統一されている。ベッドと言っても、ベッドがそのまま置いてあるわけではなく、大きなマットレスが敷いてあると表現した方がいいだろう。その上で好きなように座ったり寝そべったりして、酒や食事を楽しむことができる。客席は全て半個室のようになっている。

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BEDの様子

 言うまでもなく、男同士で来るよりはカップルで来た方がいい雰囲気である。写真で見ると、水槽があったりしてなかなかきれいに見えるかもしれないが、やはりここはインド。細かい部分を観察すると、手抜きが目立つ。例えば、水槽に見えるものは実は水槽ではなく、厚いガラスをつなぎあわせただけである。泳いでいるのも熱帯魚ではなく、金魚などの普通の魚である。部屋の隅を見ると、塗装が禿げていたりしている。トイレもあまりきれいではない。
 ここの食事は深く研究したわけではないが、もしかしたらおいしいかもしれない。酒の中で目を引くのは、「Kyoto」という名前のオリジナル・カクテル。どうやら日本の京都から名付けられたカクテルのようで、杯のような形の容器で飲む。ジンをベースにしていると思われるが、かなりアルコールが強く、お世辞にもおいしいとは言えないが、日本人だったら一度チャレンジしてみてもいいかもしれない。325ルピーとかなり高いが。
 これは予想だが、おそらく米国かどこかに似たようなバーがあり、インドに帰国したオーナーが真似して作ったのだと思う。そうでなければ、インド人が突然このような粋な発想をするとは思えない。まあ、田舎の安酒場などに行けば、一日の仕事を終えた労働者やトラック野郎たちがチャールパーイー(インド式のベッド)に座って酒を飲んでいるが・・・。
■BED
Address:
F-562 A Lado Sarai, Mehrauli, New Delhi
Phone:
011-5563-7833

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4 Responses to BED

  1. arukakat says:

    本文では触れませんでしたが、
    BEDの写真はmidoringoさんに提供していただきました。
    midoringoさん、ありがとうございました。
    トイレのレバーは機密事項です。

  2. KIMI says:

    バンコクにはその名もズバリ「BED SUPPER CLUB」という、ベッドでゴロゴロしながら呑む趣向のクラブが、スクンビット通りナナ-アソークの歓楽街にあります。あのあたりはバンコクのなかでもアラブ人・インド人街として知られているので、そのあたりからヒントを得た人がいるのかも知れません。そ〜ゆ〜自分はバンコク、デリーどっちのクラブにも行ったことがないワケですけど。

  3. リリドラ says:

    遅コメすいません。通りすがりのインド好きです。日本にも池袋にBEDというクラブあります。超老舗クラブで私が大学生やってた7年前には既に古株クラブでした。ダンスフロアじゃないほうのフロアに、デカイ天蓋つきベッドがあって、のんびりマッタリできる店です^^どーでもいいことだけど、9月にインド行きます。でわ。

  4. arukakat says:

    最近、タイに行くインド人は急増しているので、バンコクの同様のバーから着想した可能性がかなり高いですね。日本にも同じようなバーがあるという情報には驚きでした。

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