知り合いに津波犠牲者か

 昨年12月26日に発生したスマトラ沖地震による大津波は、東南アジア〜南アジア〜アフリカ東岸まで多大な被害をもたらした。年が明けて数日経った今でも、その被害の全容は明らかになっていない。インドでも半島東岸部やアンダマン&ニコバル諸島を中心に多くの犠牲者を出しており、インドが外国の支援を断ったとか、他の被害国の支援を行うとか、事後処理においてもいろいろ複雑な政治的駆け引きも行われている。インドの新聞は残酷な写真もバンバン掲載するので、津波から数日間は目を覆いたくなるようなグロテスクな写真が一面を飾り続けていた。既に「人類史上最悪の自然災害」との声も出始めているようだ。日本でも大きく報道されており、特に僕が詳細を報告するまでもないと思って、今まであまり触れてこなかったが、今日、津波の被害が遂に個人的なレベルまで及んでいたことが明らかになったため、少し書いておこうと思い立った。

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1月7日付けタイムズ・オブ・インディア紙一面掲載写真
こりゃ逃げられないわ・・・


 まず、自分自身が津波の犠牲者になっていた可能性もゼロではなかったことが恐ろしい。インド最悪の被災地となっているアンダマン&ニコバル諸島は、前々から旅行してみたかった場所であり、もしナガランド旅行が予定されていなかったら、今年の冬にでも行っていたかもしれない。一応水泳の心得はあるため、普通の人よりも生き延びる可能性は数%高いかもしれないが、津波で死ぬ人の大半は溺死よりも津波の衝撃による圧死らしいので、水泳の能力はあまり関係ないようだ。本当に行かなくてよかったと思っている。
 また、津波からちょうど1年前、つまり2003年の冬にアンダマン&ニコバル諸島を旅行した友人たちもいた。もし彼らが旅行を1年遅らせていたら、間違いなく被害に遭っていただろう。
 ちょうど冬休みと重なったため、学校や会社の休暇中に南インドやタイでバカンスをしていた人々も多かっただろう。特にタイのプーケット島はインドからすぐ近くで、インドの駐在員の間では人気の高い休暇先であるため、インドに住む日本人で犠牲になった人がいてもおかしくなかった。実際、デリーに住む日本人の中で、プーケット島で津波の被害に遭った人がいたようだが、どうやら何とか生き延びたようだ。インド在住日本人の犠牲者は今のところゼロだと聞いている。
 ところが、今日友人からショッキングなことを聞いてしまった。なんと知り合いのデリー在住韓国人2人が、津波の遭った日にちょうどプーケット島におり、その後全く連絡が取れない状態らしい。既に家族は行方不明者として届け出を出しているそうだが、今まで何の連絡もないとすると、2人とも死んでしまった可能性が非常に高い・・・。
 被害に遭ったと思われる韓国人の1人は、実は一部ではかなり有名な人物である。デリーの韓国人学生会のドンであり、長年デリーに住んで韓国人留学生を牛耳っていた。デリーの教育界から韓国企業まで、かなりの政治力や人脈を持っているとも聞く。僕も何度も彼と会ったことがあったため、よく知っていた。彼の家にも行ったことがある。シャールク・カーンと一緒に写った写真が飾ってあったのが印象的だった。彼の独裁的振る舞いにより、デリーの韓国人学生会はまるで朝鮮半島のように南北に分裂してしまったという歴史もある。
 もう1人の被害者は、そのドンの恋人の韓国人女子留学生である。彼女とも何度も会ったことがあった。無口で恥ずかしがり屋な女の子だった。どうやら2人は一緒にプーケット島でバカンスを楽しんでいたようだ。
 同時に、友人のタイ人の叔父さんも津波で死亡したことが分かった。冬休みも終わり、そろそろ新学期が始まるため、さらに友人や知り合いの不幸が耳に入ってくるかもしれない。
【再送】聞くところによると、どうやら韓国人の友人たちは無事だったようだ。よかったよかった。ちなみに津波当時、ボリウッド・スターのプリーティ・ズィンターもプーケット島にいたようだが、難を逃れたそうだ。

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One Response to 知り合いに津波犠牲者か

  1. れん says:

    いつも楽しく読ませてもらってます。
    なかなか会えるチャンスないですね。
    バイクのこと、大変でしたね。
    僕のはボロなので、全然心配ないですが
    いかんせん、逆にエンジンの方が心配。
    掲載の写真ですが、どうも津波の時のものではないと、どこかで見かけました。去年の中国での写真だったとかなんとか。
    こんなコメントでごめんね。
    また遊びにきます。ヒンディ漫画読みたい。

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