漫画ラーマーヤナ

 インドの街角ではけっこう漫画が売られている。大体がアメコミを劣化コピーしたような絵柄の、薄っぺらい小冊子だ。アメコミをそっくりぱくったに等しいヒーローものの漫画が主流を占めるが、一番面白いのはインドの神話を題材とした漫画である。インディア・ブック・ハウス社のアマル・チットラ・カターのシリーズがその代表的なものだ。インドニ大叙事詩「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」や、「パンチャタントラ」「ジャータカ」などの寓話、その他インドの聖人を主人公にした漫画など、いろいろある。だが、日本の漫画を見慣れていると、その絵柄はどうも幼稚に見えてしまう。
 そんな中、全く新しいテイストの「ラーマーヤナ」の漫画化プロジェクトが現在進行中である。2月15日付けのデリー・タイムズ・オブ・インディア紙にその計画が紹介されていた。仕掛け人は、米国でアーユルヴェーダ療法を広め、「癒し」の第一人者となった「ニューエイジ・グル」ことディーパク・チョープラーと、「Mr. India」「女盗賊プーラン」「エリザベス」など世界で高い評価を得ているインド人映画監督シェーカル・カプールである。

20050217-photo0024.jpg
コミック版ラーマーヤナ


 絵柄は、「X-Men」や「スパイダーマン」などのアメコミとよく似ている。ジム・リーというアメコミ界の巨匠の画風に多大な影響を受けていると思われる。キャッチフレーズは「東洋の指輪物語」。だが、「指輪物語」の方が歴史的には後輩なので、こういう言い方は「お姫様救出英雄譚の元祖」とも言える「ラーマーヤナ」に失礼なのではないかと思う。
 同紙には漫画「ラーマーヤナ」のキャラクターがいくつか紹介されていた。

20050217-photo0025.jpg
ラーマ

 ヴァンワース(森林追放)のときのラーム王子だろうか。修行僧風の質素な衣服を身に付け、弓矢を所持している。豪傑のような武骨な顔とマッチョな筋肉が、今までのインドでの「優等生」っぽいラーム像を覆している。このラームの絵柄から、アクション主体の冒険活劇漫画になることが容易に伺える。

20050217-photo0026.jpg
ラーヴァン

 悪の親玉ラーヴァン。ラーヴァンは10個の顔を持つことで有名だが、漫画中では顔は1つしか描かれないようだ。こころなしか、日本の漫画によく出てくる、「頼もしいおっさん」キャラに見えるのは気のせいだろうか。あまり悪役キャラに見えないのだが・・・。

20050217-photo0027.jpg
スィーター

 スィーター姫の顔は、どちらかというと「欧米人がイメージする東洋の女性」という感じになっており、あまりインド人女性っぽくないような気がする。「ムーラン」などのディズニーアニメや、日本のアニメの影響も伺える。横顔なので断言することはできないが。
 このアメコミ風「ラーマーヤナ」は是非買い揃えたいが、まだ発売までは時間がかかるようだ。

This entry was posted in . Bookmark the permalink.

2 Responses to 漫画ラーマーヤナ

  1. tyurka says:

    うわー。とっても気になります。マッチョなラーマって、どうも違和感を覚えますが、ちょっとドキドキしちゃいます。

  2. ろた says:

    ほしい・・・!!!かっこいいっす!!

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>